フィニッシュ難
個人エラーとかペナルティ見逃しとか、いろいろ問題はあるけれど、望んだ結果にならなかった最大の理由は十分な得点をしていないこと。それに尽きる。
今回も選手の個人エラーで頭を抱えているが、フットボールにエラーはつきもので、ある程度は今後もつづくことを覚悟せねばならない。なんならトマス・パーティだってもアトレチコでやらかしていた。彼のような選手だってそのうちやらかす。
だから、そういうことを織り込んでおきつつ、われわれはそれをカヴァできるよう、十分に得点できるチームになっていなければならない。それが前向きな態度というものだ。いくら失点しようが、相手より多く得点すれば勝ちなのだ。
今シーズンのアーセナルは、PLでポインツを失った試合(勝てなかった試合)が27試合中16試合あるのだけども、1点差以上をつけられた試合というのが、
- リヴァプール(A)3-1
- アストン・ヴィラ(H)0-3
- ToT(A)2-0
のたった3試合しかない。
つまりこのほかの13試合は、すべて最小得点差でポインツを逃しているのだ。
このポインツを逃した13試合はD5 L8だから、もしそれらの試合であと1点づつ取れていれば、DがWに、LがDになり、つまり積もり積もって18ポインツにもなっていることになる。
もちろん、これもまたただの過程の論理に過ぎない。基本的にフットボールはあまり得点の入らないスポーツで、1点差の結果などありふれている。取らぬ狸である。だが、今シーズンのアーセナルで1点さえ決まっていれば救われたという試合は、ほかのシーズンと比較しても多いのではないだろうか。調べてないけども。
今回もサカやぺぺに大きなチャンスがあったし、最後の最後にセバーヨスのショットが入っていれば……という、典型的な1点を決められなかったことが悔やまれる試合になってしまった。
いまのチームにああいうところの勝負弱さのようなものは感じる。一見運のようでいて、じつはそうじゃない的な。強いチームや勢いのあるチームはああいうのがなぜか入ってしまう。ねじ込むように。そういうのは運じゃない。また別のサムシングに思える。
今シーズンはオバメヤンがスランプだったことも痛い。今シーズンはMD27まででG9。昨シーズンはその時点でG17だったので、およそ半減している。シーズン終了までフォームを取り戻してくれるといいのだが。
ひところの致命的チャンスクリエイション不足だった状況と比べると、そこはかなり進歩があるように見える。
ボックスに侵入するための1-2パスやスルーボールなど、攻撃のアイディアが増えてきたし、以前やっていたなんの工夫もないクロスのような観ていてストレスに感じるプレイはあきらかに減った。
そして今度は問題はフィニッシュだ。永遠のテーマ。
基本的に得点(フィニッシュ)はストライカーやアタッカーの個人のちからに頼らざるを得ない領域だが、アーセナルが解決できる余地を残しているものとして、ミドフィールドからのゴールがある。今シーズンのPLでMFからのゴールはジャカの1得点のみということで、これはいくらなんでも貢献がなさすぎる。
r/Gunnersで話題になっていたが、13/14シーズンのアーセナルはMFからの得点がシーズン合計30あったということ。カソルラ、ロシッキー、ラムジー、ジャックにエジル。アルテタやフラミニのような守備的MFすら複数得点している。得点が特定の選手に集中していなかったということは、それだけ攻撃を防ぎにくいチームでもあった。
いまのアーセナルの得点不足の理由のひとつは確実にここにある。
得点できるMFが待たれる。MFが得点できるストラクチャも。
守備にチャンスクリエイション、そしてフィニッシュ。アルテタが来てから、順番に課題に対応し、プロセスを経ている実感はある。守備の安定とクリエイションを維持したまま、フィニッシュも改善できたら、かなり強い。
その他試合について
- ジャカがインスタでミステイクを謝罪。でも「これもフットボール(That’s football)」という決まり文句は、完全なる当事者が使うことばとしては適切なのか?
- 今回もまた失点する前はかなりいいアーセナルだった。なんだかんだ、この奇妙なエラーズさえなくなれば、アーセナルはいい感じにシーズンを終われそうな気がしないでもない。それくらいにはポジティヴでクオリティのあるパフォーマンスをしていると思う。そして来年は完全にヨーロッパなし&その低負担でPLで快進撃という。あるかもしれない
- オバメヤンのゴールにつながったパーティからウィリアンへのパスはしびれた。パーティはあれができる選手。宝
- サカがPL50試合。50試合到達の若さではAFC歴代5位だそう(19years 182days)
- 無観客のステディアムに響き渡ったラカゼットの絶叫が今シーズン最大音量という説
試合については以上。
PL week27の結果
アーセナルは1ポイント追加の38ポインツで10位ママ。
リヴァプールがクラブ史上初のホーム6連敗?とかで8位に。なんだこれ。もう何年もリヴァプールの時代がつづくのかと思ってた。
それと、昨日シティがユナイテッドに敗けたということで、彼らの連勝記録も終わった。マンUが勝ったのは腹立たしいが、PLにとっては1強はつまらない。いいことなんだろう。
アーセナルは、これで4位まで9ポインツ、5位まで8ポインツ。残り11試合というところまで、順調に自分の首を締めている。EL/CLスポットを得るPLルートも、もうかなり難しくなってきた。
ヨーロピアンスポットに入るには、今後のフィクスチャではこれまでと比較して劇的な進歩が必要。この11試合でどれだけのポインツを見込めるか。厳しいと云わざるを得まい。
来シーズンのCL出場という今シーズンの目標を達成するためには、もうそろそろ本格的にリーグよりEL重視にシフトしていかざるを得ない状況である。
アーセナルはいつになったら強くなってくれるのか。
つぎの試合はミドウィークのELオリンピアコス(A)。奇しくもベンフィカ戦でも訪れた同じステディアムへ。いまやこっちが本番中の本番。
そしてその2日後にはNLD(H)。フォームとか過密フィクスチャとか関係ないやつ。勝たないと世界の幸せの総量が減ってしまうやつ。
そしてそのあとはまたELオリンピアコス(H)。
勝つといいなあ。
ではまた。COYG
更新お疲れさまです。
ジャカのやらかしで意気消沈したのか、相手のチェックが早かったのか、後半はなんだか点入りそうにないと思ったらそのまま終わってしまいました。そして今季何度目かという審判のアレ。ひたすら残念です。アーセナルが攻めきれなかった事を差し引いても、進歩がないアマチュアみたいな審判には本当にうんざり。どうにかする方法はないのか…
レノが言ってるようにあれがアーセナルのサッカーだからこそ、自分でボールをもらいに来てるのに次のプレーを考えてないなんて事は許されないと思う。
ジャカが「これもフットボールだ」と言ってたのには失望した。
どうやらあれがミスだと思ってるらしいけど、問題は判断をミスったわけでもキックをミスったわけでもなく、ファーストタッチの時点で「判断してない」事だと思う。
僕は入団以来ずっとジャカが中心になるチームを夢見てきたけど、本人があれで満足してるようでは無理かもしれん。
あれがジャカにとってのフットボールなら、強いチームの中心にはふさわしくない。
僕はジャカに出て行けとも死ねとも思わないが、「考えるのをやめるつもりならアーセナルを去るか、死んでからゆっくりやってくれ」とは思う。心から。
全くそのとおり。
もう飽きましたね。この展開。
ジャカ問題は、彼がチームにいる間は永遠に続くんですよね。たしかに最近はかなりいいプレイの方が多かったと思いますが、それでもシーズンに何度か必ず致命的な何かをやらかす。
アカデミーからこのポジションのサカ的な選手が現れませんかね。
ジャカは次のプレーの判断が遅いし自分のタイミングでしかプレイ出来ない、入団以来変わってない
彼を外す機会は何度もあったと思いますけどアルテタにはシーズン終了後きっちり考えて欲しい
もうええわジャカ
いつになったらキミは変わる?
ジャカは今シーズンは問題になってないけど
キープ力のなさ、判断の悪さに起因するファウルもらってごまかすプレーも多すぎ
これが失点につながってないのは本当に偶々だと思う
トータルで観て、ジャカのエラーのワースト記録は運が悪くてこうなったってことでは全く無い
最近は失点したあとにリカバリーを見せてくれていたので期待していたのですが・・・得点が本当に増えませんね。仰る通りペペの投入時期が遅すぎたし、オーデガードとラカの交代もちょっと不明でした。もっと攻めダルマになって1点取りに行く必死さが見たかった。応援しているけど、現実的にはもう今年はELにかけるしかないかと思っています。PLは来年以降も考えると、もっと若手にチャンスを与えてほしいなあ。そういうスカッド全体をまとめる柔軟性が、アルテタには若干かけている感じがします。アーセナルの中盤というのは、足元両方使えて、得点力も創造性も献身性もキープ力も、世界最高レベルのMFじゃなきゃいけないと思うのですけど。もしくはトレイラが普通にいてくれていたほうが、ジャカもローテできてよかったんじゃないだろうか。うーん。とりあえず木曜ですね。COYG
あのシーン、今まではレノからのパスはワンタッチで捌くルールになっていたと感じてたのだけど、トラップしてグラウンダーのパスコースを消してしまったのがミスと感じました。
あってはならないミスだけど、サッカーはミスのゲーム。
2点目を取れないのが問題なんだよなぁ。後半はずっと重かったし。最後の攻勢のどれかひとつでも入ってればよかったけど、もっと早い時間からバウンスバックして点取れるようにならなければ、ですね。
敵のプレスを剥がそうとする、積極的にアタッキングサードに侵入する、ダイレクトプレーを狙う、こんな攻撃的なMFがみたいですな
ショーン・ダイチの言う「歴史」の一つはコシェルニーのハンドゴールかなぁ。
この試合は大変にガッカリしましたが、おっしゃる通りウンザリするクロス頼みのフットボールではないので 今後に期待ですね。
チェンさんの予想通りのスタメンだったら何の問題もなく勝てたかもともいう感想も。
ジャカのミスは痛かったけどやはり得点をもっと取るべきだったし判定のこともあるかもしれないけどミスの1失点をものともしないくらいの強さは欲しかったですねこの試合は。
それに失点の前からビルドアップで苦労する場面は出始めていて、相手のプレスが最近の相手より深くまで来るというのもあたけど、チェンバースのポジショニングも大いに苦労する要因になっていたような気がします。攻撃において極端にボールに絡めていない印象。ボールを預けられる場面でもそうされなかったこともけっこうあった。ボールを持てばパスのスピードは面白いものもあったけど。
あとウィリアンも個人的には良くなかった。最初の得点くらいまではそれなりだったかもですが。攻め上がった時にサイドのレーンに固執する傾向だったりで内側のレーンや相手ブロックの間で受けるということをする姿勢がなかった。体力的にまだとりあえず形だけそれっぽい位置にいるくらいにしか動けていないことも多い印象。KT自体の調子も良くなかったですけどちょっと噛み合ってなかった。
勝利を最優先するならこの2人(チェンバース、ウィリアン)は早く代えて欲しかったですね個人的には。まぁこの試合はジャカが最初からずっと調子が悪かったりで代えた方が良さげな場所が多くて難しかったでしょうけど。
でもオーデガードの代わりにラカの投入を見てローテーション優先なのかなという印象も。体力的な交代だけどESRいなかったしトップ下の選手が他にいなかった風にしか見えなかった。EL優先なのかなと。
チェンバースの攻撃、少なくともビルドアップでのポジショニングなどは改善しないと今後も苦労しそうな不安。今後の改善に注目します。
アホばっかりで残念。
ジャカが勝たせた試合の方が多い。
それに、攻撃の芽を摘む回数が多いのも、危ないシーンでファールをもらって落ち着かせるのもジャカ