アーセナルのPLでの勝利は元日のマンU(2-0)以来でなんと4試合ぶり。長かった。
去年末にアルテタが来て以来、さすがにそこまでの即効性は求められないことは認めながらも、満足できる結果がなかなか得られず、ファンのストレスはだいぶたまっていた。
今回は冬のウィンターブレイクを挟んでの試合だったので、この淀んだ「流れ」をリセットするにはちょうどいい機会だった。ドゥバイで準備したことをテストする機会でもあったろう。
序盤はNUFCのカウンター&個人技に苦しみながらも、徐々に流れを引き戻していき、終わってみれば結果は望外の大勝。アーセナルが4得点+クリンシート、しかも、エジル、ペペ、ラカゼットといったここまで低フォームが懸念されていた面々が揃って躍動したのだからたまらない。
Arsenal 4-0 Newcastle: Gunners beat Magpies to end run of draws
r/Gunnersのとあるサブでは、とあるユーザがラカゼットの得点後のエモーショナルなリアクションについて「あの瞬間、みんながラカゼットだった」とコメント。多くのUp voteを集めていた。
そう、おれたちはラカゼットだったのだよ。チーム、スタッフ、クラブ、そしてクラブを愛するファンベイス全体が。もがき苦しんでいた。だからこそあの喜びが爆発したゴールセレブレイションは感動的だった。これぞ“togetherness”。おれは悟りました。
(だからDAZNコメンタリの淡白な反応には少々がっかりした。あそこはめちゃくちゃ語りどころだっただろう。あの勝敗と無関係のゴールがラカ本人にどんな意味があるか。チームやファンにとってどれだけのカタルシスか。別にファンじゃないのだからアツく語ってほしいわけじゃないが、ラカがあのときどういう状況にいたかとか、そこにどういうコンテキストがあったかとか、曲がりなりにもPLを担当するコメンタリなら最低限の知識としては知っていてほしかった。「さすがの決定力」とかそういうことじゃないんだよ。あの尋常じゃないチームのリアクションに何の反応もないなんて)
さて、この試合について振り返ってゆこう。まずはコメント集から。追ってスタッツと論点を。
アルテタの試合後コメント「ラカゼットはずっとアンラッキーだった」
試合の直後、BBC Sportsのインタヴュー。
アルテタ:ウィンターブレイクのあと、トップチームスとのギャップを縮めなければならないとは話していたんだ。ドロウを勝利にしなければと。今日はその最初の機会で、やり遂げた。すべてよし。
ラカにはとても満足している。選手やスタッフの彼に対するリアクション。彼はみんなのためにファイトしていた。ずっとアンラッキーだったんだ。彼はここから自信を得るだろうし、みんながどれほど彼に感謝しているか知るだろう。
つづいて、ポストマッチプレスカンファレンス。オフィシャルサイトのトランスクリプトより。箇条書きにて。
試合について
- (これは満足できる勝利?)イエス。われわれはこれまでのドロウを勝利に変えていこう、このマージンをポインツに変えていこうと話していた。ウィンターブレイク後に自信を得るために、最初の試合をホームでプレイできることはとても重要になるはずだった。だからとてもハッピーだ。
- (後半に何を変えたので?)最初の20-30分は難しかったと云わざるを得ない。彼らはとてもコンパクトでとてもオーガナイズされていた。試合前に話していたのは、多少イライラさせられることもあるだろうし、それで決断をあせるようになったりするかもしれない。チームが団結しなければトランジションゲイムになってしまうということ。
- 彼らはジョーリントンがボールをキープして、両ウインガーズを走らせる一か八かみたいなやり方がとてもうまくいっていた。わたしはそういう試合が気に入らなかったが、30分もするとわれわれがよりよく状況をコントロールし始めた。その後、より継続的にファイナルサードに入っていけるようになり、後半にはひとつふたつを調整して、よりよくなっていった。より効率的に試合をコントロールできるようになったのだ。
- (先行される可能性もあった?)われわれが改善できるポインツを見つけるために、試合をレヴューするつもりだ。どうしてそれが起きたのか、あることをさせるためにどうチームを納得させられるか、相手はわれわれを痛めつけるチャンスをどう得たか。
- 反対に、われわれが自分たちで取り組まねばならないことをやるならば、結果と成果が得られる。それはプロセスの一部だ。
- (35本のパスをつないだエジルによる3点めについて)あれは、われわれがここで築こうとしているものの一部だ。みんなが自分のやりたいことで関わってくれば、みんながまるで一緒にゴールに向かっているように感じる。とてもよかったね。
- われわれが達成したがっていることについて、それにみんなが関わっていることを確認するため、たくさんのことに取り組んでいる。もし2本のパスで得点できたのなら、そのほうがよかったかもしれないがね。
選手について
- (セバーヨスとエジルの一緒のプレイはこれからも見られる?)それは、彼らがどうトレインしてどうパフォームするか次第。しかしダニは今日のような試合なら理想的だったと思う。彼はずっとチャンスに値するトレイニングをしてきた。だから彼のパフォーマンスがうれしい。
- (ペペはクオリティを見せ始めた?)願わくば。われわれが彼に求めているのは、ずばり一貫性だ。このリーグで才能あるワイドプレイヤーズになるのは難しい。なぜなら、当然もっとも難しいのはチャンスをつくることだし、彼にはいくつかのことで話していて、ニコには試合ごとにそれを維持してもらう必要がある。彼もそれはわかっていて、何度か守備的にもなっていた。彼はトップクラスだったよ。
- それこそが彼がかつてやってこなかったことで、それをやるならば、そのご褒美が相手のボックスのなかに現れる。彼は今日違いをつくっていた。
- (オバメヤンにとってのドゥバイトリップの恩恵)彼は3試合バンがあり、3週間プレイできなかったから、このコンペティションでのリズムはタフだっただろうと思う。
- ただクリックしただけでは、思い通りにはいかないものだ。そんなことは完全に不可能であり、ここではフィジカリーにもだいぶ要求される。彼はドゥバイでとてもハードにトレイニングしてきた。シャープに見えたし、今日はまたとてもよいパフォーマンスを見せた。
- (エディ・エンケティアをスタートさせたこと)メッセイジはクリアだ。誰であれ、トレインしていて、能力があり、今日見せたようなクオリティとハンガーがあるなら、彼はプレイするチャンスがある。今日エディをプレイさせようと決めたのは、トレイニングでの取り組みが驚異的だったからだ。わたしが彼のローンを止めさせて、ここに残らせたし、もちろんわたしはその決定を支持する。
- ラカはわたしの下でずっとプレイしてきたが得点はできていなかった。わたしは彼に(ベンチの)理由を伝えて、彼はとても理解してそれを受け入れた。彼にこう云ったんだ「サブから出て得点するんだ」と。彼はそれをやったし、とても満足している。ゴールだけじゃなく、チームメイツやスタッフのリアクションも。彼らは、いかに彼を愛しているかを見せたし、なぜ愛しているのかも見せた。つまり彼は毎日ずっと自分の仕事をやってきたということ。
マンシティのバン
- (マンチェスター・シティのUEFAバンについて)彼(PG)とは連絡を取り合っている。シティについてベストな結末を望んでいる。ペップやスタッフ、選手には愛情も敬意もある。うまいことやってほしいし、彼らがどれだけハードワークしていたかも知っているから、どうかポジティヴなことになってほしい。
- (このニュースを聞いたリアクション?)最初はショックだった。ペップともクラブの人たちとも連絡は取っていたので、気の毒に思った。彼らが苦しむことになるだろうと思って。
- (シティのバンでCLフットボールの可能性がでてきた?)わからない。ドゥバイに行く一週間前、バーンリーとのドロウですべては遠く離れてしまっていたし、そのためにはとんでもないことを起こす必要があった。しかし今日は少し近づいた気がする。
- しかしいずれにせよ自分たち次第だ。われわれはチームとして進歩せねばならないし、90分でより安定しなければならない。もしそれができるなら、よりよい結果が出るだろうし、もしそうなればシーズン最後の数試合では混戦のなかに入れるだろう。
- (そのバンによってヨーロピアンプレイスが得られる可能性について)それについては考えない。マンチェスター・シティにベストになってほしいだけだ。ほんとうにそう思う。そう感じるんだ。自分にとっていまはアーセナルでベストを見つけるのが先決で、クラブをできるだけ高くまで戻せるよう、持てるものを最大化することだが。
- (マンチェスター・シティのポインツ減点とタイトル剥奪の可能性について)わからない。知りたくもない。繰り返すが、先ほど云ったように、彼らにとりベストになるよう、いい結果になるよう祈っている。
- (CL出場はまだシーズンのターゲットでもある?)いまの最高の目標はチームとしてインプルーヴして、木曜にオリンピアコス(※EL)に勝つことであり、今日のパフォーマンスをインプルーヴすることだ。
- (FFPのルールについて)現時点で、今後何が起きるかみんながわかっているとは思わない。すべてのクラブでこれから何か起きるかどうかなんて。わからないね。どうなるか見なければならない。
以上
やはりシティの事案についての質問が多い。
ショックを受けているというのはまあ当然だろう。自分がシーズン途中でチームを抜けたほとんど直後のできごとなのだから。
仮にこの事案が発覚してからの退団となれば、もっと世間からスキャンダラス?に注目を浴びる転職になっていただろうし、それがアーセナルでの仕事を難しくした可能性さえある。
アルテタの指名についてはその判断が遅すぎるという批判もあったが、結果的には遅すぎにならずに済んだことに。
シティのUEFAバンは、一部ではフットボール界ではボスマン以降で最大の事件とも云われているそうで。未曾有の混乱に巻き込まれず命拾いした。
しかし、今回のこのアルテタのシティに対するコメントを見るに、彼はシティともたいそう深いつながりができているようで、彼が今後マネージャーとして大成するようなら、シティが連れ戻しを検討したりする未来もありそうな。いまから心配するようなことでもないけども。
久々に素晴らしい勝利でしたね
オーバメヤンのウイング起用はサカが上がってる時は実質4トップみたいなもので彼はストライカーのポジションにいるし、アルテタは中央からのプレスの点でラカやエンケティアの方がオーバよりも向いてると考えているのではないかと思います。オーバメヤンは攻撃面ではサイドでボール持ってもインパクトがないけれど守備面はサイドでのプレスに向いてるような気もします。
ラカがあんな喜び方をするとは!最近はゴールとかよりもプレー自体に元気がなくなってたので心配してた。報われてよかった。
あとゴールはなかったけどエンケティアの動きはハンパなかったと思う。加速力がすごいのは元からだけど、プレスバックの速さや足元のポストも上手かった。このチームはどんだけストライカーがいるんだろう?嬉しい悲鳴というべきか。
やりましたね。
おれたちのアーセナルがついに帰ってきましたね。ほんとに誇りに思います。
まさかの20番30番のスタメン。セバジョスのあわやオウンゴールもセントレノがビッグセーブ。
おれたちのカルテットがそれぞれゴールとゆう素晴らしい勝利。プレミアでこんな勝ち方、どれくらいぶりでしょうね。エジルもラカもほんとによかった。
とにかく一貫性ですね。オリンピアとエバートンで勝利できれば、いよいよ本領発揮でシーズン終盤へとゆう素晴らしい展開になります。
マリが使えるなら、見てみたいですね。
しかしおれたちのブカヨ、試合ごとにモンスター化が止まりませんね。ティアニーもどったらどうなるんでしょう。ガビもいるし。
とにかく、勝ってよかった。COYG
ラカゼットのここに出せ!アピールからの強引アシスト、エジルの久々のゴール。
再度ここに出せ!アピールからのラカゼットゴール。
そして喜び爆発。胸が熱くなりました。
超微妙なオフサイドになった、エジルからオバへのクロス。エジルのアシストを返して欲しい・・・
それにしても、久々のエジルの数字に表れる結果にはホッとしました。
エジル自身もそのようでしたね。わたし的にはぺぺともにMOMでしたよ。
それと、ラカゼットを祝うムスタフィの表情が良く、自身のパフォーマンスに手ごたえを感じてるのかな?と思いました。
タナボタではありますが、CL圏内が見えてきました。チームも着実に前進して期待しか有りません。
COYG
久々に気持ちの良い目覚めでした。
個人的には、チェンさん推しのダニも大車輪に見えました。
割食うのがトレイラなのが残念ですが、このスカッドで来シーズンも観たい!と思える試合でした。
多くのポジティブな面も見られ結果も出たいい試合でした。
チームの雰囲気いいですね。
ただ、敢えて言おうエンケティアの出来には満足していないと(笑)
いや勿論全体に与えてた影響も大きいと思うし周りの選手とお互いどう動くのか分からなくてぎこちない場面とか多かったし、よくやってたとは思うか。
自分もオーバのSS(LWG)起用はサイドの守備のクオリティの高さによるところも大きいと思います。(前節はサボり気味だったけど)
現状での全体のバランスとしてのベストがそうであるだけかも。
この試合中はエンケティアとポジションを変えて欲しいと思うことはあったけど、
エンケティアのサイドでの守備の実績や攻撃での実績のようなものがない。
試合中にエンケティアもそういうところが出来るというのを見せられたら、
今後このメンバーをチョイスした時に変わるかもしれないとも。(半分願望)
じゃあマルティネッリをチョイスしてというのも挙がってるのかな?
個人的にはオーバとマルティネッリはタイプが似ていて、全体としての攻撃の変化・バリエーションをつけるにはタイプを変えた方がいいいという考え方はあってもいいという意見です。
(絶対正しいとは言わないですけど)
エンケティアの全体に与える影響も劣らず大きいとも思いますし。