ブログ書くのが、こんなに気が乗らないのも久しぶりだ。
14年ぶりのUCLラスト16勝ち抜けを目指すアーセナルは、ファーストレグ、アウェイでのFCポルトにで1-0敗け。アウェイチームは終始攻めあぐね、脅威のSoTゼロを記録。セカンドレグを消化試合にしようなんて、ちゃんちゃらおかしかった。
しかもあの敗けかたよ。追加タイム、最後の1分でスーパーゴールをぶっこまれた。信じがたい。
ポルトの“ダークアーツ”的戦略アプローチにハマったアーセナルには、超絶フラストレイションのたまる試合であったが、そんな逆境を自分たちで打破できる強さがなかったのも事実。現実を受け入れるよりない。
試合を振り返る。
Galeno scores late winner as Porto stun Arsenal
アルテタの試合後コメント「誰かに接触するたびにファウルになるようだった」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:ここはプレイするにはタフな場所。彼らはとてもよくオーガナイズされていて、こちらにもいくらか問題があった。とくにファーストハーフでの攻撃。
しかし、われわれが試合を完全にコントロール、支配していたときは、より脅威になれているように見えた。ファイナルサードでもプレイできていたし、コーナーも10か12くらいはあったと思う。だがそれでは十分でなかった。
そして、あのボールを渡してしまったやりかた。とくにCLでああいう深いエリアなら、代償を払うことになる。だが、いまはまだハーフタイムだ。
われわれがやらねばならないことはクリアだ。これで、以前よりもっとはっきりした。クウォーターファイナルへ行きたいのなら、相手を倒さねばならない。本気で行くためにサポーターたちと準備をしていく。
(ポルトとは前回2010もアウェイで敗けホームで勝ち。つぎの試合にかかる)われわれは、特別なアトモスフィアをつくらねばならない。そして本気で向かっていく必要があり、試合のなかで勢いをつけ、もっとうまく試合をマネジすることだ。なぜなら、今日はファウルにつぐファウルで、レフには助けてもらえなかった。だが、それがうまくいったということだ。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(今夜のチームのパフォーマンスには驚かされた?……)
アルテタ:いいえ。最後に試合を投げ捨ててしまったことには非常に失望しているし、状況もうまくできていなかった。そうなれば罰せられるのがCLだ。もし勝てないなら、敗けないことだ。
われわれはとても試合を支配した。だが、意図を欠いていた。とくにファーストハーフ。もっとアグレッションをもち、ラインをブレイクし、前にプレイし、彼らのバックラインにもっと脅威をもたらさねばならなかった。
セカンドハーフでは、もっとよくなっていったし、大してクリエイトせずとも多くのチャンスをつくっていた。だが、われわれはそこから学ぶ。
これではっきりとした。まだハーフタム。もしQFに進出したいなら、相手を倒さねばならない。そこは明解であり、それが目的になり計画になる。われわれのサポーター全員とそれをやるのだ。
(ポルトはいかにしてアーセナルの流動性を壊した?……)
それが試合のコンテキストだ。われわれもわかっていたし、準備もしていた。そこはレフリーがマネジするべき部分もある。われわれにはなにもできない。だから、(つぎは)われわれがそれに対処し、自分たちの試合をプレイする。
(ポルトのゴールではプレスが十分でなかった?……)
あのエリアで3回連続でボールを渡してしまっていた。あれはやってはいけない。
(ポルトの守りかた……)
われわれは、守備ブロックに対面することはとても慣れている。先ほども述べたようにファーストハーフ、われわれにはいくらか問題があった。われわれはそこから学ぶだろうし、リターンレグではもっとうまくやるつもり。
(試合の最後の数分はチームの経験不足のおかげ?……)
最後のボールだった。もしあれが94分なら、われわれにはナイーヴさはなかった。それを判断するのはちょっとむごいと思う。しかし、あれが結果に対して大きなインパクトになったのは事実。ここで起きた多くのことが、彼らには初体験だった。それはとてもよいことだった。
(SoTがなかったのは2年ぶり……)
相手を褒めるところだ。彼らはよく守った。しかし、われわれもいくつかのチャンスがありながら、フィニッシュしなかったり、クロスやセットピースで最後のボールが決まらなかったりした。
われわれが相手の誰かにふれるたび、ファウルになるみたいだった。だから、そこから学び、もっとよくなる。
(ピッチに問題があった可能性……)
そうは思わない。ピッチはよかったと思う。速かった。だが、われわれはそれに慣れている。
デクラン・ライスの試合後コメント「頭をつかってプレイすること」
AFCオフィシャルサイトより。
ライス:(セカンドレグ)ぼくらには、全員が必要になる。エミレーツはきっと揺れるはずだ。そして、自分たちのステディアムはフットボールをプレイするには世界ベストのひとつみたいに感じる。だから、準備をしていく。ぼくもすごく楽しみにしているよ。ファンがついてる。チームにはみんなが必要だ。
かなりフラストレイティング。ぼくらはとてもハードワークしたし、とてもよく準備していた。もちろん、今夜ぼくらが絶対にチャンスをつくれると決まっていたわけではないが。2024年が始まってから、ぼくらは学ぶことがたくさんある。今夜からも多くを学べる。
これはとてもポジティヴだと思っている。もちろん最後の失点はとてもツラいが、ポジティヴなのはまだ2レグスのハーフタイムに過ぎないということ。
ぼくらには、まだホームレグがあり、そこにはぼくらのファンでいっぱいになるだろうし、QFをたどり着くためのゴールだって決まる。
(開始65秒でカードながら7つのデュエルに勝利)カードを出されて時計を観たらまだ1分30秒だったのは、とてもタフだった。ぼくみたいな選手は、ああいう試合に入っていくためにタックルをするから。
頭を使わねばならない。経験を使い、ほかの多くのデュエルに関わり過ぎないこと。しかし、それでもぼくはいくつかのデュエルには関わっていって、タックルで勝った。
云ったように、これはつまり知識であり、脳を使ってプレイをするということ。
よりによってライスがあんなに早くカードをもらうとは。あのカードが彼だけでなくチームとしての試合全体のパフォーマンスに影響を与えた感じはある。その後のライスは冷静にうまくやった。もしここで彼がレッドカードをもらっていたらと考えると背筋が凍る。