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【マッチレビュー】20/21EPL バーンリー vs アーセナル(6/Mar/2021)同じ展開に飽きた

試合について

アーセナルのファースト11

『BBC Sports』より。

4-2-3-1

オーバ

ウィリアン、MØ、サカ

ジャカ、パーティ

KT、マリー、ダヴィド・ルイス、チェンバース

レノ

簡単な予想だと思ったのは、落とし穴だった。アルテタはたまに驚きのセレクションをやる。

試合前の本人のインタヴューからすると、この後のキツい日程を考慮したロテイションだったということ。

サブは、ラカゼット(63 オーデガード)、ぺぺ(69 ウィリアン)、セバーヨス(80 パーティ)。

今回のサブには少し疑問を感じた。オーデガードに変えてラカゼット。うーんどうだろう。

そしてウィリアンに変えてぺぺ。サカはカードをもらっていたし、ウィリアンよりサカを変える場面に見えた。ベンフィカのような試合もあったから、彼を最後まで残したがる気持ちもわからんでもないけども。

<チェンバースのサプライズ起用の功罪>

いきなりRBで登場のチェンバース。1年以上ぶりのトップフライトでのスタートというのだから驚く。ベレリンもセドリックもフィットしているのに。

しかし、アルテタがここで彼を選んだ理由は想像はつく。単純に高さがほしかったんだろう。バーンリーは空中戦が最強で、ベレリンもセドリックも高さがなく空中戦では戦力にならないだけでなく、むしろ弱点になってしまう。

しかし、この選択は裏目に出た面もある。

この試合のサカは、最近の彼のフォームからしてみれば、やや低調なパフォーマンスだったが(もうだいぶ彼のスタンダードは上がっている)、チェンバースが攻撃参加にあまり積極的ではなかったことがその理由のひとつでもあるだろう。セドリックの積極的な攻撃参加で、ぺぺのパフォーマンスが上向いた試合のあとだったので、よけいにそう感じられる。

結局、この試合はそこまで彼らの空中戦に悩まされることもなかったので(コーナーはふたつだけ)、杞憂なところもあった。

<ぺぺのエゴのなさ?>

今回ぺぺよりウィリアンが優先されたことは、ぼくにはそれほど驚きではなかった。アルテタの大の気に入りだしありそうなことだ。だが、それでもやはりここはぺぺをスタートから使ってほしかった。

フェアになれば、ウィリアンだってまったく悪くなかっただろう。またアシストを決めたし、いいフォームに見える。

だが、ぺぺは残り20分でウィリアンと交代で出てきてからはとても脅威になっていた。どちらのチャンスも結局ダメだったが、かなりゴールに近づいてもいた。ペナルティの事案も、彼がボックスのなかでああいったプレイができるからこそ。レスターでもペナルティをもらったのは彼だし、ああいったプレイはチームをとても助ける。

ウィリアンとぺぺとどちらがこの試合のスタートにふさわしかったかを思うに、個人的にはぺぺのほうがよりふさわしかったように思えた。これまでの数試合での流れなら、ぺぺを選ぶほうがむしろ自然にすら思える。

今回ウィリアンがスタートしたことで思ったのは、ぺぺというひとはあまりにもエゴを出さなさすぎではないかということ。

以前、ダヴィド・ルイスとアルテタの不仲が伝えられたとき、ルイスはマンUのアウェイにケガを理由に連れて行かれなかったことにたいそう腹を立てたというのがあった。あるいは、ラカゼットのような選手はそれほどあからさまではないにせよ、やはりスターティングに選ばれないときは、かなり不満な態度を見せるだろうと思う。いい場面で途中交代させられたときも。

彼らは自分が絶対レギュラーでプレイしたい/すべきという強烈なエゴがある(ように見える)。まあいまのチームにはそういう成分は少なそうではあるが。

一方でぺぺは、クールというのか、我関せずというのか、いつもどこか飄々とした態度で、それがアルテタのセレクションを簡単にしてしまっているんじゃないか。ここでウィリアンを選んでも、ぺぺは不快感を示さないのでアルテタはストレスを感じない。それで彼はいいのか?

ぼか、ぺぺのそこがちょっとだけ不満である。彼のプレイの淡白さにもつながっているような気がする。彼にはもっと貪欲にこのチームに関与する姿勢を見せてほしい。その意味では、もっとアルテタにプレッシャーを与えてもいい。

マッチスタッツ

『BBC Sports』より。

結局、空中戦の勝負は26 v 26でまったくの互角だった。

Understat.comによるxGサムは、1.10 v 2.54。xGが2.5もあって1得点しかできないではがっかり。3点も4点も取っていておかしくないxGのスコアである。

BTPによるパッシングネットワーク。

チェンバースのポジションが低い。KTもいつもよりやや低いか。

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12 Comments on “【マッチレビュー】20/21EPL バーンリー vs アーセナル(6/Mar/2021)同じ展開に飽きた

  1. 更新お疲れさまです。
    ジャカのやらかしで意気消沈したのか、相手のチェックが早かったのか、後半はなんだか点入りそうにないと思ったらそのまま終わってしまいました。そして今季何度目かという審判のアレ。ひたすら残念です。アーセナルが攻めきれなかった事を差し引いても、進歩がないアマチュアみたいな審判には本当にうんざり。どうにかする方法はないのか…

  2. レノが言ってるようにあれがアーセナルのサッカーだからこそ、自分でボールをもらいに来てるのに次のプレーを考えてないなんて事は許されないと思う。

    ジャカが「これもフットボールだ」と言ってたのには失望した。
    どうやらあれがミスだと思ってるらしいけど、問題は判断をミスったわけでもキックをミスったわけでもなく、ファーストタッチの時点で「判断してない」事だと思う。

    僕は入団以来ずっとジャカが中心になるチームを夢見てきたけど、本人があれで満足してるようでは無理かもしれん。
    あれがジャカにとってのフットボールなら、強いチームの中心にはふさわしくない。
    僕はジャカに出て行けとも死ねとも思わないが、「考えるのをやめるつもりならアーセナルを去るか、死んでからゆっくりやってくれ」とは思う。心から。

  3. 全くそのとおり。
    もう飽きましたね。この展開。
    ジャカ問題は、彼がチームにいる間は永遠に続くんですよね。たしかに最近はかなりいいプレイの方が多かったと思いますが、それでもシーズンに何度か必ず致命的な何かをやらかす。
    アカデミーからこのポジションのサカ的な選手が現れませんかね。

  4. ジャカは次のプレーの判断が遅いし自分のタイミングでしかプレイ出来ない、入団以来変わってない
    彼を外す機会は何度もあったと思いますけどアルテタにはシーズン終了後きっちり考えて欲しい

  5. ジャカは今シーズンは問題になってないけど
    キープ力のなさ、判断の悪さに起因するファウルもらってごまかすプレーも多すぎ
    これが失点につながってないのは本当に偶々だと思う
    トータルで観て、ジャカのエラーのワースト記録は運が悪くてこうなったってことでは全く無い

  6. 最近は失点したあとにリカバリーを見せてくれていたので期待していたのですが・・・得点が本当に増えませんね。仰る通りペペの投入時期が遅すぎたし、オーデガードとラカの交代もちょっと不明でした。もっと攻めダルマになって1点取りに行く必死さが見たかった。応援しているけど、現実的にはもう今年はELにかけるしかないかと思っています。PLは来年以降も考えると、もっと若手にチャンスを与えてほしいなあ。そういうスカッド全体をまとめる柔軟性が、アルテタには若干かけている感じがします。アーセナルの中盤というのは、足元両方使えて、得点力も創造性も献身性もキープ力も、世界最高レベルのMFじゃなきゃいけないと思うのですけど。もしくはトレイラが普通にいてくれていたほうが、ジャカもローテできてよかったんじゃないだろうか。うーん。とりあえず木曜ですね。COYG

  7. あのシーン、今まではレノからのパスはワンタッチで捌くルールになっていたと感じてたのだけど、トラップしてグラウンダーのパスコースを消してしまったのがミスと感じました。
    あってはならないミスだけど、サッカーはミスのゲーム。
    2点目を取れないのが問題なんだよなぁ。後半はずっと重かったし。最後の攻勢のどれかひとつでも入ってればよかったけど、もっと早い時間からバウンスバックして点取れるようにならなければ、ですね。

  8. 敵のプレスを剥がそうとする、積極的にアタッキングサードに侵入する、ダイレクトプレーを狙う、こんな攻撃的なMFがみたいですな

  9. ショーン・ダイチの言う「歴史」の一つはコシェルニーのハンドゴールかなぁ。

    この試合は大変にガッカリしましたが、おっしゃる通りウンザリするクロス頼みのフットボールではないので 今後に期待ですね。

  10. チェンさんの予想通りのスタメンだったら何の問題もなく勝てたかもともいう感想も。
    ジャカのミスは痛かったけどやはり得点をもっと取るべきだったし判定のこともあるかもしれないけどミスの1失点をものともしないくらいの強さは欲しかったですねこの試合は。
    それに失点の前からビルドアップで苦労する場面は出始めていて、相手のプレスが最近の相手より深くまで来るというのもあたけど、チェンバースのポジショニングも大いに苦労する要因になっていたような気がします。攻撃において極端にボールに絡めていない印象。ボールを預けられる場面でもそうされなかったこともけっこうあった。ボールを持てばパスのスピードは面白いものもあったけど。
    あとウィリアンも個人的には良くなかった。最初の得点くらいまではそれなりだったかもですが。攻め上がった時にサイドのレーンに固執する傾向だったりで内側のレーンや相手ブロックの間で受けるということをする姿勢がなかった。体力的にまだとりあえず形だけそれっぽい位置にいるくらいにしか動けていないことも多い印象。KT自体の調子も良くなかったですけどちょっと噛み合ってなかった。

    勝利を最優先するならこの2人(チェンバース、ウィリアン)は早く代えて欲しかったですね個人的には。まぁこの試合はジャカが最初からずっと調子が悪かったりで代えた方が良さげな場所が多くて難しかったでしょうけど。
    でもオーデガードの代わりにラカの投入を見てローテーション優先なのかなという印象も。体力的な交代だけどESRいなかったしトップ下の選手が他にいなかった風にしか見えなかった。EL優先なのかなと。
    チェンバースの攻撃、少なくともビルドアップでのポジショニングなどは改善しないと今後も苦労しそうな不安。今後の改善に注目します。

  11. アホばっかりで残念。
    ジャカが勝たせた試合の方が多い。
    それに、攻撃の芽を摘む回数が多いのも、危ないシーンでファールをもらって落ち着かせるのもジャカ

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