hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Behind The Scene, Misc

アーセナルCEO、アイヴァン・ガジーディスが退任&イタリアに転職。今後のAFCの指揮系統

みんなクラブの人事とか興味ないよねと思ってたら、「ガジディス」で検索してここに来てくれるひとがそれなりにいるみたいでやっぱり触れておこう。

かねてより噂になっていた、アーセナルFCの社長(CEO)アイヴァン・ガジディスがACミランにヘッドハントされているという件。

昨日、アーセナルがガジディスの退任を公式に発表した。

Club names new leaders as Ivan heads to Italy

2009年から現職だったというので約10年。くじゅうの決断だったんだろう。本人のファンに向けたエモいコメントも公式サイトに掲載されている。日本語訳はGOAL日本語版(全文じゃないかも)にあるみたいだから興味あるかたはおググりください。



ガジディスの後任

さて、公式サイトにはガジディスのCEO退任とACミランへの転職、それと後任についても発表されている。

一時は、オーナーであるスタン・クロンキの息子であるジョシュ・クロンキが後任CEOという噂もあったが、今後も彼はあくまでオーナーとしてAFCに関わっていく模様。

ガジディスの後任はクラブは2名を指名した。

今年バルセロナからAFCに入社している「ヘッド・オブ・フットボール・リレイション」のラウル・サンレヒが、ヘッド・オブ・フットボール(head of football)に就任。これはいわゆるGM(ジェネラル・マネージャー)的なポジションだろう。フットボール世界でいうところの、フットボール・ディレクターあるいはディレクター・オブ・フットボール。

もうひとりは、Vinai Venkatesham(ヴィナイ・ヴェンカテシャム?)という2010年からAFCに在籍しているチーフ・コマーシャル・オフィサーが、マネイジング・ディレクター(managing director)に就任となった。

ふたりの経歴などはこちらにくわしい。

Arsenal’s new leaders | Who are Venkatesham and Sanllehi?

Venkateshamはもともとオリンピックがらみの仕事をやっていたということで、来季からのアディダスとの巨額契約なんかにも貢献しているようだ。グローバルなフットボールビジネスがますます拡大している昨今、彼のポジションはアーセナルにとって非常に重要である。

AFC社内の今後の指揮系統について

以下、拾い物画像。

ガジディスの退任後のAFCでは、このような意思決定プロセスになると見られている。

オーナーの下、スポーツ面ではサンレヒがトップ、ビジネス面ではVenkateshamがトップ。

そして、サンレヒはリクルートのスヴェン・ミズリンタットとヘッドコーチのウナイ・エメリとともに3人体制でAFCのフットボールを立て直していくと。

これ、ヴェンゲル時代を考えると、だいぶ適材適所というか企業としての役割分担が明確になっているんではないだろうか。

ヴェンゲルはこのジェネラル・マネージャーとヘッドコーチとリクルートのトップをすべて兼任していたようなもので、あまりに守備範囲が広かったことからも、現代のプロスポーツクラブとしてはあまり健全とはいえなかった。

ヴェンゲル・アーセナルの後半10年を支えたガジディスが退任するということで、これでAFCはまた新しい時代に向けて一歩進んだといえるのかもしれない。

新体制でうまくいくことを期待しよう。とくにフットボールで。



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *