勝ちましたね。大勝。今シーズン初めての3連勝。雪のなかで。
クリスマスのときのわれらのDAZ~N(※ダズ~ンと読みます)ぷりを思えば、これはかなり風向きが変わったと観るべきかもしれない。チェルシーでの勝利はわれらにとり、やっぱりビッグターンアラウンドだったんだねえ。
今日は皆さん仕事始めですかね。まあそうじゃなくても、とにかく、新しいシーズン(年)を新しいフレッシュな気持ちで始められるってほんとうに素晴らしいね! やったー。
試合を振り返ろう。
Arsenal see off Baggies in ruthless display
アルテタの試合後コメント「チームはまさにわれわれがやろうとしている攻撃を見せた」
試合直後のインタヴュー。『BBC Sports』より。
アルテタ:ビッグウィークだった。7日間に3試合。そしてなんとか勝つことができ、すべてがよくなってきたように見える。コンディションは悪かったが、チームは最初からシャープだった。ビッグウィンだ。
これまでの結果から、われわれはすぐに事態を持ち直さねばならなかった。いまわれわれはいくらかのディシプリンを取り戻した。ファイナルサードではよりクリエイティヴになり、バックもソリッドになった。
ラカゼットとKTについても語っている。オフィシャルサイトより。
彼(ラカ)はグレイトだったね。ゴールを取るためには自信が必要だった。彼のワークレイトはいつでもあったし、チームのためにいつでもファイトしていた。しかし彼には正しいときに自分のところにボールが転がってくる運も必要としていた。
彼はいまグレイトなときだと思う。われわれがそれを利用しない手はない。彼にプレイタイムを与える。彼も楽しそうだしね。
(KTのゴール)グレイトだった。彼のアクションは全部グレイトだった。われわれは前へプレイしたかったし、彼はボールを前進させる決意があり、ドリブルもよかった。
あれはヤバいショットで、彼のリアクションも観ただろう。わたしはうれしいよ。彼はとてもとてもいい。彼はいくつかの試合で際立っていると思うし、得点をしたこともよかった。
試合後のプレス会見。オフィシャルサイトより。
(パフォーマンスを楽しめた……)
アルテタ:アウェイで勝つのはいつだってタフだが、われわれのやり方はとても確信したやり方だった。とくに天候が難しいなかだったし、わたしはとても満足している。先週には、今週の重要性を話していたところで、これで3連勝。この3試合すべてに勝てたことがとても重要だ。
(観たいアーセナルらしさだった……)
イエス。守備も攻撃もどちらもすごくよかったと思える瞬間がいくつもあった。攻撃ではまさにわたしが観たい、われわれがやろうとしている、選手たちに教えている動きをきっちりやってくれた。もう試合に勝ったと思ってしまったときは、そうじゃない、少しだけスロッピーな時間もあったが。そこは改善せねばならないところだ。でも概ね、われわれがやりたいことに近づいている。
(この3試合から築いていける……)
そうできると願う。全員から得られたエナジーと確かな勢いがある。わたしはパフォーマンスは心配していなかった。とてもアンラッキーで敗けていたこともあったし、自分たちのせいだったことも多かった。エラーをやってしまったり、ある時間ではディシプリンを欠いたり。
でももちろん試合に勝つことが必要で、いまは別の勢いをもたらしている。エナジーがあり、選手たちはハンドブレイクを解除し、より自由にプレイするところを観られるようになった。
(チームのなかでエナジーのレヴェルが増している件と、それはもしかしてスミス・ロウとサカのおかげ……)
わたしがエナジーについて話すとき、試合に勝っていて自信をもってプレイしているとき、それが伝わるところが観られる。ボディランゲッジはよくなり、持っている熱意が築こうとしているものをとても助ける。
難しいときを過ごしているときは、チームスピリットと、自分たちのやろうとしているやり方でものごとをひっくり返せる信念を維持することがもっとも重要だと云った。
今週は、この期間をともに乗り越えてきたことが報われたのだ。
(チーム・ミケルのプレイにもっとも近づいているのか……)
これはアーセナルチームだよ。わたしとスタッフが選手たちにやりたいプレイのアイディアを伝えている。でもある時間は、それにとても近づいていた。イエスだね。
(オバメヤンはゴールが必要……)
わたしがずっと云っているように、ゴールをオーバの双肩に担わせることはできない。貢献を必要としている。MFsももっと得点やアシストが必要だし、ウィンガーからのゴールも必要としている。ラカはいまグレイトなフォームでここ4試合で5ゴールしている。それはわれわれのストライカーズに求めるものだ。
オーバは今日いくつかの得点チャンスがあったし、この前の試合でもそう。だが、われわれがファイナルサードで生き生きとしていることにはとても満足している。たくさんの動きもあった。
いいエナジーがあり、真の意図があり、全員が前へとプレイしていた。まるでそこで自由にプレイしているみたいで、相互理解によってたくさんのことを生み出していた。
(パーティはニューカッスルの試合に出られる……)
彼はまだチームと完全にはトレインしていない。だが、ここ数日はトレイニングの多くの部分をこなしている。彼はいい感じだし、プレイするに100%かどうか観るために、あと2-3つのシナリオが必要かどうか、見ていくよ。
(パーティの復帰はまるで新しい契約のよう?……)
まったくだ。いま1月で、彼はまだ2試合と半分しかプレイしていなかったと思う。彼はわれわれのメインの補強だったし、だからずっと彼が必要だった。彼は違うものをチームにもたらせるし、とんでもない才能の選手。彼はチームをわれわれが望むように変化させることができる選手でもある。
もし彼がいて、彼を健康にしておけるなら、とてもポジティヴに貢献してくれるはずだ。
(ティアニーのパフォーマンスと、彼の成長っぷり……)
わたしがこのクラブに来てから、彼は肩のケガがあったんだが、すごい才能の選手で、完璧なアティチュードとコミットメントがある選手だと思った。彼とのワークは喜びで、彼がゴールしたのはとてもうれしいよ。彼はチーム、クラブがよくなるように、毎日すべてを出してくれている。
彼はいくつか適応せねばならないことがあり、故郷から離れねばならなかったことも彼にはチャレンジだった。われわれはみんなで彼を助けようとしたのは、彼はそうされるにふさわしいからだ。彼との取り組みは楽しいよ。
(ティアニーは雪のなかのウォームアップでもTシャツとショーツ……)
彼は血液のなかに特別なものがあるんだろうね。だってみんながスヌーズにグローヴと帽子だってときにだよ! 彼は短パンとTシャツで出てきた! 演技をしていたわけじゃく。信じてほしい。彼はあれでちょうどいいんだ。
ご満悦である。
攻撃の自由について
ところで最近のインフォームのなかでアルテタは「攻撃の自由」について言及するようになっていて、それについてぼくは若干の違和感はあったのだが(だって選手に「自由」を許さなかったのが彼なのだから)、今回の試合を観ていて、なんとなく彼の云っていることが理解できるようになってきた気がした。
彼の云っている自由とは「規律のなかでの自由」であり、決まった動きの原則のなかで、それを拡張する自由やインスピレイションのことなんだろう。
何を当たり前のことをと思うかもしれないが、ぼくはヴェンゲルさんのアナーキーでケイオスなアプローチの文脈で「自由」の意味を捉えていたので、そこがうまく理解ができなかった。
コードから完全に解放されている無秩序な状態と、あるコードのなかで生み出される創意や工夫。そこは無秩序よりももっと限定されているように見えて、じつは宇宙のように奥深いという。ああ、なんか哲学っぽい感じ……(頭悪い)。
この「自由」は、いまのアーセナルのパフォーマンス改善を語るにはわりとカギになると思うので、いつか突っ込んで書いてみよう。※このあと書いてみようとか書くときはだいたい書かないよね。
KTについてアルテタ「彼はアーセナルのキャプテンになれる」
KTについては、ほかのコメントもメディアで伝えられている。以下『GOAL』より
アルテタ:彼はアーセナルのキャプテンになれると思うよ。すべてのスタッフ、選手かから尊敬と称賛がある。それが彼のやり方なんだ。それを自然にやる。
彼はとてもシャイな少年でもあるが、クラブの全員をレペゼンしている。われわれがインストールしたいすべての価値、クラブのなかのDNAをレペゼンしている。ティアニーはピッチの外では物静かで、古巣のセルティックから離れたあと、最初はロンドンでの生活に慣れるのに苦労していた。
彼はシャイで謙虚。ここへ来てから、しばらく時間はかかった。ひどいケガもあったし、故郷から離れた。でも彼は天性のリーダーだ。
彼がピッチでどう振る舞うか見ているだろう。彼が話すとき、彼は正しいことを云う。そして彼こそわれわれが求めているものであり、わたしは彼がチームにいてとてもうれしい。
彼はまだ進歩できるが、攻撃でも脅威だし、守備でもとてもソリッドだ。
KTのコメント「みんなにクロスだって云われた!」
本人も試合後のインタヴューに答えている。オフィシャルサイトより。
(結果の重要性……)
KT:イェア。100%。勝利したいし、ポインツを取りたい。テーブルを登りたい。ここ数試合でそれができている。
(われわれのフォームが変わった理由……)
一貫したハードワークのおかげ。ぼくらはこの3試合で何も変えていない。毎日ずっとハードにワークしてきたし、難しい時期にもそうだった。でもいまそれが報われている。
(雪のなかでのプレイ……)
そういうものだよ。ぼくがずっとプレイしていたスコットランドでも。だから少し寒いくらいの天気にはよく慣れているんだ。
(ヤベえオープナー……)
あいつらあれがクロスだったって云うんだ! もう一度観てみないといけないね! もちろん、ゴールはうれしい。たくさんは取らないから。でももう一度観ないとね。
(いいプラットフォームを築けている……)
それは進歩だ。今シーズンここからだって毎試合は勝たないだろう。でも、ハードワークがあるからそこへたどり着ける。いまは、ポインツを取り、テーブルを上がって、前にいるチームを捕らえること。つぎの試合がいつだってもっとも重要な試合だ。
クロス認定はウケるw サカのアレもあったしな。そういえばどっちも右足だった。
まあでもとにかくKTがまだすごく若い(23)ということもアーセナルには非常にポジティヴである。
フットボーラーとして、プライムイヤーズに入るまでだいぶあるヤングたちがこれだけ着々と経験を積んでいるのだから、これからが楽しみすぎる。
サム・アラダイスのコメント「学んでいる」
リーズとわれらと2試合で9失点&0得点。リヴァプールにポイントを取ったというのに、惨殺。。
アラダイス:またしても、うちの選手たちに自分たちがどこにいるかを学ばせるのに使った試合になった。何ができて何ができないか、ひどくたくさん学んでるよ。
これまで失点してきたときのようにスロッピーにならないやり方を見つけねばならない。
どうも、こちらがオープンになろうとすると、相手にチャンスを置いてきてしまう。それでは戦えない。
思えば、クリスマスのときのこのひとの「アーセナルは残留を競うライヴァル」発言のあとに、われわれは再生したということで、なんだかいまではクリスマスプレゼントだったのではないかと。
😳 Sam Allardyce says Arsenal are “absolutely” in a relegation fight given their position in the Premier League table.
— Sky Sports Premier League (@SkySportsPL) December 23, 2020
正にハッピーニューイヤー。すばらしい。
これまでおれたちのキャプテンのゴールで勝たせてもらってきたので、これくらい問題ないっす。この試合はかなりゴールに近づいてたし、ジカンノ問題ですね。ただ、キャプテンは顔に出まくるので、やっぱ早くゴール決めて笑顔に戻ってほしい。
サカ様が右ウィング掴んでしまったっすね。ペペもウィリアンもどうなるんでしょう。ペペなんて試合で使われないとふてくされるタイプっぽいし。マルティネリだっていますしね。このあたりはほんとに悩みどころですね。ホントなんでウィリアンとったんだか。
毎週1ツイートでうん千万もらってる人もいるし。はっきり言って、マルティネリ、ローサカあたりはもうボーイズではないですからね。
1月は好調スタートにマーケットもあり、コロナの脅威もありと、たいへんな時期ですけど、このまま中断なしで走り続けてほしいっすね。
開幕からずっとウィリアンを右に置いてパスの起点にする感じだったけど、結局機能したのはサカの強引な突破力であり、ESRの10番だった。
まあこの2人のキャリアを考えたら、最初からそっちを重視するほうがおかしいか。
今のサカは懐が深いというか、少々ずれたボールでも簡単に足元に収めてくれる感じがする。
ESRはアルテタの基準できちんと戦った上で、ちゃんと10番らしい10番だ。(すげえ!)
で、今後ウィリアンにどっちの役割を求める?という話になると思うんだけども、僕はESRのほうじゃないかと思う。
僕は今の好調の一因は「トップ下がきちんと戦ってくれるからDMFが前に出やすい」ことだと思うんだけど、そこにこだわって控えを選ぶならウィロックよりはウィリアンだと思う。
ESRやマルティネリの基準で見てしまうと戦えるベンチメンバーはけっこう少なく、ここはベンチメンバーが頑張って限界を乗り越えないといけない。
今ならぺぺに、ウィロックに何が足りないのか、一目瞭然。
だからこそ、今頑張れ。COYG
今年もよろしくお願いします。
いや、2つ目の全アーセナルファン待望ってやつでしたね。
某エジル氏が何時ぞや言っていた「セクシーフットボール」を見ました。
ユース上がりの選手にしっかりアーセナルのDNAが埋め込まれていて嬉しい限りです。
ケガだけ気をつけて、調子いい内にもっと経験値を積んでもらいたいです。
COYG
素晴らしい新年になりましたね。やはりNo.10効果なのかと。ESRが推進力もワンタッチも的確だから、攻撃が止まらないのと、どこにも顔を出して攻撃に厚みを加えるんですよね。4-3-3にすると前線の3人の個人技頼みになって、守備にブロック作られてU字にクロスをぽんぽん・・・ということが多かったので、今はあれだけプレスもかけられるNo.10一人が入ることでチームの距離感やスピードが劇的に改善したということかと思います。でも、カンテみたいなのにマンマークされたり、ESRが故障(怪我多い印象ですもんね)したら・・・を今から考えねばなりませんね。ウィロックばバーヨスよりは、ウィリアンという感じなのですが・・・。ESRはこれで自分でも年間7~8点ぐらい計算できる選手になったらロシツキー、10点超えたらデブライネですね。夢が膨らむ2021年です。COYG
あの環境の中、試合をした両チームの選手、レフェリー、スタッフ全員にお疲れ様という気持ちになりました。
やっているサッカー自体は勝てなかった時期と変わっていないですが、
スペースの使い方がよく分かっているスミスロウがいることと左利きのマリがいることがとても影響していると思います。
移籍期間ですが、調子のいい彼らの出番が減るようなことにはならないことを願ってます。
「規律の中での自由」は、個人的にも「アルテタボール」の鍵だと思うので、
是非、執筆いただきたいものです。
しかし、贔屓のクラブが気持ちの良い勝利をするだけで、なんという多幸感。
世がこんな状況と言うのに。
まさにArsenal Change Everything。
ウェリアンはせっかくいるのなら、残りの3年?はESRとのローテでNo.10ロールを、
ペペはホントはもっと見たいけど、サカの疲労MAX時くらいしかアルテタは使わなさそうっすね・・・。
ESRによって10番タイプの必要性は証明された感がある。それならエジルはメンバーに入れるべきだと思う。一月補強はフィットするか不安な部分があるし、ESR1人だと負担が心配。