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【マッチレビュー】23/24 EPL フラム vs アーセナル(31/Dec/2023)勝つに値しないパフォーマンス

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。🎍

石川県やその周辺の人たちは、正月からえらい大変なことになってしまい。東京でもあのときなんだか変な揺れは感じていて、それが日本列島の反対側であんなことになっていたとは。読者さまをはじめ皆さまの無事をお祈りします。

さて、アーセナル。UKでは大晦日でも、日本では試合中に年をまたぐという、なんともおめでたい試合だったのに。超期待してたのに。除夜の鐘を聞きながら、あんなに気分にさせられるとは。少なくとも、まる一日はアーセナルから離れたくなった。まあみんなそう思ったよね。

あれは、2023年ぶっちぎりのワーストパフォーマンスであり、2024年もそうであると願いたいほどの。とにかく、ひどかった!

これでアーセナルは、年末のPL 5試合でたった1勝しかできなかった。ハムとフラムに連敗してちゃあ、タイトルは取れない。

そしてこの試合は、前回のホームで敗けたPLウェスト・ハム同様、これまでこのチームに感じていた不安な部分が、アルテタに感じていた不満な部分が、もろに出てしまったみたいな気がして、けっこう問題の根が深いようにも思える。

パニックになる必要はない? 果たしてそうだろうか。

こんな調子で今年最初のエントリを始めねばならないツラさ。

Arsenal lose at Fulham and miss chance to go top



アルテタの試合後コメント「試合に勝つに値しなかった」

試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。

アルテタ:痛い敗戦であり、とても悲しい日だ。3日前に敗けた試合は、われわれが完全に勝つに値した。だが、今日は全然違うと感じる。われわれは、あるべきレヴェルには程遠かったし試合に勝つにふさわしくなかった。

このリーグでは、100分間ほんとうに高いレヴェルでプレイする必要があるし、今日われわれはそれをやらなかった。いい訳を云うのは好きじゃない、とくに敗けたとき。

われわれは、今日よりももっといいプレイができたはずなのに、それをしなかった。それが敗けた理由。

今日、われわれは20試合を消化してリーグのトップにいるチャンスがあった。そして、それはわれわれがシーズン前半に見せた一貫性とクオリティを物語っている。だが、現実として今日は苦痛がある。われわれが望まないやりかたでプレイして敗けたのだから。

われわれは、これをリセットしてああいう敗けを取り除く必要がある。数日は苦く感じることになるだろうが、前へ進まねば。

試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。

(パフォーマンスについて……)

アルテタ:苦痛だ。そうまとめる。われわれは、自分たちが20試合で示してきた一貫性で、リーグトップに行ける機会があった。そして、ここで試合に勝つにふさわしい権利を得るに十分なパフォームはしていなかった。3日前の敗戦は、完全にこちらが勝利にふさわしかったが、今日はまたまったく違う話になった。

(敗けた理由……)

われわれは、十分ではなかった。ボールポゼッションでも単純に十分じゃなかった。相手に多くボールを渡してしまったし、リズムも、目的も、脅威もなく、守備もよくなかった。

ダイレクトプレイでもわれわれは相手をコントロールできず、彼らにはとってファーストボール、セカンドボールに勝つのも容易かっただろうし、走り込むのも簡単だった。

われわれは、ウェスト・ハムでやったのとまったく同じように2失点し、そしてもしそれをこのリーグでやれば、勝つのは非常に難しくなる。

(67分のサブスティチューション……)

結果を変えないのなら、それはうまくいかない。それはたしかだ。ファーストハーフにうまくいかず、セカンドハーフでもうまくいかなかった。100分を通して、われわれは最後まで自分たちの望むレヴェルになかった。

(この結果は疲労によるものか、あるいはほかの理由があるのか……)

違う。われわれは効率的じゃなかった。ボールスピード、動き、脅威が足りなかった。それをやったときも、あまりにも多くのボールを渡してしまった。

自分たちがボールを持ってプレイしているときだけじゃなく、それを奪ってからもすぐに。それは、ボールを奪われるもっとも危険なときだ。それをやるなら、そして安定して勢いが保てていなければ、ファイナルサードにいい感じに入っていくことはできない。そして、すでにやられていたようなかたちで2失点すれば、それはもう試合に勝つのは難しい。

今日われわれは、試合に勝つにはふさわしくなかった。そこは非常にはっきりしている。単純なことだ。

(12月に11ポインツを落とした……)

それはこのリーグでは試合を落とすからさ。たとえ120ポインツ勝ちとろうが、アンフィールドではビッグパフォーマンスでも2ポインツ落とした。ウェスト・ハムでも3ポインツ落としたが、ビッグパフォーマンスだった。

今日は違う話であり、だからこそ悲しいのだ。なぜなら、われわれは自分たちが19試合やってきたレヴェルになかったのだから。それが現実。

(これから3週間リーグ試合なし……)

今日のことはリセットする必要がある。数日は苦しむことになるだろうから。

ウェスト・ハムとの試合とはまったく違う感覚だ。ああいうことは起きるから、そこから前進できる。今日起きたことは、再び起きてはいけない。

もしそれをやるなら、自分たちがいたい場所にいくチャンスは皆無だ。今日は、一年の最後を美しいやりかたでリーグトップでフィニッシュすることもできた。

われわれがバランスを見つけねばならないマージンがある。最高の日になったかもしれないし、最悪になる可能性もある。試合に敗ければそうなる。しかし、われわれは鏡で自分たちを見つめるべきだ。今日は今シーズンで最悪の試合だったから。それは間違いなく。

(このパフォーマンスはウェスト・ハムのときよりもっと心配になる……)

イエス。間違いなく。先日は、まあいいだろう、ボールをネットにいれなかっただけ。彼らは彼らのやりかたでゴールした。今日のパフォーマンスは、程遠かった。

(ジンチェンコのフィットネス?……)

わからない。彼は、ふくらはぎに違和感があって、起用はできなかった。明日検査する予定で、このあとどれくらいかかるか見る。

(なんとかレスポンスをしようとしていたので、よけいにメンタリーに傷ついた?……)

それはしなかった。われわれ全員がそれを望んでいたし、希望していた。彼らももっといいプレイをしたがっているし、それは全員が望んでいる。しかし、今日はそれをすることはできなかった。それが苦痛で、いまわれわれの内部にあるものだ。

(すべてをフレッシュにする必要がある?……)

必要なのは進歩だ。試合に勝ちたいし、それをやるためには選手たちと進歩する必要がある。だから、20試合を終わって、選手たちとこのリーグでトップにいるチャンスがあった。彼らはとても優秀であり、これからも彼らとともに継続していく。

以上

デクラン・ライスの試合後コメント「タフなときこそ要求しあうことが必要」

AFCオフィシャルサイトより。

ライス:正直ぶっちゃけると、十分じゃなかった。ぼくらがシーズンに設定したスタンダードは、この2試合では発揮していなかった。

ウェスト・ハムにホームで敗けたのは受け入れるのがタフだったし、今日はほんとうにバウンスバックしたかった。それがぼくらの気持ちだったのだ。

ぼくらはほんとうにやる気まんまんで、スタートも早かった。1-0になって、あとはプッシュ、メンタリティ、渇望の問題だった。どのボールにもファイトするという。

結局、彼らが多くのデュエルとバトルで勝ち、深くタイトに守り、そしてぼくらは十分じゃなかった。PLで十分じゃなければ、試合には敗ける。受け入れるのがほんとうにタフだ。

放り込めばよかったと云うのはかんたんだ。だが、フラムはいいチームだ。ぼくらは、それでも多くのボールを持ったしいくつかチャンスもあった。マルティネリがワイドでひとつあったし、セカンドハーフにもひとつあった。でも、そういう日になってしまって、これはもう受け入れがたい。

ぼくらがPLで競えるようになりたがっているのは、知ってのとおりで、ぼくらは戦うためにそこにいたいし、ここ数試合はぼくらとマネジャーが設定したスタンダードではなかった。今日ぼくらは自分たちで落ち込んでいるし、ファンも落ち込ませてしまった。

(パニックになる必要はない?)当然。トップチームになりたいもの、それに飢えているもの、トップ選手になりたいものとしては理想的ではないが、これからもお互いにもっと要求していくことが必要だ。ぼくらは、自分たちにもっと要求する必要があるし、タフなときこそ、もっとお互いにプッシュする必要がある。

こういうときこそ、みんなで団結するときだ。アーセナルには全般的にグレイトな一年だったし、ポジティヴィティをもって新年に入っていける。リヴァプールとプレイするFAカップで、バウンスバックしよう。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

One Commnet on “【マッチレビュー】23/24 EPL フラム vs アーセナル(31/Dec/2023)勝つに値しないパフォーマンス

  1. ご紹介のXの動画で指摘されている矢印の前へのパスコースは半分くらいが、実際には出せない(通らない確率が高い)パスコースで、もうその前から遅いんですよね。
    しかも三段階の優・良・可で言うと良あたりの狙いのパスで、これでも仰る通りの遅攻の範疇ですね。
    各駅停車の中盤の間受けよりも効果的なのは、一個飛ばして最前列に当ててウデゴに落とす方が前向きで受けられるパスで、上位クラブはそれが多い。
    比較すると今のガナは遅々攻。各駅停車よりも渋滞にはまった路線バスくらい遅い。

    Xのそれも方向性的に正論だし同意だけど、問題はより深刻ですね。
    監督がハム戦後に「質より量」宣言をしていて、まるで悪い冗談のようです。
    「30ショッツでゴールできないなら、50でも60でも打たないと。それが唯一のことだ。」
    無駄にいじって悪くしてるのも仰る通りだし、昨季のチーム編成も内容も成績も出来すぎの、いわば奇跡の連続でした。

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