アーセナルに得点が帰ってきた
ニューカッスルの4得点につづいて、今回は3得点。わーい。
PLの2試合で7得点を取ったのは今シーズンで最多。もちろんクリンシートならずは残念だったし、たった2試合でなんらかの傾向をつかもうとするのは乱暴ながら、ひとまずは得点を重ねていることを喜ぼうではないか。フットボールはやっぱりゴールがないとつまらないし。単純にすげえ楽しいよねっていう。。
まずは27分のエンケティア←サカ。
エンケティアのコメントのように、ふたりはアカデミーでもずっと一緒にプレイをしてきており、以心伝心のパートナーシップ。あのクロスは美しかった。サカをマークしなければならないポジションにいたイウォビは、あのクロスを阻止できなかったのはきっと悔しかったことだろう。もちろん彼のことはよく知っているのだから、クロスが危険なこともわかっていたはず。
エンケティアもアルテタの期待に応えつづけていて、称賛されるべき選手だが、ここはサカに注目せざるを得ない。サカはいまちょっとしたセンセイションのように扱われ始めている。今回でアシストを「9」に伸ばしていて(※すべてのコンペティション)超攻撃的FBとして、そのうちほんとうにTAAのような選手に比較されるようになるのかもしれない。マルティネリといい、サカといい、ヤングプレイヤーのブレイクがつづくアーセナル。素晴らしいことだ。
そして2点目はそのわずか6分後。逆転ゴールとなった33分のPEA←ルイス。
DFの裏を抜ける動きと質の高いスルーボールという、ふたりのいいところが同時に出たプレイだった。あのシーン、エヴァートンの選手たちはボールを持ったルイスの前進を許し、かつオバメヤンを放すという2重のギルティをやったように思う。ボスも怒るはずである。
ぼくはこのオバメヤンのゴールは左45度から右足で巻いたシュートという「わあまるっきりアンリみたいだあ」と思っていたら、試合後はエンケティアのゴールも含めて、どちらも「アンリ風フィニッシュ」だと話題になっていた。
きっとアルテタが来て、いま選手たちも自分たちのDNAを思い出しているからに違いない。
3点目は、オバメヤン←ペペの後半26秒。
前半終了間際にレノの不幸なプレイから失点し意気消沈していてもおかしくない状況だったので、まさに起死回生の一撃だった。われらも同点にされたストレスを感じたのは、HTの15分だけで済んだという。。
ペペがドリブル突破を匂わせつつ、ああいった精度の高いクロスを入れられることは、チームにナチュラルウインガーがいなかった時代からは大きな進歩だろう。
得点といえば、アーセナルとエヴァートンの試合というのは、PLでもっとも多く得点が生まれた組み合わせの試合のひとつだったそうで、今回の両チーム合わせて5得点でトップに並んだということ。その総得点数159。
Highest scoring fixtures in Premier League history
159 Arsenal v Everton
159 Arsenal v Liverpool
159 Liverpool v Spurs
157 Chelsea v Spurs
156 Arsenal v Spurs
155 Liverpool v Newcastle— Orbinho (@Orbinho) February 23, 2020
上位6試合にアーセナルが入っている試合が3つ。リヴァプールも3つ。スパーズも3つ。どうもこの3クラブがエンタテイニングな試合をやるクラブのようである。
アーセナルとリヴァプールの試合は毎度それが話題になるので得点が入りやすい試合として有名だろうが、エヴァートン戦も同じようによく点が入るということ。憶えておこう。
エヴァートンはアーセナル戦以外は上位に入っていないので、彼らにとりアーセナルは天敵という存在と云ってよさそう。
オバメヤンの高いCVレイト
Captain. Goalscorer. MOTM.
🏆 @Aubameyang7 #ARSEVE pic.twitter.com/5GeZcr8VPd
— Arsenal (@Arsenal) February 23, 2020
さて、得点といえば、今回2得点(&タックル3はチーム最多)で文句なしのMOTMであるオバメヤンの高いコンヴァージョンがまた少し話題になっていた。
この試合のオバメヤンはシュート2本でゴール2。もちろんSoTは2。打てば入るというクリニカルフィニッシャーの面目躍如といったところ。こういう数字を残す選手だから、このひといつもゴール前にいてももらったほうがよくね?っていう議論になってしまうのだ。
『BBC Sports』がこの試合のあとにPLのストライカーたちのCVを比較していた。
オバメヤンは今回2得点でPLのトップスコアラー(G17でヴァーディと同点タイ)になったが、xG比のCVレイトではダントツの1位という。
これはつまり、より難しい、得点にならなさそうなチャンスを得点に結びつけているということ。
今シーズンのもっと前の時期では、ぼくの記憶ではジェイミー・ヴァーディのCVがかなり高かったはずだが、彼はしばらく得点から遠ざかっているということでこういう結果になっているのだろう。
「どのクラブだってオーバを欲しがる」とはアルテタの弁。たしかに。こんなストライカーがいたら誰だってほしい。
フランス、ドイツ、イングランドでずっと結果を出し続けているのだから、スペインだろうがイタリアだろうが、どこでだってやれるということだ。
コラシナツのケガ、サカの疲労でLBが厳しくなってますね。。。ソアレスが出れればいいのですが、出れないとAMNかジャカかメドレーか、悩ましい所です。
セバジョスやってましたね、タクティカルファウル。とてもスバらしかった。
ムスタフィはほんとに人がかわってしまったのかとゆうパフォーマンス。グリースから明らかに髪の色が変わってましたし。
ジャカも。今までジャカのことは好きになれないと思ってましたが、また謝らなければいけないようです。彼は、ほんとはすごく真面目でマネージャーの言うことを忠実に守ってただけなのかもしれない。アルテタになってから、ほんとに信頼できる男になったと思います。
マリのこと見たいですが、出番は厳しいのかな。ソアレスなんてまだリハビリだし。出番は来るんですかね。
次はヨーロッパ。落とせない試合が続きますね。
ジャカ、ムスティ、エジル。本当にエメリ時代とは全く異なる景色。本当にアルテタの人間性、というかリーダーシップ、というか、ビジョンを感じます。試合後にベインズとがっちり肩を組んでいたのがこれまた印象的でした(彼あいかわらずで、とても35歳とは思えない!)リシャリルソンとカルバートルイン、まじでえげつなかった。そっか、みんな休養十分だったのであんなにシャープな動きね・・・。いよいよ、木曜、月曜、と続くなかでどうローテーションさせるか、注目です。エミマル、ネルソン、マルティネッリ、AMN、マリ、ロブがみたい。
エバートンがウィンターブレイク明けだったとは。そりゃ7日間で3試合目とはフィジカルレベル違うよね。ってかよく勝ったなー。
オリンピアコス戦はサカ休養必須ですね。あんな分かりやすい疲労もなかなかないって感じで、見てて胸が痛みました。
まずムスタフィに謝ります。もう見たくないなんて書いてしまい、申し訳なかった。
今までのインタビューでも批判を受けても真摯にトレーニングしてがんばるって言ってたことをずっとがんばってたと思う。そうでなければ、ユングベリやアルテタに認められるわけないですもんね。
たくさん批判を浴びてるはずなのに、それに負けずにずっとがんばってきたことは本当にすごいと思うし、そのがんばりをパフォーマンスでファンに返すことこそ、本当のプロなんだなと思います。
ジャカもそうですけど、今までのアーセナルは個人のエラーというより、組織の歪みが一部の選手にのしかかってた側面もあると思うので、彼らが気持ちよくプレー出来ているのは本当にいいことだと思います。
プロである以上、スカッドの全員が納得することはあり得ないと思いますが、AMNとかホールディングとか燻っている選手もムスタフィとかエンケティアを見習ってトレーニングでアルテタを悩ませてほしいところですね。
改めてですが、ムスタフィ!応援するから、これからもがんばってくれ!
エンケティアの(フィニッシュ以外の部分での)ポジショニングが大分改善されたように思いました。
今までCFとして起用すると攻撃の早い段階から高い位置で留まることが全体の半分くらいはあった印象ですが、それがクロスなどが期待できる場面になるまではPA内までは上がらないような位置取りが増え、オーバやサカやペペの方が高い位置にいるということも結構あったように思います。受けに下りてくるような頻度も増えたというべきか留まる時間も短くなった。今後も続けて欲しい。偽9番的というべきかゼロトップ的というべきかCFではなく彼特有のポジショニングを取り続けて欲しいです。後は細かいテクニックや精度などが向上していけばと期待。ワンツーとか周りの選手との連携の向上も期待。
エンケティアが中央にいるとよく動くので、その分相手CBの注意が引きつけられオーバに対する対応が甘くなったり対応が相手SB1人にならざるを得ない状況も増えているとも思える場面も(前回言及したエンケティアの全体に与える影響の1つ)。エジルやペペが中央付近の高い位置を取るようになったことも含めて作られることもあるので色々見てて楽しいですね。