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【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs ニューカッスル・ユナイテッド(18/Jan/2021)自信を回復中

極端にフォームを落としているニューカッスル相手に、まったくクリエイトできない前半。

ハーフタイムには、この試合がパレス戦のような残念な結果に終わることすら覚悟したプアパフォーマンスだったが、後半早々にキャプテンがカウンターから得点すると、チームはみるみる自信を回復し、その後は見違えたようなパフォーマンスに。ある種のケチャどばである。

終わってみれば、ホームで3-0快勝と最高の結果を得ることができた。これでPLでも10位に浮上、テーブルでトップハーフに入るのは2ヶ月ぶりということ。また5試合連続のクリンシート(※全コンペティション)もポジティヴ。この緑がまぶしいクリスマス以降のわれらのフォームを見ていただきたい。

FAカップを含む直近の6試合で、得点13&失点1。PLポインツもポッシボー15ポインツで13ポインツ。この間に落としたのはたった2ポインツだけ。これの前の6試合では1勝しかしていなかったのだから、やはりクリスマスがわれらのターニングポイントになったと見るべきかもしれない。

そして、今回は前回のドロウを引きずらずに、ここですぐにウィニングストリークに戻ることができたのが非常に大きい。

この試合を振り返ろう。

Arsenal 3-0 Newcastle: Pierre-Emerick Aubameyang scores twice to return to form



アルテタの試合後コメント「トーマスにはプレゼンスとオーラがある」

試合後のプレスカンファレンス。オフィシャルサイトより。

(パフォーマンスについて……)

アルテタ:全体的にパフォーマンスには非常に満足している。最初から集団でも個人でもとても力強かったから。最初のゴールを取るまでには期待していたよりも長くかかってしまった。ファーストハーフにはいくつかのビッグチャンスもあった。だが、全体的にはチームは自信があるように見えたし、ソリッドに見えた。コンパクトになっていて、われわれが何をやらねばならないのかについてとても明快だった。守備も攻撃も。クリンシート、ゴール、いまのランにもとても満足している。

(オーバはミスを乗り越えて2ゴール……)

これが彼がキャリアを通してやってきたことだ。それをやるにはメンタリーにもとても強くなければならない。そして彼のゴールが待望されていた難しい期間を脱し、今日彼は2得点で戻ってきた。チームの勝利に貢献した。それこそがわれわれに必要だったものだ。彼のためにもうれしいよ。

(彼はなぜに交代に?……)

ちょっとした腹痛だよ。それで下げなきゃならなかった。

(チームが忍耐を見せている……)

こういうタイプの試合の理解の一部だ。そしてチームがこういった試合で結果を出して乗り越え自信を得れば、つぎの試合にとても役に立つ。いずれときは来るのだと知るわけだから。われわれは自分たちのストラクチャ、オーガニゼイションを失うことはできない。

もちろんそこにはいくつかのことがある。ハーフタイムの時点では、われわれはインプルーヴしてもっと上手に、もっと安定して、速く、ある時間で効果的に攻撃する必要があった。

それがグレイトな情報になったんだ。われわれにも選手たちにも。われわれが相手を出し抜けるというストラクチャを信じること。自分たちのボックスでは相手にほとんど何もさせず無力化できること。乗り越えて、3点、4点、あるいは5点と得点できるということ。

(トマス・パーティのパフォーマンス……)

イエス。当然われわれはトミーが必要だった。彼にはプレゼンスがあり、オーラがあり、それが彼を特別な選手にしている。彼をフィットさせておけるよう願っている。われわれ全員が彼が入ったときの違いを見ているわけだし。試合が進んでいってどんどん進化していくように、彼もまたどんどんよくなっていったと思う。

(チェルシーに勝ってからチームの自信はどれだけ育っている……)

われわれがいつも云っているのは、どんなチームにも個人にも勝利がベストなことであるということ。しかしわれわれが5試合連続でクリンシーツをなんとか成し遂げているという勢い、得点を取っているという事実。そしてすべてがより流れていくようになること。エナジーやチームのなかのまとまり、スピリットもよくなっていく。

だからわたしはうれしく思う。そしてこのランを維持し、つづけていかねばならない。まだ大いに改善の余地はあるが、全体的には、いまのわれわれのプレイについてはかなり満足している。

(メスト・エジルがターキーにいるが、彼を恋しがってはいないような……)

メストはターキーにおり、メディカルを受けることになる。あとはいくらかの書類手続き。しかしそれは問題じゃない。メストのクオリティは恋しくなるはずだよ。なぜなら彼はとても特別な選手だから。このクラブにとっても大きな歴史になっている。

この取引が成立したら、わたしもクリアな意見を述べるよ。

(エミーウ・スミフ・ロウとブカヨ・サカのいまのフォームについてと、シニア選手よりも彼らをプレイさせるのは簡単な決断?……)

(シニアを使わないことは)決して簡単な決断じゃない。なぜならわれわれが話しているのはビッグプレイヤーズだから。しかし最後には、わたしはキャリアのなかやシーズンのなかで勢いのある選手をマネジしなければならない。それがフェアだ。誰かがパフォーミングしているときに、彼のプロファイルや年齢は関係ない。

わたしは彼らはプレイするにふさわしいと思う。彼らは今夜もまたとてもよかったし、彼らがチームにもたらしているものについてわたしはとても満足している。

(起用されていない選手たちはその理由を理解している?……)

イエス。選手たちもプレイしなければ当然ハッピーではない。しかし、われわれが彼らに求めるのは、進歩しようとトライすることであり、全員をプッシュしつづけることであり、いざ機会が来たときには、自分はいまプレイしているものよりもよいし、われわれが決断が間違えていたということを見せねばならない。

フェアになれば、全員がハードにトレイニングしていて、みんなが貢献しようとしているし、いまプレイしていない選手がいたとしても、彼らのアティチュードも振る舞いもずっといいものだ。

(エインズリー・メイトランド・ナイルズ……)

彼もほかの全員と同じようにポジションを競わねばならぬ。スクワッドに入らない選手、多くプレイしていない選手はたくさんいる。エインズリーは、リーグでもプレイしているし、ELではたくさんプレイしている。FAカップでもプレイしている。彼はセミファイナルとファイナルでプレイした。だから彼次第なんだ。パフォーマンスとどれだけこのチームに入りたがっているか。

(オバメヤンのサブスティチューション……)

ただのはらいただよ。それだけさ。

(オバメヤンのフォームが落ちているときはどれだけキツかった?……)

さあね。彼とは何度も話していたよ。彼をサポートしようとしたし、彼を助けたかった。いくらかのガイダンスもした。結局は内部的に自分が苦しむんだ。オープンにするには複雑だ。

彼にはたくさんの責任があり、彼は自分自身にとても批評的で、チームのなかでの役割もわかっているし、チームの成功に自分がどれだけ重要かもわかっている。しかしそこには一本道しかないんだ。ハードにワークし、頭を下げ、謙虚になってチームを助けようとする。それがすべて。

(トマス・パーティに自分を表現できるように自由を与えたい?……)

イエス。彼にはそれができる。テクニカリーには彼はいまやっていること以上のことができるし、トランジションのときもグレイト。彼には異なる考え方とか、以前のチームでやっていたことじゃないことについて理解する時間が必要だ。

彼にはわれわれをよくしてくれるすべてのキャラクタリスティクスが備わっている。それは間違いない。

(彼の思考スピードがアーセナルを助けてくれる……)

彼のダイナミズム、フィジカリティ、クリエイティヴィティ、それに彼にある生来のプレゼンス。そういう選手がピッチにいて、必要なときに試合を支配することができる。トマスにはそのクオリティがある。

以上。

AMNは大切な選手ではないの?

パーティをべた褒めする一方で、今回ベンチからも外れたAMNにはやや厳しいコメント。

「どれだけチームに入りたがっているか」というコメントからは、トレイニンググラウンドでの彼のアピール不足がほのめかされているようにも聞こえる。彼のあの飄々とした態度がミケルのような熱血コーチとそりが合わないというのは、かなりありそうな……

ただ今回は彼は少なくともベンチには入れてほしかった。たしかにいまはチームにけが人も少なく、ベンチに入ることも難しくなっているとはいえ、前回のスターティング&プアパフォーマンスからの流れでベンチ外だと、タイミング的にまるで悪いプレイをした罰のようにも見えてしまう。自信の醸成には大きなマイナスである。そんなことは選手はおろかコーチだって望んでいないだろうに。

ミケルはいつでも誰にもフェアでありたいと思っているようだが、わりと選手の好き嫌いが出てしまっていると感じることも多い。non-negotiableが適用される選手とそうでない選手がいたり。

個人的にはAMNやネルソンはもっと甘やかしてほしいんだが。

※AMNといえば、ガールフレンドとのあいだに赤さんができたという噂も……

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

7 Comments on “【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs ニューカッスル・ユナイテッド(18/Jan/2021)自信を回復中

  1. いつもブログ楽しく拝読させてもらっています。
    今週土曜日のセインツとの試合はFAカップですよ!

  2. あんなにロングパスを蹴らないルイスは初めて見た。
    ポンポン蹴らない事でチームのリズムが違ってきたと思うし、割とDFラインも高かったと思う。
    序盤を除けば。

    それで足が速くなるわけではないし(w)、優勢な試合だからできたとも言える。
    しかしFAカップ~前節から上手く修正したと思う。

    パーティは、とにかくすげえの一言。
    常に動いて受け、運んでアングルを変えて、そこから少なくともジャカと同等のキックを蹴る。
    いや、すげえ。(語彙)

    しかしこれはジャカにとっても良い事だと思う。
    「俺はもっとやれるはずなのに何でだ!」って思うから相手にのど輪を食らわしたりするんだろうが、パーティの隣でプレーすれば、ジャカがもっとやれてない理由は明らかだ。

    結局のところキックの質だけがパーティに匹敵するのだから、それを生かす動きを磨くしかないと思う。
    これは主に頭の問題だから、27だから遅いという事はないはず。

  3. 久しぶりにコメントします。

    ESRやサカ、ティアニーの勢いに乗ってベテラン勢も徐々に躍動しつつありますね。ペペやナイルズも波に乗って欲しいですね。

    セカンドGKの話題が出ていたので、ちょっとしたネタを。

    少し噂が出ていたスウォンジーのGKウッドマンですが、結構有力な候補かもしれません。

    23歳と若いですが、スワンズのGKを務めており、結構な数のクリーンシートをあげています。また、2017年に世界一になったイングランドのU20代表の正GKを務めていました(ちなみに、この時のセカンドGKは昨季シェフィールドUで大活躍したヘンダーソン(現マンU)だそうです)。

    しかし、ローン元のニューカッスルにはドゥブラフカとダーロウがおり、十分な出場時間が見込めないためか、契約更新しておらず、今年の5月で契約が切れるそうです(トランスファーマルクトによれば)。うちのバログンみたいな状況です。

    そして、興味深いのが、ウッドマンの父アンディはアーセナルのU23のGKコーチしているという情報です。

    GKコーチのイニャキ・カナの秘蔵っ子、ダビド・ラヤもいいかもしれないですが、ウッドマンもいいかもしれません。

    1. > スウォンジーのGKウッドマン

      名前すら初めて聞いたッス。。へえ。

  4. トーマスのとんでもフィードは思わず変な声が出ました。守備も出来て前に進める事が出来る、書くのは簡単だけど難しい事をポンポンやってしまうのはワールドクラスだなと。そしてそのフィードから単騎で決め、もう1点はらしいワンタッチゴールのオバメヤンも良い感じに。
    セドリックも良いパフォーマンスでこれから楽しみです。
    そしてエジルの移籍が公式発表されたらアルテタは何を語ってくれるんでしょうか。深読みしすぎかな。

  5. テンポよく前線にボール配給できるMFがいればもっと安定して勝てるかなと
    結局トーマスの相方が欲しいですな。セバージョスなら出来ると思いますけど彼来年いないのでね…

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