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【マッチプレビュー】24/25 UCL アーセナル vs シャフタール・ドネツク(22/Oct/2024)バウンスバックが必要

ミケル・メリーノの試合前コメント「まるでバスケのチームみたいだ!」

会見に同席した選手のほうのミケルのコメント。AFC公式サイトより。※長いのでご注意

(アーセナルでCLを勝つ意味……)

メリーノ:ぼくはキャリアのなかで幸運にも多くのトロフィに恵まれてきた。ナショナルチームもそう。それは、ほかのものとは比べられないようなフィーリングだとわかっている。

このクラブのことを知り、トロフィを勝ちとることも重要さも知って、それがCLならどれほど素晴らしいか。もちろん、それをかなえるには長い道のりがある。でも、ぼくはチームに基礎はあると思っている。選手はいるし、メンタリティもあり、そこには究極的な目標がなければいけない。

明日からまた勝ちを始めて、成長をつづけ、築いていけることを願っている。

(キミがクラブにもたらせるものは?……)

ぼくらはとても競争力あるチームだと思う。とても完成されたコーチングスタッフもいる。彼らは全員がウィニングメンタリティを持っている。

まだぼくらは若いから、その経験はないかもしれないけど、幸運にもぼくにはその経験がいくらかある。だから、ファイナルでもセミファイナルでも、ここぞというときに、メンタリティや落ち着きを維持する経験がある。それがなんであろうと、毎日やっていることをやることで、その舞台へ導かれるのだ。

(シャフタールとの試合……)

ここに座っていると、ぼくには彼らの感じていることや人生がどのようになっているか想像もできない。しかし、当然のことながら、ぼくらはみな共感を抱いている。彼らと彼らの生活にベストを祈る。

この状況ができるだけ早く終わってほしいが、もちろんここからコントロールできることじゃない。ぼくらは、できるだけよいマナーで彼らを迎えよう。

(ボーンマスからのバウンスバック……)

試合に敗けたあとすぐ試合があるのは、つねにいいことだ。勝ったときにはよくないけど。なぜなら、これがいまのフットボールで、前回の試合を考えている暇がない。

つねに新しいことや新しい挑戦がやってきて、いまは試合があるのはとてもよい。ぼくらは勝つためにトライし、ファンの前で自分たちのベストバージョンを見せる。それから目を背けるわけじゃない。なぜならぼくらはあの試合のことを反芻しなければいけないから。もっとうまくやり、ミスから学ぶ。

(ボーンマスのあとアルテタが述べたこと……)

ぼくらには、つねに勝つことについて云っている。ミケルはそれをわかってる。彼がつねに云うのは、どんな状況でも勝つことであり、つまりそれはぼくらにそれをやれる能力があるということ。

ぼくらは、この数週間でもとてもチャレンジングな状況でプレイしてきた。コーチはチームの努力がとても誇らしいと云っていた。ほとんど試合全体をひとり減った状態でプレイしたのだから。

だから、よい面を観ることだ。悪い面だけでなく。そしてつぎの試合のために進歩していく。

(クラブに慣れた……)

素晴らしいよ。最初難しかったのは、最初のセッションでケガなんて誰だってしたくないからさ。もちろん、ここに来たからにはインパクトを出したいし、なぜ契約したのかを証明したい。自信も、チームメイトたちとの関係も築きたい。

でもケガのあとに思ったのは、みんながぼくをとても助けてくれたことだ。選手だけでなくスタッフやコーチも。すぐに愛情を感じたし、それができるだけ早い回復の助けになった。それと同時にチーム全体との関係を築く時間にもなった。

だから、いまぼくはとてもよいと感じている。もちろん最高ではないけど。これからそこへ向かうよ。

(キミのベストはいつ観られる?……)

さあね。でもすぐだといいな。ぼくもまだ肉体レベルと、技術レベルではまだやるべきことがある。もちろん、戦術レベルでも、ぼくが以前のクラブでやっていたのと違いがかなりある。これもプロセスだ。

できるだけスピードアップしてそれをやっていくし、スタッフにもクラブにも助けられている。だから、もうすぐだと思いたい。

(6年ぶりのPL復帰について……)

雰囲気、チャント、ことば、芝生のにおい。すべてが変わらない。でも、フットボールは時間とともに変わった。選手も変わったし、ぼくも6-7年前からは変わったと思う。戦術も、いまや7年前とはまったく違うリーグだ。

だから、両方のミックスがある。変わらない雰囲気やフットボールへの情熱があり、この環境を愛さずにいられない。

でも戦術的なフットボールの進化、それとピッチでどうプレイするか。そこが主な違いだ。

(PLとほかのリーグをくらべて……)

ほかのリーグもこのリーグも悪く云いたくはないが、どのリーグにも違いはある。PLは当然世界でベストのひとつ。ベストではなくとも。選手のクオリティ、ペイス、リズム、雰囲気、すべてが規格外。正直、ぼくはここにいられるのがうれしい。ベストチーム、ベストプレイヤーと対戦できることが。

それが競争者としてぼくらがほしいものだ。ベストでプレイすること。できれば今年はぼくもたくさん楽しみ、学び、成長できることを期待している。将来的にもっといい選手になるために。

(キミの最大の能力としてデュエルに勝つために取り組んでいる?……)

さっきも云ったように、選手は年齢や経験によって変わるものだと思う。もちろん、ぼくも18や19だったころとは、同じ選手ではない。自分のゲイムを進化させているし、フィジカルレベルも以前のようではない。

成熟し、成長し、トレイニングを始めれば、フィジカル面も戦術面もよくなっていく。だから、ぼくはどのデュエルにも勝とうとするメンタリティを持つようにしている。でも、いまはそれをやるためにフィジカリーにより準備ができていると感じている。

以前いくつかのインタビューでも話したように、ぼくはすべてのデュエルでの勝ちを約束するわけではない。でも、ぼくが約束できるのは、それがまるで最後のデュエルみたいに、ファイトすること。それは永遠にぼくのメンタリティだ。今後も持ち続ける。

(憧れのMFは?……)

あこがれのMFはたくさんいる。幸運にもスペインには、そうした選手が何人もいるから! イングランドでも、ランパードやジェラード、セスク・ファブレガスに、ヴィエラ、B2BでプレイできるオールラウンドMFとか、ゴールできる、守れる、デュエルに勝てる、あるいは試合のテンポを操れるとか。

そうしたMFにあこがれている。スペインではシャビやイニエスタ、ボールをキープするメンタリティや、ショートパス、ボールを持って試合を支配しようとするところや、たくさんのパスをするところ。ぼくが子どものころは、そういう選手にあこがれた。

(自分のゲイムにゴールを加えること……)

それは間違いなく望んでいること。それは、ぼくがここにいる理由のひとつでもある。なぜなら、ぼくは相手ボックスで脅威になれると思うし、自分の得意な部分だから。もっとよくなれるとさえ思ってるよ。

もちろん、ゴールはMFにとってはメインのしごとじゃない。でも、もしそれをもたらせるなら、選手としてはまったく違ったものになれる。だから、将来的にはもっとうまくなりたいと思う。アーセナルのためにゴールしたい。

(これまでとくに影響を受けたコーチは?……)

まず、幸運にも父が昔フットボーラーだった。だから、ぼくが子どものころや14-15才くらいまで、彼がコーチだった。ぼくが通ってたクラブでも彼がアカデミーのコーチだったんだ。

自宅ではぼくは父のとなりに座って試合を観て、よく試合で起きたことを説明してもらった。おもに戦術面。選手としては、個人のことばかり考えてしまっていたから。思えば、あれがフットボールをチーム全体のものとして観始めた最初だった。11人の選手がいて、ボールの裏側には全体の戦術がある。

ぼくは幸運にも多くの素晴らしいコーチにコーチしてもらった。どのコーチからも学んできたが、スペインやレアル・ソシエダでは、試合の戦術や数学の側面について教えてもらった。

わからないけど、将来的に、ぼくは戦術が好きだし、フットボールが好きだし、その周辺にいることが大好きだから、でもコーチの年齢を観ると、それを自分でやりたいのかどうかはわからない! だからどうなるか観てみよう。まだぼくをリタイヤはさせようとしないで!

(スペインのEuroの成功……)

まったくだ。あれはぼくの人生で最高の夏になった。なぜなら、たくさんのことが起きたから。Euroを勝ったことはぼくの人生を変えた。アーセナルと契約し、Euroを勝ったこと。素晴らしいことだ。夢がかなっている。

さっきも云ったように、ぼくはシャビとイニエスタを観て育っていて、彼らもワールドカップとEuroを勝って、レジェンドとして語られている。ぼくはEuroで一度勝っただけだから、そんなことは云えないが、あれはただ素晴らしかった。

(今シーズンはもっとプレイできる……)

試合に関しては、この数ヶ月は難しい、トリッキーなトピックになる。ぼくらは選手だし、フットボールをプレイすることが大好きだから、難しかった。ぼくは、どれほど休んだかなんて気にしないんだ。なぜなら、足元にボールさえあればぼくはハッピーだから。

同時に、ぼくらは選手がケガをするようなレベルに達していて、そして試合のレベルは最高ポイントにはない。なぜなら、休んでいるから。だから、ぼくが思うのは、誰にとってもベストなことはプレイをつづけられる、スペクタクルをもたらし続けられるポイントにたどり着くこと。なぜなら、もし選手が休まないのなら、ケガになるから。

みんながビッグネイムがパフォームするところを観たいし、素晴らしいトリックやハイクオリティのフットボールを観たい。だから、できればぼくらがその合意に達し、全員がハッピーになれるポイントに達することができて、フットボールをつづけて楽しめることができればいいと思う。

(選手への要求はより高まっている?……)

イエス。ぼくはいま6-7年連続でヨーロピアンフットボールをプレイしていて、身体でそのことを感じている。1年か2年プレイしたくらいなら、どれほど休んだかなど身体は気にもしないかもしれない。でも、年をとればとるほど、それを感じ始める。

いまぼくは素晴らしい気分。ケガから復帰して、疲れもまったく感じない。ただプレイを続けたいし、自分が100%だと感じるレベルに行くためにフィジカル面をもっとよくしたい。

(キミの成熟について……)

ぼくの父が元フットボーラーだったことで、ぼくはだいぶ助けられた。フットボールライフがどうなっているか、たくさんのことを教えてくれたから。

そのときに、ぼくは家を離れてドイツへ行った。そしてイングランド、スペインへ戻り、そしていままたここにいる。そこで学んだ経験があり、学ばざるを得なかった経験がある。18才で、料理をしてくれる母親もいなければ、自分で起きて、なんでも自分でしなければならない。新しいことばを学び、英語、ドイツ語を完璧にしようする。そういうことが、ひとを大人にさせるんじゃないかと思う。

(ラヤのパフォーマンスについて……)

ダヴィドは、素晴らしいGKだね。素晴らしい漢さ。彼は去年すごいシーズンを送った。今年も素晴らしいスタートだ。それが物語るのは、彼がいかにメンタリーに強いかということであり、もちろんフィジカリーにも彼はハードに取り組んでいる。彼はつねに自分を追い込む。

ぼくは、幸運にもナショナルチームでも彼といっしょにプレイできている。彼があそこですごくいいパフォーミングをしているのは観ただろう。

彼はプレイしていないときですら、つねにハードワークするし、だからみんなのいい模範になっている。ただワークを続けること、いい調子のときだってもっとみんなをプッシュする。

みんな彼から学ぶといい。みんな彼と同じメンタリティを持っていると思うので、チームはよりよりパフォーマンスを始めることができる。

(チームにたくさんの長身選手がいるインパクト……)

トレイニングに行くために廊下を歩いているとき、たまにクレイジーだと思う。ぼくの前のクラブでは、自分がもっとも長身で、みんながぼくより小さかった。いまは、周りを見回せば全員がぼくよりでかい! もうまるでバスケのチームみたいだ!

フットボールは変わったし、いまは強いチームが必要になっている。フィジカリティがカギなんだ。ぼくらは、可能なかぎりもっとも完成されたチームになる必要がある。肉体的、技術的、戦術的な側面が必要。

大きなことを成し遂げるためには、トータルなチームになる必要があるんだ。それは、長身と大きいとかだけなく、メンタリティでもそう。大きくたって、100%でボールを奪いに行かなければ意味がない。重要なことはメンタリティ、ぼくはチームにはそれがあると思う。

(セットピースにはどれほど取り組んでいる?……)

そこはフットボールが進化したところだ。セットピースも進化している。みんながセットピースにはかなり注意を払っている。なぜなら、それは試合の大きな部分であり、そのせいで試合に勝ったり敗けたりするから。

ここでは、ぼくらはかなりトレインしている。それをやるのによいスタッフも選手もいる。フィジカルアドヴァンテッジもあるし、そこから100%を引き出そうとしている。そうすれば多くの試合に勝てる。

(レアル・ソシエダ時代のオーデガードとの時間について……)

彼にもぼくにも長い旅だった。そしてそれは終わって、いままたいっしょにプレイしている。ぼくらがプレイしていたのは、4年、5年、あるいは6年前。ぼくは、彼のことをとても才能ある子どもだと観ていて、No.10ポジションでは魔法みたいだった。

彼はぼくの仕事をとてもやりやすくしてくれた。なぜなら、ポケットに入っていく動きがすごくうまかったから。彼はターンし、クイックにプレイし、当時8だったぼくは、彼のことをよく見つけたし、彼もぼくのパスをよくしてくれた。

彼のその後の進化と成長はすごい。いまや彼は大人になって、キャプテンになって、このクラブのリーダーになった。彼の声や行動にも成熟したところが見える。ピッチ上での声のかけかたや振る舞いも。

また彼のところに戻ってきたことは素晴らしいし、また以前の関係とつながり築いていきたい。

(ケガによってもっとハングリーになった?……)

それでもっとハングリーになったかはわからない。だってぼくは目標を達成するためには、いつでもそういったハンガーを持っていたから。ぼくはとてもバッドルーザーなんだ。いつでも敗けるのは好きじゃない。

ハンガーはつねにあるし、ぼくは同じハンガーを持った人たちに囲まれてきた。何が何でも勝ちたいし、勝つだけじゃなく、ベストなやりかたで勝つこと。それがぼくのやる気になっている。ぼくに信念を与えてくれる。自分たちならそれができる、大きなものを勝ち取れると。

そこにたどり着くにはまだだいぶ長い道があるが、ぼくはチームにそのキャパシティはあると思う。選手もいるし、メンタリティもある。

ぼくは、自分のやるのと同じように感じる人たちに囲まれていることは、とてもうれしい。

これは、このブログで紹介した会見での選手コメントでは最長かも。たぶん、会見のなかでやりとりにかけた時間の尺としてはそこまで長いわけじゃないのだろうが、公式サイトのトランスクリプトはいつもはもっと省略されたものになっている。これは、まるで全文みたいである。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

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