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イーサン・ワニエリが語るファーストチームデビューとプレッシャー

つぎの試合が来週火曜ということで、またまた静かなウィークに突入のアーセナル。いかがお過ごしですか。

今回は、Arsenal Mediaが“Young Gun”シリーズでEthan Nwaneri(16)のインタビューをアップしていたので、それを紹介しよう。

Young Gun: Ethan Nwaneri



イーサン・ワニエリ「ファーストチームにはべつのプレッシャーがある」

※小見出しは訳者による

子どものころからアーセナルファン

ワニエリ:グーナーとして育ってきたものとして、ぼくの夢はいつだってこのクラブでプレイすることだったよ。

ぼくは、イズリントンのステディアム近くで育ち、ぼくの家族もみんなアーセナルファン。ぼくもこころのなかにはいつだってアーセナルがいる。

でも、ぼくの旅はじつはチェルシーから始まったんだ。ぼくはそこで、いまもチームメイトのマイルス・ルイスケリーといっしょだった。だから、ぼくらがクラブでも国でもユースレヴェルでずっといっしょにプレイしてきたというのは、すごくクールだよね。

ぼくはチェルシー、トトナム、ウェスト・ハムと渡り歩いて、9才のときにアーセナルと契約したんだ。そこからここまできて、ぼくはここでの1分1秒を愛してる。

あこがれのジャック・ウィルシャーがコーチに

子どものころは、ジャック・ウィルシャーがいつだってぼくのお気に入りの選手だった。だから、いま彼がU-18でぼくのコーチでいるのは、考えるとなんだかクレイジーだね。それがわかったときは、自分でも信じられなかったし、正直ぶっちゃけると、最初のいくつかのトレイニングセッションではマジぶっとんだ!

ぼくも、いまよりまだ若かったけど、そこがマジで感謝な瞬間だったし、こんなチャンスを得られるなんて、自分がどこまで遠くまできたのか実感したものだよ。

ヘイルエンドでのときを振り返ると、たくさんの特別なおもいでがある。でも、ひとつめちゃヤバだったのは、U-14でのフロリダ遠征だったな。世界中のベストユースチームと対戦したのはグレイトな経験だったし、ぼくがおぼえてるのはみんないっしょのホテルに泊まってたこと。そんなの、それまで経験したこともなかった。いつか、あのトーナメントで対戦した選手たちを思い出すんだろうね。

ファーストチームデビュー

ロンドンコルニーに移ってからは、ぼくも選手として人間として成長したみたいに感じている。だから、すべての若いアーセナルファンが夢見るやりかたで自分のハードワークが報われたことについては、とても感謝してる。ファーストチームでのデビューさ。

それはブレントフォード戦で起きたことで、ぼくはファーストチームでトレイニングすることも少なくなかったから、ぼくは自分自身に準備できてるって言い聞かせていた。期待してたとは云わないよ。でも準備はできてた。

ベンチに座って試合をじっくりと観ていた。そしてもしぼくがチャンスをもらえたら、どんなふうにインパクトを出せるかについて考えようとしていた。でも、実際に呼ばれたときの気持ちは何にもくらべられるものがなかった。すごく興奮して、ただもう出ていくだけで。

そのときは歴史をつくったなんて知るよしもなかった。そのニュースは試合後に聞いたんだ(※15才181日の最年少PLプレイヤー)。

あれは、なんて誇らしい瞬間だったんだろう。もちろんぼくだって楽しまなきゃいけなかったけど、家族のおかげでぼくも地に足をつけていられることができたし、あれは始まりに過ぎなかったんだと思えるようになった。

ぼくには学校の勉強もあったし、試合後にはすぐにイングランドのキャンプがあった。つまり、いつもどおりでいなきゃならなかったから、そこで起きたことを考える時間はあんまりなかったんだよね。ぼくの人生いろんなことがあったから、それが地に足をつけるのに役立った。

ミケルの指導とファーストチームのトレイニング

それ以来、ぼくはミケルや彼のスタッフとすごくだいじな話をするようになったんだ。自分はどこを進歩させなきゃいけないとか、自分のゲイムになにを加えるべきかとか。

彼らは、小さなディーテイルについてもよく話してくれてすごく助かってるし、ファーストチームフットボールで要求されるフィジカルレヴェルになるために、ぼくになにができるのかガイダンスをくれたりする。

ぼくはヘイルエンドとコルニーでずっと過ごしてきたから、トレイニングにはフィジカリーに適応できる気がする。ぼくがもっと成長したいなら、とにかくもっと微妙なディーテイルなんだ。だから、彼らといっしょにワークするのは、それを特定できるから自分にとってベストな環境だと感じてる。

先週のドゥバイでのトレイニングキャンプでは、ファーストチームに加わるチャンスをもらった。あれもぼくにはグレイトな経験だった。U-23と比較しても、その環境にいるというだけで毎日学びがあった。

なによりもすごかったことは、インテンシティとすべてのスピード。もっと速く動かなきゃいけないし、もっと速く決断しなきゃいけないし、もっと速くパスしなきゃいけない。そして、マネジャーから求められていることを見せなきゃいけない。

ファーストチームに入っていくのは、べつのプレッシャーがあるよ。あのスピードについていく必要があるし、それができなきゃ続かない。

ぼくは、ああいう環境でチャレンジをするのは大好きだね。テストされるのも好きだし、いつでも全部うまくいくわけじゃないという事実も楽しめる。自分で問題を解決する必要があり、自分のマインド、自分の足でそれをする。それは、ぼくが最高レヴェルのフットボールをほんとうに楽しんでいるところさ。

若い選手としてファーストチームに足を踏み入れるなら、ハードワークと自分に何ができるのか見せることのバランスを見つけることがすごく大切だね。でも、自分の能力も信じてるし、自然に自分のゲイムをやることも大切。

ぼくは、ふだんどおりにプレイしようとしているし、自分自身であろうとしてる。でも、同時にうまくいかないときはその解決策をみつける必要がある。だって、全部うまくいくわけないんだから。

ぼくはまだかなり若いし、まだ成長の余地はかなりある。だから、そういう問題とどう向き合うかなんだ。その答えをみつけること。

ベストポジションとルイスケリーとのコンビ

ベストでプレイしている自分について考えると、ぼくはいつもはふたつのポケットでプレイする選手のひとりだと云える。8でも10でも。

そこがぼくのベストポジションで、自分がもっともやりやすく感じて、自信もある場所。なぜなら、ボールを持っているとき、ぼくには前進するチャンスがあるし、前にプレイするから。

ミドフィールドでマイルスといっしょにプレイするのが大好きだね。ぼくらのプレイのスタイルがあるから、お互いにとてもよく補完しあえていると感じるんだ。ピッチ上でのぼくらのすごくいいコネクションは観てくれればわかると思う。

もちろん、すごいケミストリもある。もうずっと前からお互いを知っているし、とてもよくコミュニケイトできるみたいな。彼のようなクオリティの選手とプレイできることに感謝だし、ドゥバイでもファーストチームでいっしょにトレインした。それもまた、ぼくにはとても価値ある経験だったんだ。とても力強いシーズン前半を過ごしたみたいだ。

でも、ここからはこのインテンシティをキープしていかなきゃいけない。だってぼくはさらなるチャンスにハングリーだから。学ぶことがまだまだあるよ。それをするのに、ここよりいい場所はないね。

以上

 

彼がファーストチームでプレイしたのは、結局去年(22/23シーズン)のPLブレントフォードが最初で最後になってしまっているワニエリ。あの突然の起用はいったい何だったんだと、いまもたまに思う。アルテタは「直感に従った」みたいなスピリチュアルなことを云ってたし。ふだん若い選手たちの起用にかなり慎重な彼にしてみれば、かなり異例の行動だった。

だが、考えてみれば彼はまだ16才で(※3月に17才)ファーストチームでプレイできないことを嘆くより、ファーストチームに関わっていることを驚くべき年齢だろう。

今シーズンは、PLで1試合、CLで2試合、FAカップで1試合、ベンチに入っているし、毎回のファーストチームのトレイニングへの参加もすでに珍しくなくなっている。本来はそれだけでもけっこうすごい。

現在の彼がおもにプレイするPL2(U-21)では、今シーズンは5試合でG4 A2と、攻撃的なMFとして生産的なところも発揮している。先日FAユースカップでリヴァプールU-18に7失点で大敗してしまったU-18チームながら、アーセナルのG1はワニエリによるものだった。

若すぎて、今後の彼がどうなっていくのかまだ全然想像ができないが、トップチームでも17才くらいだと早ければファーストチームでプレイする選手はいる。

来年、17才になってアーセナルとプロ契約をかわしているだろう彼に、大きな動きはあるのか。

彼が最大級にクラブから期待されていたとして、ありそうなのは、どこかのシニアチームへのローンだろうが、アーセナルのファンとしてはそれすらも越えて、いきなりファーストチームに加わることも夢想してしまう。セスク・ファブレガスの夢よふたたび。

どうなるか観てみよう。

 

おわり

 

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One Commnet on “イーサン・ワニエリが語るファーストチームデビューとプレッシャー

  1. 貴重なヤングガンの記事ありがとうございます。生え抜き大好きなのでいつか、ヌワネリとルイスケリーが並ぶ中盤がトップチームで見たいものです…!

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