こんにちは。ワシントンDCで行われた今朝の試合は観たかな?
ぼくはライヴで観ることはできなくて、あとから録画でフルマッチを観た。Apple TVは高画質でよい。
ところ、AFCはこのプリシーズンの試合については、今回も事前にオンラインでライヴ視聴できるチケットを販売していたのだけど、前回はFCニュルンベルクがYouTube配信、今回の試合もApple TVのアカウントを持っていれば(Apple TV+の有料アカウントなしでも)誰でも無料で視聴できたという。Apple TVはApple IDでもログインできた。スコアが思いっきりネタバレされてた以外は、快適な視聴環境だった。あれでは、チケット買ったひとが気の毒だなあ。
試合については、まあやはりプリシーズンマッチという感じで、大味な印象は免れないが、それでも新シーズンを占ううえで今回もみどころはけっこうあったと思う。ライスの登場には、DCのお客さんもたいそう盛り上がっていた。
Havertz scores as Arsenal beat MLS All-Stars 5-0
そういえば、話題のアウェイシャツもこの日がお披露目だったのか。目がチカチカする(笑い)。
アルテタの試合後コメント「できるだけ真剣勝負を望んでいた」
試合後のプレス会見。AFCオフィシャルサイトより。
(試合をどれほど楽しんだ?……)
アルテタ:グレイトな機会であり、グレイトな雰囲気だった。ステディアムを埋めるたくさんのアーセナルファンに会えたのもグレイト。試合もグレイトなときがあった。とくに、ファーストハーフはさほどよくはなかったが、それでもプリシーズンのかなり早い段階だ。ジュリアン、オーストン、それにデクランのデビューが観られたのもよかった。最後は、結果に非常に満足している。
(トロサールのケガは?……)
彼はノックがあって、われわれも当然このステイジでどんなリスクもかけたくはない。彼は痛みがあるので、明日診ることになる。だが、そこまで大したことはないと思う。
(来シーズンのマット・ターナーにはなにを期待する?……)
まずは、去年と同じようにスクワッドに大きな貢献をしてもらうこと。それと、ゴールキーパーユニットへの貢献も。なぜなら、彼はとても競争を好むし、毎日みんなをベストなレヴェルにしていた。
そして、彼がチームでプレイしたときはグレイトだった。ナショナルチームでもスーパーブ。彼はとてもいい成長曲線にいると思う。
長い長いあいだプレイしてきた彼には休暇が必要。彼がどれだけのコンペティションでプレイするかはわたしもまだわからないが、それは多くなるだろう。だから、彼にはブレイクが必要なのだ。ブレイクが終われば、彼はチームに戻る。
(アーセナルサポーターで埋まったステディアムを観て……)
素晴らしかった。われわれはとても大きなクラブで、ワールドフットボールにおいてとてつもないインパクトを残している。どの街でも、サポートされているのを観るのはいいことだ。今日はホテルで待っているひとたちもいた。
これからニューヨークへ行き、そこでも似た経験をするだろうし、LAにも行く。選手たちも、自分たちのいる場所を実感するためにもグレイトなことだと思う。このクラブをレペゼンしていることがいかに特権かということ。
ここへ来てくれたすべての皆さんに、チームへのサポートを感謝します。
(MLSオールスターズとフィジカルな試合になった……)
わたしは、できるだけコンペティティヴな試合を望んでいた。今日45分間プレイすることになっていた選手たちにも、つぎの試合でも時間を与えていく。選手たちは、シーズン中とはまったく違うところにいることはわかっている。現時点でもとてもフィットしている。
暑さとコンディションに苦しまされたときもあったし(※訳注:コメンタリによれば試合中の気温は32℃)、ピッチへの適応も必要だった。だが、それもプリシーズンにおけるプロセスの序盤だ。そうしたコンディションでも適応し、いいプレイをすること、そして試合に勝つことだ。
(新加入の選手たちがすぐに馴染んでいる……)
彼らもそうだし、われわれも試合のなかで流動性や関係性を見つけねばならない。なにがうまくいくかは、コーチとしても予想が難しいことだ。しかし、それがピッチ上だろうが、テーブルに座っているときだろうが、彼らは自分たちのなかにケミストリを見つける。
とくにファーストハーフの彼らの始め方。われわれは天候に少々苦しんだし、あまりにもシンプルにボールを失いすぎた。試合をコントロールしていなかった。しかし、今日はふたつのボックスでわれわれが際立っていたということもまた事実である。ファイナルサードに入ったときは、いつでもいいポジションにいて、ネットにボールを入れた。そして、ボールを渡してしまったときはトランジションで守備をせねばならなかった。そこもよくやっていたと思う。
(ティンバーの重要性……)
今晩はそれが観られたと思う。彼はとてもヴァーサタイルな選手であり、いろいろな場所で彼が守備をするのが観られたはず。彼はチームにインヴァートするキャパシティを与え、スペイスを支配する。
彼はそういうフェイズで、楽にボールを持つこともできる。デュエルではアグレッションもあるし、ダイナミズムもある。そこはわたしがとくに気に入っている部分だ。
彼の最初のアクションからそれが観られた。彼はボールに向かっていき、デュエルですぐにボールを奪い。彼は準備ができていた。彼はこの数日ずっとそんな感じさ。彼はチームととてもよくプレイしている。わたしは、彼がこのチームにとり非常に重要な選手になると思っている。
(カイ・ハヴァーツが複数ポジションに適応している……)
わたしが思うに、繰り返すが、それは彼が持つメインのクオリティのひとつなのだ。彼は彼のクオリティでとても違うものをチームにもたらす。サイズもそう。たとえば相手のプレスを破るために、チームは彼をターゲットマンとしても使える。
だから、どうなるか観てみよう。彼はいま攻撃的MFでプレイしているが、シーズンを通してプレイをしていくなかで、われわれは彼に違うポジションでプレイしてもらうオプションも持つことになる。
(今シーズンは、アーセナルはもっとヴァライエティ豊富になる?……)
観てみよう。だが、理想としては、毎年より予測不可能になっていくこと、相手にとってわれわれがしたいプレイを止めることや無効化するのが難しくなることがある。
それこそ、いまわれわれにあるものだ。とくにバックやミドフィールドにあるオプション。スペイスを開けるために。去年よりももっとオプションが増えている。
(アーセナルスクワッドのなかのアメリカ人たちについて……)
われわれは、彼らにプレイするチャンスを与えたい。彼らをプレイさせたい。マットはいまチームにいないが、オーストンもフロも彼らもこのときを楽しむ権利があるし、観客のまえでプレイしておぼえてもらうべきだ。彼らもとても楽しんでいると思う。
(今シーズン、攻撃のオプションがチームの役に立つ?……)
そう願う。われわれは、プリシーズンでベストな準備ができるよう、正しいことをしていかねばならないし、チームのなかにケミストリとまとまりがほしい。
ステップバイステップでやっていく。(PLは)すごいリーグだから。非常に競争がある。われわれがどうスタートできるか、ここからどこまで行けるか、観てみよう。
以上
USでの試合だから、アメリカ人選手への質問がやっぱり少なくない。ターナー、バロガン、トラスティ。いまのチームには3人もメリケンがいる。オーナーもメリケン。
なおこのブログではスルーしたが、プリマッチ会見で「オースター試合」にまつわる話題が出ていて、これもまたアメリカ文化だなあと思った。アメリカ文化の影響が濃い日本だとオールスターなどべつに珍しくもないアイディアだが、ファンのためにリーグでクラブを超えたオールスターチームをつくって特別試合を興行するという発想は、英国含めてヨーロッパではあまりメジャーじゃない。アルテタは、イングランドでもやったらおもしろそうだと興味を示していた。
さて、アルテタがプリシーズンマッチであっても本気試合を望んでいるという件については、バロガンが試合後に興味深い発言をしていたようだ。
バロガン:バチクソ真剣さ。ウソじゃないよ! 彼(アルテタ)は容赦ないひとだよ。もう知ってるでしょ。彼は観たままのひとさ。彼はとても要求するし、もちろんそれはぼくらにとってもいいメンタリティ。
アルテタはこういうところでも厳しさを観せていく。まあ、本音と建前みたいなことはあるだろうけど(いま本気の本気でやられてケガでもされたらたまらない)、それでも、高い士気を保つためには必要なこと。そういうコントロールをしている。
AFCオフィシャルサイトには、オーデガードやジョルジーニョ(彼はほんとにこのツアーを楽しんでそう)のコメントも伝えられている。