前半、途中マジで観るのやめようかと思った。がまんにも限界がある。
しかし、結果はアンフィールドで2-2。後半のカムバックで2ゴールのリードを追いつくという、アーセナルらしからぬ展開。そしてまたレッドカード。こっちはらしい。最後は10人でギリギリで逃げ切った。冷や汗かいた。
今シーズンのPLにおけるアーセナルの引き分けはこれで14。さすがにもうドロウは観たくないと思っていたが、これはまあ最近のそれとは意味がちょっと違う。今回はこちらが先行した相手に追いついた展開だし、ポインツを落としたというよりは、タフな場所から1ポイントを持ち帰った。トップを競うチームとして最低限のプライドは保てたというか。チャンピオンに3ポインツ与えなかったし。
これでアーセナルはリヴァプールにPL6試合敗けなしだそうで、アンフィールドは3連続ドロウ。この試合のなかでもいろいろ起伏があったが、やはり総合的なクオリティでは彼我にそこまで大きな差はないということなんだろう。しかも、こちらは満身創痍のチームにさらに今回はライスもティンバーもおらず、最後は10人になった。それでもこれをやった。
ビッグ6相手の記録もなんとか更新した。これもついに終わるのかと思いながら試合を観ていた。アーセナルは2シーズンまるごとビッグ6チームに敗けなし。ビッグ6はもはやビッグ6でないというツッコミは控えてほしい。
アルテタの試合後コメント「リアクションということばは嫌いだ」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFC公式サイトより。
アルテタ:わたしはとても失望した。なぜなら、われわれは後半のことや、あのようなリアクションについて話すことはできるが、わたしはまったく好きじゃないから。わたしが好きなのはアクションだよ。リアクションじゃない。
そして、わたしがチームの最初の25分に観たものは、チームに要求されるスタンダードに程遠かった。とくにこちらがコントロールできたことや、やらねばならなかったこと。そして、それは完全にわたしの責任だ。
さまざまなことが起きたあとのプレイだ。多くのケガ人、あの雰囲気、PSGでの失望からここ数日どれほど傷ついていたか。そこから学ばねば。
(後半に追いつく)イエス。これがわれわれだ。これこそがチームにできること。10人でプレイするのもこれで6回めであり、スターターの半分が使えない。それでもあのようにプレイできる。
(2位フィニッシュ)そうしなければならない。ニューカッスルとのとても大きな試合がある。(来週も)われわれはベストにはなれないのだから、残りでベストになる必要がある。ニューカッスルですべて終わらせる機会がある。
試合後の記者会見。AFC公式サイトより。
(前半のパフォーマンスは許しがたい……)
アルテタ:多くの部分でそうだった。とくにわれわれの守備のスタンダードとボールを渡したエリア。あれはあのチーム相手には完全にやっちゃいけないことだ。あまりにもひどいので、とても腹がたったよ。
われわれにはリアクションがあった。しかしわたしはリアクションが大嫌いだ。わたしが好きなのはアクション。トロフィを取れる場所に行きたいのなら。それを勝ちたいのなら。これまで9ヶ月間の取り組みがあったのに、今日はこれだ。
そして、もし勝てないのなら、残りをベストでやる必要がある。わたしはとてもとても腹がたった。
(そのリアクションが前半のパフォーマンスを挽回した?……)
わたしは、それがむしろ悪くすると思う。なぜなら、チームの半分を失い、9ヶ月間もやってきたことだったのだから。それでもアンフィールドで2-0から、ほかのチームがやらないようなやりかたでわれわれはプレイし、カムバックした。もしかしたら勝っているべきだったのかもしれないし、最後はまた敗けるかもしれなかった。10人になるのは今シーズンはこれで6回めだ。
われわれはほんとうに勝ちたい。95分の一貫したレヴェルがほしい。ここにいない選手のことを話したくはない。いい訳になるから。失望した。
(メリーノの退場について……)
わたしはまだTVでは観ていない。ミケルはボールに行っていると知っているし、彼はちょっと後ろから押されたので、その反応でもある。彼に触れていたようだ。そして、判定は下された。以上。
(選手が尽きかけている……)
ここにいない選手については話したくないが、いま選手がいなくなりつつはある。もしそれが70分、80分、90分以降に起きるのなら、わたしもわかる。
最初の25分、われわれはある特定のことをしなかった。ボールがプレイから外れたとき、われわれは反応しなかった。それが1分、5分、10分、そして95分のことだ。アンフィールドで勝ちたいのなら、一瞬でもボールを見失えば、試合に敗ける。そういうことだ。
(これは水曜のパフォーマンスのせい?……)
心理的に今回起きたことは60分、70分、80分、90分には起きなかったかもしれない。なぜなら、今日ピッチにいた選手はピッチにいるべきではなかったから。
わたしはそのことをより理解するが、あのリアクションがあれば、一定量の火種は必要になる。それはわたしだ。わたしの責任。
(ライスとティンバーのフィットネスについて……)
今日はよくなるかと思ってジュリアンを連れてはきたが、彼はあきらかにプレイするにはフィットしていなかった。
(どうやって選手のリアクションを引き出した?……)
ドレッシングルームでなにが起きようとも、そこからいなくなることはない。より悪化させることはできない。これはフットボールだから、その可能性もあった。あるいはより効果的になれたかもしれない。
だが、ありがたいことに後半のわれわれにはそれをやることができた。現時点で自分たちに降り掛かっているたくさんのことについて理解をした。
(マルティネリを中央に動かした件……)
彼らがとてもアグレッシヴなハイラインだったから。それとベンがやったこともある。彼はまだ回復の途中にも関わらず、今日の彼のトライは試合を通してどんどんよくなっていった。とてもとても素晴らしかった。
(後半のカムバックはリヴァプールへのメッセージになる?……)
ノー。そのメッセージは自分たち自身へのものだ。われわれがコントロールできたことを考えれば、そうでなければならない。
われわれは、この試合をまったくコントロールすることがなかった。それだけだ。そこは彼らが勝った。わたしは、彼らの優勝は完全にふさわしいと思うよ。彼らはずっととても安定していたから。
われわれは、もっとうまくなり、賢くならねばならない。正しいメンタリティで。6回も10人でプレイしちゃいけない。もしそれが起きれば来シーズンもわれわれが勝つことはない。学ぶことだ。大いに学びがある。
(パフォーマンスから勇気づけられること……)
ホームでの2-2試合を振り返ると、おそらくはわれわれが勝っているべきだった。おそらくは。
あれはわれわれが勝っているべきだったし、今回は敗けているべきだったと思う。もしかしたら3-4失点して。
最初の25分では、彼らはふたつのビッグチャンスを外していた。それが一貫性でありレヴェル。世界のどんなチームと競える最高レヴェル。われわれもこの2-3シーズンはそのことを示している。
(この期間)トップ6に対し、ひとつも敗けていなかったはず。それが物語るのは、われわれがいかに安定しているかということ。われわれはどんな相手とも競える。
だが、実際に勝って勝って勝って勝って勝つには、availabilityのようにあるものが必要になる。特定の要求に応えること。そして、リアクションについては語らないようにすることだ。わたしはその単語が嫌いだから。
ミケルは、これまでもよく“reaction”を肯定的な意味で使ってきたけどな。まあ、ボスとして「リアクションなど見せるまえにやることがある」という憤りはよくわかる。
ガビ・マルティネリの試合後コメント「後半はとてもうまくやれた」
後半、左から中央にポジションを移すといきなりゴール。リヴァプールキラー。前半は左ワイドで若干もやもやさせられたものの、9のネリはよかった。試合後のインタビュー。
GM:とくにPSGでいい結果が得られなかったあと、ここで彼らと対戦するのは楽じゃない。
ぼくらはアーセナルでプレイしているし、どの試合も勝ちに行く。そういうメンタリティで来た。試合には勝てなかったけど、後半はとてもよくやれたと思う。ドロウにできた。
アーセナルでプレイするのだから、あきらめることはできない。プライドについても話していたし、後半にはすべてを出し尽くした。
(CL)もう終わったこと。ぼくらはPSGに敗けたんだ。これからはPLのことを考えないと。
(試合序盤)彼らと対戦するのはかなりキツい。ボールが離れると、彼らはクイックにプレイすることを好む。最初の失点では、ぼくらはあまり注意していなかった。前半はもっとうまくできた。だから、1ポイントとそのあとの努力には満足している。
The Martinelli effect 🪄 pic.twitter.com/gIxnZpOOxy
— Arsenal (@Arsenal) May 11, 2025