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Arsenal, Behind The Scene, Transfer

最近のアーセナル移籍ニュース(24/Jan/2020)セバーヨスが退団希望、オバメヤンがバルサへ?、待望の左脚CBマトイエンコ……

前回のアーセナル移籍ニュースからおよそ一週間。

19-20冬の移籍ウィンドウのオープン期間も残り一週間となり、ヨーロピアンフットボールは選手の行き来でますます賑わいを見せているところ。

アーセナル界隈でいまどんな移籍の噂が行き交っているか、まとめていこう。



PSGクルザワとのリンクで浮き彫りになるアーセナルの補強アプローチの是非

移籍ニュースの前に、まずは少し話題になっていたアーセナルの移籍市場でのビハインド・ザ・シーンについて。

昨日『GOAL』でジャーナリストのチャールズ・ワッツが書いた記事。

「マルティネリの獲得が証明すること。アーセナルの移籍戦略はスーパーエイジェントに頼るのではなくスカウティングに集中すべき」

Martinelli proves Arsenal transfer strategy should focus on scouting not super agents | Goal.com

最近はファンだけでなく、エイミー・ロウレンスら、著名なアーセナル系ジャーナリストたちがこぞってアーセナルとレイヴィン・クルザワとのリンクについて疑問を呈しているが、そのなかでも「スーパーエイジェントかスカウティングか?」という議論はなかなか興味深いポイントだった。

クルザワは、先日キア・ジューラブシアンのエイジェント企業(Sports Invest UK)の顧客になったばかりで、この一連の移籍話もジューラブシアンとサンレヒ/エドゥとのつながりありきだと思われている。クルザワを選んだのは選手を分析した結果ではなく、サンレヒと彼の個人的なコネクションがベイスになっているからだと。

(※これまではJoorabchianをユーラブキアンと書いてきたが、英語でもフランス語でもポルトガル語でも「ジューラブシアン」に聴こえるので今後はジューラブシアンで。ちなみに本人はイラン系のようである)

ヘッド・オブ・リクルートメントのスヴェン・ミズリンタットが1年と少しで早々にアーセナルから去ったのは、彼とサンレヒとのあいだで移籍市場でのアプローチ/ポリシーに対立があったためと云われているが、思い出したいのは、そのときに「アナリティクスによるスカウティング vs 人的コネクション」というリクルートに対するそれぞれのアプローチがクロースアップされたことだ。今回の議論もまさにそのテーマの再来のように思える。

ワッツは、いまアーセナルがフォーカスすべきなのはジューラブシアンのようなスーパーエイジェントに頼ることではなく、マルティネリやサリバを発掘したような独自のスカウティングによるアプローチのほうだと結んでいる。

ぼくはそれもなるほどと思いつつ、一方でアーセナル(ヴェンゲルさん)がスーパーエイジェントを排除してきたおかげでクラブが被ってきた不利益もそれなりにあるのではないかと思っている。だって、この世界で影響力の大きいスーパーエイジェントを排除すれば、彼らの顧客であるビッグネイムがハナから対象外になるのだから。ヴェンゲルさんの時代は予算もなかったしそれでもよかったかもしれないが、これからビッグクラブとして成功するにはきれいごとばかりを云っていられないはずだ。

これはr/Gunnersでも似たような意見を見たが、ぼくもまったく同感で、ミズリンタット的なアプローチとサンレヒ的なアプローチを、アーセナルのリクルート活動のなかで混在させてくれれば一番よかったと思うのだ。ミズリンタットの退任のときもこのブログでこのことを書いた気がする。

コンピュータプログラム(AI的なヤツ?)による分析で、世界中から『マネーボール』みたいに隠れたプロスペクトを見出す。そして同時にときどきあるビッグネイム獲得のチャンスや、ビッグクラブ相手のタフネゴシエイションがあるならサンレヒに活躍してもらう。ふたりが仲良く、お互いのストロングポイントを活かして適材適所で働いてくれれば、みんながそこから利益を得たのではないかと。

ミズリンタットとサンレヒが結局うまくいかなかったのはしょうがないけれど、アーセナルの今後のリクルート方針を考えるに、丁寧なスカウティングを軽視せずにうまくやってくれたらと思わずにはいられない。

それで、もちろんクルザワはなし。そりゃそうでしょう。ワッツは今回のことでベネフィットを得るのは間違いなくジューラブシアンと書いている。そんなのファンがうれしいはずがない。

レイヴィン・クルザワの評判

アーセナルとPSGが交渉中だとか、本人サイドと5年契約で合意とか、真偽の定かでない情報はいくつもあって、ここ数日は詳しく伝えられているのは見ていないが、どうも夏にフリーエイジェントで獲得する方向に行っているのではないかと。

現状はLBでサカがいい調子だし、コラシナツもそのうち戻る。また3月にはティアニーが戻るのだから、仮に安価でも(PSGは€5Mを要求)補充という意味でもいま絶対に取る必要のある選手ではない。

さてそもそもクルザワについてはいろいろ問題があるという件は、このブログでもすでに書いているが、先日、元AFCフランス方面スカウト(※現在はニースのSD)のジル・グリマンディも、アーセナルとクルザワとのリンクに疑問を呈していた

グリマンディ:わたしならクルザワとサインするかって? ノーだ。

わたしは彼のモナコ時代も見ているが、彼はクオリティある少年だったよ。あのポジションではベストのひとりになれるポテンシャルはあった。でも、悲しいかな彼はあるところが足りていないんだ。

わたしは彼が成長するところを見ていない。彼が、最高レヴェルまで到達するんだというハンガーを持つ選手だとは見ていない。

アーセナルにとって、彼はクラブのプロジェクトにマッチするプロファイルを持っていないよ。ヤングスターたちが出てくるところで、彼はもういい年齢だ。アーセナルがクルザワに向かっているのは意味がわからないね。

多くの識者が、アーセナルのクルザワ獲得に疑問を呈しているのは、もちろんブカヨ・サカが期待以上の働きを見せていることもあるだろう。だが、そもそもクルザワのクオリティには疑いがある。

「ハンガーがない」。メンタリティについてこんなふうに指摘されているのだもの。こりゃ致命的だろう。

そこまでだと逆に興味わくけどね。。

LBは微妙な選手を連れてくるくらいなら、いまサカで乗り切って、ティアニーのファーストにコラシナツのサブ、緊急時にサカでいいと思うんだがなあ。

 

ではつづいて移籍ニュースもろもろを。

まずはアーセナルの既存選手についていくつか。

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9 Comments on “最近のアーセナル移籍ニュース(24/Jan/2020)セバーヨスが退団希望、オバメヤンがバルサへ?、待望の左脚CBマトイエンコ……

  1. 英国人に近代ゾーンディフェンスを教えるのって、ほんと大変なんですよ。元々サッカー発明したのもゾーンディフェンス発明したのも彼らですから。日本人に相撲教えるのと一緒です。クルザワ獲得は、そういう視点でみないと。練習で頑張れば出場させるというやり方についてこれない人が出るのも当然のこと。アーセナルは正しい方向に進んでいます。

  2. 英国人に近代ゾーンディフェンスを教えるのって、ほんと大変なんですよ。元々サッカー発明したのもゾーンディフェンス発明したのも彼らですから。日本人に相撲教えるのと一緒です。クルザワ獲得は、そういう視点でみないと。。

  3. ダニセバは冬にでもローン先変えたいと言うのは少し想定外でした
    恐らく買い取れないから来季を考えたら使いたく無いって言うボスの考えもありそうですね

  4. アルテタ政権下でのセバーヨス、僕もたのしみにしてたんだけどなぁ……

  5. ジャカとエジルが復活してしまったのでセバージョスにとっては気の毒。アルテタの見立てだとウィロックとの競争になるみたいだし、来季以降4000万ユーロ程度必要となると。。。

    以前カタルーニャ独立の件で暴言を吐いたセバージョスだけに、カタラン人でグアルディオラ(政治的な発言が多い)直系のアルテタが監督なのも、起用されないと誤解が生じそうでチト心配。

  6. もちろんデータに基づくスカウトは素晴らしいんだけど、
    スカウト個人の質もあるはずだよなあ と思うこのごろ
    ジル・グリマンディしかり、今のカジガオしかり。

  7. サンティに帰ってきて欲しい。いやまじで活躍できると思う。あと、ウパメカーノとサリバのコンビがみたい。
    トマ・レマルはアトレティコで随分評判下げたらしいので、我スカにはあわないのでは?そのあたりは不足していないし。

  8. 私の周りにも、刻まれた玉ねぎが・・・

    今すぐにでも、サンティにオファーを出して欲しい!
    そして、今度こそ彼のキャリアが終わるまでエミレーツのピッチで躍動して欲しい。

  9. 今のカソルラなら普通に試合出れそうで困るwww

    とはいえ年齢的に今後のスカッドとして計算するわけにはいかないので、メジャーリーグみたく1日契約とか出来ないんですかね?

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