やあ。
最近は、PL4連勝でポジティヴムードの漂うアーセナル界隈。その前のミニスランプ期との落差がすごい。よきことかな。
Why @Arsenal look a team transformed since their winter break 👇
— Premier League (@premierleague) February 14, 2024
さて今回はPLバーンリー(A)、Turf Moorでの対戦となる。Turf Moorと聞くと、いかにも悪いことを思い出しそうな、そうでもないような。
バーンリーといえば、アーセナルがずっと苦手にしてきた「肉弾戦」的プレイスタイルをすぐ連想してしまうわけだが、現在はミケルの盟友Vincent Kompanyの下、かつての姿よりもポジティヴなスタイルになっている。
アーセナルは、タフなアウェイながら、当然3ポインツを期待する試合。われらはこの試合に勝つと、カレンダーイヤー(※1月1日からの一年)で初の5連勝という記録もかかる。
今日の試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメント「(エンバッペとのリンク)ベストチームにはベストタレントが必要」
昨日行われた試合前プレス会見。AFCオフィシャルサイトより。
(直近のチームニュース……)
アルテタ:何人かほかの選手たちよりよく回復しているものたちがいる。今日もトレイニングセッションがあるが、今週多少問題あった何人かは、明日には戻れると思う。
(明日使えない選手は?……)
現時点ではいない。
(スクワッドを正しく使うことはどれほど重要?……)
われわれは試合ごとにやっていく必要がある。なぜなら、あるポジションではこの数週間、選択肢がなかったから。試合をプレイせねばならないのに、チームにはそれをやれるほかの選手がいなかった。それがいくつかの試合で変更を行うチャンスでもあり、時間と負荷を調整することになった。それが非常に重要になっていくため、ベストなやりかたを模索しているところだ。
(想定より長くなりそうなケガはある?……)
ケガ人のなかに大きなセットバックはない。トーマス・パーティもよく回復している。あまり楽観的なことは云いたくないが、彼はとてもよく観える。もうフィールドにいる。
(勢いを保ちつづけるのはどれほど難しい?……)
これはシーズンでもっとも重要なパートであり、われわれが達成したいことにおいては、どのフィクスチャもとても大きな役割を担う。
いまはバーンリーがもっと重要なだ。倒すのが極めて難しいチーム。結果を見れば、彼らが敗けようが引き分けようが、いずれもとても小さなマージンだ。彼らは非常によくコーチされていて、とてもコンペティティヴ。だから土曜はとてもタフな試合になるとわかっているし、いまはそれだけに集中している。
同じエナジーと熱意でプレイをつづけること。ベストなやりかたで競うこと。そうすればあとはやってくる。
(エキサイティングなタイトル争いに参加している……)
われわれはそこにいたいし、それにそれが意味しているのは、今シーズンのわれわれがたくさんの正しいことをすでにやってきたということ。昨シーズンから多くのことを学んだ。
われわれのチームは、かなりの一貫性のレベルを見せている。そしてさらなる一歩を進みたい。一貫性を維持し、自分たちのプレイとパフォームを継続する。それからどうなるか、観てみよう。
(たくさんのゴールとポジティヴな結果はどうやって得られた?……)
自分たちの強みに取り組み、自分たちが進歩できることに取り組み、ときに選手についても取り組んだ。より強い信念を持ち、クオリティある部分を調整し、より守るのが難しくなろうとしている。
これはシーズンを通してチームが必要としていたコンスタントな進化だ。なぜなら、相手もとても賢く、われわれがやりたいことがわかっているからだ。
(あなたはVincent Kompanyとは友人?……)
友だち? バディ? まあ、お互いのことはとてもよく知っているよ。わたしは彼のことはかなりリスペクトしているんだ。われわれが、いっしょに働いていたときはとてもよい関係があったし、いまもそう。
わたしは彼のことはとても憧れている。彼が選手だったとき、わたしは彼とワークしていて、彼はキャプテンだった。彼は、彼が持つ特別なオーラで自分自信を律していた。
彼はとてもはっきりしているひとで、グレイトなアイディアの持ち主で、どうプレイしたいかの明解なヴィジョンがある。そのうえ、彼には勇気がある。わたしはコーチでも選手でもそれがあるひとが大好きだ。腕まくりして向かっていく。彼のワークエシックはとんでもない。
(初めてカレンダーイヤーを5連勝で始めるチャンスがある……)
やる気になるときであり、そういうとき選手たちも気づいていることもある。しかし、自分たちのやったことや記録に気づかないときもある。それは、またべつのことだ。集中は試合にあり、それに勝つ権利をえること。それができるなら、グレイト。
(ウェスト・ハムの勝利は忘れて先へ進む必要がある?……)
敗けたときより早い! 敗けたときは48時間はそれが腹のなかにある。勝ったとき、その勝ちかたがあったとき、ポジティヴエナジーがあり継続しようと思う。だが、それはもっとよいエナジーでなければならないし、進歩しつづけようという意志でなければならない。われわれは、もっとよくなれるのだから。
(Kompanyの下、バーンリーはPLでクリックしている?……)
それは彼らがチャンピオンシップにいた昨シーズンからすでに始まっている。あれはすごかった。彼らの記録的シーズンであり、自分たちが際立つやるべきことをやった。そうでないなら、それは起きない。彼の大きな功績だ。
しかし、それは彼の周囲のひとたちを納得させるやりかたがあってこそだ。彼らは難しいときを過ごしていたときですら、選手たちの振る舞いがあり、スタッフ、観客らは彼とともにいた。彼らは彼についていき、彼が望むことをコンスタントにやろうとしていた。とても競争力があった。
わたしの意見では、今シーズンここまでの彼らの多くの結果はとてもアンラッキーだった。
(最近のカイ・ハヴァーツ?……)
彼のことは大好きだよ。思うに、みんな彼のことは選手としてもひととしても大好きだ。彼がチームにもたらすすべてのことを。この前のように4-0、5-0、6-0になったときでも、彼がいかにひとを追いかけていたか。いかにボックスを守り、ボックスを攻めたか。
彼はコンスタントに相手のボックスの脅威になるポジションにもいて、わたしがとても好きなのは、彼に9で、右のAMで、左のAMで、あるいは守備の奥で守るよう求めても、彼はそれをやる。彼とのワークはただ喜びだ。
(ダヴィド・ラヤがチームに慣れてきた……)
わたしがダヴィドの好きなところは、彼がゴールでやることもある。彼が防ぐこと、誰も観てもいないかもしれない。なぜなら、それは起きていないから。彼はそれを予期する。
でもそうだね、もちろん彼にはとてもチャレンジングな環境があった。だが、それこそわたしが彼を好んでいるところだ。勇気、キャラクター、パーソナリティのある選手。
そうであっても、彼らは自分自身になりたがっていて、それをやるために自分たちをプッシュする。彼はリスペクトされるにふさわしい権利を得ているし、わたしは彼が勝ち取っているものに非常に満足している。
(MbappeがPSGを去ると宣言した件……)
そのレヴェルの選手がいるなら、われわれもつねに交渉はしていないと。しかし、あなたが云うように、どうも違うようになるみたいだけどね。
(シーズン終了後のビジネスで昨シーズンから学んだこと?……)
わたしが述べたシーズン終盤にインパクトを与えるもっとも重要なことは、スクワッドがフルに起用できることだ。わたしにとって、それが要求のNo.1である。そしていま、われわれにはそれがない。
われわれは、それを持たねばならないし、それを持つためにとてもハードワークすることになる。これが要求のNo.1なのだ。2、3、4については、もしそれがないのなら、難しくなる。われわれには良いチャンスがあると思うよ。
(スクワッド全体がフィットしていなければタイトルは勝ち取れない?……)
いいえ。そう云っているわけではない。わたしが云っているのは、より難しくなるということ。とくにあるポジション。特定のポジションに2-3人の選手がいれば、つねに変更が可能になる。しかし、それが決定的なポジションがあれば、そのときはそれがとても難しくなってしまう。
(降格バトルにいるチームとの対戦はより難しい?……)
彼らがアンフィールドへ行ったときのような最近の試合を観る必要がある。彼らのやったこと、そしてリヴァプールがどうやって彼らを倒したか。それが、彼らのホームとなれば、もっと難しくなる。だからとてもタフなのだ。
(マネジャーは結果に関わらず原則にこだわる必要がある?……)
わからない。全員が感じる必要がある。わたしが思うに、自分たちがやっていることを感じなければ、それを伝達することは不可能だ。
われわれにはアイディアがあり、選手たちはそれをたばねる必要があり、実行する必要がある。だから、それを感じなければ、わたしにはどう伝達していいのかわからない。
試合かもしれないし、期間かもしれない。わたしはそれがなければ、彼らを失ってしまうんじゃないかと思う。
(ラヤがわれわれが観ていないものを防いでいるというのは……)
もう一度試合を観て。わたしは云わないよ。
(彼の配球のスピードについて……)
そうだね、プレイが速く、ドアが開いている試合ではチャンスがある。どのチームもやっているように、そうした状況を最大限活かすのだ。
(今シーズンあなたが望んでいたチームを起用できるようになっている?……)
そうだね、でもわたしはある選手をあるポジションや役割に適応させるいい機会でもあると考えている。彼らがどうリアクトするか、どれほどやる気があるか。
そして、ときどきそれが考えてもいなかった違う解決策になることもある。それは状況が求めることであり、それを変えたいと願っている選手がいるなら、ふつうよいことは起きるのだ。
(Roy Hodgsonが病院へ運ばれた……)
詳細は知らないんだ。彼の具合がよくなるといいのだが。もしそうなっても、Royのことを知っていれば、彼なら明日には戻っているだろうと思う。なぜなら、彼はそれをとても愛しているから。だが、われわれもみんな彼のことは心配している。無事を願っている。
(マネジャーのストレスについて……)
そういう部分はあるが、それも楽しみの一部だ。いかにわれわれの仕事が美しいかということでもある。だが、多くの場合、それは自分がいる場所に関係していることであり、それも仕事の一部。
(PLとCLに向かっていける強いデプスがある……)
わからない。そのときのスクワッドのアヴェイラビリティ次第で決まることだ。以前にも云ったように、それがわたしの意見。
(ファビオ・ヴィエラのフィットネスについて、CLポルトでプレイできる?……)
彼はとても(復帰に)近い。もう数日はチームとトレインしている。だからとても近いと思う。想定していたよりも早いし、いい場所にいる。(ポルト)チャンスはある。
(あなたのコーチングスタッフがマネジャー仕事とリンクされている件……)
イェア。すごくいいことだ。コーチングスタッフだけでなく、ほかのスタッフも、ほかのクラブが誘おうとしていることは、とてもよいサインだ。つまり、彼らがとてもいい仕事をしているということであり、ここに正しい人材がいるということだから。
最後のくだりは、ミケルのアシスタントコーチのひとりであるCarlos Cuesta(28)が、来シーズンのノリッチのヘッドコーチになるという件。
Arsenal No 2 Carlos Cuesta in sights of Norwich for manager’s job next season
ノリッチは、以前にアーセナルでローンマネジャーとして働いていたBen Knapperがスポーティングダイレクターをやっていて、その縁もあるそうである。
クエスタは18才からアトレチコ・マドリッドでコーチを始めたという、ちょっとユニークな人物。あまりにも若いコーチが、いなくなるのは少々さびしい。
そして、会見後半。
ライスやセットピースについてのやりとりがある。各所で話題になっているエンバッペ部分だけ。
(先ほどあなたはアーセナルのようなクラブはつねにMbappeのような選手と交渉しているべきと話しましたが、あなたも話に加わる?……)
わたしは関わらない。エドゥやオーナーがする。交渉の最終ステイジまでわたしはそこに加わらない。
(というかアーセナルも彼と交渉すべきでは? Why not?……)
まさに。Why not?だよ。ベストチームになりたいのなら、ベストタレントが必要になるし、ベストプレイヤーが必要になる。それは間違いない。
(ビッグプレイヤーを引き付けるエキサイティングなプロジェクトがあるのでは?……)
そこが問題になるとは思わない。だってみんなアーセナルでプレイしたいのだから。少なくともわれわれが話をする選手たちはみんな笑顔で、それは議論を始めて、ドアが開くときだ。われわれには、歴史と過去にやってきたことがある。
以上
「誰もがアーセナルでプレイしたい」。ミケルはまた云ってら。
今回の会見では、PSGのキリエンバッペとのリンクに関するやりとりがとても注目されていた。
本人が、PSGをフリーエイジェントで退団するとコメントし、PLへ行くならリヴァプールよりアーセナルを選ぶ(ティエリ・アンリの影響)みたいな報道が話題になっていたところで、しかし実際はレアル・マドリッド行きが濃厚という。
まあ、実際彼のような選手がアーセナルにやってくるというのは、ほとんど非現実的に思えるわけだが、「アーセナルのようなクラブにはビッグプレイヤーが必要」というアルテタコメントには、ビッグクラブのマネジャーとしての自覚が出てきたと称賛の声も少なくなかった。
だが、アルテタの会見で話す調子を観ていても、現実味があまりないからこその軽口という感じはある。つぎに彼がフリーで行くクラブは、フットボーラーとしては地球上でもっとも高いサラリーを要求されるみたいなことでしょう? さすがにそれは。スターは買うものじゃないとアーセンも云ってた。
すごい。空中戦はまるでやる気なし。守備貢献以外ほとんど最大のパーセンタイル。
Where does Mbappe fit into the Arsenal team? – MAILBAG https://t.co/DEj9AcIla7 pic.twitter.com/1WTjvYzsnu
— Scott Willis (@scottjwillis) February 16, 2024
ところで、昨日UEFAから2023年度のクラブとリーグの財政リポートが発表されていて、そのなかにあるTotal wages(給与総額)のクラブランキングトップ20が以下。
アーセナルはそっちのクラブじゃない。いまのところは。バルサは破産しそう(笑)。
ガビ・マルティネリのインタヴュー@Premier League
PL公式製のロングインタビュー。
マルティネリ:チームのダイナミックはとてもよい。とくにリヴァプールとの勝利のあと。あれは直接のライヴァルとの試合だとわかっていたから。
でも、あのあとはすぐウェスト・ハムのことを考え始めた。ぼくらは、カップとリーグで2敗していたから。ぼくらは、彼らには苦しんでいたから、6-0で勝てたのはとても重要だった。みんなの気持ちがこもったパフォーマンス。いまの自分たちの状況には、ぼくもとても満足してる。
自分としては、調子はよくなってきていると思う。シーズン最初はケガもあって、ちょっと出遅れたけど、いまは100%に戻ってきてゴールもしているし、自信もある。みんなにはいつも助けられている。今シーズン、ぼくらはたくさんいいことを達成すると思っている。
(Ituanoからアーセナルへの移籍)ぼくがおぼえているのは、あのときは試合がつづいていて、父さんと話したら噂話はほうっておけと。なんの得にもならないから。いいプレイをすることに集中して、そのあとに何が起きるかだと云われた。
代理人たちとも話して、同じ意見だった。ぼくはシーズンを終えて、Guaraniとの試合前に決断しなきゃならなかった。アーセナルがぼくとサインしたがっていると聞いて、世界最大のクラブのひとつがぼくをほしがっているなんて、決めるのはビビったけど、アーセナルに決めた。
ぼくはU-23から昇格して、ファーストチームとトレインして、ファーストチームの一員にしてくれたのは、ウナイ・エメリの決断だった。プリシーズンに参加して、少なくともその一員になるにはベストを尽くす必要があることはわかっていた。だから、全力でやった。無駄にはできないチャンスだった。
そこに上がったときにおかしかったのは、ヘンリク・ミキタリアンに翻訳してもらわなきゃならなかったこと。ダヴィド・ルイスもいたし、エミ・マルティネスもいたけど。そのときぼくは(英語を)しゃべれなくて、ミキタリアンはちょっとポルトガル語ができたから。
アーセナルのサイトにも貼ってある動画は27分もある。このほか、コリンチャンスのこと、トライアルを落とされた(笑)マンUのことなどを語っている。「(マンUのテストで)うまくいくと思ってたのだけど。でも起きたことには理由がある。そこはぼくがいるべき場所じゃなかった。それはアーセナルだった」。そうだそうだ。
そして、ひょんなところにミキタリアン。もはや懐かしい。
彼は、アーセナルに来た当初は英語が話せず。いまはペラペラである。「自分の調子はよくなってきている」と訳した部分は、“I think I’m getting into the groove now.” かっこいい。Pfffff.