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【マッチレビュー】24/25 EPL アーセナル vs ボーンマス(3/May/2025)想定外の逆転敗けでPSGに最悪の準備

試合結果

Huijsenは195cm。

アーセナルのファースト11

SofaScoreより。

4-3-3

マルティネリ、トロサール、サカ

ライス、パーティ、オーデガード

MLS、キヴィオール、サリバ、ホワイト

ラヤ

サブは、メリーノ(74 ライス)、ジンチェンコ(86 ホワイト)、スターリング(86 マルティネリ)、ワネーリ(86 サカ)

 

スターティングラインナップの発表とともに、ジュリティンのスクワッド外も伝えられた。アルテタの会見コメントにもあるように理由は不明。彼はPSGでプレイできるかもわからないというのだから、もしかしたらこれがこの試合で最大のネガティヴポイントかもしれない。

もし彼がPSGでプレイできないなら、ダメージはかなり大きい。この日のベンジャミンはあまりよくないパフォーマンスだった。相手FWにスピードでぶち抜かれたのはまだしも、相手のプレッシャーから逃げるようになんでもないように見えたボールを外に出したときは、彼のフィットネスが心配になった。

それはともかく。

この日のスタートの11人は、わりと驚いたひとが多かったようだ。今シーズン最大の試合であるCLのPSGを前に、当然アルテタはそれなりにチームをロテイトするものだと思っていたから。フィットネスというよりは、怖いのはケガだよね。もしものことがあっても余裕がまったくない。

ちなみに、同じ日に試合があったPSGは10人、バルセロナは9人を変更したらしい。

だから、メリーノとティンバーが外れた以外では、ほぼ本番仕様のレギュラーチームだったのは驚かされた。ベンチには、ワネーリやスターリングといったアタッカーも一応いたし、ジンチェンコやKTもこの試合でスタートしたとしても誰も驚かなかったはず。それが。

でもまあそれはいいとしようか。休むよりも、身体を動かしていたほうがシャープなことも往々にしてあるから。レギュラー選手のなかには、ほとんどずっと週3でプレイしてきたリズムもある。マッチフィットネスの意味では、つづけてプレイすることが一概に悪いとは云えない。

だが、だとしてもぼくはてっきりまた60分くらいで、負荷の管理のためにサカやライスを下げるみたいな計画的サブをやるものだと思っていた。それなら、もっと理解できる。

しかし、なんと最初のサブがリードを追いつかれたあとの73分にひとり。残り3人については、なんと逆転されたあとの86分。これは、さすがに後手後手マネジメントすぎないか。場当たり的というか、起きたことに対して泡食って対応したみたいに見えたほど。

おれも毎回ミケルのサブには文句を云っている自覚はあるが、ド素人には理解が難しいのでしょうがない。今回もまた頭を抱えた。だって、逆転されてから、ポインツのためにはどうしてもゴールが必要なのに、そこでサカネリ(とベンジャミン)を下げなきゃならない理不尽たらない。いや、彼らをもっと早くに下げていたほうがまだ意図や計画がわかるというか。

この日のチームにはさまざまな批判ポインツがあるが、間違いなくそのひとつはこのチームセレクションと試合中のサブがあると思う。

それが100%過失とまでは云わないが、もろもろが裏目に出てしまったのは間違いないし、避けられたとも思う。見通しが甘かった。

マッチスタッツ

Sky Sportsより。

ボーンマスはたしかにハイプレスやポゼッションスタイルでPSGにちょっと似ていて、ミニPSGなところがあった。90分の基本スタッツもPSGのファーストレグのように、アーセナルのホームなのにわりと拮抗している。これはホームチームが、あまり試合をコントロールできなかったことを示しているだろう。

この試合の論点のひとつは、セットピース失点で、アーセナルはロングスローとコーナーキックからそれぞれ失点。笑えるのは、彼らのSoTはそのふたつのショッツのみだったということ。SoT2で2ゴール。超高効率。

いっぽうで、アーセナルにしてみれば、チャンスをそれなりにつくりながらもゴールを決めることにはかなり苦労するくせに、失点するときはいとも簡単にやられるという、いかにも今シーズンを象徴するような失点だった。ゴール前の自分たちの非効率と相手の高効率。それがとてもよく起きる。

Opta AnalystによるxGは、1.43 v 1.06。

ボーンマスの最大のチャンスは26分のEvanilson。アーセナルの守備の集中が途切れたように左サイドからの完璧なクロスボールで(※アルテタが会見で述べている前半のプアな守備のひとつはこれだろう)、キヴィオールがマークを外されてGKとほぼ1 v 1になったヘッダーによるショット。0.30xG。それ以外にも、ボーンマスにはちょくちょく危ないチャンスをつくられていた。

アーセナルファンは、例のVARで認められたゴールなどいろいろ不満はあるにせよ、それらがなくとも十分苦戦していたという事実は認めねばならないと思う。サリバのレッドカードで敗けたアウェイでの試合もあの事案ばかりがフォーカスされているが、あれ以前もボーンマスにはだいぶ苦戦していたのは事実。

今回もせいぜい引き分けがフェアというくらいの試合内容だったと思う。

いずれにせよ、あのパフォーマンスではわれらが望んだような結果を得ることは難しかった。

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