試合の論点
ブレントフォード vs アーセナルのトーキングポインツ。
ネルソン、ESR、キヴィオール。非レギュラーメンのアピール
アーセナルのファンにとってこの試合のテーマのひとつは、シーズンが始まってここまであまり機会のなかった選手たちがどんなプレイをするかだっただろう。
とくに、ネルソン、ESR、キヴィオールの3人。
(トミヤスをここに含めないのは、彼はアルテタ評価のなかでは彼らよりはリードしていると思えるから。今回はRCBとしても十分クオリティ高いプレイができることを証明したが、もうアルテタの信頼はかなり得ている)
この3人のパフォーマンスはどうだったか。全体的によかったんじゃないだろうか。ネルソンとESRは後半にはあきらかに動きが鈍くなっていて(とくにESR)アルテタが試合後に述べているように、まだフィジカリーに100%の状態ではないということながら、ふたりともキラリと光るものは観せたと思う。
とくにネルソンは、マルティネリとトロサールのふたりのLWが離脱しているため、週末のPLボーンマスでもスタートのチャンスがある。少なくとも、この試合での彼のパフォーマンスを観たアルテタは、PL試合でも彼をスタートさせることに不安は感じていないのではないだろうか。ゴールもよかった。
それと、ESRはアルテタも述べているように、チームのほかのAMFたちとは違うものをもたらせるということをあらためてアピールしたように感じる。今回は、あのゴールが決まっていれば最高だった。
あの独特なパス&ゴーで危険なエリアに侵入していくスタイルは、このチームにとってユニークでやはり貴重なものだろう。とくに、今回もそうだったように、アーセナルでは依然として相手ブロックの打開は課題になっているため、ああいうブロック守備の周辺でボールをまわすだけみたいに単調になりがちなリズムのなかで、プレイでアクセントをつけられるのがいい。
アーセナルが支配的にプレイしていた前半など、今回も観ていて非常に感じたが、このチームはドリブルだとかもっと個人で打開しようとするプレイがなければいけないし、ESRはその解決策のひとつになりうる。
彼が肉体的にもっとフィットして、チームプレイのなかで自信を取り戻してくれば、今後大きな貢献ができるはず。
ESRファンのひとりとして、ぼくは今回の彼のパフォーマンスに復調のきざしを観たという気がして、とても満足した。
あとはキヴィオール。試合後はファンのあいだでも彼の評価が非常に高い。安定して落ち着いたプレイっぷりで、パスの技術もある。今回は試合を決めるレヴェルに重要だったゴール前での単身のブロックもあった。
Jakub Kiwior vs. Brentford:
90 minutes played
88 touches
71 passes (91% accuracy)
1 key pass
2 clearances
1 clearance off the line
1 block
2 interceptions
1 clean sheetFantastic performance.👏 pic.twitter.com/Dm1pXxXqK0
— Connor Humm (@TikiTakaConnor) September 27, 2023
とはいえ、Inverted LBとしてはその後に出てきたジンチェンコとの攻撃面における貢献度の差は明白で、仮にティンバーがいたら、この試合はティンバーがそこでプレイしていたかもしれない。キヴィオールがこのポジションでもっとアルテタにアピールするためには、DFとしてのプレイだけでなく、前への積極性が必要だと思う。トミヤスがよくDF裏への頭上を越すパスを試みるのにくらべると、彼はやや安全なプレイが多いように感じるから。
そのあたりは自信のせいもあるかも。クラブに加入した当初よりはだいぶマシだとは思うが、彼はもっと自分をさらけ出していいはず。以前彼はことばの壁のことも話していたので、英語がもっと上達すれば自信もつくだろうか。
ということで、この3人のアルテタへのアピールはこれからもつづく。今回のポジティヴなパフォーマンスで、彼らのチャンスが今後もっと増えていくことを期待したい。
🥁 Introducing your POTM for last night’s win at Brentford…
An all-action display from our Tomi 💛 pic.twitter.com/JWwfefLK8s
— Arsenal (@Arsenal) September 28, 2023
ラムズデイル?
スタッツを観るに、パス成功率が51%。ロングボールが9/29で、ディストリビューションはまあ最高という数字ではないものの、いくつか彼らしい中央エリアへの鋭いミドルレンジパスがあったり、あとは重要なセイヴもあって、彼の持ち味は発揮していただろう。
ただ、No.1争いの議論にふたたび火をつけるまでには至らないか。
アルテタがGKロテイションのことも考えているとはいえ、世間的にすでにラヤがNo.1に定着したと思われているなかで、それをさらにひっくり返すにはそうとうなことが起きねばならないはず。
ラムズデイルもしばらくはカラバオカップなどでガマンするしかなさげ。
ハヴァーツ?
ハヴァーツ?
この試合については以上。
カラバオカップは4thラウンドへ。アーセナルはウェストハムと対戦
この試合のあとすぐにドロウも行われていて、アーセナルのつぎの対戦相手はWHUということ。またPLチームかあ。というか、サードラウンドもそうだったけど、PLチーム同士のフィクスチャが多いような。そういうシードみたいなのがあるわけじゃないよね?
The draw for Round Four of the Carabao Cup has been confirmed:
- Mansfield Town v Port Vale
- Ipswich Town v Fulham
- Manchester United v Newcastle United
- AFC Bournemouth v Liverpool
- Chelsea v Blackburn Rovers
- West Ham United v Arsenal
- Everton v Burnley
- Exeter City v Middlesbrough
おや、16チームスのなかにひとつ重要なチームがいない。お気づきになりましたか。そう、今回マンシティがニューカッスルに敗けてんだよね。
彼らは今シーズン初の敗け試合。アーセナルはいまだシーズン無敗。つまり、アーセナルはマンチェスター・シティより強い。
さて、われらのつぎの試合は土曜のPLボーンマス(A)。チーム事情がやばくても当然勝たねばならない試合。
COYG!