師も走るという12月。土曜のPLから中二日で、もうつぎの試合である。
アーセナルがリーグリーダーとして迎えるMD15、ルートンことルートン・タウンFCと対戦する。
ルートンといえば、短期間にノンリーグからプレミアリーグまで到達した歴史が、まさにフェアリーテイルということで話題になったクラブ。PLでの初勝利になった9月のエヴァトン戦は、だいぶ盛り上がっていた。
そして、今回の試合の舞台である彼らのホームスタジアム、Kenilworth Roadもかなり特殊。キャパシティがなんと11,265(※ウキペ)しかないという、PLクラブとしては極めて狭小。どんな試合になるのやら。
試合をプレビューしよう。
アルテタの試合前コメント「(ルートン)インスパイヤされる」
昨日行われたアルテタの試合前プレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(トミヤスのケガについて……)
アルテタ:試合後に彼を検査している。彼を交代させたのは念のためだ。だから、どうなるか待つ。彼が使えるかどうかに関わらず、明日決める。彼は強いボーイだ。問題ないことを願う。
(必要なときはベン・ホワイトが代役を務められる?……)
ケガのあと、われわれも彼の負荷をマネジしてきた。彼は完璧でフィットネスも戻していると感じている。もういくらかプレイもしているし、いまはいい調子だ。
(直近14ゴールを9人の選手でシェアしていること……)
とてもよいこと。それはつまり、チームがゴールしているということ。彼らは違う場所から出てきて、それがより予測不可能にしている。選手たちもゴールしたがっている。
去年のわれわれも似たようなものがあった。素晴らしいかたちでゴールをシェアしていた。われわれはそれをつづける必要がある。
(ブカヨ・サカが200試合を達成しそう……)
彼の年齢では悪くないね! とても早い。だが、それが示すのは彼のここ数年にわたる一貫性であり、ずっと起用できたということ。それはすごいし、チームにおける彼のインパクトはとてもポジティヴなものだ。
(Kenilworth Roadでのテスト……)
わたしは、あそこは触発される場所だと云おう。彼らが去年にRobとやってきたことは際立っている。そのやりかた、チームとして伝達したもの。われわれはご近所であり、とても親近感もある。すごい物語さ。
彼らはすべての賞賛にふさわしいし、去年も今年もそうだ。彼らが試合で得ている結果のうちいくつかは、極めて惜しいものだった。だから明日はとてもインテンスで難しい試合になるだろう。
(あなたとRob Edwardsとの関係……)
彼はグレイトなコーチであり、とても特別なひとでもある。彼のチームの振る舞いを観れば、彼がチームをどのようにコーチしているかわかる。わたしは彼がしていることがとてもうれしい。
わたしたちは連絡を取り合っているよ。彼はしばらく前までワトフォードにいたから、とても親しいんだ。
(ペップ・グアルディオラの試合後インタヴューについて……)※ToTとの試合後、レフに文句を云って「ミケル・アルテタになりたくない」とグアルディオラが述べた件
(笑)つぎの質問どうぞ。その話はもういいよ!
“On to the next one please.” 😂
Mikel Arteta reacts to Pep Guardiola’s post-match interview! pic.twitter.com/cCoiF2CSYh
— Sky Sports Premier League (@SkySportsPL) December 4, 2023
(実際のルートンはテーブルで観るよりもよいチーム?……)
わたしは、彼らはとてもよいチームだと思うし、おそらく、彼らが多くの試合でやったことはテーブルには反映されていない。彼らの試合の敗けかた、あるいはドロウも、最後の5分で起きたこと。云ったように、それはたぶん反映されていない。だが、難しい試合になる。それはたしか。
(これまで対戦したことがないチームとの試合……)
触発される。あそこでプレイするのはなにか違う感じもあるだろうし、それについてはもう選手たちと話している。だが、とてもポジティヴなことでもある。これこそ英国フットボールの伝統であり、われわれのリーグの伝統。
彼らはこのリーグには長いあいだいなかったので、たぶんアーセナルも長いあいだプレイしていないはず。だから、よい夜になる。
(アーセナルが最後にルートンと対戦した1991は、ウォルヴズと戦ったチームは誰も生まれていなかった……)
年をとったものだ! ルートンのやってきたことはすごいことだ。彼らのフラストレイションがあり、PLではどんなクラブにもありえる。そしてどんなクラブでも、なにかとんでもないことをやれるという希望を与えてくれる。美しい物語。
(Kenilworth Roadのアトモスフィアはどのようなものになると思う?……)
彼らがわかっている。われわれはもう彼らに警告した。どうなるか知っておくべきだと。彼らはアトモスフィアについてわかっているし、アクセスについてもわかっている。すべてをわかっている。とくにわかっておかねばならないのは、明日対戦するのがどんなチームかということ。彼らとプレイするときの難しさ。どのような機会が待っているかということ。
(あなたの下でのサカの成長はどのようなものだった?……)
子どもが育つのを観ているよう。年齢を重ね、成熟し、進化する。そして、彼にはいまも同じ人間性ともっともっとよくなろうとする意志がある。彼の人生において近くにいるひとたち、彼に影響を与えるひとたちを知ろうとする。
彼をここ数年にわたり彼とワークしてきたすべてのアカデミーの関係者たちが、今日の彼をつくった。いまのブカヨについては、彼らを大いに称賛する必要がある。
そしてあとは、本人のやりたいようにやらせること。ブカヨは特別な漢さ。このあと何年もチームとともにいてもらいたい。
(彼がどれほど先へ行けるか限界はある?……)
いまはない。彼にはどんな限界もないし、彼も、彼の周囲のひとたちももっと多くを望んでいる。彼のチームメイツも、彼が必要なことについて理解を深めている。
彼にはクラブのコーチとスタッフがいて、彼をもっとよくするためにプッシュしたがっている。彼の成長には、よい状況があると思う。
(土曜のジンチェンコのエラーと、彼を火曜にプレイさせることは問題ないかについて……)
彼はとてもたくさんのチャンスもつくったよ。ゴールもお膳立てしたじゃないか。それもフットボールの一部。われわれ全員がミスをやるし、そこだけじゃない。
つまり、どうやってそこにたどり着くかということ。その後にも、ほかのことが起きていたし、それももっとうまくやれていたかもしれない。だから、問題はない。
(今年のわれわれは去年の今ごろよりもよくなっている?……)
わからない。違うから。リーグも違っている。そのレヴェルがさらにアップしているのは観てのとおり。わたしは、昨日の午後たくさん試合を観ていたが、いかにゲイムステイトが変化するか、試合のなかで勢いが変化していくかはすごいものがあった。
相手のクオリティ、マネジャーのクオリティ…… とてもとてもタフなリーグだ。それがつづくかどうかはわからないが、現時点ではわれわれはよい場所にいる。明日はもっとよい場所に行きたい。それをやるために、明日はとてもいいプレイをしなければならない。
(リーグのトップでさらにギャップを広げられるチャンス。今シーズンはリーグを勝てそう?……)
わたしはそれは考えないことにしている。わたしが考えるのは、明日いかによいプレイをするか。より一貫性をもち、より倒すのが難しいチームになること。
調整しなければならないこともあるので、勝つためにどう選手をつかっていけるか。まだまだ目の前には長いマラソンがある。
(マンシティが3連続ドロウをやったことに励まされる……)
励まされる? ノー。そうなるのは、チームのプレイを観ることからだ。彼らが毎日いかに振る舞うか。いかにハングリーに、毎試合でプレイしたがるか。毎回のトレイニングセッションでいかにアプローチしているか。それが、わたしを励ますものだ。誰かがやることは、われわれにはコントロールできない。
(今シーズンのシティは落ちている?……)
そうしたものは観ていない。わたしは自分のチームを観るのに忙しい。
(ペップとのマインドゲイムに乗っていく?……)
もしわたしがマインドゲイムが得意だったら、キミたちは気づかないかも!