ミッドウィークのPL。1週間に3試合が当たり前の季節がやってきた。
フレディ・ユングバーグの初戦、アウェイのノリッチは残念ながら最高の結果とはならなかったが、それでもひとすじの光明は見た。加えて、積年の課題である守備についても引き続き改善が必要なことがわかった。プアなディフェンダーをどこまで戦術でカヴァーできるか。
PL Week15は、ホームにブライトン&ホーヴ・アルビオンを迎える。
今シーズンのBHAは、過去ELでアーセナルとも対戦したオスターサンズ(Ostersunds)のマネージャー、Graham Potter が率いておりプレイスタイルを劇的に変えているそう。
どんな試合になるか楽しみだ。
そういえば、この前ブログコメントで「重要な試合だ」と毎回書いてるとツッコまれて思わず笑ってしまった。今回の試合は重要か重要じゃないかで云えばもちろん重要だが、まあもうすでにPLのトップ4フィニッシュはかなり難しいという意味では敗けたところで重大なダメイジはない。しかし、今度は来シーズンのEL出場がかかっているという意味ではそうではない(もはやCLに出るにはPLトップ4よりELタイトルのほうが簡単)。
つまりこの試合も大変に重要なビッグマッチということである。いい試合をすればユングバーグのチームが波に乗れるかもしれないしね。
ユングバーグの試合前コメント「ノリッチでやろうとしたことを続ける」
初プリマッチ・プレスカンファレンス。昨日行われている。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。
(ノリッチの試合から何を学んだ?……)
ユングバーグ:もちろん多くの反応がある。わたしは(ヴィデオで)二度観たが、試合後に感じたこととだいたい同じような印象だね。スタートはかなりよかった。攻撃的にとてもよくプレイした。しかしトランジションで問題があった。8ヤードのスプリントでそこから彼らにシュートを打たれチャンスをつくられた。止めなきゃならないものだった。だからそれがわれわれが集中すべきところだ。
ほかの部分では彼らのMFの裏を突いたし、バックラインの裏をよく突いた。それはクラブのなかでのデータによっても明らかになっている。それによれば、われわれはポケットを見つけて裏を取ることについては、いきなりリーグのトップチームのひとつになっていたよ。
それはとてもいいことであり、データでも裏付けがあるし自分の感覚でもそうだった。もちろんそれをつづけていくことだ。
わたしの考えはまず試合に勝ちたいということで、勝てなければとても失望する。しかしもしわれわれが、あのようなトランジションゲイムをするなら、多くの試合には勝てないだろう。だからそこがわたしがコーチできるところで、これから進歩させるところだ。
(マネージャーとしてエミレーツでプレイするのは木曜が初めて……)
まったく忙しいね。だからそれについてはあまり深く考えていない。もちろん誇らしい瞬間になるだろう。NTにデビューしたとき、ここでデビューしたとき、ノリッチでマネージャーとしてデビューしたときを思い出す。それがわたしのなかではもっとも誇らしかった3つの瞬間さ。
(ノリッチではなぜにスーツを着なかったので?……)
急だったから、クリーニングに出していて準備できなかったんだ! ウソだよ。わたしはPLを見ていて、コーチがトラックスーツを着ているのもスーツを着ているのも見てきた。セーターを着ているコーチも見たことがあるよ。だからわたしは自分が試合で何を着るかはこれから決めるだろう。
(クラブスーツのフィッティングはしている……)
ひとつもらえるのかもらえないのか。まだクラブスーツのフィッティングはしていないね。でもそんなこと議論するまでもない。まあ何を着るかは自分で決めるよ。
(ブライトンのチャレンジ……)
イエス。彼らのことは少し観た。良さげだね。かなりフォーメイションを変えている。どう来るか見てみよう。彼らはプレイしようとするし、守備もよくする。とてもよくオーガナイズされているように見える。しかしわれわれは自分たちの試合に集中すべきだ。彼らのプレイも考慮はするが、ホームだし、自分たちのやりたいゲイムプランを遂行しないと。それがわたしが集中していることだ。
(自分たちの運を変えられると思う?……)
思うに、ステディアムの雰囲気を変えられるたったひとつの方法は、どうプレイするかにかかっている。ノリッチでもファンはすばらしかった。ファーストハーフのようにいいプレイをすればするほど、彼らもエナジーが増していくように感じられた。ノリッチの上を行っていたからアーセナルファンはエナジーを得ていたのだと思う。そのためだ。
しかしファンはグレイトだったよ。1-0になっても2-1になっても、さらに大きく声を張り上げてチームを助けてくれた。
それが選手には重要だ。エミレーツでは、ファンはフットボールで勝つことを求めている。いいフットボールをプレイしてもらいたがっている。いいアトモスフィアのためにいいプレイをすること。コーチがわたしでもほかの誰かでも、それは変わらないと思う。
(守備への批判は正当……)
ノーだ。わたしの選手たちは守ろうとしたと思う。もちろんスクワッドにはさまざまなタイプの選手がいる。それは事実だ。われわれにはゲイムプランがあり、それを実行しようとしたし、わたしは守りたかった。もちろん解決策を探す必要がある。もし選手がスーパークイックでなければ、こう云う。「あっちかこっちか、スプリントしろ」。それでは選手には難しくなる。
おおまかに云えば、われわれは全員がどうすべきか理解できるストラクチャをつくろうとしている。わたしが試合で観た主なものは、相手はわれわれをスプリントが必要な状況に追い込んでいたということ。それはフットボールとかテクニカルなことではなく、単によーいどんのかけっこを仕掛けてきたということ。それは止めたいと思っている。
(ほとんど2ヶ月のあいだリーグで勝っていない……)
わたしが集中しようとしていることは進めている。わたしはここへ来てふたつのトレイニングセッションをやった。そして以前のコーチについては話したくない。ウナイはグレイトな仕事をしたと思っているし、グレイトなリーダーでもあり、ファンタスティックなコーチだった。わたしがジャッジすることではない。
わたしは期待しているんだ。ノリッチでわたしが主に考えていたことは、シーズンの初戦以来アウェイで勝っていなかったということ。わたしの意見だが選手たちは反応できたと思っている。攻撃的にもいいプレイをした。よかったよ。しかしいままた前進するときだ。
(新ヘッドコーチが来たらまたアシスタントに喜んで戻れる……)
イエア。もちろんだ。わたしはクラブのために働いていて、クラブが求めるからここにいる。それがわたしのいるところだ。もちろんこの機会はとても誇らしいが、未来のことはこれからわかるだろう。
(ブライトンではどれくらいの変更をする……)
何をするか手の内を明かすなんて愚かしいと思うよ! まず選手たちのフィットネスレヴェルを見る。それにまだケガをしている選手たちもいる。
(あと2日でどう修正していくか……)
昨日はリカヴァリーデイだった。今日もだ。たくさんプレイしているからリカヴァーしないと。トレイニング自体はやっているが、ノリッチでプレイした選手は明日ショートセッションに参加する。もちろんヴィデオを見たり、小さなディーテイルについてもやるよ。ブライトンに向けて変更がとても重要になる。
もちろん以前に云ったように、もし6-8週間のプリシーズンがあれば多くのことに取り組める。いまはこう考えねばならない。「細かい部分がとても重要だからそれに集中していこう」と。それがやろうとしていることだね。
(アーセン・ヴェンゲルとは話した……)
いいや。わたしは彼と話したいとは思っているよ。連絡も取れる。しかしまだ話していないんだ。あんまり多忙すぎてね。でもやることリストには載ってるよ。
(フランクファートの敗戦からの変更……)
ノリッチでも見たものを築いていこうとしている。あれがやろうとしていることだ。
同時にブライトンはまた違う相手で、彼らはとてもオーガナイズされている。彼らは良さそうだし、タフになるだろう。しかし前回の試合でやろうとしていたことをつづけるよ。
(1月の補強に関わる……)
いまは試合ごとにやるだけだ。だからわたしがそれに関わることは何もない。われわれにはとてもいいスクワッドがあると思う。しかしそれはクラブのビッグボスたち次第だろう。
(PLでスウェディッシュのコーチが少ない……)
なぜかはわからない。グレイトなスウェディッシュのコーチはたくさんいると思うよ。もちろんわたしは光栄に思うし、特別に感じている。わたしはここに長くいるし、チャンスを得られるようにできる限りのハードワークをしている。どこ出身だとかは関係ないね。わたしはただ仕事をするだけ。
(スヴェン・ゴラン・エリクソンについて……)
スヴェンはインテリジェントだよ。彼がイングランドのマネージャーだった時分にはよく話もした。彼はわたしたちの試合をよく観ていたからね。過去のことは知っている。彼が選手たちをどう扱ったかとか、どんなふうにノセたとかみたいな。
わたしもそういったアイディアは少し盗んでいるんだ。彼はもう長い間グレイトなコーチだよ。そのうち話しができるといいね。
長いけど、エメリの会見を訳すより苦痛じゃない。
思わず太字にしてしまったけど「全員に理解できるストラクチャにしたい」って、これ明らかにエメリの反省を踏まえてってことですよね!
エリクソンといえば、思い出すのは、2002ワールドカップでイングランドとスウェーデンの試合を観たこと。埼スタも出来たてだったんだよなあ。。
フットボールについて
さて、いろんなことを云っているが、フットボール的なところでは基本的にノリッチでやったことをそのまま続けるということ。攻撃の良さを出して、ボールを奪われたときを修正すると。
ユングバーグが好むプレイスタイルについては、昨日エントリをアップしたので未読の方はチェックされてください。
それによれば、基本的にはボールを持ち攻撃をすることが好きだが、時間も手数もかけない。そういうことだそう。
ヴェンゲルボールのトレイニングと話題になっているヴィデオ。昨日の風景だろうがFLの云うとおりノリッチに出ていた選手たちはいないようである。
スーツの件
これはマンUレジェンドのポール・スコールズが「PLのビッグクラブのマネージャーともあろうものがジャージとは何事か」と初戦のユングバーグにクレームをつけたという前段がある。
FLはうっかりクリーニングに出しちゃったと冗談を云っているが、フィッティングをする写真も流出?していたので、タイミング的に考えると、クラブはちゃんとFLには試合でスーツを着てほしいのかもしれない。
アーセン・ヴェンゲル「いつでも話そう」
アーセンとはまだ話していないというFLに、さっそくAWが反応した。
Arsene Wenger ‘available’ to talk to interim Arsenal boss Freddie Ljungberg ‘if he has need’
AW:彼が必要ならいつでも話せるよ。
フレディはファンタスティックでコミットメントがある。長い間この仕事をしたいだろうね。
彼はチャンスを掴んだ。人生における望みがこのチャンスだよ。彼に彼のアイディアで仕事をさせよう。そしてサポートしよう。
てかはよ電話。。
ニコラス・ぺぺについて「これから話すつもり」
オフィシャルのトランスクリプトでは省略されているのか、ぺぺに関するコメントもツイッターで拡散していた。
ユングバーグ:ニコラスはとてもとてもいい選手だ。違うリーグから来ればピッチのなかでも外でも適応に時間はかかるものだ。ニコラスはこれから話そうと思っているひとりで、いまどんな感じか話そうと思う。
彼は重要な選手だ。単に新しい国、新しいプレイだからだと思う。わたしが彼に期待すること、どうプレイしてほしいかなどを話すつもりだ。
まだ話してないのか。
AWのことといい、よっぽど忙しいのですなあ。
スーツはクリーニングに出してたんだ
って冗談がさらっと言えるのはプレミアの監督っぽいですね。
モウリーニョも健在ですしレドナップやホロウェイを思い出します。
少しでも明るい気持ちになれる出来事があって嬉しいです。