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【試合前記者会見】2023コミュニティ・シールド アーセナル vs マンチェスター・シティ(6/Aug/2023)「シティは倒すべきチーム」

Hey.

コミュニティ・シールド@ウェンブリー。このタイトルの重要度はさておき、アーセナルは相手が去年トップを競い、そして敗れたマンシティとあって、特別な思いで臨む試合になりそうだ。アーセナルがチームとして、いまもっとも勝ちたい相手とも云えるのが彼らである。この試合に対しお互いどこまで本気かはお察しながら、タイトルはタイトル。もちろんチャレンジャーの立場として、アーセナルにはいい機会が訪れたと云える。

また、PLの新シーズンが始まる直前のタイミングで(※アーセナルの初戦は来週土曜)、われらがどれだけ本番に準備ができているかのテストでもある。今年のプリシーズンは、重要な戦力が加わりつつも、100%満足な内容と結果ではなかった。

今回は、いったいどんな試合になるのか。



アルテタの試合前コメント「勝つときがきた」

昨日行われた試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(『Players’ Tribune』のアーロン・ラムズデイルの記事について……)

アルテタ:素晴らしい記事だったと思う。とてもオープンで、とても率直で。彼は、議論していたトピックについて自分の思いをあらわしたのだと思う。あのやりかたも非常に勇敢だっと思う。

(アーロンのコメントのなかにタフな期間でボスのサポートがあったと……)

結局のところ、われわれは人、人間との付き合いなしにはできないのだ。そして、われわれは選手たちについて多くの決断をすることや、それが彼らの人生に影響するという責任がある。そこには大きな責任があるので、当然われわれができるし、しなければならないのは、彼らをサポートし寄り添うこと。わたしもそれにどれほどの意味があるかわかっているから。

わたしだけじゃなく、クラブもだし、彼のチームメイツも。必要なときにサポートをする全員だ。

(日曜のコミュニティ・シールド……)

ファイナルをプレイできることに非常に興奮している。倒すべきチームを相手にトロフィを勝ち取る機会がある。彼らは昨シーズンのヨーロッパのベストチームであり、そのスタンダーズも理解しているし、どうやったら試合に勝てるか。とてもワクワクしている。

(スクワッドのサイズについて……)

われわれはいくつかのことに取り組んで、決めている最中であり、まだそれをやる時間はある。われわれはスクワッドにはとても満足しているのは間違いない。同時に、われわれが確認せねばならないのは、チームで健全な競争をもつために、プレイ時間をシェアできること。われわれはそれに取り組んでいる。

(スクワッドのなかでの選手の適正人数はある?……)

適正なひとたち、適正な選手も!

(ジェズースのヒザの手術……)

彼は大丈夫。もちろん彼はとてもがっかりしていたが、気分はとてもよさそうだ。この問題は誰も予想もしておらず、だから、ちょっとした手術をせねばならなかった。残念ながら、それがベストな選択であり、早ければ早いほどよかった。その決断で、彼が早く戻ってくれれば。

(チームニュース?……)

ブカヨは今日はよくなっている。ほかの問題はない。

(今シーズン、新加入選手によってさらなるポインツがもたらされる?……)

わからない。昨シーズンに起きたことと、今シーズンのそれは比較できないものだ。ほかにも補強をしているチームがあり、彼らだってよくなるだろう。わたしも、そんなふうに簡単だったいいのにと思うが、残念なことにそうではない。

(デクランをどう説得したので?……)

われわれは思いを彼に説明しただけさ。築いているプロジェクト、クラブとチームでの彼の役割。初日から彼とそれに取り組んでいるし、彼の家族も。彼がここに来てくれてとてもうれしいよ。

(ダヴィド・ラヤとのリンク……)

No updates.

(いまの現在地はどこでしょう。これはクラブにとりオナーズを競える新時代になっている?……)

それがわれわれのほしいものだ。クラブとしてどのトロフィも競えるところにいること。どこにも顔を出してベストになる。われわれは去年やったことについて証明をせねばならない。最大のトロフィを勝つには十分ではなかったが、それがわれわれの目指していたもの。

われわれはもっとよくなって、毎日をもっとよくなろうとして過ごす。もっといい決断をして、もっといいプレイをして、試合に勝つにふさわしくなる。最後に結果が自ずとやってくる。

(シティだけがタイトルにチャレンジできるチームという、ユルゲン・クロップのコメントについて……)

尊重する。彼らは何年にもわたり一貫性を示してきたし、彼らがやってきたことについて、全員から尊重される。もしこのチャンピオンシップにチャレンジしたいのなら、必要になるだろう合計ポインツは、このリーグだってこの100年で前代未聞というものだ。

それがスタンダードなのであり、もしそこにいたいのなら、やるべきことはわかっている。

(ここまででデクラン・ライスについてわかったことは?……)

彼はもうすでにエクセレントな選手で、だからあとはわれわれが、彼を悪くならないようにしなきゃいけない! われわれは彼に彼がもつクオリティとアビリティを発揮していもらいたいし、彼のパーソナリティを表現させたい。彼がこのゲイムをいかに正しく考えていくか。

もしわれわれが、彼にちょっとした手助けができるとすれば、それこそやらねばならないことだ。チもっとよくなるために、彼のクオリティをチームに組み込んでいきたい。

(カイ・ハヴァーツはチームのどこにフィットする?……)

いま彼は左のアタッキングMFでプレイしているが、右でも、インサイドに入ってくるウィンガーでも、9でも、フォルス9でもプレイできる。どうなるか観てみよう。それは、われわれがもう観ているたくさんのことに依るし、チームは毎日たくさんの情報をくれる。

連携や関係のことも当然ある。だからわれわれはそれを刮目して観ている必要がある。門戸を閉じることはない。それはときにはいいことではないから。

(ライスの加入は選手たちにとってシティにチャレンジできることの証明になっている……)

わたしが思うに、重要なことは目標があることで、その目標を達成するのに必要なリソースがあること。

しかし、同時にわれわれは彼を説得できるし、彼が興奮するようなことを云える。それで彼は触発されて、その一員になりたいと思う。それが、われわれが契約を望むどの選手からも得ているフィーリングだ。すでにここにいる選手たちだって同じ。

彼らこそわれわれがよく世話をせねばならないものであり、フィーリングとここにいる意思があり、クラブを毎日もっとよくしようとしている。選手としても毎日進歩している。

(3人の新加入選手がドレッシングルームにウィニングメンタリティをもたらしている……)

われわれは彼らを重要なチームからリクルートしていて、彼らはそうした経験をもたらしている。3人ともかなり若いが、もうすでにたくさんのことをやってきた。ナショナルチームで国際的にも。それはグレイト。

(ライスはすぐにリーダーシップグループに入る?……)

彼のリーダーシップスキルは疑いがない。彼と会えば最初の5分で、フィーリングと印象を得られる。彼はドレッシングルームでもとても助けになれる人物だろうと。そしてわれわれが望む試合に向けてのアプローチ、自分たちの生き方におけるイニシアティヴ。

ものごとには時間がかかるものだし、彼らも自然体でいなければならない。しかし、それが実現せねばならないのなら、そうなる。

(最後にシティと対戦したときの恐れは?……)

わたしはそうは思わないが、あの試合がわれわれの望まないものになり始めてから、彼らのほうがあらゆる場所でよくなっていった。彼らは紛れもなくあの試合の勝利にふさわしかった。

だから、日曜にわれわれがトロフィを勝つなら、あのときよりももっともっとよくなければならない。そこは間違いない。

(近年、シティはアーセナルがビッグ6チームのなかで唯一勝てていないチームとして格別のモチベーションがある?……)

イエス。そのときがきた!

(この夏のサポーターの努力について……)

感謝したい。なぜなら、彼らはずっとすごいから。USへ行ったとき、われわれは何度かそこへ行ったことがあるが、しかし今シーズンはとくサポーターの数がすごくて、彼らがクラブに向けて示したものは最高だった。

われわれはそれを感謝せねばならないし、そのレヴェルを維持し、成長させ、彼らにすべてを返したい。なぜなら、それがわれわれがここに座り、みんなのクラブへの気持ちを感じることに価値があるから。

以上

 

「タイトルにチャレンジできるのはシティだけ」クロップがそんなことを云ったのか。まあ、でも今年のアーセナルにディスリスペクトというよりは、もっと単純にシティに皮肉を云いたかっただけかもしれないけど。

さて、のっけから話題になっているアーロン・ラムズデイルの例の記事。かつて、このサイトでもジャカとオーデガードの記事を紹介してきた『Players’ Tribune』の。

全アーセナルファン必読としか云えないアツいやつなので、まだのひとはぜひ読もう。いやじつはこのブログで紹介しようかと昨日途中まで翻訳作業してたんだけど、あまりに長くて力尽きた。いちおう日本語版もあるサイトだしなあと思って。もう自分では読んでしまったし、作業をつづけるかどうか迷う。まあでも英語に抵抗あるひとも、DeepLなりChatGPTなりなんなりで読んでくれ!

Oh Shut Up, Ramsdale! | By Aaron Ramsdale

いまはダヴィド・ラヤが来るかもしれないということで、アルテタからの信頼度に疑問符がつくなど、チームでの彼の立場が若干揺らいでいるというタイミングで。これを読んだらどうしたってランボーファンにならざるを得なくなるよ。

まじがんばれよ。アーロン。

あとは、今回のアルテタコメントのなかで個人的に気になったのが、「チームでプレイタイムをシェアする」と述べた部分。

もちろん、去年あれだけリーグタイトルに近づいたアーセナルが最終的にしくじったのはスクワッドデプスの影響が大きかったと云われているわけで。去年のアルテタは、スターティングを固定するだけでなくサブにも消極的であり、レギュラー以外のベンチの選手たちをあまりにも信用していなかっただろう。

だから、今シーズンのテーマのひとつとして、チームのセレクション(ローテイション)やサブの活用があるとすると、この発言はなかなか興味深いと思った。去年のやりかたから、今年はそこを変えていこうと本人も思っている。実際にどこまでやるかは始まってみないとわからないが。

でも、もしそれができるなら、選手たちの肉体的/精神的フレッシュネスもある程度キープできるし、総合的な戦力はかなり大きくなるはず。

 

さて、来週末からはもうPLが始まるので、そろそろシーズン前のメディア予想まとめのエントリを書きたいと思っているが、今シーズンはやっぱりアーセナルとシティが強いと思っている識者が多いのではないかと思う(予想の予想)。予想の多くが、ここ数年のシティとリヴァプールのような一騎打ち状態になっていても驚かない。

ただ、もしそうであっても、リーグでアーセナルがシティを上回る結果を残すという予想はさすがに多数派にはなれないとは思う。この夏のアーセナルがいかに野心的な補強をやっているとはいえ、現時点でのスクワッドの総力でも、さすがに差がなくなったとは云えないだろうし、ましてや彼らには経験も実績もあるのだから、本命に決まっている。

今回の試合が、そういった空気にどれだけの影響を及ぼすかはわからない。だが、もしいつもと違う結果になるようなら(あるいはいつもと違う内容)、アーセナル世界にはポジティヴな空気が充満するに違いない。コミュニティ・シールドで勝ったくらいで浮かれるわけにはいかないが、悪い気はしない。

そして、それが勢いになって、シーズンスタートにポジティヴに作用する。なんという理想の展開。

敗けたとき? すぐ忘れればヨシ。

 

キックオフは、日本時間で8月7日(月)0:00。日曜の夜。

COYG!



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