マッチファクツ by Opta
- アーセナルはPLホーム直近3試合でヴィラに勝っている(アグリゲイト12-2)。ただし、ヴィラ(3)よりアーセナルホームで勝っているのははチェルシー(5)、シティ(4)、ユナイテッド(4)しかいない
- ヴィラは勝てばアーセナルに2連勝で1998年以来。ただしそのときはヴィラパーク
- 今年7月のアーセナル戦の勝利でヴィラはアーセナルに7連敗を終わらせた。そこまで32失点していた
- アーセナルのレスターの敗戦は2020年で最初のホーム敗け。ホームで2連敗すれば去年12月以来(3連敗)。またホームで2試合連続無得点なら2016年2月以来
- ヴィラは今シーズンここまでのPLアウェイで無失点の唯一のチーム。もっとも昨シーズンはアウェイで1試合もクリンシートがない唯一のチーム
- ヴィラは今シーズンここまでのPLアウェイでもっとも得点の少ないチーム(4)。一方ホームではもっともたくさんの得点が生まれている(計20 11得点/9失点)
ヴィラのアウェイレコードでちょっとミスリーディングなのは、彼らはPL6試合のうちアウェイをまだ2試合しかプレイしていないのだよね。アーセナルは彼らより1試合多いけれど、もう4試合アウェイを消化している。
試合数自体が2試合と少ないのに、得点が少ないとか失点が少ないとか議論するのはどうでしょうね。
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) 2-0
Sky Sports (Jones Knows) 1-2
WhoScored.com 2-1
少し割れた。しかしいくらヴィラが好調でもアウェイでアーセナルに勝つ予想をするとは非常に大胆な。なんだかんだアーセナルはホームでめっさ強いのだぜ?
ロウロ:アーセナルはまだクリエイティヴィティに進歩の余地があるが、アルテタがまずはチームをソリッドにしようとしていることは正しい。
ヴィラはこの2週間ほどでかなり失点している。ここでクリンシートをキープできるなら驚いちゃう。
ノウズ:この2チームの先週末の結果についてみんな騒ぎすぎ。アーセナルがマンUに勝ったのは守備で改善した証明だが、今回はタイプの違うテストになる。
一方でヴィラはセインツに4失点したがインプレッシヴだった。このチームがレスターで勝ち、リヴァプールを蹂躙したことを思い出してほしい。彼らをまぐれ当たりだとするには早いと思う。
試合のみどころ
Sky Sportsでノウズ氏が云っているように、この試合はトップチームとの試合とは違う種類の試合になるだろう。
彼らがゴール前に閉じこもるみたいな弱者戦略で来るとは思えないが(そんなチームはPLにはほとんどなくなってしまった)、それでもトップチームのように大きなリスクをかけてまで攻撃してくるかといえば、そんなこともないだろう。もっと攻守でバランスが取れたプレイをしてくるはずだ。
ぼくが最近あらためて思うのは、結局シットディープだとかロウブロックだとか守備的な戦略についてあれこれ云っているが、問題は相手の<得点への執着>なのだ。アウェイなら当然ドロウも視野に入るだろうし、われらより格下(こんなチームもPLでは少なくなってしまったが……)ならなおさら1ポイントでも満足できる。現状維持で満足な相手、攻撃より守備を優先する相手を崩すことは難しいに決まっている。
だからまずゴールで先行すること。それが勝利への最大の近道だ。レスター戦だって、もしラカゼットのゴールがおかしな判定で取り消されていなければ、彼らは追う立場であんなふうに現状維持で満足して守備的に戦うことはできなかった。
したがって、試合のなかでなるべく早く、相手が「得点しなければ敗け」という状況をつくり出さねばならない。
だからこの試合も注目は攻撃で、アルテタが云うようにロウブロック対策でどこが進歩しているのか、観ていないといけませんな。解決策はちゃんとあるのか。なにをトライしようとするのか。ウィリアンかサカがNo.10的にプレイするかどうかもチェックしたいところ。
と云いつつ、アーセナルの注目選手は誰かといえば、やっぱりパーティでしょうなあ! 違いをつくるのは彼だ。
マッチデイオフィシャルはマーティン・アトキンソン。マイクディーンよりもうざい漢(©SwissRamble先生)。今回もレフがカギになるかもしれず。そういう不利を乗り越えるほどの圧勝を期待しよう。
キックオフは日本時間の明日11/9(月)早朝4:15。
これが終わればクラブフットボールはしばしお休み。素晴らしい2週間を過ごせるよう、なんとかお願いしたい。
COYG
現状の攻撃の問題点はラカやWBの周辺で「もう1人」が足りないことだと思うんだけど、ガブリエルとパーティのところでもう少し連携が出てくれば、もう少しDMFが前に出ることができると思う。
前節作ったチャンスのうち、けっこうな数がトランジションの崩れから逆サイドのDMFが前に出てボールを受けたものだったと思う。
それで満足するどうかは別として、あれがもう少し余裕をもって収まったら、ラカにしてもWBにしてもボールを受けるために動き出しやすいと思うんだけども。
特化したプレーメーカーを置いてないので難しい部分はあるだろうけど、当面はそこの上積みを期待したい。
嗚呼、たのしみ。
ヴィラが勝ち気で臨んで来るのを期待します!
勝った負けたはまた明日。
COYG