FAカップ4thラウンドは、アウェイのアーセナルが2-1勝利。やった。だが惜しくもクリンシートならず。
終盤は追い込まれ薄氷を踏む感はあったものの、90分(※100分)を通してみれば、アーセナルのいいプレイばかりが思い出される試合になった。
何人かの選手がベストゲイムをやり、若い選手たちが躍動。ホームチームを圧倒する時間も短くなかった。
Bournemouth 1-2 Arsenal: Arteta pleased with ‘courageous’ Gunners in FA Cup win
試合を振り返ろう。
アルテタの試合後コメント「彼らは怖がって安全にプレイしようなんてしない」
試合後のプレスカンファレンスより。箇条書きにて。
試合について
- (5thラウンドに進出)とても満足。難しいことはわかっていた。今日とても若いスクワッドでプレイし、わたしはリアクションが観たかった。わたしが好きなものがたくさん見られたのだからとても満足だ。
- (カップでいい調子であることの重要性)アガる。つぎのラウンドに行き、つぎの相手を見る。ウェンブリーに近づいていく。それはすごい日だ。ステップバイステップで行くが、彼らはほんとうにそれを望んでいる。わたしは選手としてその経験があったし、いまはマネージャーとしてそれを経験したい。
- (つぎのラウンドのポーツマスはテストになる)これはこれ。それはそれだ。すべてのFAカップのアウェイでの試合はいつもこんなふうだ。われわれはそれを分析するが、難しいものになるはずだと思う。
- (キャプテンとマネージャーを比べてみて)試合前はよく眠れない。まったく違う生き方だよ。今日のパフォーマンスには満足しているが、ステップバイステップでどこまで行けるか見よう。
- (ムスタフィのケガ)今日明日で診ることになるが、ふつうセントラルDFがカムオフになればそれはいいニューズではない。悪くないことを願う。
- (ボーンマスについてと、彼らに残留してほしいか?)わたしは彼らのプレイ、マネージャーに大いにシンパシーを感じている。わたしは彼らに残ってほしい。なぜなら彼らはそれに値するからだ。今シーズンの彼らの結果はずっとアンラッキーだし、それを乗り越えられるといいね。
若い選手たち
- (ヤングスターズのどこが印象的だった?)前半はとてもとてもよかった。プランしていたことをすべていいやり方で遂行した。彼らは勇気をもってプレイし、大きな決断もできた。彼らはチームのなかで重要だ。ただの飾りではない。彼らはおそらく現状ではチームのコアであり、アカウンタビリティと決断力をもってプレイしている。気に入っている。
- (若い英国選手たち)彼らはすごい。ワークレイトも。わたしにはそれが彼らをプレイさせる励みになっている。大きな決断が下せるし、怖がって安全にプレイしようとしない。それがあの3人のキッズたちの違うところだ。エディはまたすごかったし、ジョーもそう。わたしはあのポジションのジョーをとても好んでいる。彼はあそこでプレイする際立った選手になれると思うし、今夜はそれを示した。
- (エンケティアのパフォーマンスはここでの成功を証明するか)彼を見ていれば、ウイングにいたと思ったら3秒後にはゴール前にいる。クロスのときはいつもそう。それが彼が得点した理由だ。彼はいつもゴール前にいて、準備ができているし、ボールを持っていないときの彼のワークはとんでもない。
- (サカのレフトバック)いまの状況のせい。なぜならいまレフトバックがひとりもいないのだから。わたしが好ましいと思っているのは、彼が自分のポジションじゃなくてもそれを受け入れているところ。しかしわれわれも彼ができるだけクオリティをもって適応できるようにしようとしている。しかし彼はその後われわれが求める守備のプリンシポーについても、とても学ぼうとしている。彼のアティチュードはとてもいい。
- (最初のゴールはビルドアップで22パス)ふたつのパスで得点できたらもっといいね! そんなに多く(のパス)は必要ないのだが、もちろんボールを動かして、攻撃するために正しいスペイスを見つけることが必要で、それを彼らはうまくやった。ふたつのゴールはほんとにナイスだったと思う。
移籍ウィンドウについて
- (パブロ・マリの獲得がより必要になった?)ノー。マーケットで自分たちが求めるものにはとても明解な考えがある。持っているリソースと、可能なこと。それで問題ない。ムスタフィのフィットネスによって何かが変わることはない。
- (オバメヤンがバルセロナとリンク)わたしはオーバには100%残ってほしい。わたしは彼にとてもハッピーだし、彼がサスペンションから戻ってくるのが待ちきれない。
以上。
ヤングガナーズたちを称賛。当然でしょうな。
エンケティアとウィロック、ゲンドゥージが20才で、サカとマルティネリは18才。彼らは見劣りしないどころか、この試合の主役ですらあった。
それと試合のすぐあとということでムスタフィのケガについて心配されているが、その後のスキャンの結果、当初懸念されていたよりも軽いケガだったようで長期離脱もないらしい。これにはボスも安堵していることだろう。
エンケティアとサカのインタヴュー「ミケルはアーセナルのフィロソフィを取り戻そうとしている」
“Mikel is trying to bring the philosophy of the Arsenal passing way.”
After finishing off a 22-pass team move Bukayo Saka was delighted to see Mikel Arteta’s coaching pay off. pic.twitter.com/9A4sXszpco
— Football on BT Sport (@btsportfootball) January 27, 2020
試合直後のBT Sportsによるヒーローインタヴュー。スクリプトは、via Arseblog。
(満足の夜……)
EN:とてもシャープにスタートして、グレイトなフットボールをプレイした。みんなが参加し、プレッシングした。相手はぼくらがとても難しいとわかっただろう。終わりに向けては少し下がってしまったが、耐性は素晴らしかった。それがぼくらがミケルと取り組んでいることだ。みんながお互いのためにファイトしてワークした。つぎのラウンドに行けることもグレイト。
(ゴールを取った……)
ボールがぼくのところに来てあとは入れるだけだった。トレイニングで練習していることさ。ブカヨは開いていて、うまくそこに入っていった。ぼくはボックスの正しい場所に入ることだけ考えていた。ありがたいことに入ったよ。
(彼のゴールのお膳立て……)
BS:ミケルはアーセナルのパスゲイムというフィロソフィを取り戻そうとしているんだ。前半にはたくさんのいいフットボールがプレイできたように思えた。後半はそれほどでもなかったのは、試合をコントロールしようとしたり、勢いをマネイジしようとしたから。でも前半はいいフットボールだった。ゴールももちろんとてもよかった。
(マルティネリとのパートナーシップ……)
ぼくらは一緒にたくさんトレインしている。たくさん話している。いい友だちなんだ。どうやってディフェンダーをやっつけようか、裏をとって得点しようかいつも話している。
(アーセナルに復帰して……)
EN:戻れてうれしいね。リーズではいい経験をした。たくさん学んだ。ボスはぼくに見たものにとても満足してたよ。もちろんアーセナルでプレイしたい、アーセナルでプレイするのは夢だ。だからこの機会はとてもうれしい。戻れてハッピーだ。
(つぎのポーツマス……)
つぎのラウンドに行けてうれしい。準備してよくリカヴァーする。それまでにも試合はあるからつぎも集中していく。
“Mikel is trying to bring back the philosophy of the Arsenal passing way.” おーい、ウーナイ見てるかー?(リプライズ)
18才と20才が、ふたりで1点づつ。
サカはBT Sports、Sky SportsでMOTM(BBC Sportsはウィロック)。文句なし。
エンケティアはおれのこころのMOTM。あんだけ前からプレッシングに走りまくるCFを応援せずにいられますかってんだ。
リバティスタジアムは試合観終わった後の帰りの終電バスの時間帯が怖いんですよねー
ムスタフィは思い切りよくいいパスを出してたし、マークも外してなかったと思う。難しいマークを最後までついていくからこそケガもするわけだけど。。。ガッツを見せた人間は報われてほしい。軽症であることを祈ってる。
ヤングガナーズ達が台頭して前線は凄く楽しみですね。
DFラインもマリ・マトヴィエンコの2枚獲りでだいぶ安定する。サリバも来るし。
セバージョスの去就が不明なAMF/CMFとトレイラとは違う特徴のあるDMF(ザカリアとか)が獲得出来れば来季はかなり期待出来そうです。
後はオバ・エジル・ジャカ・パパ・ムスタフィ辺りを高値で放出出来るか、フロントの腕の見せ所かと。
確かに、ラカトップで、オーバとマルティネリを従えるエジルは見てみたい。ペペ、いまのところスペース与えてカットインか、フリーキック(彼のコーナーの精度はエジルより上)しか、ストロングポイントがない。あとはわれらがマネージャー、選手交代のタイミングがちょっと遅い気がするんですよね。もうちょっと早ければプレスやインテンシティーで主導権をキープできると思うのですが。そこが気になります。
ペペのスキルとかを否定するわけじゃないけどボールを受ける位置を幅広くするともっと活躍できるんじゃないかな。
ビルドアップとかでも中央寄り(やトップ下の選手がいるような位置)にも顔を出すことを少し増やしたらもっと彼にとっても全体としてもいい影響が出ると思う。
アタッキングサードならドリブルの最初の1歩でPA内に入れる位置とかも。
この試合の前半は少し中央寄りに来ることがあって期待したが、頻度を見るとどうも意図的ではなかったように思える。
サイド(の端)に張る時間が多いのがアルテタの指示なのか本人の判断なのか気になるところ。
もちろんサイドに張ることによって中央にスペースを作れるというメリットも考えられるだろうけど、
そのスペースを使う意図が明確にあればいいんだけど、この試合はウィロック個人のポジショニング特性でそこは割と使ってたけど、戦術としてそうしているのかは疑問(ここ数試合見ててもそうとは思えない)。
(戦術に詳しい?)r/Gunnersの人たちならペペとかこの辺にも言及してるんかな?
そこの人達がどう評価しているのかも気になりますね。
ンケティア、ウィロック、サカ、マルティネッリはお互いに次どう動くかというのがよくわかっている気がします。
全体的に攻め急ぎが少なかったのも良かったですね。
ゲンドゥージはこの日は役割がはっきりしていたのが良かったのかなと。
攻撃の時も高い位置を取ることを求められず、ビルドアップでも中央の位置を任されることによって迷いがない。
徐々に自信を持ってプレイしてたのも大きい。
ウィロックのような前に出ることを身に付けて役割を使い分けられるようになったら文句なくすごい選手になると思っています。
(アーセナル加入直後はもうちょい積極的だった印象もあるんですが)
終盤ミドル撃った後の笑顔が印象的でした。攻撃やゴールにも楽しみを覚えてくれるといいなと。
ウィロックはフィットネスがやっと戻ったのかなとも。
逆にセバージョスはフィットネスがまだ本調子じゃないんじゃ?という印象も。
どうもスプリントが不自然というかスピードに乗りきらないというか。
ホールディングがちと心配になる場面も…
ジャカとトレイラの2人は、アルテタのシステムで輝いていますよね 私はトレイラのNO8肯定派でしたが、ここまでのフィット振りを見るに、NO6が適正ポジの選手だったと認めざるを得ません
アルテタがジャカのためのチームを整えた、までは言い過ぎでしょうけど そう思えるほどに、ジャカが気持ちよくそのポテンシャルを活かせているように思えます
選手に合わせたシステムを操れる監督が、選手とのコミュニケーションも上手く取れていけるのなら。。。私たちのアーセナルは、本当に、かつての競争力を取り戻せるのかもしれませんね
ジャカが攻撃の時にバックラインの位置に下りることについて
そうしないと攻撃が上手く回ってないのは気になります。
そうやって意図的にボランチ2人の位置を調整しないとポジショニングが適正にならないというか。
アルテタ以降でこれをしていない試合もちょくちょくあって、大抵バックラインからのビルドアップに苦労している印象。
個人的にはこれはオプションであって欲しいし。