hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, EPL, Match

【マッチプレビュー】23/24 EPL アーセナル vs ニューカッスル・ユナイテッド(24/Feb/2024)リヴェンジ&バウンスバック

今週ミッドウィークのCLでは、絶好調フォームにおもいきり水を差されてしまったアーセナルながら、PLでインフォームな事実は変わらず。今回はタイトル争いにとどまるべく、リーグ6連勝がかかる重要な試合。ひさしぶりのホームでもある。

それと、もちろん対戦相手。ニューカッスル。

アーセナルにとっては、11月の彼らとのPLでの対戦は、今シーズンここまででもっとも議論な、後味の悪い試合となったのは云うまでもなく。ファンとしても、現時点ではもっとも仕返ししたい憎き相手のひとつであることは間違いない。やり残したことがある。

ポルトガルでのアウェイ試合から中二日、チームのフィットネスも気にかかるなか、キープレイヤーたちが復帰するかもしれない可能性も示唆されている今日のこの試合。プレヴューしてゆこう。



アルテタの試合前コメント「(ポルトの)ダークアーツからも学ぶ必要がある」

昨日行われた試合前プレス会見。AFCオフィシャルサイトより。

(パーティは起用できる?……)

アルテタ:観てみよう。今日はセッションもある。もちろん彼は、もう何ヶ月もアウトだったし、われわれもそのタイミング、彼が満充電かどうかはっきり判別する必要がある。だが、彼はとても近いと思う。

(ほかのケガ人について……)

ガビーも同じで、もういくらかやってきている。アレックスもそこまで遠くない。トミヤスはまだもうちょっとだ。

(スクワッドはポルトの敗戦にどんな様子……)

わたしが観ているものは、もうホームでポルトとプレイしたくてしょうがないチーム。素晴らしいCLの夜に、ファンの前で結果を出すこと。彼らを倒して勝ち抜ける必要がある。タスクはとてもはっきりしている。

(すぐにバウンスバックする重要性……)

それだ。ポルトは済んだこと。われわれは、それについて話している。自分たちもとてもうまくやれたことがあると知っているし、進歩すべき部分もわかっている。

それもまたCLの小さなマージンを物語るものだ。なぜなら、われわれの最大のチャンスのひとつは91分のガビのものだったのだから。もし彼があそこでゴールを決めていれば、1-0になり素晴らしかった。CLで成熟した、規律あるパフォーマンスだったとね。だが、最後の一瞬で敗ければ、違うものになる。

そこははっきりしている。だが、われわれは自分たちのいる場所を見失ってはいけない。自分たちがやっていること、明日の試合の重要性。完全なるエナジーと集中はそこにある。

(ランスに敗けた3日後にマンシティに勝ったときを再現したい……)

それが、われわれに必要なリアクションだ。始まりからステディアムのアトモスフィアがほしい。わたしはみなさんにお願いしたい。明日の夜は元気いっぱいでここへ来てほしいと。なぜなら、チームにはそれが必要になるから。

われわれは、PLでとてもいいときにあり、そこでそれをつづけたい。明日の試合は、それを成し遂げるのに非常に重要な試合だ。

(リヴァプールとのホームゲイムに近いアトモスフィアを求める?……)

わたしはつねにもっと求めるよ! わたしは、チームにはもっといいプレイを求めるし、観客にはすべてのボールについてもっと元気いっぱいに反応してもらうことを求める。それこそが、明日必要になるものだ。

(試合後のセレブレイションも似たようなものになりそう?……)

観えるところでもドレッシングルームのなかでも、どうなるかはわからないね。まずは勝たないと。

(ニューカッスルには借りがある?……)

どのクラブとも歴史がある。つねに過去におきたことがあるし、これから起きることがある。われわれは、この試合の重要性をわかっているので、自分たちのやるべきことにただ集中するだけ。

(3つのアウェイ試合のあとでエミレーツに戻る気分……)

そうだね、リヴァプールの試合から長い時間がたったように感じる。ひさしぶりだ。われわれはホームでプレイするのが大好きだから、明日は素晴らしい試合になる。

(前回ニューカッスルと対戦したときとチームが変わった点……)

明日わかるだろう。彼らもまたちょっと変わっているし、何人かの選手はいないのかもしれない。それはこちらも同じだ。だから、どうなるか観てみよう。毎試合で違いがあり、アウェイとホームでもアプローチは変わりうる。

(ニューカッスルの試合へのアプローチについて……)

わからない。彼らはいつもとても違うアプローチをするし、とくに彼らがボールを持っていないとき。だから(ポルトとくらべても)まったく違うふたつのセットアップになるはず。

(ポルトの敗戦をさらなるモチヴェイションにする?……)

ほかのコンペティションで起きたことだ。しかし、敗けたあとに腹のなかにあるものは否定できない。われわれは、それをもっとよくなるためにとてもパワフルなやりかたで利用せねばならない。

(ジュリアン・ティンバーについてと、シーズン終了までに復帰できるか……)

強く願っているよ。彼はいまとてもよくやっている。もうピッチで何人かの選手とやっているし、来週かそれくらいにはチームともすこしづつ始めていくだろう。

そのあと、われわれはそれがどうなっていくか観る必要がある。彼の自信レヴェル、フィットネスレヴェル。その回答が「イエス」であることを願う。

(フィットネス面でのスクワッドのシェイプについて……)

当然われわれは何人かのビッグプレイヤーを欠いている。だが、それに適応しなければならない。彼らの復帰を期待しているが、できるだけ早く戻す必要があるし、彼らがチームにもたらすだろうインパクトもわかっている。フルスクワッドが戻ったときのインパクトを。

(2試合でG11はゴールスコアラーが必要という批判への回答?……)

ノー。わたしが思うに、それはチームがゴールを決める能力があること、ゴールをシェアできることを示していると思うし、われわれはそれをコンスタントにやらねばならない。それこそが、シーズン終盤での要求だ。タイトルを勝つベストチャンスを得るためには、一定量のゴールを決めなければならないだろうし、一定量の失点はしてはいけない。そこは避けられない。

(なぜニューカッスルは倒すのが難しいチームなのか……)

彼らはとてもいいチームだから。とてもよくコーチされていて、ファンタスティックな選手もいる。チームのなかにはグレイトなスピリットもあり、われわれにとっても、ほかの多くのチームにとっても倒すのが難しい。

(チームのいまのポジションにどれほど満足している?……)

われわれはいまとてもいいポジションにいると思うし、自分たちのなりたいものであると思う。もっとよくなっていけるのかわからない。

以前にも述べたように、わたしがもっとも重要だと考えるのは、いまやっているレヴェルで自分たちがパフォームできると信じつづけること、そしてスクワッドが起用できること。そして、もしこのふたつのことがあるなら、われわれも彼らに本気でゴーを出せる。

(選手はダークアーツに関する知識を身に着け、エッジを研ぐ必要がある?……)

イエス。われわれは、まだ多くのことを成長させることができる。こうした経験は、チームの判断にとても関係している。ゴールだけでそれをするのは、わたしはあまりフェアじゃないと思う。そして、わたしは彼らのそのことに関してはとてもはっきりしていた。なぜなら、わたしは彼らがたくさんの正しいことをしていたと信じているから。

彼らにクリップを観せ、トレイニングし、シナリオを与え、何度か注意することもある。それを非常に上手にやる選手、あるいはそれをマスターしているチームから学ぶ必要がある。それが非常に重要だ。それがチームのために競うということだから。

試合のマネジメントやそういったことは、われわれはまだ進歩できる。だが、この一年のあいだにも、間違いなくわれわれは進歩できるし、ビルドアップフェイズでも進歩でき、リスタートでも進歩でき、多くのエリアで進歩できる。

全体的に、スクワッドを築いていくとき、確実にそのエッジは必要になる。だが、それはいずれ来る。ときにそれはクラブの文化から来るものだ。クラブのDNAのなかにあるもの。もしそれがアーセナルのDNAと直接リンクするものでなくても、そこは確実に進歩させなければならないところ。

われわれには、ほかの多くのクラブにないものがある。ベストのなかのベストを持ちたい。それが目標だ。

(チームはナイスガイにもバッドガイにもなれる?……)

そうだね、バッドガイについてはよくわからないけど、トリッキーにはならなければいけない。スマートになり、ストリートワイズになり、どんな状況でもトライして優位をもたねばいけない。彼らもそれはわかっている。

(ピッチ上での選手たちのアティチュードはどうコーチする?……)

もしそれがないのなら、それこそ育てるべきものだ。間違いなく。なぜならベストチームには、ベストプレイヤーがいて、彼らにはそれがあるから。

(4ヶ月前にニューカッスルと対戦してからVARには進歩があった?……)

みんなが望んでいることだ。最終的に判定がよくなっていること。最近のスタッツが示しているのは、それが劇的に改善されたということであり、多くの判定が正しくなっているということ。だから、そうなっていることを望むし、今後も継続してほしい。

(VARが判定の議論に役立っているという話がある?……)

わからない。わたしは自分が感じていることを話したのであり、わたしはとても率直だっただけ。それはルールのことであり、わたしの責任の範疇にはない。

(チームはポルトの試合から何を学んだ?……)

チームは、学ばねばならないね。しかし、同時にわれわれには試合が正しくマネジされている必要がある。それはチームがやることじゃなくて、レフリーがやることだが。

われわれはそれを彼らに委ねなければならない。なぜなら、水曜に起きたことは明白であり、われわれはそれに対処しなければならないし、準備もできていなければならないが、結局はそれは彼らの仕事だ。彼らがマネジする必要がある。

(ニューカッスルへのリヴェンジを望むこと……)

ドレッシングルームでは、翌日にはすぐ試合をしたいという気持ちがわたしにも伝わってきた。

あの敗戦のあと、あのようなフィーリングがあり、彼らが戻ってきてから1時間か2時間後には、あらためてそういう渇望があるのを観ることになる。

(感情的なエナジーはどれほど残っている?……)

たくさん。多くの選手が今シーズンは多くの時間をプレイしていないし、重要な選手もそう。だから、まだ5人か6人はチームのためにがんばれる選手がいると感じるし、また一部の選手には、去年起きたこともあり、今シーズンはとても違うものだと確認したい。そしてそれが多くのエナジーをもたらす。自分たちが直面しているものはわかっているから。

(ベンチからの選手がもっと試合に関わっていくようになる?……)

イエス。だが、ここ数試合でも変更は行っているし、毎試合起きることは違う。正しかろうが、間違っていようが、最終的に結果が決断を決める。われわれは、正しい判断をしようとしている。以上である。

(昨シーズンとくらべて今後の試合の違いをどのように感じている?……)

大いに興奮があると感じているよ。とくに内部で。なぜなら、われわれは全体的に正しいことをしているし、そこにいつづけたいと考えている。なぜなら、われわれはCLにいて、エミレーツで素晴らしい試合もプレイするのだから。

外部的には、違うのかもしれない。予想はもっとふたつの相手チームにフォーカスされるのだから。それだけ。

アルテタ会見の後半部分。

やりとりのサマリー。

  • Would you do anything differently post Newcastle?: I don’t know, what is the lesson? I said what I felt and how I felt. You know when you talk publicly you are going to please people.
  • Can’t change who you are: I have a duty to defend my players and this club. We have a right to say it. It was a good experience.
  • Important to do what you did: I have a club that gives a lot of support.
  • Do you need to change your approach?: There’s a percentage in every game plan. You have to adapt to certain qualities.
  • Fight fire with fire?: You have to control your emotions. I’ve seen my team face difficult opponents.
  • Mature enough?: I don’t know what mature is. It’s about being intelligent.
  • Are you players mean and nasty?: I don’t know. They’re incredible players. They have enough intelligence to deal with it.
  • Do you want them to have that side to them?: When we play Liverpool or Man City you’re always like how incredible they were.
  • What’s happening with Jesus?: It’s a thing we couldn’t resolve quickly. We didn’t want to take risks.
  • How difficult and relentless the league is?: We’ve made that step. In Europe we’re still competing. We want more and better.
  • Okay with the turnaround?: I would prefer Sunday or Monday, but it’s not in our hands.
  • Push for differences: At least we’re not playing at 12:30.
  • Element of revenge with Newcastle?: There’s always a story. Especially after Porto, we want to make a statement.
  • What did you learn from your players in that match?: It was a competitive match, the team performed well but the margins were small.
  • Premature to say you’re 3rd in the title race?: I don’t know. We are there. We want to be first.
  • Comes from recruitment?: Of course, but it also comes from the club.
  • Something that was lacking?: We had many other things, we want the best of the best.

以上

 

今回の会見のトピックは、ニューカッスルへのリヴェンジと、ポルトでの敗戦の話が同じくらいの量という感じ。

とくにポルトの「ダークアーツ」の部分についてのやりとりが興味深い。

“dark arts”というのは、辞書で調べると「悪い秘術」とか「あくどい技術」みたいな意味で、要するに「36個のファウルと50%のインプレイ」みたいな先日の試合で彼らが勝つために徹底して行ったずる賢い策略のこと。アルテタは、アーセナルのDNAにはそういうものはなくても、そこから学ぶものがあると述べている。たしかに。

この文脈では、“street-wise”も似たような意味で使われている。マリーシア?

ここはわりと重要なことが語られていると思うのだけど、AFCのサイトの公式トランスクリプトではなぜかここの部分が抜けていて、よそのサイトで観たものを、あとから足した。しゃべっている場所がちょっと違ったらごめん。

サイトで省略されていたのは、AFC的にポルトのやりかたをdark arts呼ばわりするのは、問題があると考えたのかもしれない。

マーティン・オーデガードの試合前コメント「Bring the noise again!」

マッチデイプログラムでのキャプテンノーツ。AFCオフィシャルサイトより。

オーデガード:今夜エミレーツに帰ってこられて、みんなすごく興奮している。照明の下、サポーターもさらなるビッグゲイムにアツくなることだろう。

ぼくはこの試合は特別なものになると思う。ここから、ぼくらのサポーターが持つ試合に与えるインパクトを毎試合で観ることになるはず。それはいまピッチでも観られるものだ。ぼくらがプレイするときは毎回サポーターとのつながりを感じるし、チームにとってはそれがとても重要になっている。

みんなのノイズやエナジー、熱がすごくチームの助けになっているから、今晩もそれがほしいんだ。これは、ぼくらがみんなといっしょにやりたいことだから。

もちろん、St James’ Parkでの敗けもさらなるモチヴェイションとして利用できる。

だが、チームにとっていちばん大切なことは、自分たちのフットボールをプレイすることだ。チャンスをつくりつづけ、ゴールを決めつづける。そして同時に、最近のリーグ試合でぼくらがやっているように、守備でもうまくやりつづけること。今日はホームでそれをやるいい機会だ。

個人的には、ナイトゲイムは大好きなんだ。雰囲気はよりインテンスに感じるし、特別に感じる。前回エミレーツでのリヴァプール戦でやったように、ステディアム内部をそうしたフィーリングとノイズで埋められるか、観てみよう。

あれはすごい試合だった。そして美しい日だった。あの結果だったし、アトモスフィアも。もしかしたら、あれはぼくが人生で目撃したなかでもベストな雰囲気だったかもしれない。

ホームであんな試合をプレイできたら、ホームサポーターの前でプレイできら、しかも重要な勝利を得られたら、なんてすごいフィーリングなんだろう。ぼくら全員がとても楽しんだし、あれは美しい日だった。

あのあと、ぼくがクラブフォトグラファーのスチュワートと写真を撮るのを観たと思うけど、あれはあのときの思いつきなんだ。ほかの多くの仲間たちと同じように、彼はいつでもぼくらといっしょにいるし、もう長いことそうしている。彼は、いいときも悪いときもずっといっしょにいたチームのビッグサポーター。だから、彼を撮ったってべつにいいよね?と思っただけ。

彼にもいい思い出になればよかった。まあ、ぼくもあの写真がどうなったか知らないんだけど。写真よりもフットボールにこだわらないとね!

あれはいい日だったよ。さっきも云ったように、重要な勝利だった。だから、あのあと勝利をつづけられたこともよかった。WHUとのアウェイでのビッグウィンに、バーンリー。どちらも難しい場所だ。だから、ぼくらの支配的なプレイ、自分たちのやりかたでプレイしたことはとてもポジティヴ。

決めたゴールだけでなく、つくった多くのチャンス、クリンシーツ、素晴らしかった。あれこそぼくらがやりたいこと。

リーグでのここ数試合は、とてもブリリアント。ここからもそのように継続しなければならない。ぼく個人としては、バーンリーで決めたゴールにも満足している。あれはぼくにはひさしぶりのゴールだったから。

またゴールしたい。試合の早くのゴールは気持ちいいから。あれはいいストライクだった。とても満足している!

社カメのStuとの記念撮影が批判されていた件は、べつに釈明なんて必要ない。

おれが唯一心配していたのはあれがちゃんと撮れていたのかどうか。一回失敗してもう一度チャレンジしてたけど、その場で確認してなかったから。彼もそれがさだかでないとは。では、もう一度やらねばなるまい。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *