冷静になるまで一日かかってしまった。
これは、さすがに最低最悪な試合だったのでは。
1-0のリードをあんなふうに追いつかれた時点で、「もしかして敗けるんじゃないか」という予感があったのが、結局そのとおりになってしまった。ホームで2-1敗け。ボーンマスには今シーズンこれでダブルをくらったことに。ああいうとき、空気というか雰囲気というか、よくないオーラをふんわり感じるのだよね。
敗けかたもひどかった。ぼくたちはどうしてもリードを維持できない。最近これを繰り返しているから既視感がすごい。今回はお仕事完了できないどころか、ついに敗けてしまったし、試合終盤のチームはもう勝負への執着も失ったみたいだった。あれじゃあ、サポーターもついていけない。
おそらく、この試合はアルテタも選手も全員、勝つつもりだっただろう。そういうチームセレクションだった。そして、4日後のCLセミファイナルPSGセカンドレグの決戦に弾みをつけるという目論見。
それがどうだい。本命のCLのために自信や勢いをつけるどころか、その試合に向けてはむしろエナジーと信念はごっそりと削られた。さらには、今度はプライオリティじゃなかったはずのPLの最終順位のほうまで心配になってきている始末である。
われらのチームは、この短期間でよくぞここまで事態を変えることができたものだと、逆に感心してしまう。ネガポジ反転の速いこと。
それにしてもこれは想定外のことが起きてしまった。いろんな意味で非常にシリアスな敗戦と云わざるを得ない。
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アルテタの試合後コメント「lot of rage, anger, frustration and a bad feeling」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:われわれは、まったく違うヴァイブ、雰囲気をつくりたかった。パリへ行くエナジーのために。
しかし、われわれがつくったのは間違いなくたっぷりのフラストレイション、怒りに失望。そして、いまこそ勇気、レジリエンスを示すとき。パリではいまわれわれが感じているすべてを利用し、素晴らしいパフォーマンスで試合に勝ち、ファイナルへ進出するつもりだ。
いま腹の底にある炎を絶やしてはいけない。パリではステップアップするとき。素晴らしい試合をして勝つ。
(試合について)結果には失望している。試合が始まってから、とくにそのあと。
われわれは最初のゴールを決めて、そのあと試合を殺せる4つか5つのとてもいいチャンスがあったのに、それを活かさなかった。そのうえ、どちらの失点もセットピースで守備がとてもお粗末だったし、PLではどんなチームが相手でもそれは難しくなるもの。とくに、ボーンマスのようなあのようなことがとても得意なチームが相手であれば、罰せられてしまう。実際にわれわれは罰せられた。
そのあと、試合はわれわれにとりカムバックするにはとても混沌としたものになった。
(CLについて)CLでは、ファイナルへ行く権利を得るためには、コンペティションのどこかの時点で特別なことをやる必要がある。そういうゲイムだ。それはわれわれの目の前にあるし、そういうフィーリングを持っている。それをやるのだ。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(VARに認められたEvanilsonのゴールについて……)
アルテタ:いくつかの画像を観て、判定とは違ったように見えた。だが、決断はくだされた。
(チームパフォーマンス……)
われわれは、試合ではもっとも難しいもの、ゴールを決めた。その後はとてもオープンな状況になる、2点めを決めるべく4-5のチャンスがあった。われわれは試合を殺せず、そしてそのうえボックスでの守備が非常にプアで、これまでもやっていたようにまたセットピースから失点した。それがボーンマスのようなチームなら罰せられるということ。
その後は試合は早足で、とても混沌としたものになった。だから大きなスペイスができた。相手はわれわれよりも脚があり、最後の数分では苦しんだ。そして、われわれはほしかった結果を得られず、とても失望している。
(勝ちポジションからポインツを落としている……)
それはどの試合も違う回答になると思う。今日起きたことは間違いなく、もしあのような守備をしていればということ。とてもプアだった。このリーグではそれでは罰せられる。先行していようが、追いかけていようが関係なく。
(このフィーリングを水曜に持っていく……)
われわれは、とてもいいヴァイブとポジティヴな結果を生み出したかった。それが水曜に向けては築きたいものだった。そして、いまわれわれが生み出したものは、怒りと怒りとフラストレイション。腹の底に悪いフィーリング。
だから、これを水曜に向けて利用する。パリで大きなパフォーマンスをやるために。試合に勝ってファイナルへ行くために。
(PSGは今日10人も選手を休ませた件……)
知らん。彼らはもうリーグを勝っているのだから、それをやる余裕もあるんだろう。われわれにはPLでまだやるべきことがたくさんあるので、それはできない。だが、われわれには4日間ある。チームは間違いなく完全に回復するし、試合をプレイするベストになれる。
(トップ5フィニッシュを確保するためのワーク……)
たくさんのことをせねばならない。数字的にはまだそれは確保できていないし、2位フィニッシュを得る権利もまだ。だから、まだたくさんやるべきことがある。
(チームはPLでモチヴェイションを失っているので?……)
そうじゃないようにしようとしている。これは、とてもとても個人的なものだと思う。
われわれの試合の準備があり、今日はとてもいいチームが相手でやるべきたくさんのことについて話していた。試合に勝つためにはそれがとても必要だから。
われわれは、もっとも重要なことを逸したのは間違いなく。それはボックスでの守備だ。なぜなら、3回もとてもプアにやってしまったから。とてもプアだったよ。ひとつは前半、そして後半にふたつ。それが高くついた。それが現実。
(VARの判定について……)
それは今日すでに起きたことで、わたしはそれにコメントしないほうがいい。
(CLがPLのシーズンに影響を与えている?……)
繰り返すように、われわれの準備はまったく同じか、それ以上だ。わたしはそのことを強調しようとしている。差がとても小さい。われわれが欠けているのは事実かもしれないし、それはわからないが、もしかしたらちょっとしたフレッシュさかもしれない。今日繰り返さねばならなかったこと、何人かの選手はベストコンディションではなかった。ほかの選手がいないのだからしょうがない。
だがそれだけだ。そういう状況があるというだけ。
(PLで勝てないフラストレイション……)
そうだね。試合に勝てないときはつねに、とても悔しい。とくに敗けたとき。そして、これはさっきから云っているように、その腹の底にあるフラストレイション、怒り、悪感情を使うんだ。水曜のビッグパフォーマンスのために。ファイナルへ行くために。
(セットピースから失点している……)
何点ゴールするかだけでなく、どこが差になるかといえば、得点と失点の差だ。われわれはたくさん失点しているし、とくに最近、それで多くのポインツを失っている。
はっきりしていることは、全員の責任であること。だが、同時に相手の功績でもある。今日は彼らはとてもうまくやった。ゴールの真ん中にボールを放り込める誰かがいて、そこにはほかの誰よりも長身の誰かがいる。それがネットの裏にボールを入れた選手だ。われわれはほんとうにもっとうまくやりたいが、それは簡単ではない。
(PSGを前にポゼッションに懸念がある?……)
今日は、多くの場面でわれわれは相手にボールを渡しすぎた。われわれの要求するスタンダードには程遠い。
(ジュリアン・ティンバーのフィットネスは水曜に間に合う?……)
自信があるかって? 現時点ではノーだ。なぜなら彼は、ここでプレイできなかったのだから。つぎの試合は4日後だ。
(彼の問題は?……)
教えられない。
(オーデガードのフィットネスについて……)
まだドクターと話せていないのでわからない。
マーティン・オーデガードの試合後コメント「いまこそ団結するとき」
AFC公式サイトより。
We’re very disappointed. We wanted to come here today and have a really good game, get a win – for our position in the league and also to create the momentum into next week.
I think we controlled pretty much everything until they scored and then it was a bit too chaotic, and a bit wild, and we lost momentum. We didn’t really play our game after that.
The second half was very far from good enough from us. It’s not acceptable to concede two goals like that. It’s something we have to talk about and make sure we improve.
We’re disappointed now, but we have to move on and be strong and stick together and prepare for a massive game.
That next game couldn’t be much bigger. It’s the second leg of the Champions League semi-final away to Paris Saint-Germain, where we will look to overturn a 1-0 deficit to reach the final for the first time in 19 years.
It’s a massive game. That’s the good thing, when you’re disappointed now and you’re angry and frustrated, you can use all those emotions into Wednesday. We know what we’re playing for, it’s a massive game, we have to stick together and create energy and be ready.