hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, Controversy, EPL, Match

【マッチレビュー】23/24 EPL クリスタル・パレス vs アーセナル(21/Aug/2023)トミヤス退場もしぶとくアウェイ勝利

試合について

ファースト11

SofaScoreより。

4-3-3

マルティネリ、エンケティア、サカ

ハヴァーツ、ライス、オーデガード

トミヤス、サリバ、ホワイト、パーティ

ラムズデイル

サブは、ガブリエル(70 マルティネリ)、ジョルジーニョ(79 エンケティア)、キヴィオール(89 サカ)、ジンチェンコ(89 オーデガード)

 

結局スターティング11は、フォレストでのティンバー後と同じだった。バック3のLCBはトミヤスで、今回もガブリエルはスタートせず。ジンチェンコもベンチから。KTがあいかわらずベンチにも入れないのも同じ。

なんだかんだ、前回のフォレスト(H)と今回のパレス(A)ではだいぶ違う試合になることは予想できたが、ライスの基本ポジションを少し下げたくらいで、アルテタはこの試合で大幅にアプローチを変えるようなことはしなかったということなんだろう。少なくとも選手は同じだった。

ぼくはかなり予想を外してしまったが、まあこうなってみれば、ふつうにいちばんありそうなスターティング11だったかもしれない。パーティを外す選択肢はなかったというか。いや、わしはビッグガビがスタートに選ばれないという現実をどうしても受け入れたくなかったんじゃよ。。

ああいう試合展開になってしまったので、サカがひさしぶりのウィングバックになったり、最後はハヴァーツ以外全員DFみたいなチームに。トロサールのような攻撃の選手をサブで使う余裕もなかった。5-3-1みたいな感じで、絶対に1点を守りきろうという断固たる決意を感じたな。ああいう展開で失点しないでほんとによかった。

しかし、ジンチェンコ(とキヴィオール)が入ってから、完全に引きこもっていたチームがボールを持ちはじめて、急に息を吹き返した現象をなんと呼べばいいだろう。突然マインドが変化したみたいでおもしろかった。ジニーも元気そうでよかったよかった。

そういえば、ガブリエルについては試合前に移籍の噂があって(サウジ)、ファンのあいだではそれが彼がスタートしなかった理由なんじゃないかとも云われていたのは、アルテタのプレス会見で質問が出ているとおり。もちろん、アルテタは否定しているし、ガブリエル自身もせっかくセレソンに初めて選ばれたり、今年はCLもあるしで、わざわざいまアーセナルから退団を望むとも思えず。終盤にベンチから出てきた彼のパフォーマンスはとても力強く、お互いに鼓舞しあうチームメイトたちとの深い絆も感じさせた。

ただ、現状あまりスクワッド整理が捗っているようには観えないアーセナルが、財政的な理由で彼を売りたがる可能性は完全には否定できないようにも思える。とくに戦術的理由で、2試合つづけてベンチともなれば、移籍を勘ぐられたりもするのはしょうがない。

マッチスタッツ

『BBC Sport』より。

アタッキングモメンタムを観ると、トミヤスの退場前後でまったく違う試合になっていることがわかる。

アーセナルの前半のポゼッションは67%。おそらく、あの事案があった時間までは似たようなポゼッション率だったのではなかろうか。

そして、その後はもちろん試合をほとんど完全に支配されてアーセナルはゴール前でクロスを弾き返すだけのサンドバック状態に。その結果、試合を通したポゼッションは50/50に近づいているという(46 v 54)。

パレスの観点からすると、今回はほんとうに悔しい敗けだったでしょうな。終盤にあれだけ攻め続けて、結局ゴールを奪えず。アーセナルが反撃を放棄して全員でオウンサードに閉じこもったことで、パレスは逆にゴールが難しくなってしまった。

Understat.comによるxGは、1.07 vs 2.21。アーセナルはペナルティで稼いだ部分もあるので(0.76)、実質的にはつくったチャンス量はそれほど大きな差はなかったりする。まあ退場者が出た試合で全体のxGを比較したところであんまり意味はないけど。

アルテタを始め、多くのひとが嘆いている前半のエディが逃したふたつのチャンスは、0.32(28分)と0.46(35分)。ふたつめのオバメヤンばりにGKの頭上を越えようとして失敗したほうは、たしかにもっと別のやりかたがなかったのかと悔やまれるが、最初のほうのファーポストに当ててしまったチャンスは、DFと競り合ってアングルもないところで体勢も崩しているし、ショット自体は云うほど明白なビッグチャンスでもないだろう。あそこできれいに反転してシュートまで行ったほうを褒めるべき。と思う。あのペナルティを得たプレイも。チームに3ポインツをもたらした。

まあ、でもああいうところでしっかり決めてくれないのが、彼があまり人気者になれない理由ですかねえ。

パスマップ

トミヤスがいなくなる66分までの。デッカーズ(41)がほぼ中央。彼とパーティ(5)はふたり並んでプレイしているような印象があったが、パーティは思ったよりRBだった。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

3 Comments on “【マッチレビュー】23/24 EPL クリスタル・パレス vs アーセナル(21/Aug/2023)トミヤス退場もしぶとくアウェイ勝利

  1. ライスはアンカーでも結構広範囲に動き回りますよね。ライス単体ではいいのかもしれないけどチーム全体としてはどうなんだろう。直近2試合は適切な位置にコンダクターがおらず、そのせいで最終ラインと前線が分離してしまっているように見えました。相手も間延びしないし、釣り出されることもないから、なかなか崩せない。

  2. ライスの守備は素晴らしいですね。
    ただ動きすぎてビルドアップを停滞させていませんかね。後ろ3枚で回している時に下に降りてくる動きが無意味に感じます。

    右は昨シーズンウーデ、サカ、ホワイトで崩していましたが今はトーマスが合流しないので昨シーズンほど脅威になっていないように感じます。それでもサカがスーパーすぎてなんとかなっていますが、、、

  3. いつも楽しく読ませてもらっています。
    レッドカードについて同感です。1人減ると試合がつまらなくなってしまいますよね。罰が大きすぎると私も常々思っていました。
    遅延行為についてもアディショナル長く取ることにするんだったら、その分延長すれば言い訳でマイボールのリスタートはそこまで厳しくしなくてもいいように思います。スローインの制約厳しくなるとボールアウトした方が有利になりかねないと思いました。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *