アルテタ発言のポインツ
まとめよう。
パーティがまたケガ
この件は、ほんとうにがっかりしているし、ファン反応はもううんざりといっても過言じゃないほど。
いくら優秀でもプレイできないんじゃあ意味ない。これじゃあ「まるで新しいサインだ」も云えない。
しかし、アーセナルほどのビッグクラブが重要な選手のケガマネジメントでヘマをやるとは思えんのだが、同じエリアで再発とは、いと受け入れがたし。
ここはアルテタもどうにもできないし、いちばん困惑しているのは彼かもしれない。
せっかくAFCON辞退までしたのに。仮にAFCONに行っていたら、もっと大きな騒ぎになってたかも。
ホワイトとジンチェンコがお互いワイフを……
ふたりの試合後の衝突についても、今回のトピックになっているが、アルテタはフォレストの試合後と基本的には同じことを云っている。それは、むしろいいことなんだと。
ところで、それはそれでいいとして、じつは今回この件のやりとりのなかでミケルの衝撃発言があって、おれは今朝これをみて爆笑してしまいましたね。
ジンチェンコとホワイトのふたりの関係について問われたアルテタがこんなふうに述べた。
彼らは数日いっしょの家で過ごしていて、奥さんもなにもかもシェアしていたくらいさ! 問題ないよ。
ワイフをシェア……だと? ちょ。
きっと“desgracia”みたいな翻訳のミスに違いないなんて冗談を云うひともいたりしたが、これがマジ発言だった。
redditではその部分の動画がシェアされていてたしかに彼はそう述べている。
興味深いのは、アーセナル公式はもちろん、この発言を伝えたfootball.londonのKaya Kaynakはtwを削除しているし、YouTubeチャンネルのThe Hayters TVの会見動画ですらその部分をカットしていたこと(このパートを探していて不自然な編集点を見つけた笑)。
会見の場ではジョークとして盛り上がっていたが、さすがに不適切発言でAFCから削除するよう依頼があったのかも。ウケる。
いくら仲良しでも、それはスワップしちゃあいけませんねえ。
予測不可能性、ゴールへの積極性についてのやりとり
おもに会見の後半部分でやりとりされていた、アーセナルのプレイにおける予測可能/予測不可能性について。あなたのチームは、相手にとって非常に予測しやすいプレイをつづけているんじゃないですかと。too predictable.
プレスからの質問はこんな感じだった。
- グッドフットボールをやってもラストアクションを欠いていることにどう対処する?
- パーフェクトゴールとは違うものをトライしようとしている?
- なにかクレイジーなことは試す?
- 予測可能すぎることが心配?
- 選手はシュートを打てるときに打つべき?
なんだか、聞いてほしかった質問ばっかりである。スポットオン。このブログでも最近は同じことばかり書いてきたけど、とくに最近のチームのゴール前でのふるまいに対して、みんな同じフラストレイションを共有しているということなんだろうと思った。
これらの質問に対するアルテタの回答については、正直、これまでとほとんど変わりないという感じはする。ゴールが足りないならもっと多くのチャンスをつくるべきだとか、ラストアクションはコントロールできないとか。
予測不可能すぎることが心配?の質問には「わたしはそうは思わない」と答えていた。
パーフェクトゴール以外もトライしている?の質問では、アルテタは「わたしは醜いゴールやチープなゴールは大好き」と。ほんとかな?
まあ、しかし今回は、相手がロウブロックをやってそれをこじ開けるのに苦労するみたいな一方的な試合にはならないはず。ひとまず日曜はこの件は忘れてよさげ。あ・でもFAカップではチャンス量産でゴールできなくて敗けたのか。シュートに躊躇しないは、意識してもらう必要はあるな。
若い選手たちにチャンスを与えること
このテーマは、昨日エントリに書いたばかりだった。
実際、リーノ・スーザのような、アルテタもかなり気にかけていたであろうプロスペクトを失ってしまったのは残念だったし、ファーストチームがかなり積極的に彼らを関与させていかないかぎりは、このようなことは今後もどんどん起きうる。バロガンだって、ファーストチームの序列を観ながら去っていった。
アルテタのコメントからは、クラブの方針からして若い選手たちを使いたいのはやまやまだが、というジレンマも感じるが。
でも、この件はリスクをかけてももっとやっていくべきだと思うのだよね。アーセナルはそうでなければいけないクラブ。
アルテタは、未熟な選手を起用することには、たぶんほかのコーチよりももっと慎重で、彼らを使おうという積極性がむしろすこし足りないと感じる。保守的。そのときのチーム状況もあるが、むしろ対戦相手のほうが若い選手が出てくる印象がある。アルテタはもちろんクラブのなかでもリスペクトされているだろうし、彼の起用法に口を出すのははばかられるのかもしれないが、エドゥもメルテザッカーも必要ならプッシュすべきかもしれない。
アルテタは、リーグでももっとも若いスクワッドみたいなことをつねに主張しているが、それとこれは分けて考えてもらいたい。と思ったりする。
中東の不動産企業Sobha Realtyとのスポンサー契約
最後。
すでにクラブから発表されているアーセナルとUAE企業とのパートナーシップ。Sobhaは“Sho-ba”と発音するとご丁寧に書いてある。ショーバ。ドゥバイが本拠地の企業でluxury real estate developerだそうな。日本だと不動産デベロッパーというだけで胡散臭さあるな(笑)。
The Sobha Realty Training Centre, where high performance meets high standards ⭐️
— Arsenal (@Arsenal) February 2, 2024
いわゆるネイミングライツで、ロンドンコルニーが、今後はThe Sobha Realty Training Centre(ショーバ・リアリルティ・トレイニング・センター)と呼ばれることに。あんまり定着しなさそう。リアリティ(現実)じゃなくリアルティ(不動産)なのでご注意。
それと、トレイニングキットの袖にも彼らのロゴが入るという。
これでクラブのコマーシャル収入がさらに増えることになった。そこはポジティヴ。
マッチレビューの前半はこれにて。後半はあとでアップします。