レヴューエントリを書くのが遅れてしまったら、この試合の翌日にはあんなことが。
もうPLはつぎの話題に移っていて、このエントリも若干タイミングを逸した気はしているが、せっかく書いたのでお付き合いください。
しかし今回もまた、なんという予想外かつ劇的な試合だったのか。試合終了までのほんの数秒前まで憂鬱な気分で死にたくなっていたのに、試合後はすっかり生きたくなってしまった。
ひょっとして、このチームはタイトルを取るのでは?(言霊)
試合を振り返ろう。
Rice snatches Arsenal win in seven-goal Luton thriller
アルテタの試合後コメント「チームのリアクションがグレイトだった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:選手たちとああいうフットボールのライヴな瞬間のあいだに、特別なケミストリがもたらされたんじゃないかと思う。そこが美しさであり、それは誰かではなく、チームといっしょにそれをやることであり、ドレッシングルームで感じられたエナジーは、独特なものだった。
われわれにはやりたいプレイがあり、ドロウでは満足できない。試合に勝ちたい。われわれがかけたリスク、イニシアティヴ、いかに相手を窒息させたか、どうやって前にプレイしようとしていたか。そしてチームは報われた。われわれには、その前にもゴールできるチャンスがたくさんあったが、それは最後まで残しておいた。
フットボールの美しい試合だった。ルートンにはおめでとうだ。彼らの生み出したアトモスフィアは電撃的で、特別なものだった。彼らのプレイがあり、われわれはとても困難をもたらされた。とてもよくコーチされていて、チームには大きなスピリットもあった。
われわれは、ほんとうに深くまで掘り下げる必要があった。とくにわれわれの失点のしかたもあったので。試合に勝つチャンスがあり、われわれはそれをやった。
(ケガもありスクワッドマネジメントが要求される)3日前にも、その3日前にも試合をしているということで、今日はとても難しい状況があった。これはまさに蓄積していくものだ。われわれは選手も失っている。だが、チームは同じ意志、勝利へのキャラクターを示した。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(最後の最後で勝利……)
アルテタ:わたしは、とても楽しんだよ。とくに最後。フットボールの素晴らしい部分だ。たくさんの人たちといっしょに感情と瞬間を生きる。特別な夜だった。
すごい雰囲気をつくったルートンを称賛する。彼らのプレイ、コーチされていて、とても難しい試合にされた。だが、われわれは勝つ道を見つけた。レジリエンス、キャラクター、クオリティ。チームが見せたもの。われわれがどれほど勝ちたかったか。グレイトだった。
(ビハインドからのカムバック……)
3日ごとにプレイし、毎試合で勝つ必要があれば、そこには要求がある。それが彼らのやりかたであり、どれほどそれを欲しているか。われわれはハーフタイムで話したのだ。選手たちは、自分たちがもっとよくなる必要があると考えていて、とても前向きだった。
ときどき、それが他者よりも優れているということもある。今日われわれはがっかりするような失点をしているが、それもまたその一部なのだ。それは起きることで、それにどうリアクトするか。そこはグレイトだった。
(遅くに勝利するマナー……)
われわれはドロウはイヤだった。勝ちたかった! そのドライヴ、エナジー、リスクとエモウション、それを感じてもらえたはず。われわれのチャンスからすると、その前にゴールをしているべきだったと思うが、そうはならなかった。われわれは、最後までハードにトライして、最後に報われたのだ。
(遅い時間に勝っているのは心配すべきこと?……)
ノー。なぜなら、われわれはふたたびやられることはなかったのだから。それはふたつのセットプレイであり、それを除けば、ほかには何もない。今日のわれわれは、両方のボックスでとても効率的だったし、そこは相手がうまくやったところでもある。それは受け入れねばならない。
(ダヴィド・ラヤのパフォーマンス?……)
われわれは、チームとしてよりよい守備をしなければならない。失点につながったいくつかのことがあるし、そこを責めることはない。われわれはそれをやったことがないので、ここからはもうやらない。チームがそれにどうリアクトするかだ。なぜなら、それは起きてしまうから。わたしはあのレスポンスを愛す。
(2つの失点は彼のせいだったので?……)
われわれは、ゴールをもっとうまく守れると思う。そこは間違いない。
(ガブリエル・ジェズースについて……)
今日の彼はとてもいきいきとしていた。とてもアクティヴで、相手にたくさん問題を起こしていた。彼はとても機敏で、コンスタントに脅威になれ、よいゴールも決めた。
彼は、チームのために多くのポジティヴなアクションに関与していたから、われわれは彼のベストを引き出しているところだと思う。彼は調子がよい。
(3点めのゴールになったガビーとカイのリンクアップについて……)
彼らには異なるクオリティがあり、お互いを非常によく補完している。わたしは、カイはベストゲイムをやったと思う。彼はどんどんよくなっている。それこそが必要なものだった。選手たちがレヴェルを上げはじめ、いい調子になっていく。なぜなら、われわれはいま多くの選手を失っているし、選手が必要になってくるのだから。
(今日のようなウィナーを決めるからデクラン・ライスとサインした?……)
イェア。彼は3つ決めた。彼にはもう1点は取れた。だから、それは起きるのだ。いつかはわからないが、必ずそうなる。
彼はまたすごい試合をやった。リーダーシップ、毎週・毎試合で見せているクオリティ、彼もどんどんよくなっている。そして、彼には相手ボックスに侵入していくキャパシティがあり、嗅覚があり、ボールをネットに入れる能力がある。
(タケヒロ・トミヤスのケガについて……)
検査を行ってみて、いいニュースはなかった。彼はふくらはぎをケガした。しばらくアウトになるだろう。
以上
トミヤスのケガ
トミヤスのふくらはぎのケガについて、アルテタは「しばらくアウト」と述べただけで詳細については話さなかったが、これについてTNATことTeam news and ticksが「わたしは4-6週間と聞いている」とインサイダーっぽいtw。それがほんとうなら、少なくとも12月中の復帰はない。
トミヤスは復帰してもアジアカップへ行くなら、結局2月までアーセナルでプレイしない可能性も。
Sami Mokbel「ベストケイスシナリオは3-4週間」。1月に復帰して、日本代表へ行くまでアーセナルで少しプレイするかもしれないが……
🚨 On this, if it’s beyond 4 weeks – which is very possible – you’re getting into the realms of TT not playing for Arsenal until after the Asia Cup, which finishes in Feb. Told he may be able to nick a game in early Jan before international duty but recovery will dictate that. https://t.co/1letOYCQ5M
— Sami Mokbel (@SamiMokbel81_DM) December 6, 2023
なんてこった。
いつも楽しく拝見しているのですが、最近ちょっと気になるので書かせてください。
今回のラヤ、以前のハヴァーツやアーセナル全体の攻撃が不調な時もそうでしたが、ちょっと批判が安直じゃないですか?
そもそも能力の問題だとか、夏に移籍してきたばかりで、しかも良いプレーもたくさん見せてるのに、また簡単に批判して良くなったら手のひら返しですか?
これだけ長い事アーセナルのブログを書かれているんだから、もう少しチームを信頼してもいいんじゃないでしょうか。
ともにアーセナルの優勝を夢見る者として、あまり気分が良くなかったため書かせていただきました。気分を害してしまって申し訳ないです。
これからも応援しています。
いつも楽しく拝見しております。
ラヤですけど、素人目ながら、パンチングとキャッチングはラムズデールよりも安定感があると思ってます。
ラムズデールなら弾いてたな、みたいなボールをキャッチしたり、パンチングの距離が出ているような。
足元とかロングフィードはたしかに出色ですが、現状だと「ちょっと珍しい動き」をするGKという感じで、優位な戦術的な上積みとして機能しているというと、まだまだかと思います。
サカのデビュー戦のスカッドは懐かしいですね。
ウーナイは混乱のうちに辞めてしまいましたが、若手の登用に積極的だった点は評価できると思います。
彼に比べてアルテタは、なんというか、サブや若手を使う「勇敢さ」みたいなものに欠ける印象です。
ルートン戦は結果としてとんでもない試合になり、レギュラー陣が必要でしたが、ネルソンなどの起用が見たかったところです。
昨シーズンのシティも、年明け前は本調子でない、みたいなこと言われて、後半は無双しましたし、われわれも、ラヤとハヴァーツ、サブなど、年明けの勝負所に完成度を上げてくることを期待しています。
長文失礼しました。