こんばんは。
カラバオカップQFのサンダランドに快勝で、これでアーセナルはすべてのコンペティションで4連勝中。悪い相手にしか勝てていないという嘆きはあるにせよ、いちおう悪い相手なら勝ってるのは、最悪ではないのかもしれない。ほんとうに悪いときは、悪いチームにすら勝てないのだから。
そしてノリッチも、アーセナルがいかにも勝ちそうであり、そして絶対に勝たねばならないタイプの試合。
この試合はボクシングデイ(※クリスマスの翌日)開催ながら、昨日もう試合前プレス会見が行われた。みんなでクリスマスを楽しむために、前倒ししたのか。それにしても試合の4日前とは早すぎるタイミング。
どうせアルテタのことだから、試合前にはメディア対応をいくつかしそうである。それはまた試合直前にアップするプレヴューエントリでフォロウしよう。
Arteta on Norwich, Nketiah, Pepe, Lacazette
今回はコメントの鮮度があるうちに、先にプレス会見だけ。
アルテタの試合前記者会見「サポーターとの団結が誇らしい」
オフィシャルサイトのトランスクリプトより。
ノリッチ戦
(ノリッチに向けてチームニュース……)
アルテタ:昨日(※カラバオカップ)はひとりもけが人は出していない。もちろん試合前にはカラムをCovidで失っていたが。われわれは毎日検査していて、どうなるか観ていこう。きっと大丈夫さ。
(じつは、ノリッチのパフォーマンスは結果よりももっといいものなのではないかという……)
まったくだ。わたしも彼らはたくさんの試合でもっと得ているべきだったと思う。最近の試合もそうだった。ディーン(スミス)の下で、彼らはもっといい結果にふさわしかったのに、それを得ていない。われわれも彼らのホームがかなり難しいものになることはわかっている。もし観客がそこにいれば、ボクシングデイでどれだけ特別か。タフな試合を予想する。
(オーバの状況もあり、エンケティアはもっとチャンスが得られる?……)
彼のパフォーミングとトレイニングからすれば、彼はもっとプレイするに値する。それが、質問へのわたしの回答としたい。ほかの選手に何が起きているかは関係ない。
エンケティアについて
(エディ・エンケティアについて……)
われわれはできるベストをほんとうにハードにトライしている。もちろん契約には満了日があり、それはコントロールできない。われわれも長い時間エディと議論をしてきた。
また繰り返すが、彼の意図はフットボールをプレイしたいということ。そこが問題であり、彼が自分の将来のためにするどんな決断も尊重せねばならない。
もちろん彼はわれわれが尊重する選手であり、キープしたい。われわれのシステムを通して成長した選手であり、今後も彼をキープするために全力を尽くす。なぜならわれわれは彼にはプロジェクトとクラブの一部になってもらいたいから。
(彼は悪いアドヴァイスを受けているかも……)
われわれはできるだけすべてのアドヴァイスをしようとしている。そして、彼の周囲の人たちが彼の将来のためにベストな決断をするだろう。そこがわれわれの現在地点だ。
オバメヤンについて
(オーバはすぐに戻って来るので?……)
試合づつ行く。試合の日が近くなってきたら、スクワッドを決める。
(オバメヤンはノリッチでセレクションに含まれる?……)
わたしがさっき云ったようスクワッドは試合前に決める。今日はまだ水曜だ。まだスクワッドのことはやっていない。
(彼は準備ができている?……)
(それについて話せるのは)試合の前日にプレスコンファレンスをやるからであり、試合の前日になったら教えられる。
(彼に必要なのは謝罪……)
このクラブのなかで、誰もがミステイクをやるということは示していると思う。あるいは違う考え方、行動だってありえるということ。わたしはそのことには完全にオープン。
パティーノとアカデミー選手について
(AFCONでパティーノにはチャンスがある?……)
チャーリーはトレイニングセッションでもだんだんチームと一緒にやるようになっている。昨日は、彼の最初の本気の試合であり、それは彼にとっても、クラブの関係者全員にとっても美しい日だった。そして、われわれはそこからゆっくり進めていくよ。
もしわれわれが彼を必要なら、彼を使うし、もし静かな試合なら、彼を投入しなくちゃいけないかもしれない。彼が準備できているとわれわれが信じ、彼が正しいステップを踏んでいるなら。現状にはとても満足している。
(アカデミー出身者はいったい何人くらいいるのでしょう?……)
わたしは非常にうれしい。だがそれはアカデミーとクラブで何年にもわたってやってきたすべてのワークの賜物であり、その取り組みの成果なのだ。これからは、正しいときを見つけていくことだ。キッズに機会を与え、それができるようスクワッドのなかにスペイスを見つける。
その他選手について
(ラカゼットについて……)
われわれはとてもハッピー。彼のパフォーミング、行動、彼はいまやっているようなことをつづける必要がある。
(ぺぺはプレイ時間がなくても大丈夫?……)
プレイしていない選手がもしハッピーなら、それは大問題だ。ニコはずっとハッピーじゃない。彼はチャレンジをしているし、もっと時間を求めてもいる。それが彼の望むものだから。正当な要求だ。そしてそれが、われわれが選手たちに望むアティチュードだ。
(レノと将来について議論している……)
ノー。いまの状況はアーロンがPLの試合でスタートしていて、彼はずっと際立っている。ベルントは、昨日プレイするチャンスがあり、とてもいい試合をした。それがフットボールにおいてどんなチームにもある状況だ。誰かほかの選手がプレイすれば、あまりプレイしない選手もいる。そうじゃないのなら、違うスポートをやったほうがよい。
Covidと選手のウェルフェア問題
(フットボールも無観客になるかも……)
お願いだからそこに戻らないでほしい。もうそれは経験したし、いやなんだ。だからそれが起こらないことを願う。
(なぜイヤなので?……)
違うスポートになるからだよ。フットボールはみんなとシェアして、ステディアムで楽しむものだ。そうじゃなきゃ、まったく違うスポートになる。競争も失われる。同じではない。
(Covidで中断の可能性……)
クラブスが決める。彼らがそれを決断する。だからわれわれはつづけないと。もちろん、スケジュールや自分たちの状況から、われわれにもやりたかったことがある。しかし、それは止まらなかったから、いまわれわれはプレイせねばならない。もしそれができて、毎試合でリカヴァリもなく、少人数でも、われわれはベストをつくそうとするだろう。
(リーグのほかのマネジャーたちにはなんと云う?……)
まず第一には、なぜ彼らがそうした決断を下したのかについて聴くだろう。われわれは自分たちの選手たちのウェルフェアを守っている。わたしの意見ではそれがメインのことになる。そして、われわれには誰よりも彼らを守る責任がある。
そこから、そうしたことがあり、それが問題ないなら、よく議論をして、決まった決断を尊重する。なぜならその時点では、それを変更することはできないから。
(今朝のジョーダン・ヘンダーソンの選手のウェルフェアに関するコメントについて……)
賛成も反対もない。われわれは彼らの云うことを聴く必要がある。
ここにはふたりの主役がいて、ひとりは選手、もうひとりはサポーター。選手がいなければわれわれは何もできない。だから、われわれはよく選手の云うことを聴く必要がある。彼らこそ、そこにいなければならないものたちだから。
われわれがそこにいて要求することは簡単なことだ。そこでパフォームして、実行せねばならないのは選手であり、それはファンにも云える。
この産業は彼ら二者がいなければ成立しない。だからわれわれはもっと選手の云うことを聴く必要があると思う。
(選手がノーを云ったら……)
わたしに云わせれば、もし選手がそう云うのなら、それは正当なものになる。なぜなら、彼らはそうしたことは決してしないから。彼らはつねに続けようと努力し、このリーグを最高のスタンダードにしようと努力している。彼らがそのようなことをいい始めたら、わたしたちは彼らの云うことをとてもとてもよく聴かねばならないと思う。われわれはプロダクトにもこのすごいリーグにもダメジを与えたくないから。
(また無観客でプレイすることになるかも……)
プレイしなきゃならないようにプレイする。わたしが云っているのは、誰も以前のようにはなりたくないということで、それは経験してきて、あまり楽しめないものだった。だが、もしそれでもつづけねばならないのなら、当然、われわれもそうする。
アーセナルでの2年間
(ボトムからトップ4という今シーズンのターンアラウンド……)
美しいことであり、ファンが知っているべきなのは、この変化が早く起きたということ。そこにはまだ長い道のりがあるし、できるだけ高いところでフィニッシュできるよう準備をつづけているけれど。
(この2年であなた自身が学んだことは?……)
見た目よりもずっと難しい。見た目よりももっともっと予想ができない! しかし、わたしは自分がやっていることが大好きだし、完全に情熱を傾けている。ここにいて、できるだけ楽しんでいることは、特権に感じているしとてもラッキーでもある。たくさんのプレッシャーも、たくさんの決断もあるが、同時にここにいることはプライスレスなのだ。
(チームはあなたの望むところにどれだけ近づいている……)
わからない。まだシーズンは半分で、終わるのは5月だ。まだたくさんのやるべきことがある。そしてもっとうまくやり、進歩せねばなならないことがたくさんある。しかし、わたしはチームが正しい方向に向かっていると思う。それがいまの率直な気持ちだ。
(あなたの最初の試合でスタートした10人がもうここにはいない……)
おそらく、それがこのプロジェクトの広がりを示している。この2シーズンズでもかなりの量の選手の入れ替えがあった。望むと望まざるに関わらず。しかしそうなったのだ。
われわれはすべて正しい決断をしようとして、ときどきは正しいし、ときどきは間違う。そしてわれわれは今後もクラブの利益のために、チームをよくするために、いいパフォーマンスと結果のために、それを継続していくだろう。
(この2年でもっとも誇らしかったことは?……)
クラブの周辺にある、雰囲気、環境、文化。それがもっとも誇らしい。それとクラブで働くもの全員の団結、サポーターとの団結。長い道のりだったと思う。
(もっと違うやりかたもあったと思うものは?……)
この期間には、わたしもたくさんの間違いをおかしたのはたしかだと思う。それを反省する時間があったらと。だがわからないね。つぎは6つのトロフィーズを取りたいよ。だってそれがこのクラブにふさわしいから!
以上。
最後の質問は、要するに、これまでで後悔していることがあるかどうかについて訊いたんだろう。なんて答えたらプレスは満足だったか。エジルとかウィリアン?
Covid禍でも選手が軽視されていると選手が訴え
さて、今回のトピックはやはりヘンダーソンのやつか。アルテタも選手の云うことは聴くべきだと同調している。
Henderson concern over player welfare
タイミング的にこの会見のすこし前にニュースになっていた。リヴァプールのキャプテンが「誰も真剣に選手のウェルフェアについて考えいない!」と、本来主役であるべき選手の不当な扱いを訴えた件。
ちょっと長いが、なかなか重要そうなことを云っているので、BBC Sports記事中の彼のコメントを訳してみよう。
ジョーダン・ヘンダーソン:まずは実際に見てみないと、みんなその激しさを理解できないと思う。
ぼくらにとってフットボールがすべてで、ピッチにいるときには毎回最高レヴェルでパフォームしたい。そして残念なことに、いまはそれをやるのが難しくなっている。
もう数年もこうしているみたいで、ずっと難しかったが、これからはそれに加えて、Covidでもっと難しく、もっと悪くなっていった。
ぼくが心配しているのは、誰も選手のウェルフェアを真剣にとらえてくれていないということ。
決断はされたのだろう。もちろんぼくらだってプレイはしたい。フットボーラーとしてそこへ行ってプレイしたいのは当たり前だ。しかし、ぼくは選手のウェルフェアが心配なんだ。誰かが選手のことを十分気にかけているように思えない。とくにこの期間、Covidが蔓延しているここで。
裏側では話はしようとしているし、いくらかの影響力を行使できるよう努力もしている。しかし、現状ではぼくは選手がふさわしい尊重をされているとは感じない。誰かが独立した立場で話ができること、これは選手のウェルフェアにとって正当ではないと実際に云える発言力があること。
先日、PLの緊急MTGがあって、そこで今月中は予定通り試合決行と決定されたことも、こうした発言の背景にあるのだろう。
クラブもリーグもこのような状況でギリギリの選択をしたとは思うが、その意思決定プロセスのなかに選手の声は反映されたのかどうか。そうでないなら、それは大きな問題のように思える。アルテタの云うように、そのような重要な件について、主役不在で議論を進めていいのかどうか。リヴァプールのキャプテンの云っていることは、正当性があるように思える。
Covid以前にも、そもそもイングランドにはウィンターブレイクがなかったりで、とくに12月のような過密日程には、きっと選手たちの不満は少なからずあったんだろうと思われる。
ちょうどよい機会なので、選手の声もちゃんと聴いてものごとを決めるような仕組みができるとよいですね。
プレス会見については以上。
カラバオカップのセミファイナルの相手はリヴァプール
カラバオカップは、昨日残りの3試合が行われたあと、セミファイナルのドロウがあって、こうなった。
Your #CarabaoCup Semi-Final ties are confirmed!#EFL pic.twitter.com/2ykOI8rL4N
— Carabao Cup (@Carabao_Cup) December 22, 2021
チェルシー v ToTと、アーセナル v リヴァプール。
もしかしてカラバオカップは、一昨年も去年もリヴァプール? 縁がある。
向こうはサラーとマネ、こちらはオーバとパーティとお互いAFCONでメインメンを欠くし、ロテイションもあるしで、わりといい試合になったりして。
ファイナルがNLDになる可能性もあるのがアツい。
ところで、毎年そうだったのかよくわからないけど、セミファイナルは2レグスらしい。。
いや、さすがにカラバオカップでホーム/アウェイはいらんやろー。クロップもお冠。
アーセナルの1月のフィクスチャーズ。
Arsenal’s January fixtures:
Manchester City (H)
Liverpool (H)
Nottingham Forest (A)
Liverpool (A)
Tottenham (A)
Burnley (H) pic.twitter.com/fK1AFUbcol— Chris Wheatley (@ChrisWheatley_) December 22, 2021
全勝しよう。
ノリッチの試合プレヴューエントリは後日。
お疲れ様です!
ツイッターで誰かが言ってましたが、せめて交代枠を5人にすればいいのに、とは思いますね。
選手層が薄い弱小クラブが不利という意見がありましたが、逆に言えばデメリットはそれぐらいでトータルでは圧倒的にメリットの方が大きい気がします。
話が逸れますが、プレミアをがっつり観るようになって英国人のイメージがだいぶ崩れました。紳士って何って感じ。笑
今度の連戦で故障者がでませんように。。COYG