チェルシーについて
現在64ポインツで4位。アーセナルとは12ポインツ差。
今週土曜には、FAカップのファイナル(レスター)があるので、この試合のチームセレクションにも多少影響があるだろうか。
来シーズンのCLについては、現時点ではほぼ手中におさめたと云っていいだろう。
まず彼らはシティとともにCLファイナルにいるので、どちらが勝ってもPLの5位チームにCLが与えられるのは確定。そこで勝てばもちろんそれでもCLは決まり。
チェルシーがここから来年のCLを逃すシナリオは、CLファイナルで敗けてリーグで6位以下に転落することだけ。彼らがいまベストフォームにあるため、それは考えにくい。
たしかに6位のリヴァプールは1試合消化が少ないし(7ポインツ差だがそこで勝てば彼らと4ポインツ差)、このあとにはレスター(H)、ヴィラ(A)なので、もしここで彼らがアーセナルに敗けるとまさかが見えてくるというのはなくもないが。
もしここからチェルシーが来シーズンのCLを逃したら痛快このうえないな。よし絶対勝とう!
フォーム
1/19にレスター(A)に敗けて以降、PLではW10 D5 L1。
直近6試合は、LWDWWW。
週末はCLファイナルでも戦うシティに八百長で勝っている。
チームニュース
Mateo Kovacic and Andreas Christensenがアウト。
Head to head
直近6試合は、アーセナルのW3 D1 L2。敗けのひとつはELファイナルを含む。
意外に勝っている。
前回の対戦について
例の試合。今シーズンのハイライトになる試合をひとつ挙げるとすれば、これか。
【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs チェルシー(26/Dec/2020)ビッグターンアラウンド | ARSENAL CHANGE EVERYTHING
これで流れが変わった(そしてその後にまた変わった)。
試合結果予想
BBC Sports (Lawro’s prediction) N/A
Sky Sports (Jones Knows) 1-0
WhoScored.com 1-0
ノウズ:この対戦はわたしのシーズンベッティングハイライツのひとつ(※このコーナーはSkyBetの提供)。前回はアーセナルが大方の予想に反してチェルシーを破った。世間で信じられていることを鵜呑みにできるか、という完璧な事例になった。で、今回わたしがもう一度アーセナルに賭けるかって? ノーチャンスだ。
チェルシーはもうフランク・ランパードではなく、トーマス・トゥクルがマネジャーになっている。そしてすべてのキーパフォーマンスデータが示すように、彼らは試合をコントロールする明快なアイデンティティを持ち、ライン間では相手にほとんどスペイスを与えない。アーセナルだって同じことをやろうとしているが、戦術もなく選手もいない。
The AthleticのPLリーグ最終予想
おなじみの『The Athletic』が、攻撃と守備のフォーム、xGなどのデータを使って、今シーズンのPLの最終順位を予想していた。※要課金記事
それによると、アーセナルは現状ママの9位フィニッシュと予想。わーい。
ちなみに上位予想で、現状のテーブルから順位が変わるのは、5位のウェスト・ハムと6位のリヴァプールだけとなっている。もちろんそこは、CLとELの境目ということで、ハムファンなら到底受け入れられない予想になってしまっているが、リヴァプールは消化試合がひとつ少なく、1ポイント差しかないのだからしかたあるまい。
また7位予想はトッナムということで、彼らがECLに行くのかもしれない。
試合のみどころ
トーマス・トゥクルは、アーセナルとは初対戦で、ぼくも彼の試合を90分観たことはない。なので、今回はなかなか楽しみにしている。早朝に起きるくらいはできそうだ。
PLでのフォームはもちろん、CLとFAカップでファイナルに進出しているという最近のチェルシーの成功について、彼らは既存スクワッドがそもそも優秀だったからという意見もあるようだが、たしかにそういう要素は少なからずあるにせよ、それだけでは説明できないだろう。彼があそこへ行ってチームをガラリと変えたことを、誰だってできることなんて云えない。
ぼくはハイライト以外ほぼ結果しか知らないが、彼らはチームがワークして、もともと優秀だった個人もパフォームし出してという好循環に入っているように見える。アーセナルとは逆である。そういう空気や勢いや流れもマネジャーがつくりだしたものであり、それも間違いなくマネジャーにとって決定的に重要な能力だ。ランパードにできなかったことがトゥクルにはできた。経験かもしれないし才能かもしれない。もしかしたら幸運も。でも最近思うのはそうした幸運も呼び寄せるものだということ。アルテタのアーセナルは不運さえも自ら呼んでいるように見える。そういう悪循環にハマっている。
このブログでもアルテタのシーズンレヴューを書いてみたいと思って、最近は彼についてあれこれ考えているが、「持てるものから最大限のちからを引き出す」という、マネジャーにとってもっとも重要で、もっとも困難な仕事について考えざるを得ない。
この世のほんとんどフットボールマネジャーは、理想のスクワッドなんか持っていない。それができているのはほんとうに一握りのトップオブトップだけ。
だとすれば、ほとんどのケイスでマネジャーが問われるのは、「持てるものから最大限のちからを引き出す」ための能力やスキルやテクニックであり、与えられたものに対し自分のやり方をいかにインストールするかである。アルテタがルーキーであっても、結局マネジャーとして仕事をしているのだから、そのような評価軸から免れる理由はない。ましてやアーセナルのスクワッドはいくらバランスが悪いとはいえ、そこまで劣悪なものじゃないだろう。少なくともPLで9位フィニッシュがふさわしいスクワッドではない。
グアルディオラみたいな一部のエリートを除けば、どんなマネジャーだってそうしてキャリアを積んでトップになっていくのだろうし。アルテタだって避けて通れないはず。まあいきなりシティやバルサのマネジャーに抜擢されて成功するかもしれんけど(笑い)。
ということで、今回の試合は相手のマネジャーが何をやっているのか、何をしようとしているのか、最初のフルシーズンを落第しかけているわれらがボスとは何が・どこが違うのか、注意して観てみたいと思う。
キックオフは日本時間で、明日5/13(木)の早朝4:15。
勝てばチェルシーを困らせられる。COYG
一回クビにされてみて、やっと本当の監督と呼べるそうですね。ベンゲルいわく。
長期的なプランとしてこのシステムを軸にしたいというのはあるでしょうが、選手に合わせてシステムを曲げる柔軟さも必要でしょうね。9位で終えれば補強もままならず理想の布陣も整いません。
どちらが正しいというよりバランスの問題でしょうが、アルテタはシステム優先になりそうな人柄ですよね。
とはいえ、実践が不足している人が理論優先になるのはどこの世界でも同じかなと思います。
クビにはしないでほしい。