アストン・ヴィラについて
PLでは6試合消化して現在12ポインツの9位(アーセナルより1試合消化少ない)。ちなみにアーセナルは同ポインツで10位。6ポインター?
フォーム
PLではW4 D0 L2。4連勝のあと2連勝。リーグカップでは先月ストークに敗けですでに敗退している。
直近の2連敗はリーズとセインツで、この2試合で計7失点しているという。その前の4試合では2失点しかしていなかった。何があったんだろう?
しかし、今シーズンの彼らで特筆すべきはトップチームに対する強さだろう。現時点でワールズベストに近いリヴァプールに7点取って勝ったことも驚いたが、レスターにもアウェイでクリンシートで勝っている。どちらもアーセナルが今シーズンすでに敗けているチームだ。
かなりの強敵のつもりで戦うべき相手だろう。
チームニュース
Wesley、Bertrand Traore、Tom Heatonがアウト。
クリエイティヴなヴィラ
下記tweetのアーセナルの攻撃のダメさ加減をまとめた図表。ご覧いただきたいのは一番うえの「チャンスクリエイション」で、現在リーグリーダーはなんとヴィラ。アーセナルはリーグ16位で、試合ごとのチャンスの数は約2倍。それだけ攻撃で脅威になるチーム。シーズン前に、ヴィラのようなチームがトップクリエイターになると誰が予想しただろうか?
He would understandably point to a really tough fixture list with hard away games when explaining these numbers. And they’ve come with a really good defensive start to the season. Coming weeks should show whether early weeks were about laying foundations. pic.twitter.com/XRrMOsylO4
— James Benge (@jamesbenge) November 6, 2020
また以下は、昨日のチェルシーでの活躍を受けたハキム・ジエクのパフォーマンスを際立たせるデータだが(©Opta)、3位にジャック・グリーリッシュが入っている。2位には……おや見慣れた名前が。。
とにかく、いまリーグを代表するようなチャンスクリエイターが相手にいるということだ。
注目選手
エミ・マルティネスと云いたいところだが、やはりここはジャック・グリーリッシュだろう。典型的なモダンハードワーキングNo.10という感じで、狭いスペイスでもプレイできるし、カウンターアタックでスペイスを与えればさらに脅威になる。
彼にいかに好きなようにプレイさせないか。そこに勝負のカギがある。間違いない。
それと、アルテタも会見で話していたダグラス・ルイス。彼はシティから夏に移籍した若い(22)CMで、どうも彼らのビルドアッププレイでは重要な選手のようだ。
ヴィラ後略法のポインツ
ヴィラが3-0でリーズに敗けた試合をレヴューしたスレッド。短いがなかなか興味深い。
THREAD
I didn’t have time to do a full tactical preview for Arsenal v Aston Villa but I have identified a few area that could prove essential if Arsenal are to beat Dean Smith’s side. pic.twitter.com/NdRmBn2ouc— Dom (@DomC0801) November 7, 2020
- リーズの勝利のカギはヴィラのビルドアッププレイを制限したことにあり
- CMのダグラス・ルイスをマンマーク
- キック精度の低いエミマルに(ワイドに)ロングボールを蹴らせて奪う
- リーズがやったことはアーセナルがマンUでやったプレッシングに似ている
- ヴィラの4-2-2(4-3-3)プレッシングはDFとMFのあいだにスペイスが空きやすい
エトセトラ。
ビエルサを信奉するミケルがこの試合をチェックしていないはずもなく。
よし勝てる!
マイケル・コックスのスカウティング
おなじみ戦術エキスパートのコックス氏のお見立て。AFCオフィシャルサイトより。
<アストン・ヴィラの強み>
ヴィラのMFは非常にクオリティがある。
ダグラス・ルイスがディフェンスの前で単独でプレイする。
そしてブレイクスアッププレイでは、彼の近くにいるジョン・マッギンはプッシュフォーワードすることができるし、ワンダフルなレンジのパッシングがある。
ロス・バークリーはさらに前にドライヴでき、すでにMFトリオのなかでインプレッシヴ。
<デインジャーマン>
ヴィラのデインジャーマンはやはりいまもジャック・グリーリッシュ。
いまの彼は左サイドが定位置になっていて、右足でカッティングインサイドすることをとても好んでいる。ボールを曲げてファーサイドの内側を狙う。しかし前の試合ではニアポストをぶち抜く素晴らしいゴールも。
彼はまたMFのランナーやCFのオリー・ワトキンスにエクセレントなスルーボールズを出すこともできる。
現状の攻撃の問題点はラカやWBの周辺で「もう1人」が足りないことだと思うんだけど、ガブリエルとパーティのところでもう少し連携が出てくれば、もう少しDMFが前に出ることができると思う。
前節作ったチャンスのうち、けっこうな数がトランジションの崩れから逆サイドのDMFが前に出てボールを受けたものだったと思う。
それで満足するどうかは別として、あれがもう少し余裕をもって収まったら、ラカにしてもWBにしてもボールを受けるために動き出しやすいと思うんだけども。
特化したプレーメーカーを置いてないので難しい部分はあるだろうけど、当面はそこの上積みを期待したい。
嗚呼、たのしみ。
ヴィラが勝ち気で臨んで来るのを期待します!
勝った負けたはまた明日。
COYG