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【マッチレビュー】23/24 EPL アーセナル vs ルートン・タウン(3/Apr/2024)ESRがチャンスをつかむ

試合の論点

アーセナル vs ルートンのトーキングポインツ。

なんだかんだで順当な勝利

アウェイにも関わらず、ルートンがハイプレスをやったり積極的で強かったこともあるし、これまでレギュラーを固定してきたアーセナルが、一気に半分近く選手を変えて流動性をやや欠いたこともあって、ボトムチームとトップチームの試合にしては、思いのほか接戦になったような気もする。

だが、われらが勝った。終わってみれば順当な勝利。

アーセナルは、これで2024に入ってからPL10試合で敗けなしのフォーム(W9 D1)。

今回ホームで2点しか取れなかったのはやや残念だったものの、プレヴューエントリでも紹介したルートンのトップチームとの接戦ぶりを見れば、2点差で勝ったのは悪くない。そして、シティで一旦途切れた勝利をふたたび取り戻した。いちおう複数得点で。

それと、もちろんクリンシートが重要だった。ルートンの18試合連続ゴールはここで終了。相手がルートンでもシティでも関係なく守備に手を抜かない。アーセナルは攻撃も守備もどんなプレイもできると、ルートンのボスもシャッポを脱ぐわけである。

勢いという意味では、ハヴァーツのアシストからキャプテンのファインゴール、それとESRのアシストからHashiokaのオウンゴールになってしまった(ネルソンの)ゴールもよかった。

オーデガードもハヴァーツもゴール前では、ひきつづき脅威になっており、個人フォームも勢いを維持している。

一方抜擢組のESRは、ふたつのゴールに絡んで自信を得ることができた。

今回はもっとも必要だった結果を得たし、非レギュラーの皆さんに時間を与えられたし、サカを1試合まるまる休ませることもできたし、よき日だった。

これが最後のローテイション?

今回のチームの大幅な変更にあたっては、今年のアーセナルにとってこれが「それができる最後の試合」みたいなことが云われていて、たしかに残り試合を観ると、そうかもしれない。

CLバイエルンに勝ち抜けば、さらにとびきりタフな試合が増える。

今回の試合のつぎに比較的イージーだと思われる試合は、来月のボーンマス(H)? エヴァトンは最後でもうローテイションは関係ないし。チェルシー(H)は、このなかなら比較的イージーかもしれない。逆にそれくらいしかない。あとは、ほとんどフルパワーで行く必要がありそうな試合ばかり。

正直、今回アルテタがここまで選手を変えてくる、しかもこれまで冷遇してきたネルソンやESRをスタートさせたというのは、ぼくには完全に予想外だったのだが、それができる最後の機会だとすれば、そういう予想もできたかもしれない。まあ、それでもネルソンやESRより、ヴィエラあたりが優先されると思ったけども。

チャンスを得た非レギュラーメンの評価。ESRがMOTMパフォーマンス

チームからすると、今回非レギュラーから抜擢された選手のなかでいちばんの収穫は、やはりパーティだろうか。彼はこれまでの数試合数分のパフォーマンスより、はっきりよかったと思う。周囲に溶け込んでいた。徐々にマッチフィットネスが整ってきてる。

フィットネスに問題ないヴァージョンの彼なら、やはりあのポジションでは非凡なものがある。パスはジョルジーニョにも引けを取らないし、ジョルジにない肉体的存在感がある。

レギュラーに近い彼が本気の実戦で安心して使えることがわかれば、それはアルテタにとって収穫以外のなにものでもないはず。残り試合のチームに大きな後押し。

それともちろんESR。個人的には、正直今回の彼がそこまでベストなプレイをやっていたとは思わなかったが(周囲との連携とかもっとやれるという意味で)、各所でMOTMの評価。オーデガードのゴールのプリアシストになったタックルはナイスだった。あれは8のプレイ。

あの惜しいショットが決まっていれば最高だったのになあ。今回もまたダメだった。

試合後の本人も述べていたように、彼はだいぶ疲労を感じていたようで、ぼくもTVを観ていて60分すぎにはもう全然走れなくなっているように観えた。しかし、彼は結局85分までプレイし、交代後ベンチにいる彼の表情はなんだか青ざめていて、よほど疲れたんだなと。あれもやっぱりマッチフィットネスなのか。

ひとしきり殴り合ったあとのボクサーみたいになってる

ESRは、今回のパフォーマンスは今シーズンというよりも、来シーズンに向けてポジティヴだったかもしれない。彼は、夏にそれなりのオファーが来れば売却されてしまう可能性すら否定できないみたいなギリギリの立場に思えるが、今回のようなポジティヴパフォーマンスを継続できるところを見せられれば、プレイ機会も増えるだろうし、まだクラブの見方を変えられる。その時間もある。たぶん。

なにより、試合前後のファン反応を観ても、彼がどれだけファンに愛されているか。みんな彼のことが好きだから、彼がハッピーだとみんなハッピー。彼もピッチ上であらためてサポーターの愛情を実感したことだろう。チームのなかで誰よりもクラブを愛すひとり。そんな選手がチームとクラブにとって重要じゃないはずがない。

一方で、そんなESRとくらべてやや残念だったのは、ネルソン。あのESRのカットバックからのゴールは相手のOGで幻になってしまったが、そこ以外では大きな見せ場がなく終わってしまった。いい守備があったりしてけども。試合後、彼はボールを持ったときの意思決定に難ありという声が少なくない。

彼はエディとともに、いまのところ夏に売却されそうな有力候補か。彼らはこういう試合でこそ、レギュラーと遜色ないところを示さねばならなかった。

トロサールやジンチェンコは非レギュラーとは云えないか。

ジンチェンコは最近、ファンのあいだでも批判的に語られることが多くなってきていて、いろいろ議論もある。今回は全体的にはよいパフォーマンスだったと思うが、一部不安定さを露呈したりもしていた。彼は決していいところだけじゃない。そういうとこはある。

この試合でチャンスのなかったファビオ・ヴィエラは、今後の試合でチャンスが与えられるだろうか。

ハヴァーツの2試合バンまであとカード1枚……

65分。交代直前にアレ。ハヴァーツにとっては9枚めのカードで、10枚になると2試合サスペンションだそうで。

けっこう危機じゃね?

しかも、あのあんまりうまくないシミュレイション。

あんなにわかりやすいダイヴだから、もしかして累積したカードの数を調整するためにわざとここでアレをやったのかと一瞬考えたけど、このあと、その後に備えて2試合サスペンションになっておきたいタイミングなんてないんだよね。

はあ。

ダイヴだけはやめてほしいし、彼はすでにこのチームのキープレイヤーだという自覚を持ってもらいたいものである。

 

この試合については以上

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One Commnet on “【マッチレビュー】23/24 EPL アーセナル vs ルートン・タウン(3/Apr/2024)ESRがチャンスをつかむ

  1. ハヴァーツ累積8枚らしく、32試合でリセットかかるから残り2試合で2枚貰わなければ累積で欠場にならないと思われます。

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