今シーズン最初のノースロンドンダービーがやってきた。。
現在ToTはPLテーブルで2位(※昨日の結果でトップから暫定2位に)と絶好調、アーセナルはもちろん直近6試合でたった1勝のみと、PLでのフォームはまさに雲泥の差と云える両チーム。
アストン・ヴィラやエヴァトンといったアンダードッグスが躍進したシーズン序盤は、いかにもコロナ禍におけるイレギュラーなシーズンを印象づけたが、順当にテーブルのトップ5をビッグ6クラブが占めている現状を見るに、アーセナルだけが取り残されてしまっている感が強まっている。
だが、われわれも歴史的バッドフォームをそろそろ終わらせる必要がある。
今回はお互いの立場もあり、もしここで結果を出せれば心理的な効果は絶大。ビッグターンアラウンドにはまたとない機会だろう。ミドウィークのELでの圧倒的勝利は、いいイメージトレイニングになったはずである。
苛烈なライヴァリー+アウェイ+モウリーニョ……。たしかに厳しい試合である。
しかしだからこそだ。トップを争うチームが14位チームに敗ける。これまでホームでアーセナルに敗けたことがないというスペシャルワン(笑)が初めて負ける。何でも起きるクレイジーなシーズンだというのなら「番狂わせ」はここでこそ起こすべきである。みなぎってきた。
今晩のこの試合をプレヴューしてゆこう。
アルテタの試合前コメンツ「NLDで勝って劇的に変わる」
今回も試合前のプレス会見は行われていないようである。インタヴューでのコメンツがいくつか伝えられている。『Sky Sports』より。
アルテタ:(NLDについて)リーグにおける信念をリフトして、再生するのにぴったりの試合だと思う。ほかのコンペティションではめっさいいからね。でも大きな結果が必要だ。
彼らを倒してひとつの試合でものごとを劇的に変えること。それよりいいシナリオは思い浮かばない。
もちろんポインツのうえではこのチームのあいだにはいま違いがある。試合がどういうものになるかわれわれもわかっている。
彼らはいまいいフォームにある。とてもいい結果を出してきているし、自分たちのやっていることに確信をしているように見える。しかしわれわれはそこへ行き試合に勝つつもりだ。
(ToTはタイトルを狙える?)誰がタイトル候補かどうかを考えるのはまだ早すぎる。しかし云えることは、わたしが以前云ったように、彼らがそのポジションにいるのは、彼らが正しいことをやっているからだ。
われわれが見なければならないものは、リーグで38試合をやったあとにどこにいるかということ。そしていま日曜のあとどうなっているかということ。われわれは彼らに近づくために3ポインツがほしい。
彼らはいまグレイトなときを過ごしている。彼らは自信満々であり、自分たちのやっていることにどれだけ信念があるかわかる。難しいときがあっても、彼らはプランに忠実で、いつかは結果が出ると信じている。それがいま彼らに起きていることだ。とてもうまくやっているよ。それが彼らがそこにいる理由だ。
(ファンのステディアムへの復帰)ファンなしのダービーはこれまでと同じではない。われわれが長いあいだこのときを待っていたので、わたしは文句は云わないよ。
正直、わたしはアトモスフィアのあるステディアムでプレイするほうがいい。今回は彼らのファンがいくらか入り、来週はわれわれのファンが入る。
われわれは現実的になったほうがいいだろう。それが安全ならファンは戻ってくる。プロフェッショナルとしては、プレッシャーに対処しなければならないほうが受け入れられる…… ファンがプッシュしてくれれば、さらなるエナジーになる。
それがわれわれの仕事であり、彼らと共有できる美点でもある。
NLDについてアルテタ「こういうタイプの試合をするためにここにいる」
オフィシャルサイトより。
アルテタ:なぜわれわれがここにいるか。こういうタイプの試合をプレイするためさ。もしわたしが選手だったころにどんなタイプの試合が好きだったか訊かれたら、間違いなくノースロンドンダービーだと答えるよ。
ユニークなアトモスフィアがある。たくさんのパッション、気持ちが入り交じる。感情的にも、特別な試合である。それに勝てば、みんなに満足をもたらすことができるとわかっている。それはみんなが苦しんで、困難なときにあれば、とても必要なものだ。
われわれにはみんなをハッピーにできる能力がある。だから、それを彼らにもたらせるようすべてを出してトライしようではないか。
モウリーニョについてアルテタ「彼のメンタリティは特別」
オフィシャルサイトより。
アルテタ:わたしは彼をよく知っている。バルセロナではしばらく一緒に過ごしたし、もちろん何百万回も対戦したこともある。彼を尊敬しているよ。思うに彼がゲイムでやってきたことはとんでもない。際立っている。
彼にはユニークなキャラクターとパーソナリティがあるね。彼は、フットボールにおいてわれわれが感謝して尊敬せねばならないひとだと思う。わたしも若年のコーチとして、わたしたちがいる場所にいるために何が必要かわかっている。そして彼が異なる国々でやってきたやり方で、たくさんのガッツを得てきたことも。
彼は勇敢で、全員に勝ち続けるためのメンタリティを伝達することができる。わたしにとってそのメンタリティは、彼をとても特別なものにしている。
「彼にはユニークなキャラクターとパーソナリティがある」←これ褒めてませんよね?
オバメヤンのコメント「ターニングポイントになりうる試合」
💬 “I can’t wait anymore. I think this is the game that we have to understand is going to be the turning point for us this season.”
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— Arsenal (@Arsenal) December 5, 2020
キャプテンのコメント。オフィシャルサイトより。
PEA:もう待ちきれない。この試合は今シーズンのぼくらにとってターニングポイントになるということを理解しなきゃいけない。ダービーよりいい機会なんてあるかい?
もしこの試合に勝てば、みんながマインドセットを変えるかもしれない。だからシーズンのターニングポイントになると云うんだ。それをやるのにダービーよりいい試合なんてない。
勝てばみんなアガるだろう。タフな試合になることはわかってる。実際彼らはいますごくいいからね。でもぼくらは自分たちの試合を気にするべきで、どう試合でプレイしたいか。だからすべて自分たち次第なんだ。
だからいまこの試合を待ち望んでいる。この試合に勝つために全力を出す。状況を変えるんだ。
ファンにメッセージも。
We’re so pleased to start welcoming our fans back to Emirates Stadium.
Although some of us are still apart…
We’re always together ❤️ pic.twitter.com/BjJeWey7rD
— Arsenal (@Arsenal) December 3, 2020
ヘクタ・ベレリンのインタヴュー「(アルテタの解任)まったくフェアじゃない」
この試合についてというより、アルテタとチームのフォームについて。BeIN Sportsのインタヴュー via『ES』。
ベレリン:(アルテタの解任?)それはフェアじゃない(so unjust)。フェアじゃないよ。
云っているように、ぼくらがそうしないといけないのだけど、選手としてその責任を取らないと。だってぼくは思うのだけど、ミケルと彼のコーチングスタッフは、チームに勝つために必要なすべてのツールスを与えてくれていることは、みんながわかっていることだ。
試合に敗ければ、コーチを責めることはいつだってとても簡単だ。でも、コーチがチームにステップアップするためのツールスを与えてくれていることも確かだ。
ミケルの試合の計画の立て方は、ぼくらがピッチに入る前にすべての知識を与えてくれること。それは誰よりもうまくやる。
相手によっては、簡単ではないこともある。だが、だからフットボールは美しいんだ。戦術ボードのうえでプレイするなら、それはまったく違う試合になる。
いくらダウトでも、ダイヴとペナルティくらいは出来るだろうなぁ。
近年のNLDではラカゼットが重要なゴールを決めているのでぜひスタメンでお願いしたい…!