中二日で負けられない試合がつづく過密日程の真っ最中ながら、ためていたアーセナルニュースをここらでまとめておきたい。
あんまり旬を過ぎるとニュースですらなくなってしまうからね。
まずはアーセナルのファンの現時点での最大の関心事であるこちらから。
モンチが夏にアーセナルへやってくると各社が報道
数日前からイタリア、スペイン、イングランド等のメディアが現在ASローマでディレクター・オブ・フットボール職についているモンチの夏のアーセナル入社を伝えている。役職はスポーティング・ディレクターともテクニカル・ディレクターとも。
Arsenal have ‘agreed a deal’ for their new sporting director
Mirrorが伝えているところによれば、すでにアーセナルからはモンチへ正式なオファーがされていて、本人も個人条件に合意、モンチに設定されている2Mユーロの契約違約金を支払うつもりだとイタリアメディア『Il Messaggero』が伝えているという。
『Marca』のようなメディアでは、6月いっぱいでモンチとローマの契約は切れるためフリーでの転職となると報じているが、いずれにせよいまではモンチのアーセナル転職は多くのメディアやジャーナリストがこれを信憑性の高い情報だと捉えているようだ。
またアーセナルのファンなら、これまでのデイヴィッド・オーンステインのコメントも思い出せるだろう。
アーセナル情報Tier1ソースによって、アーセナルがモンチに興味を持っていることはすでに言及されていたし、エメリとサンレヒのトップターゲットとも云われていた。
マンUやPSG、バルセロナといったクラブが引き抜きを画策していたというモンチがアーセナルにやってくる可能性は高いのではないのだろうか。
もちろん、個人条件で合意といった報道を否定するジャーナリストもいるが、アーセナルとモンチの交渉自体が進んでいることは否定していない。
Update about #Monchi–#Arsenal: at the moment there isn’t an agreement, but he is really tempted from #Gunners bid. Contacts ongoing to finalize the deal for the summer. #transfers #AFC
— Nicolò Schira (@NicoSchira) February 25, 2019
モンチがアーセナルにもたらすもの
モンチといえば、先日アーセナルを退職してしまったスヴェン・ミズリンタット同様、移籍市場での目利きで知られる。
彼が過去に獲得して、その後に高額で売却してきた選手たち。
A master of profit, Monchi is by far the best at spending little and creating fortunes, as you can see on this chart, Monchi turned €58.7m into €361.5m! He has always been wanted by Barcelona, and the evidence why is clear. What a signing for @Arsenal! pic.twitter.com/czyQTBEBeQ
— Eduardo Hagn (@EduardoHagn) 22 February 2019
安く買って高く売る。
ますますフットボールビジネスが肥大化する昨今、少ない予算のクラブが潤沢な予算を持つビッグクラブ相手に成功するうえでは、移籍市場でのスマートな立ち回りは極めて重要で、モンチはそれに貢献できる数少ない有能な人材のひとりだといえる。
そうしてセヴィーリャは成功を収めたし、ローマもこれを求めてモンチを招聘した。もちろんアーセナルも同じだ。
オーナー投資がなく、フットボールで稼ぐ資金以上は使わないと「自律経営」を標榜するアーセナルにとって、移籍市場での賢いやりくりはこれからのクラブ運営のキモになる。そしてそれがこれまでずっとできていなかったことは大きな問題だった。
ミズリンタットが辞職したことはとても残念だったが、モンチのように優秀なディレクターが名だたるビッグクラブの誘いを断ってアーセナルでの仕事を選ぶのだとすれば、アーセナルのファンにとっては自尊心をくすぐられる出来事かもしれない。
とはいえ、まだAFC入社の決定が発表されたわけでもない。新しい情報が入り次第、またこのブログでお伝えしよう。来るといいね。
そういえば、いまローマにはジャスティン・クライフェルトという例のパトリック・クライフェルトの息子がおり、彼の獲得にはモンチの熱烈なラヴコールがあったと云われている。モンチが来るとクライフェルト息子がもれなくついてくるという噂もあるとかないとか。
せいぜいエンゾンジだろとか云わないように。
El Arsenal ya conoce la cláusula de Monchi: la oferta es inminente
気の早いメディアがアーセナルはモンチに夏の補強予算50M(ポンド?)を渡すとも。いや、それ売却益は別とはいえふつうに少ないでしょうに。。
ヨーロッパリーグ、ラスト16の対戦相手がレンヌに決まる
みんな知ってるよな。出遅れすぎですまない。
See you soon, @staderennais 👋#UEL 🏆 pic.twitter.com/658todTz5B
— Arsenal FC (@Arsenal) February 22, 2019
アーセナルのELのつぎの対戦相手はフランスのレンヌに決まった。チェフの古巣で、コシエルニやゲンドゥージがいたロリアンのローカルライヴァルだそう。
OptaJoeのツイートによると、アーセナルがヨーロッパでフランスのチームと戦うのは10チームめだそうで、なぜかフレンチチームに縁のあるアーセナルである。
スタッド・レンヌといえば、ぼくはほとんど知らないチームだけれど、あのバッドボーイ、ハテム・ベナルファがいたり、あとはアーセナルも獲得を狙っていると云われている若いウインガー、イスマイラ・サーもいるチーム。なかなか楽しそうな相手である
レンヌがアーセナル戦のためにリーグの試合を延期?
今朝知った情報では、このレンヌ、どうもアーセナルとの試合を準備するためにリーグ1の試合をひとつ延期にするという。小さなリーグではたまに聞くことがあるが、リーグ1のようなリーグでこれをやるとは少し驚いた。
This weekend’s 2nd March Ligue 1 fixture between Nîmes & Rennes has been called off to give Rennes more time to prepare for their Europa League clash with Arsenal.
— Get French Football News (@GFFN) February 25, 2019
これをRTしたぼくのツイートにはアーセナルのファンからいくつか不満の反応があったのだけど、じつはこれには前段があって、アーセナル都合(というかロンドン都合)でUEFAから2レグの順番が入れ替えられてしまうというレンヌ側の不幸があった。
ロンドン都合でセカンドレグをアウェイで戦うことになったレンヌ
Rennes currently holding talks with UEFA over the decision to switch the order of the two legs (Arsenal were drawn to play first leg at home, but it’s been reversed due to Chelsea playing in London on the same night). They’re not happy and understandly so. A total nonsense
— Matt Spiro (@mattspiro) 22 February 2019
同じ日時でチェルシー戦も開催されるため、同時刻に同都市(ロンドン)で2試合が行われることは望ましくないということで、もともとエミレイツでのファーストレグがレンヌホームに変更されてしまったそうだ。
セカンドレグをアウェイで戦わねばならぬ不利を被るため、当然レンヌ側はUEFAに抗議をしていたようだがその後にそれが覆ったという情報もない。
云うまでもなく2レグ制でセカンドレグをホームで戦えることは戦略的にも心理的にもかなり有利。アーセナルは期せずして大きすぎるアドヴァンテイジを得ることになった。この決定は彼らにはちょっと気の毒なことである。
ベンアルファ vs エメリ&JCC
PSGでHBAとエメリも仲がよろしくなかったということで。アシスタントコーチとも。。
Here’s Ben Arfa telling Juan Carlos Carcedo, Emery’s assistant, to stop shouting so much.
“You hurt my head. You are shouting too loudly. Let us play. Why do you shout like this?” pic.twitter.com/QRroRlKF81
— Sam Dean (@SamJDean) February 22, 2019
ベナルファがPSGでフアン・カルロス・カルセド(エメリのアシスタント)に文句つけてるのがバッチリカメラに抜かれていて笑える。
「アタマが痛くなるんだよ。あんなにでかい声で叫ばなくたっていいだろう。プレイさせてくれよ。なんであんな声でけえんだよ」
そういえばJCCってタッチラインで試合中叫びまくっているって話しだったけど、アーセナルの試合でそういうシーンはあんまり見ないね。
ラカゼットはレンヌの2試合を欠場
ラカゼットはBATEのファーストレグでのレッドカードによりEL3試合のバン。BATEのセカンドレグもお休みで、さらにこのあと2試合も出場できなくなっている。
ラカゼットといえば、先日のサウサンプトンでも得点し、いまかなり調子を上げている。フースコの最新プレイヤーフォームランキングでもジャンプアップでトップ10にランクインしていた。
PLのいわゆる決勝点ランキングではトップ。得点が勝利に結びついたのは全体の81%と驚きの数字。
彼が出場できないということは、CFは実質オバメヤン(とエンケティア)しかおらず、アーセナルにとってはオバメヤンに何かあったらかなり不味いことになる。なんとか切り抜けてくれることを祈りたい。
アブー・ディアビがプロフットボールからのリタイヤを表明
32才。若すぎる引退は度重なるケガに悩まされての決断だった。
📺 Séquence émotion: en exclusivité pour #Footissime sur RMC Sport 1, @AbouVDIABY annonce mettre un terme à sa carrière professionnelle ! ⚽ pic.twitter.com/AFMxv0mOKE
— RMC Sport (@RMCsport) February 25, 2019
ディアビ:ぼくはプロフェッショナルキャリアを終わろうと思う。ときは来たんだ。もう何年ものあいだ、たくさんの身体の問題でカンバックすることが難しくなってきていた。自分に問いつづけてきたけど、ぼくの身体はついてこなかったんだ。
難しい決断だった。この決断はチャプターの終わりでもあるけど、新しいチャプターの始まりでもある。決断には後悔はない。だってよく考えたからね。
マルセイユのあと、1年をかけて復帰を目指すチャンスがあったんだけど、それはぼくが思っていたよりもずっと大変だった。それでもうやめようと決めたんだ。日常生活ですら大変だった。悔しかったよ。
そんなことがあって決断をしなければならなず、正しい決断をした。そしていつかフットボールの世界に戻ってこられるようがんばるつもりだ。アイディアはあるんだ。
泣ける。リタイヤについてTV番組で直接語ったみたいですな。
朝から多くのお疲れさんツイートやリタイヤを惜しむツイートを目にして、彼がいかにファンから愛されていたかを今更ながらに思い知った。とりあえずお疲れさまだ。
エドゥアルドのインタヴュー
ちょっと懐かしいついでに、公式サイトが誕生日の記念?でエドゥアルドのインタヴューを掲載していた。彼もまたディアビ同様にいまだにファンから愛される選手だ。
09/10シーズンで退団した翌シーズンにシャフタール・ドネツクの選手として自ら得点も上げた、CLアーセナル戦を述懐した。
エドゥアルド:あのときぼくはアーセナルを絶対に去るべきじゃなかったって思ったな。あの試合ではとにかくエモーショナルだったよ。(エミレイツに)戻ったときはほとんど泣きそうだった。だから自分のなかの感傷になんとか抗わなければならなかった。だってファンからとてもナイスな歓迎があったんだから。あの日は信じられなかったよ。
ときが過ぎるのはとても早いけど、ぼくはいまここにいて最初にここに来たときと少しも変わってないと感じる。
ここでは3シーズンのグレイトなときを過ごした。アーセナルでたくさんのことを学んだ、とくにピッチでのこと、あとはメンタリティやトレイニングや試合についても。ピッチ以外のところでもたくさんを学んだよ。いいマインドをもっていい選手になるにはどうすればいいかとか。
2010年にアーセナルを退団したとき、PLが世界でベストなリーグだということがわかっていた。だからPLでプレイできなくなったのはとても寂しかったよ。そのあともアーセナルがPLやCLでプレイするところはずっと観ていた。リーグカップだってね。PLは世界でベストなリーグだし選手なら誰もがプレイすることを夢見る舞台なんだ。
いまだにアーセナルの結果はチェックしてるよ。だってここに初めて来た日がぼくの人生の最良の日だったんだから。とくに最初の試合は決して忘れない。いつだってここに戻って来られることはハッピーなことだ。
泣いた。何か彼にやってもらうようなお仕事はないんですかねえ。
アーセナル移籍ニュース
とりあえずふたりだけ。
アーセナルはニコラ・ぺぺに本気だと改めて報道される
リールがぺぺには80Mユーロを要求すると宣言してから、ぺぺへの熱は下がったと思っていたのだけど、どうも相変わらずアーセナルは夏のぺぺ獲得に本気だと思われているようだ。
そしてリールのマネージャー?がコメントしているところでは、正しいオファーがあればという条件付きながら、リールの厳しい財政状況からもぺぺを夏に売却することはほとんど規定事項だとのこと。
リールのいいなりに80Mを払うクラブがあるかはわからないが、ぺぺに興味を持っているのがほとんどがビッグクラブなため競争が加熱すればそれなりの大きな金額が動くだろうことは想像に難くない。
先週にはリールのマネージャーはぺぺは赤シャツのチームに行くなんて謎めいた発言をしていた模様である。
Christophe Galtier(リールのマネージャー):ニコラ・ぺぺはグレイトなシーズンを過ごしているね。これからも成長するだろう。彼はCLでプレイするクラブに行かねばならない。わたしの考えでは、最高レヴェルのクラブに行く前にステップアップのためのチームに行くなんて必要はない。
彼はたぶん赤いシャツを着てプレイするチームに行くんじゃないかな……。利き足じゃないほうのサイドでプレイするワイドプレイヤーを欲しがっているチームみたいな?
ぺぺは左利き。赤いシャツ。右のウインガーを欲しがってるチーム。ひょっとしておれたちのこと?
でもCLに出なきゃだめなのね。当たり前だけど、CLに出るか出ないかってのは財政的に影響が大きいだけじゃなく、こういうトッププレイヤーのリクルートにも大きな影響がある。
アーセナルがCPのRBアーロン・ワン・ビサカ獲得レイスに参戦?
『The Sun』が報じている。
Arsenal lead Wan-Bissaka race but must stump up £40m to land Crystal Palace starlet
ワン・ビサカといえば、PLでも今シーズン大注目の若い(21)ライトバックで、シティやバイエルンが獲得を狙っていると云われていた。
CPの要求額は40Mポンドということで、アーセナルの予算からは少々ぜいたくなターゲットながら、実質ベレリンしかいないRBの補強プライオリティも高い。
アーセナルにとってCMのAMNをRBのサブとしてカウントしなければならない状況は好ましくなかったはずだ。
これもまたゴシップのひとつに過ぎないが、ワン・ビサカの去就は注目しておきたい。
アーセナルが18才のMFマット・スミスとプロ契約
🗣 “Arsenal is an amazing club and I’ve supported it my whole life. I’ve been here since I was seven, so this is a really proud moment.” @MattGSmith_4 on signing his first professional contract 👇 #AFCU18 pic.twitter.com/Gv8kiGNsEG
— Arsenal Academy (@ArsenalAcademy) February 25, 2019
7才からアーセナルという生え抜き。マシュー・スミス。U18で頭角を現し、今シーズンはU23でも6試合プレイしている。
New ‘assist king’ Matthew Smith signs pro-contract with Arsenal
『The Sun』はニュー「アシスト・キング」と報道。顔が丸っこくてかわいい。
19/20シーズン、アーセナルのプリシーズンはUSツアーか
少し前に今夏プリシーズンの行き先がリークされていた。
Arsenal Pre Season tour of North America will be games in following cities, Los Angeles, Washington, North Caroline and Colorado, and will be playing Real Madrid, Bayern Munich, AC Milan and Colorado Rapids. Subject to final possible changes. But all set
— Darren (@DarrenArsenal1) 22 February 2019
ロサンジェルス、ワシントン、ノース・カロライナ、コロラドとわりと北米を横断するような日程になりそうだ。
レアル・マドリッド、バイエルン・ミュニック、ACミラン、コロラド・ラピッズといったチームと戦うと。豪華なツアーであるな。。
このプリシーズンで新しいアディダスのシャツが発表されるという憶測もあるようで。
The new 2019/20 Arsenal Adidas kit is likely to be launched in the USA 🇺🇸…possibly in Portland, the Adidas base, were a fixture is likely to be played in July #afc #arsenal pic.twitter.com/r4GXHmJTmH
— ACL Soccer (@ACL_Soccer) 20 February 2019
楽しみ。
以上。
ワンビサカで補強費全部無くなっちゃいそうですね…笑
ヴェンゲル時代後期、セスクだナスリだアデバだソングだファンペルシだと色々ありましたが、ディアビさえ無事なら何とかなったんじゃないかと今でも思います。つまり、もう1、2度のリーグ優勝は出来たんじゃないかな、と。
NEXTなんちゃらで片付けるのがもったいないほどのポテンシャルでした。
ディアビ、お疲れ様。