土曜のアーセナルは、PLの圧倒的ボトムチームであるシェフUに勝利。しかも、大量ゴール&チームセレクションにも余裕があり、アーセナルとしてはPLでこんなにイージーな試合もひさしぶりだったような、そんな試合であった。
そしてなにより、ヘイルエンドボーイ、エディのハットトリックはこの試合のハイライト。またひとり、苦しんできた選手のレデンプションを目撃してしまった。
ほかにも、サカのキャプテンや、ESRのPL初スタート、トミヤスの初ゴールなどポジティヴなできごともたくさん。
試合を振り返ろう。
Nketiah scores hat-trick as Arsenal thump Sheff Utd
アルテタの試合後コメント「エディはトップレヴェル」
試合直後のアルテタのインタヴュー。AFCオフィシャルサイトのトランスクリプトより。
アルテタ:(エンケティアのゴール)とてもうれしい。タイプのとても異なる3つのゴールで、あれはとてもクオリティと落ち着きが要求されるもの。彼は数週間ゴールはできていなかったなか、今日はチャンスを得て、グレイトなパフォーマンスで3つの美しいゴールを決めた。
彼はつねにいたんだ。いつでも起用できるし、いつも進歩しようとしている。チームのためにベストを尽くそうとしている。彼は多くプレイしている。今シーズンはPLで8試合連続スタートした。それは多い。それが、われわれの彼へ向けた信頼のレヴェルを示している。
(サカのキャプテン)彼はそれにふさわしい。彼の旅路はふつうではないもので、彼はわれわれのもっとも重要な選手のひとり。チームとクラブでの彼の役割は、ますます増している。彼のリーダーシップと存在感は同じレヴェルで増していて、彼もそうしたステップを踏み始める必要があった。もう準備もできていると思う。
試合後のプレスコンファレンス。AFCオフィシャルサイトより。
(アーセナルに選手として、マネジャーとして関わることについて……)
アルテタ:わたしはとても特権だと感じているし、わたしがここでプレイできるチャンスをくれたひとたちに大いに感謝もしている。わたしが選手だったときは、アーセンがこの素晴らしいクラブでプレイするチャンスを与えてくれた。もちろん、マネジャーとしてここに来ることができたのはボードのおかげで、とても特権だ。
(エディ・エンケティアは彼はトップレヴェルにないという批判にどう反応した?……)
わたしにしてみれば、彼はトップレヴェルなんだが。彼はPLの10試合のうち9試合でスタートしていて、それはつまりわれわれがどれほど彼を信頼しているかということで、チームのなかでの重要性を物語っている。
わたしはとてもうれしいよ。アカデミー選手がPLのハットトリックを経験する。彼はいまを楽しむべきだろう。もちろん彼はそれに完璧に値する。これからもっとやってくれることを願う。
(PLで昇格チームが競うことの難しさ……)
個人的な意見としては、ここは世界ベストで、もっとも競争力があるリーグだ。われわれにとっても非常に難しく、チャンピオンシップから来たチームにとってその困難さは想像できる。
シェフィールド・ユナイテッドのことは大いに称賛する。わたしは、彼らのビッグチームとの試合はすべて観て、彼らがどれほどそうした相手に問題を起こしていたか、試合に敗けてもそれがどれほど僅差だったか。だから、わたしは彼らの健闘を祈る。
(アーセナルがフィジカルバトルにも勝っている件……)
それが、チームの望んでいるメンタリティと決意を示している。いかに毎試合、どのボールもリスペクトせねばならないか。どのボールにも試合を通して影響力がある。彼らは試合をとてもシリアスにとらえている。
木曜、わたしは大きな警鐘を与えた。なぜなら、コンテキストが異なるからだ。マンシティ、チェルシー、セヴィーヤのどれとも違う。わたしは、彼らのアプローチにはとても満足している。
(ライスはまたアシスト。彼はファイナルサードでも仕事ができることを示している?……)
イェア。間違いない。これは、われわれが支援できる彼の進歩におけるネクストステップだ。
(試合前に選手たちを一喝した……)
彼らはナショナルチームから戻ってきた。シティを倒し、そのあとIBがあり、そしてスタンフォード・ブリッジ。SBでプレイしたあとは、セヴィーヤへ行かねばならなかった。これは非常にストレスフルな週だ。それに加えて、彼らがこの数週間に体験していたこともある。
そしてついこう思ってしまうのだ。「やっとホームでプレイできる」と。それでは、今日このチームと競うには最悪なことになりかねなかった。
(オーデガードは今日はなぜにプレイしなかったので?……)
この数週間は、みんながプレイしっぱなしだった。彼もとても大量の時間プレイしてきた。マーティンは、試合で楽にプレイできないような、ちょっとした問題を抱えているんだ。
われわれには、すごいクオリティの選手たちもいるし、彼らを信頼しなければならない。今日はそれにちょうどよかったんだ。
(試合中、サカがウィングの場所をスウィッチしていた件……)
相手がどのスペイスを許すかで、ある行動を取る。彼らのホールディングMFが、われわれのアタッキングMFにどう対応するかにもよる。
彼はそれを、ある時間でやっていた。ふさわしいタイミングというものがあるのだ。それも使えるスペイスを攻撃する、またべつのやりかた。
(エンケティアとジェズースとの比較……)
わたしは比べることは好きじゃない。彼らはとても違うと思うし。エディは、チームにまたべつのクオリティをもたらす。彼はゴールへの目を持っている。スタッツを観てみれば、彼は際立っているよ。
彼に必要なのは、時間、機会、それにサーヴィスだった。彼がそれを得るなら、彼はゴールする。そこは間違いない。
(エンケティアはどのレヴェルまで到達できる?……)
わからない。彼はもうアーセナルでプレイしている。PLでスタートしている。彼はすでにとても優秀であり、もっとよくなれる。
彼のもっともよいところは、才能とともにあるメンタリティだ。すごいものがある。彼がそのメンタリティと才能を活かせば、もっともっとやれるだろう。
(トミヤスについて……)
彼のことが大好きだね。みんなも彼が大好き。彼はドレッシングルームでもいちばん人気者のひとりさ。彼に向けたチームメイツのリアクションを観ただろう? みんな彼を前に立たせようとして、楽しんでいた。
彼はつねにとても落ち着いていて、つねにほかの選手たちのためになろうとしている。彼はチームにとってはファンタスティックな選手だ。
(オーデガードにはどれほどタフな負荷がかかっていた?……)
彼にはとても耐久力があると思う。この2-3週間はチームはとてもよかった。キミが云うように彼も毎試合でプレイし、そしてナショナルチームでは困難があった。彼らに起きたことは大きな打撃で、だがそれもフットボール。彼もそれを受けとめる必要がある。彼はチームには非常に重要な選手だよ。
以上
最近はやや不調で、この試合、珍しくベンチになったオーデガードについては、しばらくケガをしながらプレイしていたとアルテタが明かした。なるほどそういうことか。
それと、ノルウェイNTとしてのEURO2024予選敗退のショック。とくにIB後のパフォーマンスが低調だったので、そういう理由と云われればタイミングも合う。スター選手がいても、予選すら通過できないというEUROの厳しさ。
エディ・エンケティアの試合後コメント「永遠に忘れない日」
3ゴールズ。ジェズース不在を感じさせない大活躍。ヒーローの試合後インタヴュー。AFCオフィシャルサイトより。
エンケティア:(ハットトリック)エミレーツで、PLで、家族と友人の前で、それができたのはアメイズィングなフィーリング。
わりと最近、ぼくの叔母が亡くなっていて、これをおばさんとおばさんの家族のために捧げたい。
このときを何度夢見たことか伝えられないほどさ。PLの試合で3つゴールを決めること。ぼくは子どものころからのアーセナルサポーターで、だからそれをファン、友だち、家族、それにチームメイツの前でやれたことは素晴らしい。永遠に忘れない日になった。
あのレンジからのショットはトレイニングでも練習していたんだ。エミールがぼくにパスしてくれて、ちょっとスペイスがあったから。うまくストライクできて、入った。
(ペナルティ)ぼくが蹴ろうと思っていた。やりたかったし。ぼくはいつだってもっとゴールしたい。
でもファビオがやってきて、自分が蹴りたいと。彼が取ったペナルティでもある。彼はおちびちゃんが生まれそうだったので、彼がスコアシートに名前を載せられたのはよかったよ。
ぼくはチームプレイヤー。ハットトリックしたから、ほかの選手にチャンスを譲ることもできた。そして彼はペナルティを担当して決めた。みんなハッピー。
いい話。
彼はハットトリックのボールをどうするのか訊かれて「母に」と答えたらしい。
ブカヨ・サカの試合後コメント「ことばにならない」
アーセナルで初めてキャプテンとしてスタート。サカの試合後インタヴュー。AFCオフィシャルサイトより。
サカ:(アーセナルでスキッパーに)なんて云っていいのかわからない。ぼくがどこから来たか知っているでしょう? アカデミーさ。先頭に立って、選手たちをリードする。今日はアンビリーバブル。ことばを失う。この気持ちを伝えるのは難しい。ただアメイズィング。
楽しんだよ。違う体験だった。もちろん、その仕事についても学んでいる。ときどき、なにをすればいいのかわからなくなっちゃった! でも結局ぼくらはいいプレイができた。それがもっとも重要なことだ。3ポインツを得たことが。
(エディのハットトリック)3つのグレイトなゴール。とくに最後のやつ。あれはアンビリーバブルだった。自信満々なプレイで、彼には今後もあんなプレイをつづけてもらいたい。
彼はすごくハードにワークする漢でもある。一日中。誰もがそれを観られるわけじゃないけど、ぼくは観ているし、選手に訊いてみればわかること。彼はこの瞬間にふさわしい。今夜は楽しむべきだよ。
(2連勝)いい感じ。ぼくらは、さらに築いていく必要がある。来週はふたつのタフなアウェイ試合でもっとハードになるけど、ぼくらは準備できているし、今週みたいな週にしたい。