試合について
ファースト11
SofaScoreより。
4-3-3
トロサール、ジェズース、サカ
ハヴァーツ、ライス、オーデガード
ジンチェンコ、ガブリエル、サリバ、ホワイト
ラヤ
サブは、マルティネリ(69 トロサール)、ESR(69 ハヴァーツ)、ジョルジーニョ(73 ライス)、エンケティア(81 ジェズース)、キヴィオール(81 ガブリエル)
ジンチェンコがスタート。この試合の内容を思うと、これはかなり重要だった。彼があそこにいるといないではだいぶ違う。
それと少し意外だったのがLWとしてトロサールのスタート。アルテタコメントによれば、マルティネリはフィットネスがあやしかったようなので、その影響もあったか。ただ、結果的にトロサールのスターティング起用は正解だった。
サブに関して、ESRがまあまあ早い時間で入ったのはうれしかった。大きな見せ場こそなかったが(ジェズースとのコンビネイションは惜しかった)、やっぱりライン間で彼がやれることはこのチームにとって貴重に思えた。もっとプレイタイムを増やしてほしい。
それとマルティネリは、まあいつも通りではあるか。悪くはなかったが、ドリブルでもボールが足に吸い付くという感じでもなく。あの終盤の2ゴールがなければ、ちょっとがっかりな印象を残したかもしれない。
ジョルジーニョは、5点めのアシストを記録。20分かそこらのプレイで9のプログレッシヴパスをやったらしいが、すでに意気消沈した相手ではあった。
Crazy stat: Jorginho played a little more than 20 minutes with extra time and led Arsenal with 9(!!!) progressive passes. pic.twitter.com/07RudXmiXm
— Scott Willis (@scottjwillis) January 20, 2024
エンケティアもいつも通りな感じで、オーデガードのスルーボールを受けた絶好のチャンスを無駄にした。ネリのゴールにつながった、あのDF裏へのアシストはナイス判断だった。
サブ5人のうち、3人が4ゴールにからんでいる。ミケルもご満悦である。
マッチスタッツ
『BBC Sport』より。
アーセナルがバックからプレイを始めるとき、パレスはプレスの位置も高く思ったよりも積極的で、アーセナルもリードを拡げるまでは思い通りにはいかなかっただろう。前半の消化不良感の原因もそこにありそう。パレスの前半のショッツは6もある(8 v 6)。ラヤからのバックからのプレイでも、窮屈なパスまわしを強いられた。
彼らはけっこうハイラインだったようで(カメラでは観えなかったがコメンタリが何度もそう言及していた)、サカやジェズースが何度か裏抜けに成功していたので、そこはハイリスクな戦略だった。ジェズースが何度もオフサイドにかかっていたのも、そのせいだろう。記録では彼のオフサイドは3だが、もっとあったような。
Understat.comによるxGは、3.52 v 0.29。3.52 xGでG5なら、かなり満足できる。BCは6、SoTも6で5ゴール(BCコンヴァージョン率 83%)。効率。ていうか、SoTが全部BCってどういうこと。。いっぽうでパレスは12もショッツがありながら、チャンス量はごくわずか。
結局、ビッグガビの2点めは相手GKのオウンゴールとしてカウントされている。残念。
パスマップ

珍しくフルタイムまでプレイしたジンチェンコ。タッチが103。パス成功率90%(79/88)。
彼は試合のはじまりは若干不安定なプレイもあったものの、徐々に集中力を高めていき、試合全体では概ね彼らしいパスゲイムをやっただろう。ああいうスルーボールは、トミヤスにもキヴィオールにもない。ヴィジョン。ランナーに正確にボールを届けるスキル。
パレスは見るからにハイラインでした。
それはアーセナルが裏を狙う攻撃をこれまで見せてこなかったからでは?
昨季OTでユナイテッドがDFライン上げまくっても、ろくに裏を取れませんでしたし。
ところでアルテタ政権でこれほどスムースにカウンターをサクサク決めたことはありましたっけ?
サカやマルティネッリはカウンターを組み立てるのがかなり苦手だったように思いますが、ジェズスやジョルジーニョが間に入るとカウンターが上手く機能します。トロサールやエンケティアもかなりいい感じでした。
サッカーの醍醐味はやはり鮮やかな速攻でしょう。