EPL Week8、アーセナルはホームにAFCボーンマスを迎える。
このところ、PLとカップ戦でまったく違った表情を見せているアーセナル。カップ戦での好調ぶりとは対照的に、本命のPLではモヤモヤしたパフォーマンスがつづいていることにフラストレイションをためているファンは多い。
PLのトップ4争いはますますケイオスになりつつあるが、それでも昨日レスターがリヴァプールに(惜しくも)敗れたため、勝てば単独3位という悪くないポジションにつくことに。ホームではめっぽう強いアーセナルだけに、ミッドテーブルチームを相手にここで3ポインツは最低限のタスクになる。
まずはコメント集から。
エメリの試合前コメント「チームは毎試合進歩している」
試合前のプレスカンファレンス。要約にて。
- (木曜のELから中二日で)誰が日曜にプレイできるか見極めるのが難しい。ラカゼットだけがまだチームに合流できない
- (ベレリン、ティエニー、ホールディングについて)3人とも状況が違う。チームに一番近いのはホールディング。ティアニーも同じ。ベレリンは100%までまだ時間が必要
- (スロウスタートについて)自分たちがやりたいような同じリズム、同じコントロール、同じポゼッションで90分プレイすることはとても難しい
- 昨日(ELスタンダール)の試合では、とてもいいポジショニングでベストなプレッシングができた。後半は1点しか取れなかったが最後の15分もプッシュしてたくさんチャンスをつくった。スピリットはよかったし、よかったのは月曜にプレイしていない選手たちがフレッシュだったから
- 週に3試合やるとき、選手たちには3試合に備えてもらいたい
- (守備問題について)シーズンの始めには心配していたが、ここ数試合はクリンシートもあるしよくなってきていると思う。マンUでも1失点だったので進歩していると考える
- 攻守で競争力のあるチームを求めているが、まずは攻撃だ。ボールをもって試合をコントロールすること
- しかし同時にバランスでもある。守備でも力強さが必要。守備のために、もっとボールを持ってプッシュし、自分たちのゴールから相手を遠ざける必要がある
- (ほかのDFとサインしなかったことに後悔しているか)できるだけのことはやったし、ディフェンダーにはとても満足している。チームには復帰してくる選手もいるし、よりオプションが増えて競争力を得られると思う
- (ジャカがキャプテンに指名されたことに対するネガティヴな反応について)もう話したこと。投票が決め手になったし、彼に自信も与えた。あとはサポーターに個人とチームで力強さを見せるだけ。キャプテンだろうがキャプテンじゃなかろうが、選手たちを信頼している
- (今シーズンのトップ4フィニッシュのチャンスについて)今シーズンのチャレンジはタイトルを取ろうという気持ちでプレイすることだ。チームは進歩しているので、もっとほしい。昨シーズンよりもいいものを達成したい
- (16ヶ月でいまのスクワッドは当初の期待と比べてどうか)今シーズンは選手たちも変わった。メンタリティやコンビネイションで適応が必要な選手もいる。しかしこの数試合はとくに、新しい選手たちには満足している。毎試合進歩している
- (メストよりふさわしい選手がいるという発言について。メストはそれを受け入れてポジションを争おうとしているか)チームには26人の選手がいる。われわれは各ポジションにおいて違うソリューションや違うオプションでもよくなってきていると思う。試合ごとにどうやったらチームがよくプレイできるかを考えているので、ときには選手を変えることもある
- (昨シーズンより進歩するためにボーンマスのようなチームに勝たねばならない)ボーンマス(の良さ)はもはや驚きではない。リスペクトしている。1ポイントしか差がなく、同じポジションを争っている
- (月曜の夜はVARが利益になることを示した)VARはとても重要でわれわれにも、レフェリーにも、フットボールにもポジティヴなものだ
ジャカのキャプテンについてしつこく訊かれる
気になるポイントはまずジャカのキャプテンの件。
5人のキャプテン発表からもうしばらく時間がたつが、いまだにこういう質問が出るということが、この件をめぐるモヤモヤ感が解消されていないことを示しているように思える。
エメリの「民主主義」に頼ったリーダーシップに対して疑念が寄せられているのもさることながら、ジャカのキャプテンに納得いかないファンの声が大きい。これはもう、ジャカ本人が誰にも文句を云わせないようなパフォーマンスを継続して見せていかない限りは、この件でのファンのモヤモヤはなかなか解消されないようにも思われる。
まあどうせ忘れたころにまたやらかすので、ずっとモヤモヤするんですけどね。
エジルは努力をやめてしまったのか?
それともちろんエジルの件。こっちはまた訊かれてもおかしくはないだろう。先日のエメリ発言はそれだけ決定的だった。しかしいつものようにエメリはプレスの質問には直接答えていない。
エジルといえば、昨日ジャーナリストのギレム・バラゲのツイートが話題になっていた。彼のスペイン語のツイート(『AS』への寄稿)を意図的?に誤訳して拡散したひとがいたようで、それを訂正しあらためて記事の要旨をツイートしていた。
Ah. Wrongly translated (intentionally?). What it says: Ozil started very well last season and little by little stopped doing the things that made him good, no matter how hard coaching staff tried with him. The player was overtaken by other players and he can only blame himself https://t.co/YY1Xg1nRs0
— Guillem Balague (@GuillemBalague) October 5, 2019
エジルは昨シーズンはとてもいいスタートを切ったが、コーチングスタッフたちがどれだけ協力しようとも、彼は少しづつ改善の努力をやめるようになっていった。彼がほかの選手に取って代わられてしまったのは、彼自身のせいだ。
チームで一番のビッグプレイヤーに対するエメリの発言は、これまでのふたりの関係性の変遷を考えると、とうとうここまで来てしまったかという気がする。もしバラゲの語っていることが間違えていないとすると、エメリとしてはエジルをこれでほとんど完全に見限ったということなのかもしれない。
エジルがボーンマス戦のチームに含まれていたら逆に驚き。ついにそんな状況になってしまった。※オフィシャルサイトの試合前のトレイニング写真にも姿を見ることはできず。
エジルの件は、おっしゃる通りのところまで来てますね。スカッドに入ったら驚く、と。
サラリーマン的にはカラバオカップやミッドウィークのELグループリーグはなかなかつらいので、今シーズンここまでクリエイティブなアーセナルは一切みてないのですが、さあ彼抜きでファンが(私が)思うワクワクするサッカーを取り戻せるでしょうか。
いくら成績が良くても、それがなければ私的にはエメリアウト、です。
セスク、ファンペルシ、ナスリ、アルシャビン、エジル、ロシツキー、カソルラ、ウィルシャー、ラムジーらで育ったファン心理を満足させるのは、並大抵のことではないゾ。