hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, Friendly Match, Match

23-24プリシーズンフレンドリー MLSオールスターズに快勝。ライスとティンバーがデビュー

23-24プリシーズンフレンドリーの2試合め、MLSオールスターズ@USツアーで気になったこと

いや、あのレフェリーひどいだろ。なんだあれ。

初戦につづいてアルテタのチームセレクション。デプスにうれしい悲鳴

SofaScoreよりファースト11。Riqui Puigって以前アーセナルとリンクされてた記憶。

前回のニュルンベルクからは、ネルソンOUTでジェズースIN。ネルソンは、ケガをして2週間ほどアウトだとか。もちろん、この日のスクワッドにも入っていなかった。

それとパーティOUTのジョルジーニョIN。あとは前回と同じメンツ。

休暇を早めに切り上げたというESRはここでチームと合流したようだが、さすがにここでマッチスクワッド入りはしなかった。

このスタートの11人で興味深く思えたのが、やはりLBかなと。

バックラインはレギュラーと思われるそのほかのセレクションから、アルテタはキヴィオールを2試合連続でLBとしてピックアップしていて、ジンチェンコのセカンドオプションでは、キヴィオールが一歩リードしていると感じさせる。今回も彼のパフォーマンスは悪くなかった。そして相変わらずアルテタがKTをどうするつもりなのか、よくわからない。

それと、エディ・エンケティアのLW起用。彼は前回のニュルンベルクでも、LWで起用されていて、アルテタはマルティネリ&トロサールというデプスにエンケティアも加えたいのかもしれない。ファンのあいだでは、これはもしかしたらバロガン残留の伏線ではないかという希望的な憶測もあった。

実際、今回はわかりやすいエディのタッチラインウィンガー仕草も何度か観られたと思う。ワイドエリアでボールを持って相手DFと1 v 1状況をつくり、そこからの展開。あれはインストラクションを感じさせた。L8に入っていたトロサールとのいい1-2リンクアップもあったし、彼がLWで使えるオプションになるのはチームにとってもちろん悪くない。

後半以降は、まずオーデガード、ハヴァーツが入り、64分にはピッチ上の選手はほぼ総取替。ここでティンバーやライスもチームでデビューした。

お久しぶりのトミヤスも。彼が試合で動くところを久しぶりに観られたのもよかった。彼はまずLCBに入って、その後にトラスティが入ってからはRCBに入った。フィットネスのほうは、問題ないようだ。

オーデガードが入ってからRWに移動していたファビオ・ヴィエラとの交代で入ったマルキーニョスについても。彼も、右ワイドでなかなかの存在感だったのではないか。もちろん、いまこのファーストチームでレギュラーでプレイできるクオリティはまだないだろうが、今後はどうか。ボールを持てば、右ワイドでつねに勝負しようとするRWっぽいオーラはちゃんとあった。おそらく彼は、今シーズンもローンが予定されているはずで、彼にはシニアメンたちとプレイできるこのプリシーズンは貴重な機会になっている。

こうしてみると、全体的に、やはり去年までとは違うスクワッドデプスになっているように思える。各エリアで厚みがマシマシ。

たとえば、今回はほとんどMOTM級のパフォーマンスだったトロサールのクオリティ(※実際のMOTMはサカ)。やはり彼は、このチームのなかでもベンチに置いておくのは惜しいくらいのものを持っている。今回は左8でもかなりよかった。あのゴールもほんとうに素晴らしかった。が、このチームがベストメンバーでスタートしようとすれば、彼もそこに入るかどうかは微妙だ。

それと、もちろんライスがこのチームに入ったこともある。パーティはいまだってリーグのベストMFのひとりだろうが、必ずライスが優先される。

もしバロガンが新シーズンもチームに残ってゴールを決め始めれば、FWエリアでも議論が生まれるはず。また、後述するようにティンバーもこのチームにとってかなり重要なひとりになりうることが、この試合のパフォーマンスからもわかった。彼の役割は、このチームに新しいサムシングをもたらしうる。

ティンバーの場合は、RCB(サリバ/ホワイト)かRB(ホワイト/トミヤス)という、すでに競争があるポジションでの追加になり、プリシーズンで彼が目立ったパフォーマンスをつづけるようなら、アルテタも無視はできない。実際ここで発生するのは、ティンバーのためにホワイトをベンチに置くかどうかという問題。これはシリアス。

クラブが着々と補強を進めてきたおかげで、マネジャーはますますセレクションに頭を悩ませることになっている。

ライスがデビュー

65分にジョルジーニョと交代でピッチに登場。さすがの注目度で、ボールを持てばスタンドがざわめくというほどだった。

とはいえ、この試合でライスを評価するところはあんまりないかな。無難にプレイして、とくに目立ったところはなかった。

もちろん、ゴール前でもいくつか気の利いたプレイはあったが、彼のクオリティならとくに驚くべきことでもなく。ゴールでも決めてくれたら、盛り上がったのだけど。

日本人としては、トミヤスとのパス交換が感慨深かった。

ジュリアン・ティンバーのインパクト

今回の試合でもっとも語るべき部分があるとすれば、やっぱりジュリアン・ティンバー。64分にサリバと交代で入った。そこからベンジャミンがRCBにスライドして、ティンバーはRBへ。

彼はとてもよかったな!

というか、これまでベンジャミンがやっていた右サイドのInverted FBは、このチームにとってジンチェンコの左サイドほどつよい影響力はなくて、今回のプリシーズンではもうベニーは3CBの右かRWBとして、ほとんどインヴァートすらしていなかった。だから、RBのティンバーが中央か右ハーフスペイスでプレイするのは、このチームにとってはやっぱり新境地だったろう。観ていてすごく新鮮だった。アルテタが試合後に述べていたように、それによって、これからチームの戦術オプションが増えることが期待できそうである。

彼がビッグクラブでのデビュー試合にも関わらず、あまりプレイにシャイにならずにボールに積極的に関与していこうとしていたのもよかった(そういう意味で、キヴィオールなんかはちょっとシャイに見える)。それも、この先のことを考えるといい兆候に思える。

彼が左のジンチェンコともちょっと違う個性を観せていたと思うのは、もっと上下にダイナミックだったこと。自分から1-2パスをしかけてボックスに侵入しようとしたりと攻撃にもかなり積極的だったし、かと思えば、守備の局面ではしっかりとバック4のなかに入っていたりする。

またYouTubeのハイライトリールで観たような、相手選手と対峙したときの個人スキルも観せたり。身体もけして弱そうには見えない。

誰かが、この試合の彼を“Nuno 2.0”みたいなことを云っていたが、それは全然違うと思う。たしかに観るものに与えるインパクトは似たものがあるという点では同意できるが、ああいう無鉄砲さとは違うもっと地に足のついたパフォーマンスのように観えた。

このフレンドリーマッチで選手のクオリティを評価するのは、さすがに早すぎるが、彼がアルテタにいい印象を残したのは間違いないだろう。それはボスの試合後のコメントにも現れている。

彼は、コストパフォーマンスでは、この夏のベスト補強になりうるんじゃないか。

おれはワクワクしていますね。

ハヴァーツへの期待

アルテタが試合後、ハヴァーツについて「プレスを回避するためのターゲットマンにもなれる」みたいなことを云っていた。

実際彼はこの試合でも序盤に、相手DFに頭で競り勝ってジェズースにボールをつなげているシーンがあり、シーズンが始まって本番の試合のなかでも、あれはけっこう彼に期待する部分だなと思った。

そして今回は1ゴール。

ハヴァーツについては、やっぱりいまだに疑っているひとが多いようで(もちろんメインはライヴァルクラブのファンだろうけど)、今回のように、ゴールで黙らせてほしいと思わずにいられない。

守りたいこの笑顔。

 

試合については以上。

 

つぎは日本時間で日曜の早朝、マンU。

ニュルンベルクとMLSオールスターズだと、やっぱりいまのアーセナルとはクオリティの差があるし、あまりテストにはならないけれど、さすがにマンUと来週のバルサでは、守備も試される時間がかなりあるだろう。

このチームがそういうときにどういう反応を示すのか。楽しみ。

ではまた。



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *