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パーティ退団濃厚でブレントフォードのChristian Nørgaardが急浮上&合意

こんにちは。

昨日のニュース。

アーセナルがChristian Nørgaardの契約でブレントフォードと合意。メディカルへ。今日、交渉が一気に進んだ。という。

この少し前にオーンステインは交渉は最終段階と報じていたし、ロマーノもモクベルと同じタイミングでHere we goを出した。

来週でアーセナルとの契約が切れるトーマス・パーティの退団濃厚が伝えられたのが一昨日。そして、その代替案としてNorgaardとのリンクが伝えられてからは合意までほとんど一日のうちに終わってしまった。噂だけでなかなか話が進んでいるように見えないストライカーやウィンガーとくらべて、なんというスピード感。

それにしても、Christian Norgaardとはアーセナルもまた渋いところを狙ってきたものだと思う。31才のCDM。イタリアのフィオレンティーナからブレントフォードに来て6年もたつ選手ながら、ぼくなんかは、彼はオーデガードと名前のスペリングが似てるなあくらいの印象しかなかった。

しかし、彼は選手としてもなかなか優秀だそうで、いろんな意味で理にかなった動きなんだろう。



トーマス・パーティとの契約延長交渉決裂

しばらくパーティの側と新契約の交渉をつづけてきたアーセナルであるが、結局彼の引き止めはあきらめたという。

この破談には、噂されているように給与で意見の相違があったのかもしれない。

アーセナルはバックアップのMFに£200kpw以上のような高い給与を支払いたくなかったし、なんなら下げたかった。いっぽうパーティは新契約で給与が増えないことを受け入れられなかった。バルサやユーヴェなど、彼がフリーエイジェントで加わるだろうクラブからの高待遇なオファーもすでにテーブルにあったのだろうし。むしろ、ここまで交渉が長引いたのはパーティの側も、やはりクラブに残りたかったのかもしれない。

しかしこれは、年齢やこれまでのケガ履歴からしても、ファンも十分受け入れられるクラブの決断と思える。

ところで、このリポートについて興味深かったのは、同じくパーティの退団を伝えた@HandOfArsenalが、水面下でロマーノとの共同作業を示唆していたこと。ロマーノとしては、インサイダーとつながっているとアーセナル情報が早く手に入るメリットがあるし、HandOfArsenalはロマーノのようなエスタブリッシュメントのお墨付きをもらったようなもの。

そしてChristian Nørgaardへ

このリンクをブレイキングしたひとりが、このWehlast氏らしい。デンマークメディア『Bold』のライター。デンマークの選手の情報はデンマークのジャーナリストが知っている。

このときすでにアーセナルはブレントフォードにオファーをしていて、合意に近づいていると書いている。

ブレントフォードはThomas Frankを失った直後で、同時にチームキャプテンを失うことに消極的だったようだが、結局アーセナルのオファーを受け入れたという。本人が移籍を希望したとも云われる。

ロマーノもHere we go. 個人条件も合意済み。

これは、サミ・モクベルによるこの取り引きの舞台裏をリポートした記事。

Arsenal eye Brentford’s Christian Norgaard amid Thomas Partey uncertainty

アーセナルのオファーは£10mにパフォーマンスに応じたアドオンが£5m。そして、アーセナルが彼に動いたのはパーティと交渉中だったほんの一週間前だったという。それがこの24時間で一気に加速した。

そして、これまでにも伝えられていたようにセヴィーヤのLucien Agoume(23)らも候補にあったなかで、結局アーセナルが31才MFに向かった理由は、アルテタがすでにPLで実績ある選手を優先したからという。おお、ここでまた“PL proven”が。ミケルのこだわり。

それとこの記事にはないが、アルテタのリーダーシップ重視が関係しているという指摘もある。Norgaardはブレントフォードのキャプテンであり、ドレッシングルームでも中心的な人物だという。アーセナルは、この夏にジョルジーニョのような選手を失っており、そうしたキャラクターを新たにチームに迎えることは重要だった。そういえば、31才はジョルジーニョがアーセナルに加入した年齢でもあるということ。

ぼくの知るかぎりでは、給与についてはまだはっきりとした金額は伝えられていないが、参考までに彼のブレントフォードでの給与は、FBRefによると£40kpw。仮にこれが多少増えても、パーティの要求には遠く及ばない。

アーセナルは、ここでごっそり給与総額削減に成功し、夏の予算もある程度節約することができた。クラブ財政的には、非常に理にかなった動きだったし、このあとまだストライカーやウィンガーの補強を控えているクラブとしては資金に余裕があるのはいいことだ。

Norgaardは、Thomas Flankが転職したToTのターゲットだったそうで、ブレントフォードがToTに£45mを要求したという噂がある。それが今回アーセナルの£10-15mのオファーを受け入れたのはなんなんだろう。ラヤの取り引きで仲良くなってたとか? 真相はさだかではないが、ToTのターゲットをひとつ奪っただけでもよかった。

Norgaardへの懸念?

さて財政はいいとして、大きな問題は、Norgaardが実際にアーセナルのチームでパフォームするかどうか。

この夏のアーセナルの動きに苛ついているファンだけでなく、一部ジャーナリストからもひかえめな懸念の声がある。

チャールズ・ワッツ:Norgaardは納得するには程遠いね。これは単なる個人的意見だが、ジョルジーニョOUT/Norgaard INでは、スクワッドが強化されたという気はしない。しかし、この考えが間違っていたらうれしい。ジョルジーニョだって最初来たときは納得できなかったけど、結局はいい補強になったのだから。

アーセナルはパーティとの交渉が合意に達しないと思われ、すぐに動いた。そしてこれはZubimendiのバックアップ。これ自体なんの問題もない。Garciaが不可能とわかったときのKepaと同じ。

ジェイムズ・ベンジ:わたしにはNorgaardは、アーセナルでどうなるかトリッキーになりそうに思える。実際に彼のプレイを観てもわたしは彼が好きだし、守備の数字も悪くない。しかし、彼は長いあいだブレントフォードという、ミドフィールドを経由せずにビルドアップするチームでプレイしてきた。それがポゼッションで支配するチームならどうなる?

たしかにそこは気になる。アーセナルでは特別なスキルのいるポジションだから。

Christian Nørgaardのスタッツと評判

わたくしがソーシャルメディアでみつけた情報をいくつか。

パーティとの比較では、一見かなり優秀に見える。が、これは「DMテンプレート」での比較なので、ほぼ守備方面のスタッツ。それと、アーセナルのような支配的にプレイするチームとブレントフォードでは、守備の負担も違うという影響もあるかもしれない。おそらくテンプレートが違えば、この見た目もだいぶ変わるはず。あまり鵜呑みにしないほうがいいかも。

PLのCDMということで、チェルシーのCaicedoとの比較はけっこうされている。これを見るに、1/10の金額で圧勝。

「ミドルサードでのポゼッション勝ち」って、たしかZubimendiが過去3シーズンでトップ5リーグでトップとかだったスタット。とくにアルテタに響くスタットなんだろうか。

5分もあるハイライト動画。アーセナル戦のVAR事案「オフサイドラインを引き忘れた」のシーンで見るのを止めた(笑い)。

タックルやインターセプションなど守備ではかなり優秀ながら、パスやポゼッション方面の数字は悪いものが目立つ。Progressive Carriesなどはなんとワースト5%に入っているという。

スクワッドのなかで、Norgaardはパーティではなくジョルジの代替ではあるが、選手のタイプとしてはジョルジーニョのようなレジスタタイプではなく、もっとデストロイヤー的な選手のようだ。

そういう選手なので、彼は一部には、「ダーティ」という評判もあるようである。アーセナルでもマルティネリがひどいタックルを受けたり。しかし、そもそもDMポジションの選手でそういう評判の選手は少なくない。汚れ仕事ができる選手と、いい意味でとらえておこうか。

Norgaardの性能について不満なひとは、彼がNo.6としてサードチョイスということも思い出す必要がある。

6のファーストはもちろんZubimendiで、セカンドはNorgaardかもしれないが、おそらくは彼よりライスだろう。だってメリーノなど8にもプレイ機会を待っている選手はいるから。なんならハヴァーツすらありえる。

パーティの代替はあくまでZubimendiであり、Norgaardはジョルジーニョの代替。31才のプレイ機会はそこまで多くないはず。

もちろん本来バックアップは、若く発展途上で伸びしろもある、それこそLucien Agoumeのような選手が理想だったかもしれないが、彼とてサードチョイスなら十分な性能だし、バックアップとしてレギュラーのケガなど突発的な事態にも対応できる経験と実績がある。PL適応の心配もない。財政的要請にもかなう。総合的に考えてクラブはベターな選択をしたのだろう。

アーセナルの2025夏ウィンドウの今後

さて、Norgaardが決まると、つい昨日にはKepaもhere we goが出ていたため、Zubimendiも加えて3人の確保がほぼ決まったことに。

レギュラーとバックアップのMFふたり、バックアップGK。アーセナルは着実に補強を進めている。順番が理想的じゃないだけ。

残るターゲットは、ストライカー(Sesko/Gyokeres)、LW(Rodrygoを注視。笑)、それと左サイドのDF。いままたアヤックスのJorrel Hatoの噂が持ち上がっている。彼の代理人がロンドンにいるとかなんとか。チェルシーかもしれんがね。彼が決まるといいなあ。

Sesko/Gyokeresはほんとうに毎日あっちに傾いたりこっちに傾いたりと目まぐるしい。ここ数日はまたGyokeresが本命のようになっていたなか、昨日はSeskoがIGでアーセナルのフォローを始めたと騒がれていた。彼はIGでシティやレアルもフォローしているんだが、というツッコミもあるが。どうだろう。この注目が集まっているタイミングでわざわざそれをやる意味は考えてしまう。

ひきつづき、アーセナルの移籍ニュースはチェックしてゆこう。

 

おわり



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One Commnet on “パーティ退団濃厚でブレントフォードのChristian Nørgaardが急浮上&合意

  1. ジョルジと圧倒的に違うのはビッグクラブ初挑戦と言う事。アグメでいきなりPL未経験2人がアンカーは流石にリスキーだったか
    トーマスの要望がどうだったかは知る由も無いが残念。
    何か補強戦略がややちぐはぐのような気もしますね。フェーズ5と思ってましたがやや後退してる感じも
    シェシュコのような未完のST取ったら尚更

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