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ラヤにNo.1ポジションを奪われているアーロン・ラムズデイル。初めてメディアに心境を語る

週末からのPLの再開をひかえ、昨日アーロン・ラムズデイルのコメントを複数メディアが伝えていた。

‘I am suffering and hurting’: Ramsdale opens up on losing Arsenal place

今シーズン、ラムズデイルにとっては、ダヴィド・ラヤにNo.1ポジションを取ってかわられるという厳しい状況で、これまでラヤのコメントは何度か伝えられるなか、彼が現在どういった心境であるかは興味深く思っていたところだった。

彼が、盤石だと思われていたNo.1を失うといういまの苦しい状況について心情を吐露するのは、おそらくこれが初めてのことだ。



アーロン・ラムズデイル「苦しんで傷ついた」

『The Guardian』より。

ラムズデイル:(スターターからベンチに)だって、これはぼくには初めての体験なのだから難しい。正しいことをしていたのに間違うこともあるし、それをしないなら、それは間違っているということだ。だから、これは諸刃の剣。

そこにはかなり……かなりの注目がある。そのポジションでよく云われるのは、誰も話題にしないということは、つまりいい仕事をしているということ。それが、いまは大いに話題になっている。ぼくだろうがダヴィドだろうが、プレイするほうは集中してプレイできなければならないが、だが同時に、奇妙なことだが、とても大きな話題になっている。

ひとつは、ぼくらがクラブとしてともに働いているということであり、もうひとつは、マネジャーが提示したものにぼくらは対処しなければならないということ。それが、ぼくらがいまやっていることだ。

(ラヤとの関係)ぼくたちは、GKグループの4-5人で1日に3-4時間はいっしょに過ごす。だから、ぼくらがうまくやれなければ、ワークしない。

プロとして、みんないっしょにとてもよくワークしているよ。トレイニングではお互いをプッシュしている。最近はぼくの状況もあって落ち込んでいると、彼がぼくを励ましてくれる。それと、理由はどうあれ、彼が落ちている日もあるかもだし、たとえぼくがプレイしないことで苦しんで傷ついていたとしても、ぼくはめげずに彼をプッシュできなければいけない。

(ソーシャルメディアからの雑念)ぼくの名前がプレスで取りざたされるのは初めてでもないし、もっとネガティヴなものだった。だから、以前からもう無視している。

父さんのしたことはなにもならなかったけど、彼はローカルパブの仲間19人とスペインにゴルフ旅行に行ってたよ。

最後のくだりは、ベンチでラヤに拍手を送っていたNLDでのラムズデイルについて、ジェイミー・キャラガーが「オスカーを逃した役者が(受賞者にやむなく)拍手しているようだ」とtwしたことについて、アーロンのパパが「恥を知れ」「おれの仲間にだってあるクラスを見せろ」と噛み付いた件のこと。

彼のパパがいくつかしらんけど、自分の父ちゃんにこうして目立つ行動をされるのは若者としてはちと複雑でしょうな。それが透けて見えるような最後のくだり。

さて、彼のコメント全体からすると「苦しんで傷ついた(I am suffering and hurting)」という部分にクロースアップするのは、あんまりフェアじゃないかもだけど、まあもっとも本音に近いのもそこだろうという気はする。なるべく表に出さないようにしている彼の本心。

ラヤとの関係について述べた彼のコメントは、「GKグループで長い時間を過ごすから自分もうまくやらねばワークしない」「お互いをプッシュしている」など先日のダヴィド・ラヤのコメントにそっくりであり、いわばそれが彼らのなかの模範解答なのだろう。表に出したい前向きな部分。それにしても似すぎだから、クラブからインストラクションがあったか、あるいはラヤのコメントを彼も読んでいたとか?

個人的に彼に訊いてほしかったのは、今後のことだ。

アルテタの意向は、各ポジションにトッププレイヤーがふたりほしいということながら、それがGKポジションにも可能なのかどうか。

ここまでのアルテタを観ているかぎり、当初云われていたようなGKをアウトフィールドプレイヤーのようにロテイションするというような型破りなやりかたをする気はないようだ。基本的にはこれまでのGKの扱いかたどおり、No.1を固定しようとしているように見える。ということは、必然的にセカンドGKがあらたに生まれることになり、その立場をラムズデイルが受け入れられるか。現状は彼にはあきらかにハッピーではない。

彼には、将来について選択肢がある。この状況がつづけば彼のような優秀なイングランド代表GKをビッグクラブが放っておくはずもなく。たとえば来年の夏、いくら長い契約があろうが、本人が強く移籍を望めば、アーセナルは拒めないはず。

現在の彼のMVは€40mから大きく下がって€32m。TMの今月のアップデイトだから、選手の現在状況も反映されているだろう。※奇しくもラヤのMVも€32m。こちらは上昇中

もちろん、本人もプレイ機会を優先するに違いない。もちろんイングランドのNo.1もあきらめていない。今回のIBでの2試合はチームに招集されながらもどちらもベンチで、9月のフレンドリー(スコットランド)では90分プレイしたことを考えると、本人はクラブでポジションを失ったことの影響を痛感しているかもしれない。

あまり明るい未来があるようには見えませんな。

おれは、アルテタがGKをロテイトする前代未聞なシーズンを観てみたかったなあ。

 

おわり



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