今回は、アーセナルにとっては、事実上の今シーズン最後の試練という試合だろうか。
オールド・トラフォードのマンU。
ほぼ一騎打ちとなったタイトル争いにおいて、アーセナルは残り2試合、シティは残り3試合を残し、いまだアーセナルはシティの脱落を待っている状態ながら、自分たちにできることは粛々と勝つだけ。そして今回それが試されるのがOTという。
両チームのフォームを思えば、アーセナルが現時点でリーグテーブルでもトップ、ベストシーズンを過ごしているいっぽうで、マンUはほぼワーストとも云えるシーズンを過ごしている最中。だが、腐ってもマンUであり、OTであり。アーセナルのOTでの記録も、安心できるものではない。
いまの両チームの力関係なら、下馬評ではアーセナルがかなり有利と思われているだろうが、なにが起きるかわからないのがこの対戦だろう。
なお、この試合の前日(※今日)、シティにはフルハム戦(A)があるため、彼らがもしそこでポインツを落とすようなら、この試合は俄然注目が集まってしまう。アーセナルファンとしては、土曜のそちらの試合も見逃せない。
アルテタの試合前コメント「わたしの頭のなかではトロフィをかかげている」
昨日行われた記者会見。AFC公式サイトより。
(トミヤスがトレイニングを回避したことと、サカが起用できるか……)
アルテタ:何人かダウトの選手がいるので、明日それを解決できるかだ。もう一度トレイニングセッションはあるので、そこで観てみよう。あなたが挙げた名前のものたち。
(ジョルジーニョが新契約にサインした件……)
彼のチーム対する貢献は疑問の余地がないと思う。彼のチームメイツやクラブ、われわれのプレイへの感じかた。彼は全員をよくしてくれる選手だ。それが彼のメインのクオリティ。
彼はいまもハングリーであり、チームとともに勝ちたがっている。彼はここでハッピーで家族もハッピー。だから、われわれにとってもこれは簡単な決断だった。
(ジョルジーニョがピッチ上でのあなたの目や耳になっている。自分自身のことを思い出す?……)
彼はすべてのコーチにとってとても重要な選手だ。なぜなら、彼の試合の理解やコーチとのコミュニケイションも素晴らしいから。そういうタイプの選手は必要なんだ。そのうえ彼は模範でもあると思う。彼より優秀なひとは探すのが難しい。
彼が必要なときは、彼は自分の行いでひとを動かすことができるし、楽しみが必要ならくだけた雰囲気もつくることができる。彼はベストのひとりだ。そこにはいいコンビネイションがある。
(もしシーズン開始当初に現在のようにタイトル争いをしていると云われたら?……)
ペンを取ってそれにサインする。
(もしリーグを勝てなければどんな感情になる?……)
わたしの脳は、つねにPLタイトルを掲げている選手たちのことを思う。それが現時点でわたしの脳がしていることだ。わたしは自分の脳と本音に従うだけであり、それがわたしの感じ方だ。そして、それがわたしがみんなに感じてほしいことであり、それが達成できることを願っている。
(フラムがマンシティ戦前に凧揚げをしてチームボンディングをやっていた件……)
チームボンディングの真価というのは、誰にもわからないものだ。だが、ときにそれが素晴らしい結果を生むこともある。わたしにも、試合に勝つことに苦しんでいたチームで、夕食に出かけたり、なにかアクティヴィティをやったりしてから、すごいランを始めるという経験があった。
だから、わたしはフラムにもそういうことが起きるんじゃないかと思う!
(あなたの好きなチームボンディング活動はなんでしょう?……)
われわれもいくつかやってきた。遠征旅行もした。David Moyesは、USではよくわれわれを連れ出してくれた。あれはわたしの人生でもベストなできごとのひとつだった。
(タイトルが自分たち次第でないことは精神的にタフ?……)
文字通り、集中するしかないというとてもはっきりした状況だ。やるべきことをやる覚悟。それは非常に単純であり明解。それがわれわれがいまやっていることだ。
(最終的にタイトルが取れなかったときのことも準備しておく必要がある?……)
われわれは、うまくいくと考える必要がある。相手よりもいいプレイをしようとトライし、相手を倒す。最終的な結果はべつのものだ。いまは、それがわれわれの手中にないということ。
(マンUの現在のフォームついて……)
そのことは考えない。毎試合で異なるコンテキストがある。難しさもわかっているし、あそこでわれわれがやってきた歴史もわかっている。だから、われわれは試合に勝つ権利を得るためには、ベストでなければならない。
(アーセナルのOTでの記録について……)
われわれは、やるべきことをわかっている。しかし、なによりもまず、チームは試合に勝つためにふさわしいとても高いレヴェルでパフォームする必要がある。それがわれわれが集中していることだ。
(土曜にマンシティがプレイしているときあなたはなにをしている?……)
トレイニングをしているだろう。われわれにコントロールできることがあるかはわからないが、それにつながっているひとがいるのも確かだ。
(シティとの一騎打ちは2年連続……)
われわれは、彼らを捕まえよう、彼らより強くなろうとする旅の途中だ。それが目標であり、われわれのやらねばならぬこと。
このレヴェルの相手がいるのはインスピレイションであり、それが自分たちをよりよいものにしてくれる。チャレンジしてくるものがいれば、もっともっと先へ行ける。
(シティを倒すのはどれほど難しい?……)
彼らの歴史だ。彼らはたくさんのトロフィを勝ち取り、PLを勝ち取っている。彼らはもう10-15年にも渡り信じられないほどの旅をしている。しかし、われわれはそれを変えたい。われわれは進歩するために、もっともっとよくなるためにできることはなんでもやろうとしている。
(雰囲気の点ではOTはアンフィールドに近い?……)
違いはあるが、相手のクオリティ、個人やマネジャーのクオリティの難しさがある。そこが大いなる挑戦になる。だが、われわれも今シーズンは、すでにとても難しいステディアムでうまくやってきた。だから、日曜も同じことができることを願う。
(マンUとのアウェイでプレイした個人的な思い出?……)
どうだろう。われわれはいま試合の準備をしていて、日曜のプレイを可視化しようとしている。自分たちをとてもポジティヴなコンテキストに置こうとしている。それがわれわれがやろうとすること。
(今シーズンのエミレーツでのマンUとの3-1勝利について……)
あれは、たくさんの代替があった試合だった。あれが難しかったのは、僅差だったこと。彼らには認められなかったゴールなど大きな時間もあった。そのあとには、われわれが試合をひっくり返し、とてもよい2ゴールを決めた。それが彼らのクオリティを示しているし、彼らを倒すためにやらねばならないことを示している。
(ETHには同情する?……)
間違いなく。このレヴェルでは、それが現実だから。マージンは非常に小さいし、ひとつの行動によって勢いがシフトする。このリーグでもそうだし、このシーズンでもそう。なぜなら、素晴らしいランを始めるためには、何かがクリックする瞬間がなければならないから。だから、当然わたしは彼に同情する。
(ジョルジーニョの影響力について……)
まず、彼はピッチ上での選手として、彼はとんでもない選手であり、チームに非常に多くのものをもたらす。クオリティのほかにも彼がチームやスクワッドにもたらすものがある。クラブやわれわれの文化にも。わたしは、彼がチームにいてくれてすごくうれしく思っているよ。
(ジョルジーニョのキャラクター……)
いずれにせよ、彼を好きにならないなんてことは不可能だね。彼はスーパースペシャルパーソンだよ。経験豊富でとても家族思い、ひとに話しかけるやりかたを知っているし、ひとをインスパイヤするやりかたも知っている。だから、チームを駆動するやりかたもとてもよく知っている。チームのとても重要なひとりだ。
(残り2試合でのあなたの感情について……)
集中だ。自分たちがやるべきことへの集中。わたしもその覚悟があるし、とても熱中していて興奮していて、同時にこのときを楽しんでもいる。
(シティがポインツを落とすところを思い描ける?……)
そこはわれわれの手中にはないものだ。わたしが考えていることはすでにお伝えしている。わたしの頭のなかに去来している考えと、なにがわたしのエナジーや意図を駆動しているか。その野心とその目標。それはとてもいいものだ。
(どうやって盛り上がりすぎたり落ち込みすぎたりしないようにする?……)
集中すること。自分たちのやるべきことへの決意。それが唯一のできることだ。まだ難しい相手とプレイしなければならないので、それは多い。
われわれは、このリーグではそうした逆転もありうることはわかっている。これまでの歴史を観てみるべきだ。
(シティはなんという大きな存在なのか……)
進歩をつづけねばならないし、彼らより強くなろうとしなければならない。このリーグの高い要求のなかで、長い長いシーズンで彼らと競うとき。しかし、われわれもそれはわかっているし、それにもしかしたら今シーズンはわれわれがすでに経験したものほどは、高くはないのかもしれない。なぜなら、このリーグはもう違うレヴェルになってしまっているし、わたしがかつて観たことがないようなものになっていると思うから。それが、われわれのいる場所だ。
(最近のレフリーの判定によってマンUがアーセナルに格別のやる気を出す?……)
彼らがなにを感じているかはわらかないが、われわれには考える余地がある。彼らをどう倒すか、相手よりうまくやるにはなにをすべきか。
(フラムのレノやウィリアンとは話した?……)
ノー。
(あなたのアーセナルマネジャーとしての最初のOT試合についてと、それ以降の進化について……)
ときがたつのは早いもので、あれから毎日たくさんのことが起きているし、3-4年前に起きたことなど覚えていられない。いろんな意味で、これが信じられないほどの旅だったというのは事実だが、まだまだこれからだろう。
(ビッグゲイムではいまだに選手たちを焚きつける必要がある?……)
日曜は、リードしているとかリードされているとかは関係ない。あるアイディア、あるいはアナロジーを自分たちの望む状況に伝達しようとすることだ。しかし、そうだね、チームはいまや数年前とは違って、違う準備をするようになっている。
会見のつづきがあるのかもしれないが、まだ発表されていない。この時間差での会見を公表するスタイルはやめてほしいんだが。
さて、やはりというか、土曜の#FULMCIについての質問も多い。
ウィリアンを含む3人のブラジル人選手たちが凧揚げで遊んでた?件。ウケる。ブラジルでは凧揚げが人気なんだろうか。
それと、アルテタはフラムの選手たちと話はしていないと述べたが、ベルント・レノがアーセナルの選手が何人か連絡してきたとぶっちゃけていた。
Full focus on our performance. 📈#FULMCI
— Fulham Football Club (@FulhamFC) May 10, 2024
ミケルの会見は、つづきがあれば追記するかもしれない。
ウィリアム・サリバの試合前コメント「マンUはぼくらにはいいプレイをするだろう」
AFC公式サイトより。
サリバ:彼らに勝つのは簡単じゃないことはわかっている。だから、ぼくらは集中する必要がある。彼らはぼくらに対してはいいプレイをするだろうからね。
最後に彼らと対戦したのはタフな試合だった。前半に彼らがゴールし、そのあとにぼくらがカムバックした。後半は50/50だった。
(毎試合で安定してプレイ)もうひとりいるね。ウォルヴズのKilman。彼はずっとプレイしている。もちろん、ぼくらにはたくさんの試合があるから、毎試合でプレイできるのはすごく誇らしい。
クリンシーツについては、ぼくにはカヴァしてくれるとてもいいチームメイツがいる。それに、攻撃できる素晴らしいチームも。ぼくらは守れるし、相手を苦しめることもできる。思うに、ぼくらが攻撃も守備もベストだ。