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Arsenal, Emery, Wenger

アーセナルを退団後、休暇を満喫するウナイ・エメリ。競争の世界に戻るエナジー

(※写真は“Marca”より。エメリ氏がマドリッドで経営するレストランの前だそうで)

ラウル・サンレヒへの批判についてブログエントリを書こうと思っていて、そのなかの批判ポイントのひとつに「エメリに固執し解任タイミングを間違えた」というのがあって、そういえば最近エメリのインタヴューがあったなと。参考までにと思って、さかのぼって読み始めたら予想外におもしろかったので、読むついてで訳してシェアするので読んでください。

Emery: “Ya superé el duelo del Arsenal, hicimos cosas buenas”

1/31の『Marca』に掲載されたもので、いまからおよそ1週間前のもの。

エメリがアーセナルでマネージャー解任について「ファンに追い出された」と語ったというのが、たくさんのメディアで見出しになっていた。もしかしたら日本でも紹介されていたかもしれないので、いまさらだったらすまないね。

スペイン語記事をGoogleで英語にしてそれを訳しているので、いつもどおり二重の意味でクオリティはお察しください。あしからず。



ウナイ・エメリのインタヴュー。休暇。PSG。アーセナルのこと

※以下、見出しは訳者による。

※質問回答はオリジナルから順番を入れ替えているところがある。

長い休暇について

(PSGとアーセナルのあと、いまはどんな日常生活を?)

エメリ:この16年間で初めてなんだ。仕事なしで一ヶ月以上も休むのは。なにかほかのことをやろうとトライしているよ。休んだり、家族と過ごしたり、旅行してフットボール関係者に会ったり。

生で試合観戦もしている。たくさんの情報が得られるんだよね。リラックスして観ていられるよ。なんの決断もいらないし、プレスカンファレンスもない……。

最初の2週間はオファーも来ていて、仕事に戻る可能性で張り詰めてもいた。でも、いまは落ち着きたいんだ。電話も持ち歩かないようにしてる。

(1日に何試合くらい観ますか?)

TVで試合に集中するのは難しいよ。それと、仕事のときはそれで分析をしていたから。観るのは観るのだけど、もう義務ではないから。

だから気まぐれにプロの観点から選手や戦術を分析することもあるという。

この2ヶ月で、VallecasにSan Sebastián、Valenciaなんかに行ったよ。

(この数ヶ月で仲間からフィードバックをもらったり?)

たくさんの人たちと話した。たとえばSetiénとは彼がバルサと契約する前だが6時間もしゃべったよ。奇妙にも、わたしはそれまで彼と面識はなかった。でも彼はまた別の観点を持っていたから、とても有意義な時間だった。

フアンマ・リーヨとも話したい。もう何年も前からの憧れの存在だ。Marbellaでは、ラファ・ベニテスにも会いたいね。

ほかのカテゴリーの人たちとも会いたい。たとえばImanol Idiakez(※元サラゴサのマネージャー)。彼はlillist(※訳注:?)でもある。

ポッチェティーノとは2週間前に食事をしたし、ハヴィ・グラシアとはよく一緒に朝食をとるね。彼らはロンドンでとても近くに住んでいたから。

コーチ論・マネジメント論

(コーチとしてこれから自分が成長できると思いますか?)

わたしはコーチにはふたつタイプがあると思っているんだ。長期で成功していくタイプと、短期でも成功するタイプ。

なぜかと云えば、わたしにとって成功とは、異なる場所に適応していくことであり、長期に渡りとても要求を高くし、決断をし、納得させ、その場の全員の先陣を切ることだから。

わたしにとって成功しているコーチというのは、ルイス・アラゴネスなんだ。彼はカウンターアタックでアトレチコを成功させ、またスペイン代表ではとても違うスタイルだった。彼は異なるふたつのモデルで、それは彼が欲したものだが、それでいて競争力があった。ルイスは彼が呼んだ選手たちから、それはもうとてもリスペクトされていた。

Ochotorena(※訳注:スペインNTのGKコーチ)から聞いたのは、彼が朝7時にはもう起きてコカ・コーラを飲みながら新聞を読み、そこで決め事をしていたと。それはとても競争力があった。それが成功になる。

(エリートチームにおいては、戦術よりもグループマネジメントのほうがより重要?)

イエス。それはリンクしているけどね。自分のアイディアをフィールドで伝えることは、グループをマネイジするのと同じだ。

(フットボール選手として成功するうえで周囲の環境はどれだけ重要でしょう?)

そのトピックはますます大きくなっているね。いまや複数の代理人、それに父がいて、兄がいて…… みんながクライアントを探している。息子であり兄弟であり。チームにはそんなにいない。それはまた別のマネジメントであり、コーチにこそいなければならないものだ。とても重要だよ。選手がそれを広めている。

PSGについて

(PSGはいずれCLを勝つことになると思いますか?)

毎年チャンスはあるんだ。どの年も可能性はある。わたしがいた2年間では…… 初年はバルサがいた。VARがあればわれわれが勝ち抜けていただろう。翌年はマドリッド。こちらもVARがあればわれわれの勝ち抜けだった。まあそれほどあからさまではなかったけどね。

そして去年はマンチェスター。わたしはいなかったが、彼らはVARに敗れた。わたしは文句は云わない。それもフットボールのひとつだ。

しかし、今年ネイマールはとても集中しているように見える。ひとつ例を挙げると、彼は誕生日にブラジルに帰らなかったのはここしばらくで初めてだそうだ。それを読んでわたしは、今年の彼にはより信頼がおけると思った。

(エンバッペやネイマールみたいなスター選手を率いましたが、一番高くついたのはなんでしょう? 詳細について)

わたしと彼らはいたって自然な関係だったよ。とくに問題もなかった。

ネイマールは、メッシとクリスチャーノ以降で世界一になれるすべてを持っている。彼はフットボールが好きで、いい人間でもあり、いいプロフェッショナルでもある…… 彼に必要なのはフットボールへの100%の適応だろう。つぎの5年フットボールだけに集中するために。

わたしは彼について3つのプロセスについて話していたんだ。パリへの適応、わたしが望んだ彼自身の確信、それにクオリティを発揮すること。

思うに、つまり、われわれはPSGでもいい仕事をしていたのだ。だが、わたしはパリとCLを勝つためにサインし、そしてそれは不可能だった。なぜならマドリッドとバルサが立ちふさがったからだよ。

わたしには最高の選手たちがいて、そのふたりともプロフェッショナルな関係だった。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

2 Comments on “アーセナルを退団後、休暇を満喫するウナイ・エメリ。競争の世界に戻るエナジー

  1. 一般人からすると、正直スポーツを職業とする、というのはどんなことなのかいまいち想像がつきません。その監督、というのもまた想像つきません。
    ただ、アーセナルという全世界的に名の知れ渡っているクラブの監督のプレッシャーは計り知れないものだろう、という事は分かります。どのくらいかは想像できませんが。
    エメリはアーセナルでは上手くいきませんでしたが、アーセナルを指揮してくれたこと、本当にお疲れさまでしたと思っています。次はどのクラブに行くかは分かりませんが、心から成功してほしいです。
    ヴェンゲルの退任後の例え、とても分かりやすかったです。

  2. インタビューを見ても知的な監督ではあると思うけども
    結局、戦術なんて選手が踊るか踊らないかだと思うんだよなあ
    ボロボロだったレアルがジダンで立ち直る度により思う

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