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【マッチレビュー】24/25 UCL R16 PSV vs アーセナル(4/Mar/2025)マグニフィセント7

これはすごいbefore/afterを観た。

アーセナルはゴールできないチームとしてオランダに乗り込んだわけだが、ふたを開けたら、CLの記録に残るという大量ゴール。アウェイで7-1快勝。なんということでしょう。ストライカーもいないのに。試合前に書いたように、もろもろ不安に思っていたこともまったくの杞憂になってしまった。こりゃさすがに驚いたね。

これでアーセナルは、来週のセカンドレグを残しながらQF進出に向け大きく前進した。

いやあ、よかったよかった。試合を振り返ろうぜ!

PSV 1-7 Arsenal: Gunners become first team to score seven away from home in Champions League knockout tie



アルテタの試合後コメント「この勝利が喜び、自信と信念をもたらす」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。

アルテタ:美しい夜だった。今夜は選手たちがわたしたちをとても楽しませてくれた。もちろんCLのビッグゲイムのノックアウトステイジだ。フロウのあるプレイをして、あれだけのゴールを決めて、試合に勝った。とてもとても素晴らしかった。

われわれは、機会があるときステップアップすることについて話していた。レヴェルを上げなければならないときが来たとき。そういうときは、かなりイニシアチブをもってプレイしなければならないし、そのイニシアチブについて話していたのだ。

選手をいるべきポジションに入れ、マイルズがやったようにフルバックが押し上げアシストを促し、ジュリアンがゴールを決め、カラフィオーリがランから右足でゴールを決める。これこそ、われわれが観たかったチームだ。とんでもないチームだよ。

PSVはとてもいいチームだから難しい試合になった。彼らのユヴェントスの倒し方は非常に素晴らしかったから。だからこそ、われわれがやったことは、大いに称賛できるものなのだ。

最近の結果もあったので、とくに選手たちにはよかったと思う。この前の2試合は、あれだけの状況をつくりながらゴールを決められないということもあった。しかし、これはフットボールの美しさだ。多くは語るまい。ワークをつづけ、謙虚にやっていく。そうすればことは起きる。

これはCLだ。一週間以内に彼らと再度プレイしなければならない。そこでわれわれはあらためて自分たちが何者か証明する必要がある。いかに勝つことに貪欲かということを。

試合後の記者会見。AFC公式サイトより。

(今夜のパフォーマンスについて……)

アルテタ:わたしは試合をとても楽しんだ。とてもよいチーム相手に、この大きな夜にパフォームしてくれた選手たちのおかげだ。ユヴェントス相手に勝ち抜けた最後のラウンドの彼らはとても素晴らしかったからこそ、今夜われわれがやったことやプレイのしかた、決めたゴールだ。特別な夜に感謝する。

(この勝利はどれほど大きい?……)

たくさんの楽しみをもたらしてくれたし、自信と信念ももたらしてくれた。そして、フットボールでは3日前、あるいは今日やったことは問題ではない。明日どうするか、あるいはOTでどうするかだ。つぎにどう振る舞い、どうやって試合に勝つか。それだけ。

今夜を楽しもう。とても印象的なパフォーマンスで、信じられないスコアで、われわれはそれにふさわしい。チームとして進歩をつづけていく。

(ピッチのあらゆるところからのゴール……)

われわれはイニシアチブを取る準備はできていた。このステイジまで来れば、ゲイムをプレイし、愛し、イニシアチブを取ることが必要になり、そしてそこから向かっていく。

今日のわれわれには、フルバックがいた。逆サイドのウィンガーにクロスを入れたマイルズ、フルバックとしてヘッダーのゴールを決めたジュリアン、リッキーは9の動きで右足からゴールした。これこそが、わたしが話していたことだ。フロウ、勇気、自分たちのやりたいようにプレイすること。

(イーサン・ワネーリが記録に近づいている(*18才未満の最多ゴール)……)

彼にプレッシャーをかける必要はないと思うよ! 彼がボールを持てば、つねに意図を感じることができる。だから、彼が来るなら、彼は来るし、今回もまた彼の振る舞いやプレイは素晴らしく印象的だった。

ここからは一貫性だ。これを3日後にも大きなステディアムでやること。

(この試合がランドマークのように感じる?……)

とてもすごかったが、つぎのラウンドへ進む力強いポジションに行けたに過ぎない。それだけだ。それが現実。

ランドマークを得るためには、まったく違うレヴェルに行かねばならない。しかし、当然このチームはこれまで何年も、あるいはクラブの歴史上やれていなかったたくさんのことをやっている。そこには大いに意味がある。

(マーティン・オーデガードのパフォーマンスにあった自信について……)

今日は多くの選手が彼にフロウを与えたと思う。彼がリラックスしていたのは、観てわかっただろう。彼は楽しんでいた。あのエナジーとフロウがあるとき、彼はチームにとり違いをつくる選手になる。

大きな夜で彼があのようにプレイしていたので、わたしはとても満足している。キャプテンはステップアップし、今夜のようなパフォーマンスを披露した。

(勝ち抜けできそう……)

それこそが望むもの。だが、結局それは実行の問題だ。今日のわれわれは際立っていた。試合前にも話していたように、CLではボックスが決定的になるし、相手を支配する必要がある。

もしわれわれが最初のアクションでそれをやらなければ、相手がゴールを決め、そしてもうひとつペナルティから決める。だが、今日のわれわれはすごかった。

意志は当然そこにあるし、実行は素晴らしかった。

(7ゴール決まるような気がしていた?……)

そうなると思ってたよ! これぞフットボールの美しさ。みんなを一部屋に集めて明日何が起きるか、誰がゴールするかを予想し合ったら。これがフットボールの美しさ。

フットボールでは、今日はとてもうまくやれたし、頭を垂れて、どこをもっとよくできるか分析しても、つぎの試合は今回のものとはまったく違うものになる。そして、残念ながら誰もその脚本を読むことはできない。それを望んだとしても。

(アーセナルがCLでのアウェイ最多ゴールを達成……)

それはしばらくやれていなかったことだから、その一部になれたことは素晴らしい。しかし、チームとしてはわれわれはほかにもたくさんのことを成し遂げたいし、それはこれよりもはるかに重要だ。

最高にうれしいことは、われわれが望んでいるつぎのラウンドへ勝ち抜けるために、とても力強いポジションに行けたこと。だが、まだ仕事は残っている。来週のロンドンだ。

(グループでゴールをシェアしている……)

これはもうこの3-4年はやっているようなことで、われわれはたくさんゴールを決め、スクワッドでゴールを共有している。それは非常に素晴らしいこと。

それが素晴らしいのは、われわれがひとりの選手に依存していないことだ。われわれがゴールを決めないとき、われわれはどうなるかわかっている。だが、わたしがとてもうれしいのは、今日のゴールのクオリティが素晴らしかったから。

マーティン・オーデガードの試合後コメント「ほんとうに素晴らしい試合だった」

G2 A1でMOTMのキャプテン。完全復活したのか? 試合後のインタビュー。UEFA.comより。

オーデガード:チーム全体のほんとうに素晴らしい試合だった。ぼくらはかなり前に出られたし、攻撃し、ゴールを決め、チャンスをつくった。

(歴史的結果)CLのこのステイジはつねにタフだ。とくにアウェイの場合。ぼくらはあんな結果を出すためにかなりうまくやったと思う。直近の2試合から、みんながストライクバックしてとても誇らしい。とてもいい試合だった。

(2試合ゼロゴールからの7)説明は難しいな。でも、ぼくらはあの2試合のあとから改善しようとしてハードワークしてきた。あれは、十分じゃなかったから。ぼくらは毎日ハードにトレインして、そして今日ぼくらは自分たちに何ができるかを示した。これから、これがつづけられることを願うよ。

(アーセナルの容赦ない攻撃)それがチームのマインドセット。ぼくらはいつだって欲しがりだし、どのゴールもどれほど重要かわかっている。今日はとてもいい結果。そのことには当然満足している。

(イーサン・ワネーリ)すでにすごい選手だよ! 彼とマイルズ、彼らが今シーズンやってきたことは知っているでしょ。彼らの年齢では信じられないことだ。だから、そうだね、彼らがチームにいてくれてとてもうれしい。ぼくも彼らとのプレイを楽しんでいる。

「彼らの年齢では信じられない」いや、そこはあんたもやろ(笑)。

ジュリアン・ティンバーの試合後コメント「ナラティヴを変えられた」

元アヤックスマンとしてPSVからナイスゴール。RBの試合後インタビュー。AFC公式サイトより。

JT:(ゴールについて)あれはとても気持ちよかったね。もちろん、あそこはぼくの得意な場所ではないけど、オランダに戻ってきてPSV相手にゴールできたのはナイスだった。デクランからのクロスも素晴らしくて、ほかのすべてのゴールもよかった。今日はファンを喜ばせられたらと思う。

今日はみんながクリエイティヴだった。とても元気いっぱいで、それは試合が始まる前から感じていたくらい。試合が始まったら、ぼくもチャンスがあると感じたし、ぼくらはチームとしてそれを決めた。うまくやった。

(試合前に「ナラティヴを変える」と云っていた……)イエス。ぼくらは、今回たくさんのいろいろなクオリティを見せたと思う。この試合の前のこともあるけど、ボックスに入ったときは決定的にならなきゃいけない。守備でも力強く。今日のぼくらはそれをやれた。

この自信をつぎの試合に活かす必要がある。CLだけではなく、日曜にはまた美しい試合がある。

ぼくらは、今回もまた自分たちにできることを示したし、もっとも重要なことはその自信が自分たちのなかにあると感じることだ。

アヤックス同様、PSVと敵対するフェイエノールトの選手として、彼のふたごの兄弟クエンティンもにっこり。

デクラン・ライスの試合後コメント「ぼくらはずっとこんなふうにプレイしている」

精力的なランでチームを牽引。オフサイドで取り消されたゴール。惜しいショットも。試合後のインタビュー。Amazon Prime Sport via Sky Sports

DR:ぼくらは流動的だったし、熱意があった。CLのノックアウトラウンドでドライヴとハンガーがあった。

でも、ぼくらは今シーズンはずっとこんなふうにプレイしているんだよ。試合前はナラティヴについても話していたが、自分たち選手はずっとうまくやれていると感じている。ときどき5-6ゴール決めて、それがときどき2-3ゴールになり、ときどき1ゴールで敗けることもある。

そこが、ぼくらがチームとしてメンタリティをもってプッシュしつづける必要のあるところだ。今日のぼくらはそれをやった。

3-1になったら、下がることもできた。だが、ぼくらはプッシュした。そして後半に見せたようなゴールになった。すごいパフォーマンスだ。

(ワネーリについて)17才で、フットボールで最大の舞台でプレイしている。こりゃヤバい!

ぼくらは彼を毎日観ている。全員が彼のことを守ろうとしているよ。マイルズも同じ。彼らのトレインの様子を見るべきだね。彼らは恐れを知らない。彼らのパフォームする姿を観てほしい。

仮にサカがここにいたとしても、イーサンはプレイするだろうし、このチームの周辺にいて時間を得るだろう。よくトレインしているし、あのようにうまい。ぼくらにはふたりのヤングスターがいて、これからまだまだ出てくる選手たちがいる。

今度はホーム試合だ。まだ何も終わっていない。何が起きるか観てみよう。

選手インタビューでは、みんなワニーについて訊かれている。それだけの注目度。17才であれだもの。

Peter Boszの試合後コメント「アーセナルはファンタスティックだった」

ホームで惨敗してしまったPSVのヘッドコーチ。勝ったので。Amazon Prime Sport via UEFA.com

PZ:試合のなかではわれわれにもふたつチャンスがあったかもしれない。ひとつはわれわれの最初のチャンスでバーにヒットした。フットボール的には、われわれはいまベストフォームにはない。

アーセナルはファンタスティックだったよ。われわれは、まったくもってふだんどおりではなかったし、アーセナルはとてもうまくやった。

レフリーなどこの試合で起きたことで云いたいこともあるだろうが、まあそんな細かいことを云ったところで最後にはこの結果である。あまりにも些末なことになってしまった。

このひとは、去年アーセナルと対戦したあとにわれらの守備を称賛して、自分たちのチームに取り入れたいと云っていた謙虚なコーチ。憎めない。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “【マッチレビュー】24/25 UCL R16 PSV vs アーセナル(4/Mar/2025)マグニフィセント7

  1. レフトバックはスケリーよりカラフィオーリスタートのが良いかなと
    スケリーはまだ17なんで未熟な所が多いし、それを上手く育てないと

  2. いつも楽しみに読ませてもらってます。
    ウデゴーがこのペースでどんどん復調してほしいところです。キャプテンのパス成功率の話ですが、チャレンジングなパスの数増えると下がると思うので、むしろ良い兆候なのでは?と思ってます。
    ユナイテッドのブルーノなんかも成功率はそれほど高くなかったような…。

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