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マテオ・ゲンドゥージのアティチュード問題と将来。アルテタのマンマネジメント

昨日のCLすごかったですね。BVB、PSG、アトレチ、リヴァプール。。

ぼくはハイライトでしか観ていないが、われらが「ようやくノーマルに戻りつつある」ことを喜んでいるあいだにも、世界のトップトップレヴェルのフットボールはどんどんと先に行っているなあと。われわれもいずれ彼らと伍して戦えるようにならねばならないが、その差はまだそうとうに大きい。彼らのハイクオリティなプレイを観ていてあらためて実感したものである。

さて。4-0大勝したNUFC戦でベンチからも漏れたマテオ・ゲンドゥージ。今回は試合後に発覚した彼の問題について、もろもろを少し書いてみたい。



ゲンドゥージのディシプリン問題とアルテタのマンマネジメント

ニューカッスルの試合後に『The Telegraph』が報じていたこの件。快勝の気分に水を差す内容だった。

Exclusive: Matteo Guendouzi absence followed heated row with Mikel Arteta in Dubai

マテオ・ゲンドゥージがこの試合で珍しくベンチにも入らなかった理由について、ウィンターブレイク中のドゥバイで、選手がトレイニング中の「プアなボディランゲージ」や態度を指摘され、アルテタや彼のコーチングスタッフの何名かとやりあった(heated row with Arteta…)というのだ。

いまのチームでそんなことが起きるとは、ちょっと信じられないような気もするが、彼の負けん気ならひょっとして……という気もする。

アルテタはアーセナルに来てから、ずっとトレイニンググラウンドでのアティチュード/ディシプリンを「かなり」重視している。そのことは毎度の発言からもわかるとおり。

今回のセレクションについても、NUFC戦後のプレス会見で「メッセイジはクリアだ。誰であれ、トレインしていて、能力があり、今日見せたようなクオリティとハンガーがあるなら、その選手はプレイするチャンスがある」と語っているし、またbeIN Sportsのインタヴューに応えてあらためて以下のように語っている

アルテタ:これはわたしの意見だが、選ばれる選手というのは、いいトレイニングをしていて、いい振る舞いをしていて、そしてわれわれが求めるものをピッチにもたらせるものだ。そういった選手が選ばれる。

つまり今回スクワッドからも外れたゲンドゥージは、そうじゃなかったと云っていることになる。

衝突したときのいきさつやその後の状況など、詳しいことについてはまだ伝えられていない。きっと木曜のELオリンピアコスのプレス会見(日本時間で今晩?)では突っ込まれることだろう。

この事案でもしゲンドゥージの過失が大きいのなら、そこに至った背景はなんとなく想像はつく。

彼はまだ20才と大変に若く、人間的にも未熟だろう。まだ反抗期かもしれない(笑い)。あるいは、自分の才能や能力に驕り高ぶっているかもしれない。フランスの2部から来ていきなり世界最高の舞台であれだけの時間プレイしていたのだから、どれだけ周囲からチヤホヤされたかは想像に難くない。自分がまるでスター選手になったみたいに思っても仕方があるまい。若い選手がスター扱いされて、自分を見失うというのはフットボーラーあるあるでもある。

それに、彼についてはちょうどクラブが熱心に契約更新交渉をしようとしていると伝えられており(夏に本格的な交渉をするとも)、仮に他クラブの関心なども聞いていれば、なおさら自尊心が高まっていてもおかしくはない。

そんな状況で厳しい指導につい衝動的に反発してしまったのか。もしかしたらエメリ以降ですっかりプレイタイムを減らしていたので、アルテタへの不満も少しはあったかもしれない。

しかし、考えてみればこの場合いくら不平を訴えたところで、選手側にまず勝ち目はないだろう。

チームにおける両者の上下関係や主従関係は明白で、もし「万に一つ」でもボスのほうに理不尽や非があったとしても、そこで選手が自分の主張を通すのは難しい。

しかも、現在はシニア選手含めチーム全体がボスのインストラクション(それは“non-negotiable”であることを思い出したい)に従って日々成長しようとしているさなかだ。チームはいまアルテタの下でとてもうまくいっているところであり、その方針に疑念を挟む余地はない。ボスと選手のあいだの信頼関係も大いに深まっていることは、彼らのコメントからもあきらかだ。そのやり方が受け入れられないという考え方、それ自体誰からも支持されないだろう。

結局は選手のリアクション次第

Arseblogも指摘していたが、この件に関してじつは興味深い事例がある。それはダニ・セバーヨス。彼は悪い状況を自分でひっくり返した。

彼はアルテタからトレイニングでのアティチュード問題を示唆されていながら、今回NUFCで抜擢され大活躍。

アルテタは今回のセバーヨスの意外な起用について「彼はこれまでと態度を完全に変えた。アニマルのようにトレインしていた」と抜擢の理由を話していたのが印象的だった。

選手が正しいメンタリティで正しい振る舞いで毎日を過ごすなら、ちゃんとプレイするチャンスは与えられるということだ。またチームに必要なものをもたらせる選手という条件についても、ゲンドゥージがその能力をちゃんと持っていることは、ファンならみんな知っている。彼はそれを新しいボスに証明しなければならない。

つまりあとはゲンドゥージ次第だということだ。

アルテタは選手に対して「頼むからまじめにトレイニングしてくれ」などと絶対に頼まない。やるかやらないかはキミ次第。そう云うに違いない。だってプロなんだから。

自分がこのチームに入っていけないのはなぜか。彼はまず自分に問わねばならない。ボスやコーチに楯突いたというのが真実ならそれは責任転嫁というものだ。あまりにも子どもじみている。

この件について、ぼくはまずチームメイツが彼を諭す必要があると思う。若い彼が一人で解決できるとは思えない。チームにはキャプテンもいて、ラカやオバメヤンといったフレンチ・コネクションのアニキたちもいる。彼らが弟分のトラブルに黙っているはずもなく、いまごろはとっくに解決済みであるといいのだが。

子どもが間違っているなら正しい道に導いてやる。みんなで育てないといけません。

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4 Comments on “マテオ・ゲンドゥージのアティチュード問題と将来。アルテタのマンマネジメント

  1. いい機会というか、ゲンドゥージの成長には必要なことのような気がします。
    主さんの言うようなところやセルフジャッジ癖とか色々見てて「おい」という場面はあるんで。
    いい傲慢さかなるほど。
    でもそれでいて優しすぎる部分もあるような気もします。

  2. 「プアなボディランゲージ」はよく使われる表現ですか?
    ゲンドゥージを気遣って直接的な表現を避けたのか、嫌味的な表現なのか気になりました。

    このタイミングで練習態度を改めるかどうかはゲンドゥージのキャリアにも関わってきそうなので継続的な対話をしてほしいです。

    1. どもども。

      “poor body language”はわりと使われる表現ではないかと。今回ももちろん。

      エジルがメディアなんかで批判されるときによく使われてたイメージが。彼は以前よく試合中に仲間のパスミスに手を広げて不満を表したりしてましたよね。ああいうやつのことでしょうな。

      そういえば、ゲンドゥージもたしかチェルシー戦でムスタフィの雑ディフェンスに手を上げて怒ってたのを思い出す。ああいうのもプアなボディランゲージに入るのかも。そんなリアクション取ってる暇あったら全力で戻れよっていう。

      1. ご返信ありがとうございます。
        Poorという単語のイメージからふてくされて自己主張をしない様子を想像してましたがそうではなかったんですね。
        パリピ感のある彼にしては不自然だとは思ってましたが合点がいきました。

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