hotいま読まれているエントリ

Arsenal, Arteta, Controversy

ミケル・アルテタのいいところと悪いところ【20-21シーズンレヴュー】

ミケル・アルテタの悪いところ

アルテタの悪いところもけっこう見えたシーズンだった。ネガティヴポインツを。

アーセナルのImage of the seasonはこれに決定。おじさんもこんなに注目されると思わんかったろうな(笑い)

攻撃の停滞。スピード、アグレッション、クリエイティヴィティに課題

アルテタの下でのフットボールのパフォーマンスで最大の問題はやはり攻撃の停滞か。これは守備の進歩と表裏一体なところがある。

シーズン総得点55はリーグ9位タイ。エメリ末期で劣悪だった昨シーズンよりもさらに1点減り、この25年では最少(95-96シーズンの49得点以来)。これは「アタッキングフットボール」を標榜するクラブが受け入れられる結果ではない。

いかに守備が改善しても、攻撃で停滞しては本末転倒だ。

「フロント5とフォルス9」のところでも書いたように、とくにフロント5でのプレイは、一見非常に攻撃に積極的なセットアップに見えて、その実、ファイナルサードでのダイナミズムを著しく欠いていて、そこまで効果的な攻撃には見えなかった。やりたい理想は見えるような気もしたが、現実が追いつかないというのか。

本来は相手ハーフの深い場所にあれだけの数の選手がいれば、かなり攻撃の脅威になっていなければならないが、彼ら自身ボールを受ける動きに乏しかったり、あるいは彼らにいいボールを配球する役がジャカ(とルイス)しかおらず、攻撃が停滞するというような試合はしばしば観られた。

結局相手を押し込んでいるようでも、ボール回しはボックスの外側を囲んだUシェイプで、つねに相手の目の前で行われ、そこにときおりのロングレンジのパスが加わるというだけで、決して予想外な動きがない。ああいったUシェイプなパス回しのなかで、オーデガードが来るまでDFの背後へのスルーボールの出し手はひとりもいなかった(セバーヨスがたまに狙うくらい)。

相手ゴールの周囲をきれいに囲んだ、まさにUシェイプ。

そして、しつこくボールを回しながら最後に行うのは、ワイドエリアでのオーヴァーロードからの単純なクロスボールという、相手の裏をかかない、恐ろしく予測可能な攻撃で、あれではチャンス不足/ゴール不足になったとて不思議はない。

クロスボールの多用もこのシーズンのアーセナルの特徴だったが、とてもクロスを効果的にゴールに結びつけようというセットアップではなかった。

それとシュート自体に消極的ということも、シーズン中にはよく指摘されていた(※ショッツはリーグ11位)。MFからの攻撃参加が少ないことと合わせて、とにかくアルテタはゴールを取ることにあまり貪欲には見えなかった。

アルテタが攻撃のパターンをつくろうとしているという意図は見えていたと思う。しかし、とにかく現場のアイディア不足、あるいはフリーダム不足という感じで、ESRがNo.10でプレイするまでのチャンスクリエイションはわりと悲惨だった、そこはアルテタが厳格に指示を出しすぎているのか、あるいは選手マターなのか、判然としない部分もある。両方かもしれない。

どん底期の気の毒なスタッツ1
どん底期の気の毒なスタッツ2

こういった攻撃に陥ってしまった原因がいくつか考えられる

まずひとつはスピード。アーセナルのプレイスピードがかなり遅いということを指摘した記事について、このブログでも触れたことがある。アーセナルは、リーグでもっともプレイが「遅い」。

20/21シーズン序盤のアーセナルのまずさ | ARSENAL CHANGE EVERYTHING – Part 2

プレイのスピードが遅ければ、相手に守備陣形を整える余裕を与えるわけで、それだけ守備が固く崩しにくくなるのは自明である。アーセナルはまるで相手の準備が済むのを待っているみたいにゆっくり攻撃している。

遅攻は、アーセナルの攻撃が停滞した、もっとも大きな原因のひとつと思われる。

もうひとつは、アグレッション。アグレッシヴな守備。これについても、以前にブログでエントリを書いた。

プレスが苦手なアーセナル | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

アーセナルはもっともファウルをしないチーム【20-21シーズン】 | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

守備のスタッツでアーセナルは、タックルがリーグワースト、プレッシャーがリーグ18位と、極めて軟弱なパフォーマンスの数字を残している。

いまのアーセナルは、プレッシングができない(やらない)、逆にやられがちという傾向があるということで、カウンタープレッシングからのショートカウンターのような、昨今PLでも多くのチームがトライしているモダンフットボールの潮流からはむしろ離れていこうとしているようにさえ見える。

アグレッシヴにプレイした試合に満足感を示したりと、アルテタの数々の発言からすると、彼は決してアグレッシヴにプレイすることを躊躇しているわけではないし、むしろやりたがっているようだが、結果としては明らかにそういったアグレッシヴさが足りていない。少なくともPLのほかのクラブより足りていない。

プレッシングから高い位置でボールを奪うことができれば、相手を混乱に陥れることができ、それだけ危険な攻撃につながる。ということは、つまり得点を奪ううえで効率がよいということ。

プレスが不足しているということは、プレイスピードが不足しているのと同じで、アーセナルの攻撃の効率を著しく下げている。

相手の守備ブロックを崩すクリエイティヴィティ不足が叫ばれたのもこのシーズンの大きなトピックだったが(まさかアーセナルでクリエイティヴィティがないと嘆く日が来るとは)、自分たちでそういう状況を生み出したという自業自得なところもある。あんなふうに遅攻でプレイしていながら、一方で「堅い守備が揃ってしまっているから、それを崩すクリエイティヴィティが必要」というのは、なんだかマッチポンプというのか、わざわざ自分から問題をつくっているみたいだ。

ポゼッションを志向するようなチーム(ボールを持って主導権を握りたいチーム)が相手の整った守備を崩すことに苦労するのは、もちろんアーセナルに限らない。CLファイナルでは世界一金をかけた選手を揃えるシティのようなチームですら、チェルシーの分厚い守備にそうとう手を焼いていた。

そういう文脈があるから、いわゆるポゼッションフットボールのような遅攻は下火になって、カウンタープレッシングのようなよりスピードがあり効率的な攻撃ができる戦術を採用するクラブが増えている。

アルテタが志向するフットボールとして、まさにグアルディオラっぽいボールを持って主導権を握るというスタイルを目指すというのは、個人的には異論はない。それはそれでいいと思うし、その方向で洗練すればよい。アーセナルらしくもある。だが、同時にアグレッシヴな守備・攻撃的な守備をおろそかにする必要もない。べつにそのふたつは、どちらかのスタイルをひとつだけ選ばなきゃいけないわけではないのだから。

そして遅攻も速攻も両方やる。遅攻も速攻もハイレヴェルでできるチームといえば、まさにアーセンのアーセナルではないか。攻撃のアイディアもバリエイションもテンポもあるという、ぜひともそんなチームになってほしい。

いずれにせよ、アグレッシヴにプレイすることによる損はない(疲労が怖いなら鍛えるだけだ)。そこは今後アーセナルが進歩していくうえで、間違いなく大きな課題のひとつになるはず。いまのようなプレイをつづけていては、目標を達成することはかなり難しい。

チームセレクションを模索。最後までベストの11人を見つけられず

アーセナルはPLの38試合で、37のスターティングラインナップ。同じ11人を使ったのは2試合しかない(マンUとヴィラ)。

予想が当たらないわけだ。毎回違うのだから。

ケガなどによってチームセレクションが限定されるということは、アーセナルではかなりあるけれど、このシーズンの場合は、どちらかといえば、アルテタが選手の最適な組み合わせで試行錯誤を繰り返して、結局最後まで固定できなかったというように見えた。彼が既存のスクワッドの使い方にいかに苦しんだかの証拠だと見ることもできるかもしれない。シーズン終盤には「スクワッドに大きな変化が必要」と半分開き直っていた。それも、ある程度は同情できる。シティとアーセナルは違う。そこは彼にとってビッグチャレンジだった。

アルテタがチームセレクションでとくに頭を悩ませたのは、フロントの人選だろう。

ウィリアン。オバメヤンとラカゼット。ぺぺ。シーズンを振り返れば、どうにかして彼らをワークさせようと苦労した痕跡がはっきり見える。毎試合違う選手の組み合わせなんて尋常じゃない。

そう思うと、サカのどこでもハイクオリティでプレイできるヴァーサティリティに、アルテタはどれだけ救われたか。彼がサカをべた褒めするのも道理である。

スクワッドで最大の誤算は、もちろんウィリアン。まさかここまで使い物にならないとは誰も思わなかった。エドゥやアルテタが一番面食らっただろう。あと本人も(笑い)。

アルテタは、なかなかフォームの上がらないウィリアンを簡単には諦めなかったが、それでも途中で諦めた。それがESRの抜擢にもつながったと思えば、ウィリアンのペッキングオーダーを下げるという思い切った決断はキーポイントだった。

そして、オバメヤンのウィング起用もだいぶがんばったが、それも途中で諦めることになった。

結果どちらも考えをあらためて正解だったが、それにかかった時間が命取りだったかもしれない。

もう少しESRの抜擢が早ければ、オバメヤン or ラカゼットを早くCFに固定していれば、このシーズンの結果は変わっていた可能性があるのだから。

アルテタは頑固者

ちなみに、自分のブログエントリを読み返しても、アルテタがESRを抜擢するボクシングデイのだいぶ前から、オバメヤンのCF化やピュアNo.10の起用(ESR)といった解決策については、いくども書いていた。これはべつに自分が見る目があるとかどやーとかそういうことではなくて、単純にファンベイスではそれを求める声は以前から大きかったというだけである。自分もその意見にはずっと賛成だった。

そういうことがあったので、なおさらアルテタの性格としてフォーカスされがちだったのが、彼の頑固なところ(stubborn)である。みんなが変えてほしがっているところを、彼はなかなか変えてくれなかったので、けっこうな頑固者だと思われている。

がんこであるということは、信念を元にしているときなどには美点にもなるだろうし、必ずしも悪いことではない。エメリには信念があるのかないのかよくわからなかった。

だが、たとえばウィリアンの起用にこだわったことなどは、やはり信念が裏目に出たように思える。おそらくは、もっと無慈悲にならなきゃいけなかった。毎日彼を近くで観ていて、彼がチームにフィットしないことにもっと早く気づかねばならなかった。失敗の可能性を認めなければいけなかった。ウィリアンがワークしなかったのは、たしかに結果論ではあるが、もっと早く動くことができたというのもまた事実。

そういう意味で、彼は自分のアイディアにやや過信するようなところがあるようにも見える。戦術の選択もそう。やり方をコロコロ変えるよりはマシかもしれないが、チームに合っているように見えない戦術にいつまでもこだわることもまた愚かなことだ。

繰り返すが、自分のアイディアを信じることはもちろん悪いことではない。ただ、一方でマネジャーとして最初のフルシーズンでもあるとなれば、より謙虚にならなければならなかったとも云える。

試合中のサブスティチューションの遅さと、交代する選手の適切さも一時期は話題になっていたが(アーセナルはサブ専門コーチを雇うべきとか)、サブの遅さについても頑固さの現れなのかもしれない(最初に選んだ選手・戦術を替えたくない?)。エメリがHTにバンバン選手を替えていたのと好対照である。

ちなみに、r/Gunnersのポストシーズンの調査では、アルテタのサブスティチューションのタイミングに対するユーザ評価は「5.85」と低評価で、多くのファンが彼のサブが適切なタイミングでないとフラストレイションを貯めていたことが察せられる。まあそういう印象はあった。

これはがんこちゃん

オーヴァコーチングとコントロールフリーク

最後に、フットボールマネジャーとしては、フィロソフィにも関わる決定的なポイントについて。

これはいろいろなところでしばしば指摘されていたことで、アルテタは選手たちに指示を出しすぎているのではないかという問題。このシーズンは無観客試合で選手やコーチの声はふだんよりよく聞こえたが、たしかにアルテタは試合中ピッチサイドからそうとうに頻繁に選手に声をかけていた。

何でもかんでも自分の思い通りにしたくて、選手には1から10まで完全に動きの指示をする。

もちろん実際のところはわからないが、云われてみれば、たしかにそういうふうに見えなくはない。

アルテタのチームプレイのなかには、ある種のパターン化された動きが見えることが多いし、「ミケルが云っていたことがピッチで実際に起きる」といった選手たちのコメンツからも、チームが一定の決まりごとのうえで動こうとしていることはほぼ間違いない。そんなことはふつうのことでもあるだろう。だが、アルテタはやりすぎているのかもしれない。

スキのない指示が出されているからか、選手たちの動きには大きな自由があるようには見えず、それは守備パフォーマンスには貢献しても、攻撃パフォーマンスにとっては、かなりマイナスになっていたのではないだろうか。

とくにファイナルサードでのクリエイティヴィティ不足は、それも理由なんじゃないか。フロント5であんなにゴールの近くに5人が並んでいても、誰一人自分のアイディアで動こうとはせず、じっとポジションを守っている。そんなシーンをシーズン中に何度も何度も観た。

それと、ボールを失うことや失敗することを極端に恐れる消極的メンタリティが生まれていることも、非常にシリアスな問題として指摘しておきたい。べつに選手たちがそう云っているわけではないが、試合でのパフォーマンスを観ていればわかる。

チャレンジを怖がっていること。シュートをなかなか打たないことやプレッシャーのないところでボールを回したがるところなどには、そういった消極的メンタリティがありありと見えていた。その結果が「U字」のパスマップにかたちとして現れている。ピッチの中央エリアでマークがついているタイトなスペイスの選手にはパスを出さないので、ボールは自ずとワイドにいる選手に逃げていくことになる。そんなメンタリティで魅力的なフットボールなどプレイできるわけがない。

NLD(H)、残り15分で10人になって数的不利に陥った相手の捨て身の攻撃に突如パニックに陥るというような、このシーズンに何度か見せた精神的なもろさも、失敗を恐れすぎるメンタリティから生まれていたと見るのが妥当に思える。あの時期、いつの間にか敵は自分たち自身になってしまっていた。

選手たちが、そうして自由を失い、失敗を恐れ、リラックスできなくなっているとすれば。ハイパフォーマンスが求められるトップアスリートの精神状態としては、かなり悪いはず。それもまたオーヴァーコーチングの弊害のように思えてならない。

ぼくはアルテタのことばによるマネジメントをポジティヴポインツのひとつに挙げたが、一方でことばには人を追い詰める力もある。選手たちに有無を云わさぬような理詰めのインストラクションのようなものがあれば、それは彼らから最大のパフォーマンスを引き出すうえでは、逆に障害になっているという可能性もあるかもしれない。

アルテタのチームセレクションについて、誰かがそう指摘していて、ぼくが非常になるほどと思ったのは、彼はチームを完全にコントロールしたいので、なるべく戦術的に(自分の意図に忠実に)プレイする選手を好むということ。

シーズン当初、アルテタはぺぺよりもウィリアンを優先したが、それはその考え方の最たるもので、左右中央とどこでもプレイできるウィリアンは当然戦術理解力が高く、チームプレイに貢献できる選手。一方でぺぺは明らかにチームプレイヤーのタイプではなくソロイストだ。そしてアルテタは自分の狙いどおり戦術的に動けるウィリアンを好んだ。

またマルティネリをなかなか起用しないのも、彼が戦術的というよりは本能的に動くタイプだからという説明には、自分としてはかなり納得感があった。

要するに、アルテタはゴール前で混乱をつくってそこでゴールが偶発的に生まれるというようなことに期待するよりも、自分が考える動きを選手には忠実に守って実行してもらい、あくまで自分のアイディアやロジックでゴールしたい。まるでチェスをやっているかのように。まあそこまで云うと極端だが、方向性とか傾向として、そういうタイプだと。

ちなみにまたUCLの話題で恐縮だが、ぼくはペップのシティを観ていて、なんだかいまのアーセナルの行き着く先がああいうふうになったらすごくヤダなと思いながら観ていた。あの試合でシティは基本的にボールをよく持って試合をコントロールしたけれども、効果的で効率的な攻撃ははじめからチェルシーのほうが上回っているように見えた。

試合後にあるジャーナリストがペップはoverthinkingで、トゥクルはsimpleと、あの試合での両者の差を対比的に書いていて、overthinkingというのは、まさしく言い得て妙だなと思ったものだった。

そして同時になんだかいやな気分になったのは、アルテタがやろうとしているプレイにもoverthinkingな傾向があるように思えたからだ。

 

結局、フットボールはゴールを奪うスポーツなので、いかにそれを効率的に行うかが問われる。

アルテタがいまやろうとしていること、このシーズン全体を振り返ると、コンセプトそのものが若干目標まで遠回りをしているようにも思える。もっと一直線にゴールに向かうようなsimpleさもあっていいのではないだろうか。

ぼくの理想はもちろんヴェンゲルさんのフットボールなので、アルテタに求めたいのは、もっと選手たちを信じて彼らに任せてほしいということ。このシーズンはアルテタが選手を信じてないと思うことはけっこうあった。自分ひとりで抱えないで、選手と一緒に責任を分かち合ったらいいじゃない。

ヴェンゲルボールに代表されるような、流れるような美しいチームプレイは、多分に選手のタレントに依存した即興成分が含まれているだろうが、アルテタはどうもその逆を目指しているように見える。

シーズン中にも少し書いたが、ぼくはアーセナルには、ラウンジで流れているようなスコアありきの退屈なウェストコーストジャズではなく、インプロヴィゼイションとインタープレイが満載のヒリヒリした刺激的なイーストコーストジャズを奏でてほしい。そっちのほうがずっとパッションとエナジーを感じられる。

選手がピッチのうえで、より自由な発想で自分を表現することを許してほしい。選手と選手のケミストリを信じてほしい。

まあヴェンゲルさんはそれをやりすぎたわけだけれど、われわれはそういった歴史をすでに通過しているのだから、ストラクチャと自由の両者をバランスよく合わせてより高いレヴェルを目指すべきだと思う。

 

すっかり長文を書いて、なんだかまたとりとめがなくなってしまったかな。オーヴァーコーチングのところは若干ぼくの思い込みも入ってるかも。それはすまない。

いちおうシーズンのめぼしいトピックはフォロウしたつもりだけれど、もしあの話題が抜けてるというのがあれば、こっそり教えてください。

 

では、ミケル・アルテタとアーセナルのこれからのますます発展を祈念して。

COYG!



※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

17 Comments on “ミケル・アルテタのいいところと悪いところ【20-21シーズンレヴュー】

  1. お疲れ様です。

    概ね、内容には同意です。
    オーバーコーチングや選手にアルテタの思い通りにプレイして欲しい点などはなるほどなーと思いました。
    選手に気持ちよくプレイさせることよりも結果を優先させることは
    建前としては当たり前なんですが、人情としては前者の方に重きを置く選手の方が多いと思うので
    その辺りの選手の躍らせ方を上手く学んでいって欲しいですね。

    しかしアルテタといいペップといい、
    スペイン人ならもうちょっと陽気なラテンのノリを感じさせてくれてもいいと思いますよねぇ。
    あ、エメリもだ。笑

  2. 初めてコメントします。

    今シーズンお疲れ様でした。

    chanさんの総括があってようやくシーズンが終わったなと感じました。

    ありがとうございます。

    今回のエントリの特に後半、アルテタについて書きながらヴェンゲルのサッカーについて、抑え気味に綴ってきたもののつい情緒がほとばしるような記述がとても胸に来ました。

    そこで質問なのですが、chanさんが思うアルテタに理想としてもらいたい、目標とでも言えるようなアーセン時代のベストシーズンはいつでしたか?

    またそのベストイレブンも差し支えなければ教えてください。

    ストーブリーグになって書くことがない時とかあれば、ぜひ聞かせてほしいです。
    (過去にこういうエントリがすでにあれば未読ですいません!)

  3. ヴェンゲルボール。
    あたしがグーナーになったのは、インビンシビルズのちょっと前にアンリのプレーを見たときでした。
    それまではセリエAダイジェストばかり見てましたが、左サイドから駆け上がってディフェンスを置き去りにしていとも簡単にゴールを決める姿は正に神で、それ以来、アーセナルのとりこになりました。
    それからアーセナルを見始めましたが、アーセナルは神だけのチームではありませんでした。当時のスタメンは言うまでもなくすごすぎて、どこからでもゴールをうばってましたね。当時のスカットは今ほど多くなくて、スタメンもほぼ固定だったはずだし、全部で15名くらいでまわしてたような気がします。フォーメーションは4,4,2で神とベルカンプのツートップとされてましたが、ゲームが始まるとみんな関係なく動きました回ってましたね。それこそ自由に。それでいてワンタッチプレイでつないでフィニッシュするとゆう。毎週試合を見るのが楽しみで、見ていても次々とすごいチームプレイがうまれるので、あっとゆうまに終わってましたね。
    あれから20年。リーグを取り巻く環境も大きくかわりましたが、おれたちのアーセナルもかなりかわってしまいました。
    アルテタはがんばってくれてるし、エメリのどん底からチームのメンタリティとゆうか、ふさわしさみたいなのを選手に埋め込んでくれたりして、やっと上向くかと期待したのですがね。
    試合の中で、うぉっ!と声を上げる シーンが明らかに少ないです。そんなに悪い選手ばかりではないはずなのに。リーズのようなチーム力でもあれだけのことができるのは、やっぱ監督の力が大きい。レスターなんなも。
    アルテタで強いチームになることに越したことはないとおもってますが、あのころの自由で破壊的なゲームは今のアルテタでは期待できないとゆう。
    アルテタの理想の勝ち方、ゴールの奪い方って果たしてどうゆうものなんでしょうね。

  4. 初コメントです。
    いつもお世話になっております。
    一年間お疲れ様でした。

    自分的にはアルテタの悪いところなのかアーセナルが悪いのかわかりませんがスローイン、ゴールキックを含めたすべてのセットプレーも来シーズンには改善しないといけないと思いました。

    特にリヴァプールがスローインコーチを雇ったことが強くなった要因の一つになっているのを思うとうちのスローインはどこでも詰まってるなと思いました。
    結果ティアニーが無理矢理前に投げるや、チェンバースがペペの頭に投げるなど次に繋がらないプレーになってしまったと感じます。

    また、サリバがフィットしたらゴールキックから上手く繋がったりオフェンス側でのコーナーキックで脅威になってほしいと思うのは期待しすぎだとは思いますが少しでも良くなってほしいなと願っております。

    コロナなどが流行っておりますがお体に気をつけてください。
    ブログ更新楽しみにしております。
    来シーズンもよろしくお願いします!!

  5. 総括お疲れ様でした。いつも丁寧な翻訳と率直な意見とブラックジョーク的な切り口もあり、更新が楽しみです。来シーズンは懸念が少しでも消えてこの時期に喜びたいものです。
    個人的にはオーバは大好きですし、去年は大いに助けられました。ですがキャプテンという選手では無いのかと思っています。やはりキャプテンはどっしりと強い発言が出来る頼れるリーダーが良く、オーバには自由に楽しく皆を引っ張っていって欲しいなとは思っています。その辺も今後ブログにしてくれたら幸いです。

  6. 最初の51試合の比較はフェアじゃない。
    エメリはヴェンゲルから引き継ぎ、ミケルはエメリから引き継いだ。ボロボロのチームを。ポイントを比較する事はナンセンス。

    1. 逆でしょう。
      長期政権後の難しさは世界の共通認識であったはず。
      上がるしかないほぼノープレッシャーの状況で
      そこから更に下げたアルテタをわざわざ擁護する必要は無い。

  7. 上で書いている人もいますが、ついアーセンに対しての気持ちが滲んじゃう辺りなんかグッと来ました。
    私も、何が好きでアーセナルを観始めたかってヴェンゲルボールなもんで。

    Twitterとか各種ブログとかでも、みんななんだかんだでアーセンのフットボールに魅力を感じてグーナーやってんだと分かると嬉しい(ちょっと複雑な)気分になります。

    アルテタの未来は、まんまペップにはならないと期待してます。
    アルテタは、ペップとアーセンのハイブリッドですから。
    あのピレスやらリュンベリやらがバンバン飛び出しまくるアタッキングフットボールの再来を祈ります。

    どんなにドイヒーなシーズンでも、もう移籍情報に一喜一憂しながら来季の優勝を夢見てます。

    COYG

  8. 確かに長い!けど、読み応えありました。

    ヴェンゲル・ボールはもはやグーナーの懐古になりつつありますね。でもシーズンベストゴールとおっしゃるWBA戦のサカのゴールなど、まだ少しだけ面影を残す形も疲れているので、これが完全に消える前に、来シーズンは今シーズンの守備をベースに魅力的なアタッキング・フットボールを目指してもらいたいですね。

    特に最近は、ポジティブトランジション直後のスピードや精度の低下が目につく印象です。ここさえ改善できれば仕留められる力(つまりオバメヤン)はあると思うのですが。

    それから、ムードを変えるミドルを打てる、アタッキングMFが望まれます。誰をとるかじゃなく、どうさせるかかなーと。

    レビューお疲れ様でした。

  9. 今シーズン何度かライヴ中に映された”Football should be an art”がいつの日か実現されることを心より祈ってます。

  10. 読むのが全く苦ではなかったです。素晴らしい考察、まとめでした。
    今シーズンは辛くアーセナルから離れたいと思うくらいの時もありましたが、Chanさんのブログを見るとまた次応援しようと切り替えることができました。勝っても負けても翻訳してブログ更新して大変ですが、来シーズンもよろしくお願いします。
    シーズンベストゴールの選出が同じでした!見てた当時涙出た。

  11. 読むのが全く苦ではなかったです。素晴らしい考察、まとめでした。
    今シーズンは辛くアーセナルから離れたいと思うくらいの時もありましたが、Chanさんのブログを見るとまた次応援しようと切り替えることができました。勝っても負けても翻訳してブログ更新して大変ですが、来シーズンもよろしくお願いします。
    シーズンベストゴールの選出が同じでした!見てた当時涙出た。

  12. 誰かミケルに、試合中は黙して語らず、のほうがいいと教えてあげたらいいんじゃないですかね。ビエルサのように、圧はだしていいけど・・・。ちょっと試合中、マイクロマネージメントが過ぎる(萎縮する?)のでは?ペアあたりががつんといえば面白い。わたしはインヴィンシブルを知らないその後からのファンですが、ロシツキーやファンペルシ、セスクにナスリにカソルラ、サーニャやギブス、ソングにディアビ、エジルやサンチェスに十分酔わされて来ました。キャリアのピークをアーセナルで迎えてくれる有難さは身に染みていますが、来年オーバは20~25点とってくれるのか、ここがまず大きなポイントかと思います。ハリケーン氏が1億ポンド、ならオーバはそれ以上じゃないと・・・。でも、キャプテンは来年は禅譲して欲しい。彼自身のため、ファンのためにもゴールマシーンに特化してほしいですね。

  13. 長文お疲れ様です
    シーズンの結果が悪かったので、もっと毒毒テキストかと思ってたらフラットで納得力のある内容でした(笑)

    オーバーコーチングのところは、過去のベンゲルボールを美化しすぎている気もしますね
    ベンゲルだってモウリーニョチェルシーのバスの前で何もできず被シュート2本0-1な内容で負けまくってました
    当時はアンチフットボール論争で盛り上がりましたよね

    加えて今の時代だと、即興で自由な攻撃はボールを失った時に敵に大きなスペースを与えるリスクが高くなりました
    ベンゲルがペップにまったく勝てなかったのはそれが大きな理由だと思ってます
    ラムジーが空けたスペースを使われまくってましたよね

    それにアルテタはゴール前で選手たちに自由にやらせてるかもしれませんよ
    リーズなどカウンター主体のチームはシステマティックな約束事で動いてるように見えます
    例えば、右で奪ったらポストして左に展開、逆サイドにFWが駆け上がってファーにクロスみたいなパターン化された動きです
    パターンをコーチングしとけば、選手はためらうことなくアグレッシブに走ってプレーできます

    その点、アルテタはビルドアップにパターンが見えますけどゴール前では見えません
    本人も「アタッキングサードまでは監督の仕事、そこからはゴールするのは選手の仕事」って言ってましたよね
    スミスロウは「監督にもっとシュート打てって言われてる」と言ってましたし、トーマスはバンバン打つようになり、エルネニーはシュート練習の努力が実りました
    選手が攻撃の自由をあたえられていないようなコメントも記憶にありません

    実はアーセナルの遅い攻撃をスピードをアップするには、もっとシステム化してオーバーコーチングする必要があるのかもしれないですよ
    そうすれば、流れるようにボールが動くけど守備に破綻が無いNEWベンゲルボールになるかもしれません
    来シーズンはたくさんのNEWベンゲルボール改め、アルテタボールが見られることを期待してます
    乱文長文失礼しました

  14. 初めてコメントします。素晴らしい総括ブログでした!アーセナルファンでドM力を鍛えられたつもりでしたが、今シーズンは本当に辛かったです。最終的にCLまで6ポインツ差というのが、さらに悔しい。あのジャッジ、あのPKがなければ、、、というのは同感です。
    来シーズンも、内容の濃いブログを、楽しみにしております。

  15. タイミングだいぶ逃しましたが。
    ちょっと前のエントリでアルテタ就任時から退化してると嘆いてらっしゃったので反感覚悟して読みましたが、、、このエントリの内容は同意です。
    個人的には攻撃の部分でもアルテタ就任時よりはマシになってることは割とあると思ってます。(もっと酷い部分もあった印象)

    守備の強化とトレードオフで攻撃が悪くなってる印象もわかりますね。今は攻撃の時も守備の安定ありきの布陣でCMは2人残すのはルールみたいなものだし。サイドアタッカーも守備の責任はあるし必ず戻る。これが徹底されているのは凄い。けどその徹底の為に体力面でもそちらに使っている印象ありますね。その責任を果たす為にも自分の持ち場を外れることは大きな体力の負担になる。

    それとサイドアタッカーが必ず戻る上にSBの不始末カバーまでしてくれてかなり低い位置まで守備するから、いざ自陣でボール奪い返してもカウンターの余力や体制がない場面もよく見かけます。で、自陣の攻撃ではサイドアタッカーより前にCMやSBが行くことはないからサイドアタッカーの上がりを待つのでそのペースに合わせることにもなる。ま、これもいくつもある要因のひとつでしかないですが。体力がある時はプレス含めここも良かったりもするんですが。

    オーバーコーチングについて。確かにこれはある気がしますね。
    ただまぁ就任当初は正直それが必要な状態だったとも思います。それくらいしないとまともなポジショニング取れない選手が多すぎた。
    今後はそれが変わる必要もあるかもですね。(観客が戻ってきたら嫌でもそうなるかもしれないしそう期待しようか。)

    ウィリアンの獲得はこのシーズンにCL取ることを目標とするなら獲得の時点での判断は個人的には分かるものだったと思います。
    シーズン開始時のそれまでのペペの出来やサカもアタッカーとしてここまで伸びるともだし、ガビもケガ、トップ下不足。サイドアタッカーのクオリティや層を考えると誰かしらは必要だった。その時点では特に。
    ただあまりにもコンディションが悪すぎた。オーバもシーズン開始時悪かったけどそれ以上に。それは1試合見てもう十分分かるくらいに。それを獲得前に判断できなかったことと諦める判断の遅さというのはあるのかな。

    判定、選手のミスとかもあるし、こういう選手起用の判断のまずさがなければCL取れてた可能性も割とあった気もしてたり。まぁそれは仕方ない。
    良かった部分もあるし悪かった部分もあるしアルテタが変えないといけないことも色々ある気がしますが今後どうなっていくのか見てみたいし良くなって欲しいですね。

  16. 久々でコメントいたします。ちょっと入院してて(最近流行りのアレではなく、アルコールのほうのゴニョゴニョ)

    久々にのぞいてみると、さすがにこのブログは濃ゆい。知らん人には何を話してるのか分からんくらい。w
    しかし、深い愛情と熟慮の上で書かれてるのを感じます。

    速い攻撃。個人のアイディア。
    今季それがなかったのは間違いないですが、個人的にはプライオリティだけの問題だと思いたいです。

    レノがタッチライン際に出す浮かしたパス、ホールディングからの強いグラウンダー、マリやパーティからのロングパス。そういったものが整備されれば、急ぐか回すかの選択ができる。話はそこからだ。。。なんて事を思いますナ。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *