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【マッチレビュー】23/24 EPL アーセナル vs シェフィールド・ユナイテッド(28/Oct/2023)余裕の大勝

試合の論点

アーセナル vs シェフィールド・ユナイテッドのトーキングポインツ。

エンケティアのハットトリック

PLでのハットトリックは本人初。アーセナルの英国人ハットトリックは2015のフィオ・ウォルコット以来。すばらしい。

1点めは、幼馴染のライスのアシストをナイスタッチで。2点めは、コーナーキックのこぼれ球をゴール前の密集をうまく避けて。そして3点めのあのレンジから。非常に、彼らしくない距離。まあこれらのゴールをあらためて見返すと、相手の守備のゆるさも感じないでもないが、ここでそれを云うのは野暮だろう。

しかし3点めはヤバかった。ボックス外からズドン。まさにあれは自信を感じるショットだった。おれが決めたる!という決意。ミケルもご満悦である。

典型的な彼のゴールといえばボックス内でのタップインで、ボックスにこっそり忍び込んで仕事をするタイプ。だから、こういう冗談も。「あのハットトリックゴールは彼のこれまでの全ゴールを足したよりも長距離」。さすがにそんなわけない(笑い)。

エディといえば、あいかわらずアーセナルのファンには不人気で、しかしボスからの信頼は厚く、そのギャップがもっとも大きい選手という気がする。かつてはジャカ、いまだとハヴァーツにそういう側面があるが、やっぱりエディがいちばんそういう傾向があると思う。アルテタは彼をトッププレイヤーだと評価するが、それに同調するようなファンはあまりいない。

だから、ここで彼がこんなふうに周囲の評価を見返すような活躍をしてくれたのは、すばらしいことだ。アルテタは彼のメンタリティを称賛しているが、まさにその部分がすばらしい。彼の前にはつねにメインストライカーがいて、なかなかスクワッドプレイヤー以上の存在になれない苦しさがあってもめげない精神力。そういう選手だってチームに必要だし、そういう選手は報われなきゃいけない。

4点めのチャンスだったペナルティを、子どもが生まれるというヴィエラに譲ったのもよかった(※その後、無事生まれたと報告がされていた)。あれもまた彼の自信と余裕のあらわれだったように思える。

ジェズースがしばらくアウトになることがわかっているいま、エディが好調になってくれるとチームには非常に助かる。

そしてエディとしては、ファンの信頼を勝ち取るためにはひきつづきパフォームしていく必要がある。今回は相手が相手だっただけに、まぐれ認定するものすらいるのだから。

わしは応援している。

サカのキャプテン

これは、ブカヨ・サカが初めてキャプテンに任命された試合だった(※試合中にアームバンドをつけたのは先日あったばかり)。

キックオフの直前、チームが円陣を組んでサカがトークしている様子は、けっこうグッときたな。

サカはもちろん、間違いなく現在のアーセナルでもっとも重要なひとりで、本人のアーセナル愛も揺るぎない。ゆくゆくはチームのリーダーになっていくものとは思っていたが、意外に早くその機会がやってきたということか。

きっと、今年はサカが本格的にリーダーシップを取りはじめたシーズンとして記憶されることだろう。

22才の彼が、シニアプレイヤーとして明確なステップアップをした日。

愛されるトミヤス

トミヤスがアーセナルで初ゴール。。。最近評価がストップ高のタイミングで。持ってる。

最近のトミーは、高い位置でプレイすることもあるし、シュートだって打つ。彼はアーセナルでのデビュー戦でも、惜しいショットがあったのを思い出す。きっと本人もいつかゴールは取りたいと思っていたに違いない。

ゴールを決めたあとの彼のうれしそうな表情ったらなかったな。あのくしゃっとした笑顔に癒やされたアーセナルファンはすごくたくさんいただろう。

そして、チームメイツの祝福ぶり。アーセナルに来ておよそ1年半でようやく決まったゴールを、選手たちもみんな祝った。あのムードに彼の愛されぶりがよく現れていた。みんなが、シャイな彼をファンの前に押し出そうとするあの感じ。ほんわかしてた。

すでに勝敗は決した試合のアディショナルタイムでのゴールだったから、おまけみたいではあったが、あれで完璧なエンディングになった。とても満たされた。アーセナルはこうじゃないと。

トミヤスが、去年お母さまをなくしていたとはまったく知らなかった。彼の年齢からしてもまだ若いだろうに。母にささげるゴール。これは泣ける。

トミヤスにはこれからもゴールはどしどし狙っていってほしいね。

ESRがPL初スタート

ESRがPLで初スタート。左8でプレイした。

最近、彼もちょくちょくプレイするようになっているし、じょじょに調子を上げていってもらいたいが、この試合のESRはどうだったろうか。

エディのハットトリックゴールで、ひとつアシストは記録されたものの、全体的にはまだ本来の彼じゃないかなあ。なんか、あのチームのなかでちょっと浮いているような印象。システムに組み込まれていないみたいな。この試合は、彼のいたエリア(左HS)はずっとタイトだったというのもあるんだろうけど。

というか、できれば彼のことはもっと積極的にチームプレイのなかで活かしてほしいのだよ。もっともっと彼にボールを預けてほしい。タイトなエリアにいても。ああいうボールを持たないプレイスタイルだから、ボールに触る回数自体が少ないと、本人もノレないし存在感がほんとになくなってしまう。今回は3MFのなかでもタッチは最少だった(38)。

彼があのポジションで輝くには、もっとランを活かして、ボールに触らせて、パスでリズムをつくっていくのが理想的で、ライスやジンチェンコあたりのポジションの選手には、彼のことをもっと理解してもらいたいと思わずにいられない。彼はボールがないと息ができなくて死んでしまうんだ。

今回ジンチェンコはほとんどNo.10でプレイしていたという話もあって、個人的にはジンチェンコ役を彼にやらせてみたかった。

ESR不在で築かれてきたチームと、長いブランクから復帰してきたESRが、このあとどう混じり合っていけるのか。いまのところは、あんまりよい兆候は見えないという気がする。

どうなるか観てみよう。

 

この試合については以上。

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