ノースロンドンのライヴァル同士、現在のもろもろの立場や状況もいっさい関係なく意地と意地がぶつかり合うバトルになるはずが、思いのほか手応えなし。
アーセナルが前半の3得点で勝負を決めてしまうというほぼ完勝のような試合で、お互いにチーム再構築の途上にいるという共通点はありながらも、進捗状況の違いが見えたような試合だった。
この試合でアルテタ始め、アーセナルのエグゼクティヴたちはプロジェクトの方向性の正しさを再確認しただろうし、ファンも大納得。
いっぽうのトトナムは、このビッグマッチにも関わらず低調だったチームのパフォーマンスを見て、早くもヌーノ・エスピリート・サントにマネジャーを任せたことを後悔し始めているかもしれない。まさに明暗が分かれた。
試合を振り返ってゆこう。
Arsenal beat rivals Tottenham with first-half blitz
今回も北ロンドンは赤だった!
アルテタの試合後コメンツ「これ以上ない結果!」
試合後のインタヴュー。オフィシャルサイトより。
アルテタ:これ以上ない結果と思うよ! 試合の始めかた、勝利、プレイ、今日この特別な日につくりだしてくれた雰囲気。こんな体験ができる機会を得られたことがグレイト。
おそらくは、わたしが観た観客のなかでは最高の観客で、彼らが難しいときもチームを支えてくれた。われわれだけでなく、クラブからもチームからも、この勝利がわれわれの感謝のしかたなんだ。楽しんでほしい!
(前半のパフォーマンス)それはわれわれがやろうとしていることにとても近かった。決意、エナジー、リズム、選手間のつながり。そしてクオリティ。それはわれわれが生み出したもの。彼らは自分たちがやっていることに信念を持っていて、素晴らしいファーストハーフをつくってくれた。
この勝利はファンに捧げる。彼らはチームが必要なときにそこにいてくれた。今日観た雰囲気より以上のものはない。だからこの勝利は彼らに。
われわれはほんとうに力強くスタートし、覚悟があった。おそらく、ファーストハーフにおけるプレイは、わたしがこのチームに観たベストのひとつだ。セカンドハーフはやるべきことをやった。
覚悟、信念、みんなとの絆。われわれに必要だったのは、ただ全員を活かしフィットさせつづけることだった。なぜならわれわれは全員が必要だから。おそらくそれは必要なベストミックスだった。シニア選手が入ってきて、試合を支配する。グラニトとトーマスのリーダーシップがあり、そしてユース。熱意満載といいエナジー。
これはただ勝利したということではなく、やりかただ。特別な日だ。
試合後のプレス会見。オフィシャルサイトより。
(この勝利について……)
アルテタ:わたしがこのステディアムで経験したなかでは、最高にナイスなことのひとつ。勝利したこと、勝利のやりかた。そしてチームとサポーターのつながりを感じたこと。それが特別な勝利にしている。
(ファンについて……)
これが今日試合に勝ったアーセナルのチームであり、とても多くのことに関わったマネジャーであり。わたしは自分たちのプレイがとても誇らしいし、もっと誇らしいのはファンへのお返しのしかた。彼らはほんとうにチームを応援してくれたから。
(選手たちについて……)
これはいい例だ。シニア選手が大きなリーダーシップを示し、チームのために立ち上がった。オーバのような選手が得点し、ふたりのアカデミー(出身)選手も得点した。彼らはわれわれのシステムのなかで成長し発展してきた。彼らはビッグダービーまでたどり着いて、チームのためにプレイし、ふたつの得点をしたのだ。
(若い選手たちについて……)
彼らはこのフィーリングを得るためにわたしを信じることができる。なぜなら彼らはずっとこういったフィーリングを経験しながら、育ち、教育されてきた。そしてクラブのサポーターでもある。
われわれの組織には、ダービーが意味するところをよくわかっているたくさんの人たちがいる。彼らも彼らがやっていることを誇らしく感じていると思う。
(雰囲気……)
間違いない。それがなかったときはいかにそれが恋しかったか。ファンがいなければ、ひとを魅了することはできないし、われわれがやろうとしていることともつながれない。もしここにわれわれのサポーターたちがいなければね。そこには大きな違いがあるんだ。彼らが信頼しているとき、サポートしようとしてくれているとき。われわれは彼らを楽しませたいし、彼らが誇れるようなプレイをしたい。それが同時に起きる。それがみんなでそれを楽しめている理由であり、今日それが観られたことがとてもうれしいんだ。
(オバメヤンの影響……)
今日の彼のパフォーマンスにはとても満足しているし、バーンリーの試合でもそうだった。彼は批判されていたし、われわれも彼にはもっとやるよう要求していた。彼はそれを受け入れ、頭を垂れて、チームのためにやばいほどワークしている。そして、いま彼がもたらしてくれている。
(トッナムにたくさんのチャンスはつくられなかった……)
うまくやったと思う。だが、セカンドハーフではもっとよくやらねばならなかった部分もある。あるエリアでのボールの失いかたや、裏へのランの守り方。もっとうまくできただろう。でも理解はできるよ。
彼らも試合を追いかけていたし、こちらのラストラインに6-7人を入れてきて、うべてを投げうってきた。インサイドに選手を置いて、かなり幅をもって攻撃してきた。コントロールするのは難しかった。だが、全体的にはとても満足している。
(フットボールはこんなにもすぐ変わる……)
それがこのゲイムの美しさであり、同時に危険さでもある。両エンズですぐにものごとが変わってしまうし、いつだって注意深くして、改善するところを探しつづけて、改良して。それはわれわれにもまだできると思っている。
(今日は「プロジェクトがバッチリ」の日?……)
たしかに、最初からチームが信念を持っているところが観られたということにはみんな賛成できると思う。いいエナジーと高いリズムがあり、たくさんのクオリティ、ボールがあってもなくてもやりたいことについてグレイトなまとまりと理解があった。
そうなればわれわれはスーパー効果的だった。あれこそが、われわれがファイナルサードで欠いてきたものだった。正しいパス、ターゲットをとらえるショット。ファーストハーフにはかなりよくやれていたと思う。
(グラニト・ジャカの復帰……)
もちろんそれについては考える必要があった。この試合には違うオプションズもあったので。相手のセットアップと、われわれが試合でやりたいことを考えて、それが正しいと考えた。
たくさんのひとがこう云うだろうことも理解しているよ。「この2試合勝っていたのに、なぜに変える必要が?」しかしわれわれはそれを意図をもってやった。それが試合を始めるに正しいことであり、そして変更した。残念ながら彼はケガをしてしまったが。かなり心配しているね。あまりよさそうには見えなかったから。
(このパフォーマンスはあなたのヴィジョンにどれほど近づいているかと、どうやって状況を変えたのか……)
われわれが行ったことは、彼らに最初の3試合で起きたことを説明することだった。われわれは9、10、11人の選手を失っていて、選ぶことはできなかった。彼らは離脱していて、ケガだったり、Covidだったり。そしてわれわれがプレイしたのは世界でもベストな2チームス。昨日彼らがお互いにプレイするところは観ただろう。
だから、われわれはテーブルの最底辺にいることを受け入れねばならなかった。現実を受け入れることがベストだった。そしてよりよくやれる部分に戻っていき、やるべきことを信じること。団結すること。
われわれがラッキーだったのは、われわれには困難なときにともにいてくれる人たちがいたことだ。フットボールではそれはとても珍しいことなんだ。そしてものごとは改善されてきた。
(ファンにメッセイジを……)
今日、チームにエナジーをくれて、すごい環境をつくってくれたことに感謝します。今夜は楽しんで!
以上。
こんな顔ですよ。
何をかいわんや。
お疲れ様です。
今シーズン初めて心からいい試合だなあと思えました。
右起用のサカのおかげで攻撃に偏りがなくなり、冨安の攻撃参加で更に厚みが増して見ていて楽しい。
あとこんなに走れるオーバメヤンいつ以来でしょう?攻撃以外でも常にサボらずプレスをかけてるのを見て熱くなりました(個人的にオーデガードと並んで1番頑張ってるように見えました)。
強いて不満を言うならもう少し交代早くていいと思う。ジャカの不運すぎる怪我も攣った時点で代えてればなかったし。結果論ですが。
前線はしばらくこのままのメンツでいいのでは?ラカを見たいけど。
何にせよ次節も楽しみです。
もぅ最高ですね!!!
この試合に関しては内容うんぬんより結果です
アーセナルはこれぞダービーていうぐらいの熱量とハイテンションで、体を張ってハードワークしてましたね
アルテタの現役時代さながらのセレブレーションが全てを物語ってました
ガナーズ最高!!
グーナー最高!!
見るのが本当に怖いゲームでしたが最高の結果でした。
あとは継続性ですね。
ぜひ改革が成功していることを証明してもらいたいです。
Go gunners!
最高の気分で月曜日を過ごせてます。
諸々はレビューPart2でコメントしたいと思いますが、このダービーがどんな意味を持っているのかをガナーズの選手としてプレーし、そして監督として指揮もとっているアルテタと、そのどちらでも経験のないヌーノとの差が出たような気がしてます。
こんな心打たれるから止められません!
オーバのセレブレには堪らなかった!!
そしてオーバのヘッダーになにが?!いつもは敵DFを抱えてこぼれ狙いなのに、今日はハイジャンプで競りまくり!あんなバネのある競り合いが出来たらロングボールもより上手くつかえるかも?!消耗も激しいだろうがラカゼットもいるし!!
興奮して寝れませんでした!
お疲れ様です!
待ちかねてたので前編だけでもリリースしてくれて嬉しいです!笑
後編も楽しみにしています!COYG!
ジャカとトーマスは外せないと改めて思いましたね。マガリャンイスと並んでアーセナルの背骨です。強敵相手の時は特に
433を試した時もなんだかんだ左落ちも見られたので、ジャカを外すメリットは薄いかと。
それに過去のスイスでのプレーを見てると、トーマスアンカーで、ジャカを少し前目でやられせることも可能かなと思ってます。戦術が整備されてれば、そのくらいの適応力はあるでしょう
エメリ時代から数えても近年最高のゲームでございました。アルテタ様ありがとう。
縦に縦に早いパスが繋がっていく感じは10年前のCLバルサ戦を思い出した。こういうのが見たかったのよこういうの。
ジャカがズルズル下がらずに、最後の一歩を我慢して高い位置をキープしてたのは良かったと思う。ほんの1歩とかだけど、そこで一歩バックステップを踏まない事で前に出る出足がぜんぜん違う。ジャカじゃないみたいだった。
下がってサイドに開くとスピード負けするけど、中盤で前のボールに食いつくのに足の速さは関係ない。だから僕はずっと下がるなと(以下略)
またその位置に踏みとどまることが、攻撃面でも良かったんじゃないかと思う。奪った直後にポケットにいることが多くなり、プレス耐性に乏しいジャカでもけっこう自由に蹴るスペースがあった。
真横から足が入ったから、側副靭帯をやってなければいいんだけど。
しかし言っては何だけど、足はケガしても治せる。ジャカの問題はずっと頭の方だったから、5年越しでそれが大きく改善した今日は記念すべき日だと思う。皮肉抜きで、この試合のジャカは本当に良かった。
ARSENAL!!!ARSENAL!!!!ARSENAL!!!!!!!