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補強はふたつのローン。慎重な動きは過去に学んだ結果か。アーセナル2020冬の移籍市場まとめ

さて1月末にヨーロッパの移籍ウィンドウがクローズして、2020冬の移籍市場が終わった。EPLは2週間のウィンターブレイクに突入し、毎日の話題も少なくすっかり落ち着いたアーセナル界隈となっている。

いつもどおりアーセナルは地球上のありとあらゆる選手とリンクされながら(笑い)、結局補強はふたつのローン。これはクラブレコードでニコラス・ペペを取った昨夏のようにファンが熱狂するようなものではなかったものの、ひとまずは最大の懸案であったポジションの穴を補うことに成功した。

いくつか本命らしいターゲットにチャレンジしていたとも伝えられているが、シーズン中ということもあり冬の補強が難しいのはわかっていたことでもある。今年の夏にはまた大きな動きがあると期待したい。

このブログでもそれぞれは伝えてきたが、ここで2020アーセナルの冬の移籍についてまとめておこう。



アーセナルの2020冬の補強選手まとめ

ローン2名。

※選手プロファイルはすべてTMより。※選手写真はArsenal.comより。

パブロ・マリ

Pablo Marí

Age: 26
Height: 1,93 m

Main position : Centre-Back

彼については獲得の発表があってからこのブログでもろもろを伝えている。アルテタの最初のサインとなった。

【Welcome】アーセナルがパブロ・マリの獲得を発表【to Arsenal】 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

フラメンゴから半年ローンで、シーズン終了後の買取義務はないと伝えられている。

移籍に要したコストは半年のローンフィが£4M。夏に買い取るなら£8MとSky Sportsが報じていた。

スペインクラブから2016年にマンシティに移籍するも、クラブにはコンパニ、オタメンディ、ストーンズのようなCBがいたためにプレイするチャンスもなく。本人はシティに加入してからペップ・グアルディオラにもファーストチームのスクワッドにも一度も会ったことがないそうで、シティくらいのでかいクラブだとそんなこともあるのかと非常に興味深かった(※皮肉です)。

3シーズンをローンで過ごしたあと2019夏にブラジルのフラメンゴにパーマネント移籍(€1.7M)。たった半年の在籍期間ながらCBの主力選手としてブラジレイロとコパ・リベルタドーレス、それぞれのタイトル獲得に貢献したという。

アルテタは彼について「ピッチを開ける選手」とコメント。高身長で対人の強さもさることながら(CWCでのリヴァプール戦の映像はこの取り引きを進める十分な動機になった可能性がある)、バックからのプレイについても大いに期待していそうだ。またフラメンゴのポゼッション&ハイライン戦術に適応していたことも、アルテタが評価するポイントだろうと思われる。

アーセナルにとってはトマス・ヴェルマーレン以来の左足CBということで、もし彼が今後CBのレギュラーでプレイするようなことがあれば、ついにCBの利き足とポジションを一致させることができる。じつはこのことがアーセナルのCBにとっては、一番影響が大きいかもしれない。という気もしないでもない。

もっとも、一般的には彼がアーセナルで最初からスターターを約束されているとは思われていないため、レギュラーでプレイするチャンスを得るためにはそれなりのアピールも必要になるはず。

このウィンターブレイクの2週間は、マリにとってアーセナルでのキャリアを考えればかなり重要な期間になりそうだ。シーズン終了までチャンスはたったの4ヶ月しかない。

セドリック・ソアレス

Cédric Soares

Age: 28
Height: 1,71 m

Main position : Right-Back
Other position: Right Midfield

彼の移籍についてはそれが実現する直前にこのブログでも取り上げたが、獲得後にちゃんとフォロウしていなかったかも。

デッドラインデイにAFCが彼のローンでの獲得を発表している。

Cedric Soares to join us on loan

ローンはシーズン終了まで。こちらも買取の義務なし。というか、本人とサウサンプトンとの契約自体が今年の夏までなので、シーズン終了時にはフリーエイジェント。義務もへったくれもない。

これまでのキャリアとしては2015年にポルトガルクラブからセインツに移籍。2019冬にはインテルへ半年ローン。今シーズン前半はセインツでPL16試合に出場している。

EURO2016でタイトルを取ったポルトガルスクワッドの主力だったことを考えると、28才にしてフォームは落ちてきていると見るのが妥当だろうか。

今回のローン獲得で個人的に思ったのは、このセドリックについて、スタッツやプレイスタイルといった肝心のプレイ内容が驚くほど伝えられていないこと。新しい選手をせっかく獲得したというのにこの無関心。ファンベイスにおける期待感のなさ(笑い)が浮き彫りになっているように思える。

とあるデータアナリストによれば「スタッツ的に特別なところはあまりない」選手だそうで。。おうふ。

キャラクタリスティクスはWhoScoredではこんな感じである。パスとコンセントレイションがWeak。大丈夫かな?

それよりも話題になっているのは、この取り引きにまつわるもっと政治的なことだったりする。

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3 Comments on “補強はふたつのローン。慎重な動きは過去に学んだ結果か。アーセナル2020冬の移籍市場まとめ

  1. マリだけでなく、ソアレスも当初報じられていたよりローンにまつわる費用が多いような。。
    エージェント手数料諸々なのか。。

  2. デニススアレス、マリ、ソアレス
    何気に冬のローン代だけで結構な額になってますよね
    ソアレスは怪我だし、フロントの動きに疑問も出ますわな

  3. ダイジェストしか見てないけど、ソアレスは守備がまずまず+両足が使えるみたいだし、両SBの控えとして貴重だと思う。

    今のチームには本職のSBが1人もいない。SBができるCBもいない。なのでSBが1人でもケガするとベンチがいなくなり、先日のサカのような事態になると思う。

    またPLでは相手を消耗(ケガ)させるためのラフプレーがあまりカードの対象にならないので、SBは日常的に蹴られ続けてる。ウインガーから転向したサカあたりは蹴られる前提でプレーしてない(ウイングだったら蹴られてFK取った時点で仕事は終了)から、低い位置での消耗は相当激しいと思う。SBの人数をローンで増やしたのは正解じゃないだろうか。ソアレスのケガが治れば、だけど。

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