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エジルがクラブへのコミットメントを示すも、アーセナルでの将来は依然として不透明

『The Athletic UK』(デイヴィッド・オーンステイン)による、昨日のメスト・エジル独占インタヴュー(※有料記事)は、アーセナルのファン界隈ではかなり大きな反応が見られた。

その内容をかなりはしょって要約したぼくのツイートも、なんとおそらくは過去最高級のLIKE数だった。みんなのエジルに対する関心の高さをあらためて感じたものだが、1月のローン移籍が濃厚といったことが報じられていた状況を見れば、当本人の本心に関心が向くのは当然かもしれない。

タイミングが合ったのは偶然なのかはわからないが、ちょうどその記事が公開された後に、今週末に再開されるPL(アーセナルは月曜夜にシェフィールドと)のための試合前プレスカンファレンスが開催され、このエジルのインタヴューを受けての質問がエメリにぶつけられていた。

エジルは現在のアーセナルにおける状況をどのように考えているのか。またエメリは今後エジルをチームのなかでどのように扱っていくつもりなのか。

それぞれのコメントから考えてみたい。



エジルが独占インタヴューで語ったこと「ウナイをリスペクトしている」

Mesut Ozil exclusive: If we don’t do well in a ‘big’…

先日31才の誕生日を迎えながらも、アーセナルではエメリの下で出場機会をめっき減らしており、けして順風満帆なロンドン生活とはなっていないメスト・エジル。現在の心境をオーンステインにどのように語ったか。アーセナルに関する部分のみ要約にて。※小見出しは訳者による。

クラブへのコミットメント

  • 契約した2021年の夏まではクラブに残るつもり。キツいときもあるが、逃げるつもりはない
  • 2018年に契約更新したときアーセナルに将来をコミットしたかったし、クラブも同じだったはず
  • アーセナルに移籍を決めたのはアーセン・ヴェンゲルが大きな理由だが、アーセナルでのプレイを愛しているから彼がチームを去ることになっても残りたかった
  • アーセナルの選手、ファンとしてもここでハッピー。「This is my home」。どこにも行かない

チームにおける現在の状況と改善への希望

  • (現在の状況)もちろん残念。試合に出れず無力感。しかしプロとしてコーチの決断を尊重する
  • チームを助けたい。トレイニングしているだけでなく、試合でプレイする準備はできてる。自分とコーチだけの問題じゃなくクラブの問題
  • 襲撃事件はあったが、プリシーズンはとてもよかった。それ以来ずっと準備ができているし、選ばれたときは全力を出そうとしている
  • トレイニングもこれまでのキャリアと同じレヴェルでやっている。しかし最近は(体調不良?で)あまり時間が取れなかった。だから以前よりさらにフィットネスを戻そうと追加のワークをフィットネスコーチとやったりしている
  • (エメリとのネガティヴ関係の報道)これまでも世界で最高のコーチたちの下で仕事をしてきた。アーセン、ジョゼ・モウリーニョ、ヨアキム・ロウ……。いつだってリスペクトをしてきた。ウナイにも同じ
  • 彼と何でも目と目を合わせてやりとりするわけではないが、そんなことは普通のことだ。それが人生で家族や友人たちも同じ。(何でも)受け入れて前進する必要がある
  • (エメリからもう選ばれない可能性)そうは思わない。彼が云うことに対応できるし目標に向かってクラブを助けたい

自身に向けられる批判について

  • (高待遇で契約更新したあとにプレイをおろそかにするようになったか)バカげてる。それがほんとうなら、なぜプリシーズンでだってあんなにハードワークしたのか
  • 去年ワールドカップのあと、キャリアで初めてホリデイを3日早く切り上げてトレイニング開始を早めたのは、新コーチ、チームとクラブのため
  • (強敵相手のパフォーマンスと体調不良)いつも元選手にTVで批判される。ビッグゲイムでうまくやれないといつも自分のせいにされる。自分がいないときのビッグゲイムの結果はどう説明する?
  • チームだということを忘れないでもらいたい。ときに相手が単純に強いこともある。それにPLでは誰もが誰もを倒せる
  • 仮病を疑われるのもイライラさせられる。そういったことは冬に何度かは起きたが、それをどうしろというのか?
  • むしろ逆に、多くの試合を病気やケガのときにもプレイしてきた
  • (プアなボディランゲージについて)それはパーソナリティ。フットボールを始めたときからずっとそうやってきた。試合がうまくいかないときや自分のプレイが悪いときはフラストレイションがたまる。(交替で)ピッチを去るとき不機嫌に見えるのも同じ。自分は完璧主義だが、ときどきそれが出てしまう
  • その後ずっと不機嫌なわけじゃない。せいぜい5分かそんなもの。本能的で図らずも出てしまうので、変えるのは簡単じゃない
  • それが自分。シャルケ、ブレーメン、マドリッド、ジャーマンNT、アーセナルでもずっと同じ。みんなが変えろというかもしれないが、これまでもそうやってきた

以上。後略。ディテールは省いてある。この後は、エルドアン、ジャーマンNT、襲撃事件などのトピックについて話している。The Athleticに登録しよう。

エジル発言の注目ポインツ

今回のインタヴューで最大の注目ポイントはやはり、エジルが「AFCとの2021年までの契約を最後まで全うする」と話したことだろう。

このインタヴューの前には、アーセナルFCが1月にエジルをローンで移籍させるつもりだという噂がまことしやかに囁かれていたし、実際にフェネルバチェとは交渉が始まっているといった報道もあった。すでにチームから半分干されているような状況のエジルがこれを真っ向から否定してくるとは、多くのひとにとってはうれしい?驚きだったと思う。

さらにコメントのなかで、アーセナルへの愛着だけでなく、エメリへのリスペクトを強調したことも興味深い。

現在のエジルのチームでの扱われ方を見れば、エメリとエジルのあいだには浅くない溝があることは容易に見て取れ、エメリからの扱いについてエジルが不満を持っているのは当然と思われていた。

それがどうだ。(低レヴェルの)争いはせず、個人感情は置いといてあくまで前向きにチームのためにベストを尽くすという。ファンに向けたメッセージとして100点満点かつ完全に大人対応である。

ちまたでは、これでエジルを干しておけなくなった、エメリへの(エジル起用の)プレッシャーが高まったというような見られ方もされているようだが、たしかに政治的な駆け引きとしては、エジルサイドは今回かなりこのインタヴューをうまく利用したと思えなくもない。

仮に有料メディアの記事だったとしても、このタイミングでエジルの独占インタヴューとなれば世間に拡散されるのは十分想定できるのだから、「チームエジル」のインタヴュー後の原稿チェック&赤入れはもちろん、きっとかなり周到に調整されて世に出たインタヴュー記事なのではないだろうか。オーンステインだって今度ばかりは絶対に口外できない調整のはず(妄想が捗りぎみ)。

これで弱ったことになっているのは、もしかしたらクラブサイドかもしれない。

1月にローン移籍というプランは、それが本当だったならば、どちらかといえばクラブのほうがより望んだことだろう(使わない高給選手というお荷物)。

しかし、チームで一番の人気選手が、事実上マネージャーから干されているというのに、そんな扱いをされてもなお、これからもがんばって愛するクラブのために尽くしますと云っている。なんという健気。

これでエメリもクラブもこれまで以上に、エジルと真正面から向き合わざるを得なくなったのではないか。適当にあしらっておいて、先方から都合よく1月にサヨナラを云ってくれるなんてことは期待できなくなった。

 

そしてエメリはこのインタヴューのあと、エジルについての質問に対してどのように答えたのか。

プレスカンファレンスでのコメントを見てみよう。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

16 Comments on “エジルがクラブへのコミットメントを示すも、アーセナルでの将来は依然として不透明

  1. ジャカを使い続けるより、エジルを使い続けた方がいいと思うんですけどね。がんこだなぁ。

  2. エジルを使うポジションはあるのか?チームでの役割は?
    と質問されてるのに、毎回エメリはその点だけは答えない。
    「いろんなオプションがある、エジルは良い選手だ」は当然の話なので、実質ノーコメントなんだと思う。
    そんな重要な話をノーコメントにするメリットは。。。と考えると売却の予定(大金が動くので価値を下げられない)としか考えられないが。

    実際、今の4-3-3にエジルの居場所はないだろう。
    ウィロックですら使わない(代わりに使うのがトレイラ!)監督が、エジルの起用に踏み切ると考えるのはムリがある。
    エジルが本当にエメリの起用を信じてるんだとしたら、ファンとしてはいくら何でも気の毒だ。
    このまま飼い殺しにするなら出してやるべきなんじゃないだろうか。

  3. エメリの戦術的アプローチや内容に疑問符が付く状況だとはいえ、選手の価値がクラブを超えるようなことはあってはならない。言いたいことはあるが、今のマネージャーはエメリであり彼の決断は尊重する必要がある。

    エジルにしか出来ないことより、エジルでは出来ないことの方がエメリにとっては重要だということだろう。チェンさんのこの間のエントリみたく、基本的には守備的に戦いたいエメリのコンセプトには居場所がないんだろう。変化を付けるためのオプションとしての価値も見出してないのかというのはファンとしは寂しい限りだが。

    長い目で見ると今エジルを重用したとして、エジルの年齢的に彼の代わりになる選手を見つけることは相当に難しいのではないか。エジルのスキルはそれほどまでに特殊だと個人的には思う。そういう風に考えればエメリの判断もまぁわからんではない(スタメンはともかくとして、短い時間でインパクトを残せる実力はあるはずなので、そういう使い方してもいいと思うが)。

    エメリのコメントに関しては、エジルのことに限らず、質問に対してはっきり答え(Yes/No)を言わない傾向があるなとは思っていたので、特段驚くことはなかったけど、あーいう言い方しか出来ない程度の関心だということだろう。

    こんな風に物議を醸すんだったら、どうしてキャプテンに選んだんでしょうね?その辺は記者会見などでは聞かれてないんでしょうか。ツッコミどころ満載な気が。

  4. 何だかんた言ってエジルを使いたがらないエメリと高給取りなので切りたいフロント
    昨シーズンとまた同じ問題ですね
    本当に使わないのであればムスタフィと同じ様に戦力外通告するべきです
    キャプテンに選んではぐらかしたりと優柔不断なエメリの性格がよくわかります

  5. エメリには選手起用の権限があるので、エジルを使わない権利があります。しかし、エジルを使わないことが正しいと思えないパフォーマンスが続いているからこそ、いつまでたっても騒がれ続けているのではないでしょうか。チームが保有する素材をうまく活かしてこそのマネージャーだと思うのですが、エメリにはどうもそういうスキルが欠けているように思えてなりません。
    ChanさんがTwitterでシェアしていた過去の動画を見たら、アーセナルはこうであってほしいのになあ、とため息をついてしまいました。ああいう攻めて攻めて攻め倒す、ボールは絶対手放さない、そんなアーセナルをエジルを使わないことで観られるのなら、きっと誰もが納得すると思うんですけどね。

  6. もうエジルのアーセナルでの時間は終わりだろう。個人成績も年々落ちてきてるし。
    今でも加入1年目の変態スルーパスをバンバン通していた勇姿が忘れられないのですが。
    さよならを言う時でしょう、ヴェンゲルの時のように。

  7. サンチェス抜けた後、エジルが契約延長してくれた時、彼には死ぬほど感謝しました。
    エジル抜きだったら冗談でなく中堅クラブに成り下がっていたと思います。
    だからこそ、年齢的にもそろそろ厳しくなってくる彼に、最後の輝きを見せてほしいというのが正直な想いです。
    ただ、チームが若返って世代交代を進めるのなら彼の出番がなくなるのは仕方がないこと。

    でも今のエメリの起用の仕方や、不良債権だとか言ってる一部の人は、彼に対するリスペクトがあまりにも欠けているように感じる。
    都合の良い時だけ持て囃して、都合が悪くなると
    チーム不振のスケープゴートにする。
    これってエジルがドイツ代表を引退した理由そのものでは…。

    僕はエメリが心の底からエジルを嫌いなわけではないと信じたい。だからこそ彼が必要な試合では彼を使ってほしい。

    アーセナルの中心で輝いていた彼を、せめて温かく送り出してやってほしいばかりです。

  8. まあ、今のエメリの態度はファンに対しては不誠実だと思います。
    わたしも色々な選手がアーセナルを去る中で、残ってくれたエジルに心から感謝する一人です。
    ホームの先発、アウェイの70分から、局面打開のオプションとして、中央のエジルを持つ、というのはタフなPLを戦う上で有効な手段だと考えます。細かなパス交換が得意なサカやAMN、ウィロックの創造性を育てたり、ペペを活かしたり色々あるでしょう?複数の戦略を操るエメリであれば、そんなことぐらいは考えるでしょうに・・・。ジャカもエジルとの交代なら不満いわなそうじゃない?

    1. 全く同感です。
      サカ・AMN・ウィロックはあくまでもショートパスの交換で突破する「ベンゲルの子供達」であり、エジルは直系ではないにしても従兄弟のお兄ちゃんなんだと思ってます。
      彼らがエジルを追い越していくのは仕方ないにしても、同じ土俵にも上げないのはこの不世出の天才に対して失礼なんじゃないかと。。
      あと、ジャカの良さが一番分かってるのもエジルだと思います。
      あの2人のパス交換は常人にはマネできないものが一杯詰まってて面白いのに。。。

  9. いつも楽しく拝見しています。
    どうしても納得いかないのですが、プリシーズンのUSツアーは何だったんでしょうか?
    Chan が当時おっしゃってた通り、エジルはこのツアーでの勝者だったと思います。
    そして、シーズン直前のあのツアーは、本番に向けての大事な RM 等の強豪との試金石。
    いくら襲撃事件があったとしても、エジルの評価が変わるわけではないはず。
    機会さえ与えられず、このまま干されるのは悔しいです。
    エジル抜きのアーセナルが、素晴らしいサッカーを見せているわけでもないのに・・・

  10. エジルがRMから加入したときから彼のファンです。エジルがボールをさわるたびにどうなるのか魔法のようなプレイにワクワクしながら観てるのですが最近プレイ自体見れないのですごく物足りない思いで試合を観ています。
    スパーズにはエリクセンがトップ下で居ますがエジルがそんなに守備力で劣っているとは思えません。エメリにはスパーズの守備戦術は無理なんでしょうか このままエジルが退団してしまうのは納得いかない思いです

  11. そもそもエジルは古典的な10番なんでしょうか。天才的なセンスとフィジカルバトルを嫌う繊細さ、得点力の低さから勝手にそういうイメージになってる気がします。スペースを見つけて自分が走る事もするし、足だって速い。ヴェンゲルはサイドやセカンドトップとしても使ってたし、エメリだって昨季ラムジーを真ん中でエジルを右に置いてた事もあった。ファイトする姿勢がイメージから外れるけれど、それ以外のパーソナリティだけならむしろセバージョスの方が古典的な10番タイプだと個人的には思います。

    今のアーセナルは、ゲンドゥージとペペという2つの資産価値を上げる、落とさない事を優先していて、その割を食っているのがエジル(あと苦手な事を強いられてるジャカも)だと感じます。ゲンドゥージを3セントラルの1枚、ペペをRWGで使う事を前提に考えるから、他のバランスを考えた時にエジルの居場所を作れないのではないかと。それでうまくいってるならしょうがないとも思うんですけどねぇ。

  12. ロナウドの凄さはボックスに入るタイミングです
    自分でタメを作ってあえてスペースに入らずタイミングとみるや凄い強度とスピードで入りシュートのインパクトも強く正確
    ヘディングも強くフリーキックもあった

    オーバはより速いプレー、相手より速く動いて相手より先に触る
    同じく速いテンポを好んだミキとは相性が良かった
    セットプレーはほとんどファーサイドでフリーになる動きは秀逸で捕まえられない
    ボールが来ても動きにまったく淀みがなく、シュートの振りも小さい
    ミスリンが言うオーバの長所「ペース」というのは、そういった動きを90分続けることです

    余談でしたが、
    パスを出す側のエジルのタイミングはやはり非凡です
    ほんの少しタメを作って出したり、逆に若干速く出したり
    ファンが俯瞰でソコに出ればチャンスと気づいた瞬間すでにパスが出てたり

    その才能はチームプレイで活かすものです

    エメリが言うように出番は相手や自分達の状況次第なのでしょうが、状況が複雑過ぎます
    エメリのサッカーでは強度不足で使い勝手悪い上に、クラブの意向も大きい、メンタルの問題もあります
    アシスト量産した1516ベンゲルは好調とみるやマスコミて必要以上に絶賛してどんどん乗せていきましたが、入団以来カレはナイーブです
    そこがファンを惹き付けるのでしょうが

    エジルのアーセナル愛は自身の状況によると思います
    エジルサイドとしては前向きな姿勢をアピールしながら、今シーズンまで待ってエメリの結果次第で決断するでしょうね

  13. エジルのこのインタビューには素直に好意は寄せられません。なかなかに小賢しいなあと。ただエジルが21年夏まで残るのならそれまでに結果が出ずにエメリが首、後任者がエジル起用で復活なんてことになるのかもしれません。とにかくエジルにとっては厳しい時期が続きますね。

    1. まさに仰る通りですが、
      その頃にはエジルは32近い年齢ですし、
      契約延長なしで残り1年という状態をクラブは許さない方針です。
      また紳士的ではあるが使わないエメリとの対決姿勢を取り一歩も引かないというこの宣言は、
      ファンやメディアを煽り成績不振を前提にエメリを追い出す為の政治的判断と言えます。
      苦しいスタートから持ち直そうとするチームに対して、メディアを使って監督に対してプレッシャーを与えるとはいかにも彼らしく、またそれに乗るファンも同様に彼ららしいですね。

      クラブとしてはこの彼のインタビューでデメリットはあれど、全くメリットがありません。

  14. 1週間に5000万円もらえる状況だったら、おれならどんだけ干されても残りたいって思う。
    最高じゃないですか?クラブとの関係を悪化させる必要なんてどこにもないから、ファンを必要以上に煽るようなことはせず(今回のインタビューでエジルはクラブやエメリを批判するようなことは何一つ言っていません)、ただこの状況を受け入れています。というアピールをするだけ。
    内心は試合に出れなくてウズウズする気持ちもあるでしょうし、エメリふざけんなって思ってるかもしれないですけどね。

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