ブレントフォードについて
PLで18試合を消化して、24ポインツの暫定12位。今回の結果次第ではトップハーフに上がる可能性もある。
今シーズンここまでのブレントフォードといえば、まず非常に攻撃的な部分が挙げられる。攻撃の数字はトップチームに匹敵する。リーグ5位となる32ゴールはマンシティと同じで、同じく4位のアーセナルの34ゴールとも大差ない。P90のゴールは、ブレントフォードが1.78で、アーセナルが1.89。
いっぽうで、守備面では両者に大きなギャップがある。アーセナルがリーグベストの失点(16)で、ブレントフォードはその倍の32。これはリーグのワースト5位。
つまり、たくさんゴールし、たくさんゴールを奪われるチーム。その点ではToTには及ばないが、ああいうタイプである。エンタテイナー。
チームのキープレイヤーは、Bryan Mbeumo。ここまでPLでG10 A2。この試合もRWでスタートが予想されている。アーセナルファンのあいだでは、サカの代替に彼を取れという声もよく聞く。
フォーム
PLの直近6試合は、W2 D1 L3。
リーグカップを含めて、この4試合で勝ちがない。攻撃的なチームながら、この2試合はゴールもできていない。
トップチームとの成績では、ニューカッスル(H)で勝っているくらいで、そのほかは順当に敗けている(ここまでビッグ6に全敗)。
ところで、ホームとアウェイでのフォームがここまではっきり違うチームというのも珍しいかもしれない。このとおり。
ホーム9試合で、初めての敗けが前回のホーム試合であるフォレスト。それも含めて2試合しかポインツを落としていない。
そして、アウェイでは逆に9試合のうち2つしか敗けを免れていない。ほぼ敗け。勝ちはひとつもなし。ホームだけならタイトルを競えるし、アウェイだけなら降格圏内みたいな究極の内弁慶。
ここまでビッグ6に勝ちなしと書いたが、よく見るとそれはすべてアウェイ試合であり、今回のアーセナル戦は、彼らにとり今シーズン最初のビッグ6とのホーム試合になる。
なんというか、彼らもまただいぶ偏ったフィクスチャスケジュールを設定されたものだと思う。
チームニュース
今年のブレントフォードはだいぶケガに悩まされているらしい。いまもケガ人が多い。premierinjuries.comによると、現時点で故障者11人はリーグワースト。
Josh Dasilva、Ethan Pinnock、Kristoffer Ajer、Sepp van den Berg、Mathias Jensen、Aaron Hickey、Rico Henry、Thiago、Gustavo Nunesがアウト。
Ben Mee、Mark Flekkenがダウト。
Head to head
PLの直近6試合で、ブレントフォードはアーセナルにW0 D1 L5。
アーセナルがブレントフォードに最後に敗けたのは、2021/22のオープニング試合のアレ。ラヤが日付のタトゥーを入れてるやつ。
追記:Thomas Frankの試合前コメント「アーセナルは世界ベストのセットピースチーム」
あいかわらずうっとうしいほどの毛量。ブレントフォードのボスが、アーセナルのセットピースについて語っていた。ブレントフォード公式サイトより。
TF:現在のアーセナルは、PLだけでなく、世界でもベストのセットピースチームだ。
彼らはとてもアグレッシヴでよくコーチされている。だが、われわれもまたセットピースはうまい。準備はできている。
われわれはコーナーの守備が得意だ。わたしが知るかぎり、われわれは今シーズンここまでのPLでコーナーからは1失点しかしていない。あれはボーンマスのショートコーナーだった。
われわれの守備はとてもよい。だから自分たちのプロセスを信じるんだ。もちろんアーセナルのことは、とてもリスペクトはしているが。
われわれは、自分たちの“A”ゲイムをプレイする必要がある。セットピースだけでなく、試合のどの面でも。
われわれが対戦するのは、とてもよいアーセナルのチームだ。わたしが思うに、ある意味で彼らは過小評価されている。マンシティやマンU、リヴァプールについてはいろいろな話題があるが。チェルシーもみんなが思っているよりも、もっとよくやっているかもしれない。
アーセナルはとても安定してパフォームしている。どのエリアでもかなり競争力があるように見える。よく守り、よく攻める。セットピースでも素晴らしい。タフなテストになるだろう。
だが、われわれのホームだ。競争力あるチームを出すつもりであり、試合に勝つためにやれることはなんでもやる。
わざわざショートコーナーで失点したことを教えてくれている。ぜひ利用しよう。
追記:ブレントフォードの戦術について by エイドリアン・クラーク
AFC公式サイトより。
AC:Frankは、チームのスタイルやフォーメイションを頻繁に変える。彼は18試合のうち14試合をバック4でプレイしているが、マンシティ、ToT、チェルシーではバック5に変えた。ホームでのニューカッスルでも。
ブレントフォードはリーグでベストのフィニッシャーだ。すべてのチャンスの17%を決めている。これは、おもにBryan Mbeumo (34%)とYoane Wissa (33%)といったスター選手のおかげ。最低5ゴール以上決めた選手のなかで、1位と2位である。
Wissaは近距離からのフィニッシュのエキスパートで、Mbuemoは右からカットインサイドし、PL随一の左足を持っている。
このFWたち以外では、AMのMikkel Damsgaardが5アシストを記録し、オールラウンドのAMということを証明している。ブレントフォードのなかでも2番めにチャンスをつくっていて、さらにタックルとデュエルでも2番め。技術的にも素晴らしく、生産性がかなり高い。
彼らは、カウンターでは素晴らしくはない。ファストブレイクからのショッツはたったの4。リーグ20チーム中でこれは最少の数字。したがって、彼らのおもな脅威は、高い位置で始まるトランジションにある。それとワイドエリアでのスウィープの動き。
ブレントフォードは、今シーズン空中戦でも最高の数字を残しており、ボックスへの単純なクロスはおすすめできない。しかしながら、わたしはアーセナルが比較的長い時間ポゼッションをキープすると予想しているので、Mark Flekkenは多くのセイヴを強いられると思う。アーセナルにはたくさんの機会があるはずだ。
※追記はここまででござる
chanさん、皆さま、よいお年を!