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Arsenal, Arteta, Controversy

ミケル・アルテタのいいところと悪いところ【20-21シーズンレヴュー】

ミケル・アルテタのいいところ

さて本題。まずはいいところから。

アカウンタビリティ・マンマネジメント・“non-negotiable”

この人はとにかくよくしゃべる。毎度試合のエントリで彼のコメントをフォロウするのが大変なくらいに。プレスコンファレンスだけでなく、追加でメディアのインタヴューに答えるなど日常茶飯事。彼のコメントだけでも毎回大量のテキストを翻訳しているので、ぼくは自分の英語力が上がったと錯覚している。

そして理路整然とした語り口には、いつも感心したものだ。

個人的には、チーム状態がかなり悪かったときなどは、アルテタのしゃべる内容について説得力を欠いていると思った期間もあったが、公の場では、おおむね納得感のあるトークだったと思う。

きっとチームのなかでも、ああいうふうにことばで熱心に論理的に筋道を立てて説明をするタイプなんだろうなという気が非常にする。

ウナイ・エメリからもっとも変わったところのひとつがそれだろう。メディアや選手たちとのコミュニケイションが明解になった。

エメリはことばのおかげでアーセナルで選手とのやりとりでだいぶ苦労したようだが、アルテタは逆にことばを有効に使ってものごとを進めているのではないかと思う。プレス会見でのメディアとのやりとりはほぼ遠隔だったので、直接対面しない分、さらにことばは重要だったはず。

アルテタの下で、サカ、オバメヤン、バロガンが新契約にサインしたが、アルテタの説得が重要な役割を果たしたことは想像に難くない。

とくにバロガンは、伝えられているところによれば難しい交渉や説得があったはずで、ぼくは彼が新契約にサインしたのはつまり彼にファーストチームでのプレイを約束したのだと思いこんでいたが、もし彼が来シーズンにローンに出るようなことがあれば、彼サイドの希望条件に譲歩せずに説得に成功したことになる。

The Athleticでも報じられていたように、とくに若い選手たちはアルテタを信奉しているという。これからのことを考えれば非常にポジティヴなことだろう。

アルテタのマンマネジメントについては、一部に懐疑的な評価もあったのはたしかだが、そういう側面があるにせよ、全般的に見てよいところに入れてもよさそうに思う。

とくにエメリのときと比べれば。少なくともドレッシングルームを失うとか、選手たちからからかわれるというような致命的な状況には陥っていない。エジルやソクラティスをスクワッドから外したときなどは、かなり難しい対応を迫られたはずだが、それもきっちり乗り切った。あんなに悪い時期がありながら、選手たちの信頼を失わなかった。

あの降格しそうだと心配されていたとき#ArtetaOutがそこまで盛り上がらなかったのも、彼がファンのこころをちゃんと掴んでいたということを示していると思う。あれ以上バッドフォームがつづけば、さすがにヤバかっただろうけども。。

彼の使った、選手に対しての“non-negotiable(交渉しない)”というワードはかなり注目された。それは彼の選手マネジメント方針の厳格さや公平さを宣言したようなものだ。そのようなブレのない、断固たる姿勢も、チームの団結や一体感を得ることに役立っただろうと思う。まあ、ウィリアンやジャカのような気に入りの選手に少し甘かったりと、ときに本音が垣間見れたりもしたが。そんな程度はどんな人間にだってある。

ちなみに一昨日の『The Athletic』のアーセナルファン意識調査の記事(※要課金記事)では、約8割が20-21シーズンのパフォーマンスに満足していないが、いっぽうでアルテタは約7割から継続を支持されていた。いろいろな状況があるので単純に比較はできないが、これがもしエメリのようなマネジャーだったらと思うと、同じ結果になっていたとは思いにくい。もちろんチームパフォーマンスに将来性を感じられるかどうかがもっとも重要な判断要素だろうが、やはりアカウンタビリティのようなものも大きく影響しているとぼくは思う。

スポーツ面とは直接関係ないところを真っ先に挙げてみたが、とはいえ、ことばのコミュニケイションというのはやはりマネジメントにとっては、非常に重要なことで、エメリ時代からは大きな進歩だと云える。

守備の進歩

チームパフォーマンスでアルテタが来てから確実に進歩したと云えることは、もちろん守備である。

シーズンが始まってから、基本的にアーセナルの守備はずっと安定していて、シーズン中も「失点がリーグでX位」みたいなデータはよく話題にもなっていた(PLの失点39は、シティ、チェルシーに次ぐリーグ3位)。

シーズン前半のフォーメイションはバック3をメインでプレイ、後半はバック4にシフトした。どちらでも、構造的な守備のほころびはほとんどなかったように見える。

守備の選手では、リールから来たばかりのガブリエルがいきなりチームにフィットしたことも大きかった。シーズン中にはCovidに感染したり、パブロ・マリーが優先されるような時期もあったが、おおむね好パフォーマンスだったと評価できる。年齢的にも将来に大いに期待できる選手で、ほんとうによかった。

ヴェンゲル末期から、アーセナルの近年の最重要課題が守備の安定だったのだから、そこに進歩があったことは非常にポジティヴなことだ。

ただし、後述するようにアルテタのシステムでは攻撃を犠牲にして守備をケアしすぎているという見方もある。

つねにボールの後ろに人数をあまらせているような戦いかたなら、カウンターも受けにくく、守備が安定するのも自明だが、その分攻撃力が減るというトレイドオフが発生する。

フロント5とフォルス9

フロント5は、攻撃時にフロントに5人が横に並ぶという極端なフォーメイション(2-3-5/3-2-5)。このシーズンはつねにそうして攻撃していたわけでもなかったが、前シーズンにひきつづき多くの試合でそのようにプレイしていた。シーズン後半にはフロント6のようにさらに極端になる試合もあった。

3-1-6のフロント6?

フォルス9は、CFがMFに落ちてリンクプレイをやるというアレ。ラカゼットがハマったときはかなり有効だった。

個人的には、これらの戦い方には若干懐疑的なところもあることは、シーズン中のブログエントリにも何度も書いた。理想はわかったが、現実はそこまで効果的にはなれなかったという。

実際、こうした一見すると攻撃に非常に積極的に見えるアプローチで、得点が量産されたかといえば全然そんなことはなく(皮肉なことにむしろ得点を減らした)、とくにチャンスクリエイションにもっとも苦しんでいた時期に、5人が横に並んで動かず、ひたすらボールが来るのを待っているさまは、観ていてフラストレイションを感じることも多かった。

なので、これをよいところに入れていいのかどうかは微妙なところではある。

だが、エメリが3DMなどもっぱら守備的なメンタリティでプレイしようとしていたことからすれば、アルテタのアプローチはよりモダンで、効果的に、かたちをつくって攻撃をしたがっていた。そこにはたしかな進歩がある! 少なくともトップチームの戦法に近づこうという考えはあった。(やや強引なロジックか)

それでもエメリ時代よりも大幅に得点を減らしてしまったのは残念だったが、それはコンセプトのせいではなく、チームプレイの練度のせいだ。うん、そうに違いない。

今後基本フォーメイションが変わっても、似たようなやりかたを続けるかもしれない。大きな進化を望みたい。

ビッグチームに対する勝負強さ

残りひとつのトッナムに勝ち、PLのいわゆるビッグ6チームスすべてに勝利した。アルテタ万歳!!!

20-21シーズンのハイライトは、オールド・トラフォードでのマンU勝利と、チェルシー戦のダブル。間違いない。

チェルシーはCLタイトルを取ってヨーロッパで最強ということは、つまりアーセナルが宇宙一強いということか。よかった。

ESRの大抜擢。ポストESRではリーグ3位の成績

20-21シーズンのターニングポイントをひとつ挙げるなら、明らかにボクシングデイ(12/26)のチェルシー(H)だった。

【マッチレビュー】20/21EPL アーセナル vs チェルシー(26/Dec/2020)ビッグターンアラウンド | ARSENAL CHANGE EVERYTHING

この試合でアルテタはNo.10ポジションに20才のエミール・スミス・ロウをいきなり抜擢。彼がPLでスタートするのは、フレディ・ユングバーグの最後の試合以来だったというのだから、まさに抜擢である。しかもチェルシーのようなビッグマッチで。

なんてトリオだ!

結局その試合はアーセナルが3-1で快勝し、そこから7試合敗けなしをやることに(W5 D2)。それまでは10試合でわずか1勝というバッドフォームだったので(W1 D2 L7)、いかにそこから劇的に状況が変化したかということ。

ESRの抜擢と書いたが、より正確にはNo.10プレイヤーの抜擢と云ったほうが適切だと思っている。

それまでもアルテタはバック3からバック4にシフトしてからはNo.10を置いてプレイすることはあったが、それはいつまでも調子の上がらないウィリアンやラカゼットだったりした。ESRのようなピュアNo.10タイプを起用するのは、エジル以降では初めてだった。

ESRの効果はてきめんで、それまで苦労していたチャンスクリエイションにも光明が見えてくることに。ボクシングデイのチェルシー以前の7試合でゴールが3だったのに対し、以降7試合ではゴールが14と劇的に増えた。生まれ変わったみたいである。

また2月以降は、ローンで加入したマーティン・オーデガードも中央でプレイし、やはりアーセナルの攻撃とビルドアップは目に見えて改善した。No.10ポジションにふさわしい選手を置くことが、攻撃改善の最適解だったことが証明されたようなものだろうと思う。

それまでのアーセナルは前と後ろでチームが分断されていて、ロングボールでしかまともに前方にボールを送れないような時期をしばらく過ごしたが、オーデガードはビルドアップでよく後方に下がってボールを受け、周囲の選手を使ったり、自分でボールを持って上がったり、効果的にボールを前進させた。そのような前後のリンク役こそ攻撃パフォーマンスの改善に重要だった。

ESRやオーデガードといった優秀なNo.10タイプをチームに起用してから見せた血の通ったチームパフォーマンスには、未来を感じることができた。

ちなみにぼくのシーズンベストゴールはこれである。ESR・ラカ・サカのイメージがぴったりあった美しい連携。アーセナルはこうでないといけないといつも思っている。

そして、かなりファンのあいだでも話題になっていたクリスマス以降テーブル。

以下は、ポストESRのリーグテーブル(※クリスマスから最後まで)。アーセナルは3位。2位マンUは1試合多いので勝ちをひとつ減らすとアーセナルは2位。シーズン後半はかなり追い上げたと云ってよい。

ここまでくると、「もうちょっとESRを早くから使っていれば」という気にもなってしまう。クリスマスよりももっと以前からファンのあいだではESRを起用すべきという世論はあったので、なおさらそう思う。

ESRはアーセナルの20-21シーズンのPOTS候補のひとりになるほど充実した期間を過ごし、本人のキャリアにも間違いなくビッグインパクトを与えたシーズンになった。クラブはいま彼の契約延長に取り組んでいる。

タイミングはどうあれ、このときアルテタが彼を選んだことは英断だったと云わざるを得ない。

グラニト・ジャカの再生

ESRの抜擢を指摘するならば、アルテタが行ったジャカの再生についても書いておきたい。それは、このシーズンの大きなポジティヴポインツのひとつだった。

アルテタがジャカをスタートからレフトバックとして起用したのは、4月のシェフUというわりと最近のこと。KT離脱で、当初は苦肉の策の側面もあったのかもしれないが(※KT復帰後はCMに戻っている)、これが予想外にハマって、セドリックからポジションを奪ってしまった。

アルテタはそれまでもKTが上がったあとのカヴァで、ジャカを左後方に置いてプレイさせることはしばしば行ってきたことだが、完全にLBでプレイさせるとは誰もが驚いただろう。これは奇策。

もっとも、世間ではLB化と云われているが、どちらかと云えばLCB化のほうが正しくて、基本的にはアーセナルのLB(FB)がウィングバックかあるいはウィングのようにプレイしているのとはまったく違う。基本的にはつねに後ろにいて、攻撃のときにオーヴァーラップするようなことはまずない。だから、CB(3CB)に組み込んだというほうが近いと思う。

ぼくは彼が2016年にアーセナルにやって来てから、すべてのアーセナルでのプレイを観ているが、おそらくはこれが彼のベストシーズンだった。チームのなかでもっとも替えの効かないひとりだった。スタッツ上は、もっと優秀な数字を残したシーズンがあるかもしれないが(20-21もパスはチーム1位)、アルテタの下でもっともいいプレイ、充実したプレイをしているように見えた。

彼は相手の攻撃にさらされず、パスというストロングポイントを最大に活かすことができる環境を得たのは、ひとえにアルテタのセットアップのおかげだろう。

シティのような贅沢な選手たちではなく、アーセナルのような思い通りにいかない環境でも、チームをうまくワークさせることが、いまのアーセナルにおけるアルテタのマネジャーとしてのひとつの課題だが、ジャカについては、アルテタはかなり上手に工夫をした。まさに持てるものを最大限活かしている。

カードコレクターだとか、エラープローンだとか、彼のために守備のカヴァが必要だとか、アーセナルではどのマネジャーもジャカの取り扱いには苦しまされたが、それでも彼を起用したがったのは、彼のストロングポイントがそれだけ魅力的だったからだろう。ピッチ上の(ピッチ外でも)リーダーでもあった。だが、ヴェンゲルさんもエメリ氏も、アルテタほどジャカを上手にプレイさせていない。

ジャカは19-20シーズンにはファンと深刻な対立に陥って、退団が確実視されていた時期もあった。それはエメリのもっとも悪かった時期に起きたことでもある。

そんな彼の状況を救ったのもアルテタだろう。彼はこころが折れかかっていたジャカを慰留し、彼のパフォーマンスを進歩させた。結果ハードコアなジャカヘイターも一時期よりは随分減ったんじゃないだろうか。結局、選手が批判されるのはパフォーマンス理由がほとんどなので、いいプレイをしていれば、おのずと批判も減る。

だからジャカはアルテタに二重の恩があると思う。

ジャカは夏の移籍(ローマ)が噂されているとおりで、いまの報道を見る限りでは彼の退団可能性は高いように見える。彼のアーセナルでの5年を思えば、最後のシーズンでようやく最高の彼だったということがなんとも気の毒に思える。

 

つづいてアルテタの悪いところを。。。

※コメントくださるかたにお願い
プレヴューエントリでは、試合の結果がわかるようなコメントはお控えください
お互いリスペクトしあって楽しく使いましょう

17 Comments on “ミケル・アルテタのいいところと悪いところ【20-21シーズンレヴュー】

  1. お疲れ様です。

    概ね、内容には同意です。
    オーバーコーチングや選手にアルテタの思い通りにプレイして欲しい点などはなるほどなーと思いました。
    選手に気持ちよくプレイさせることよりも結果を優先させることは
    建前としては当たり前なんですが、人情としては前者の方に重きを置く選手の方が多いと思うので
    その辺りの選手の躍らせ方を上手く学んでいって欲しいですね。

    しかしアルテタといいペップといい、
    スペイン人ならもうちょっと陽気なラテンのノリを感じさせてくれてもいいと思いますよねぇ。
    あ、エメリもだ。笑

  2. 初めてコメントします。

    今シーズンお疲れ様でした。

    chanさんの総括があってようやくシーズンが終わったなと感じました。

    ありがとうございます。

    今回のエントリの特に後半、アルテタについて書きながらヴェンゲルのサッカーについて、抑え気味に綴ってきたもののつい情緒がほとばしるような記述がとても胸に来ました。

    そこで質問なのですが、chanさんが思うアルテタに理想としてもらいたい、目標とでも言えるようなアーセン時代のベストシーズンはいつでしたか?

    またそのベストイレブンも差し支えなければ教えてください。

    ストーブリーグになって書くことがない時とかあれば、ぜひ聞かせてほしいです。
    (過去にこういうエントリがすでにあれば未読ですいません!)

  3. ヴェンゲルボール。
    あたしがグーナーになったのは、インビンシビルズのちょっと前にアンリのプレーを見たときでした。
    それまではセリエAダイジェストばかり見てましたが、左サイドから駆け上がってディフェンスを置き去りにしていとも簡単にゴールを決める姿は正に神で、それ以来、アーセナルのとりこになりました。
    それからアーセナルを見始めましたが、アーセナルは神だけのチームではありませんでした。当時のスタメンは言うまでもなくすごすぎて、どこからでもゴールをうばってましたね。当時のスカットは今ほど多くなくて、スタメンもほぼ固定だったはずだし、全部で15名くらいでまわしてたような気がします。フォーメーションは4,4,2で神とベルカンプのツートップとされてましたが、ゲームが始まるとみんな関係なく動きました回ってましたね。それこそ自由に。それでいてワンタッチプレイでつないでフィニッシュするとゆう。毎週試合を見るのが楽しみで、見ていても次々とすごいチームプレイがうまれるので、あっとゆうまに終わってましたね。
    あれから20年。リーグを取り巻く環境も大きくかわりましたが、おれたちのアーセナルもかなりかわってしまいました。
    アルテタはがんばってくれてるし、エメリのどん底からチームのメンタリティとゆうか、ふさわしさみたいなのを選手に埋め込んでくれたりして、やっと上向くかと期待したのですがね。
    試合の中で、うぉっ!と声を上げる シーンが明らかに少ないです。そんなに悪い選手ばかりではないはずなのに。リーズのようなチーム力でもあれだけのことができるのは、やっぱ監督の力が大きい。レスターなんなも。
    アルテタで強いチームになることに越したことはないとおもってますが、あのころの自由で破壊的なゲームは今のアルテタでは期待できないとゆう。
    アルテタの理想の勝ち方、ゴールの奪い方って果たしてどうゆうものなんでしょうね。

  4. 初コメントです。
    いつもお世話になっております。
    一年間お疲れ様でした。

    自分的にはアルテタの悪いところなのかアーセナルが悪いのかわかりませんがスローイン、ゴールキックを含めたすべてのセットプレーも来シーズンには改善しないといけないと思いました。

    特にリヴァプールがスローインコーチを雇ったことが強くなった要因の一つになっているのを思うとうちのスローインはどこでも詰まってるなと思いました。
    結果ティアニーが無理矢理前に投げるや、チェンバースがペペの頭に投げるなど次に繋がらないプレーになってしまったと感じます。

    また、サリバがフィットしたらゴールキックから上手く繋がったりオフェンス側でのコーナーキックで脅威になってほしいと思うのは期待しすぎだとは思いますが少しでも良くなってほしいなと願っております。

    コロナなどが流行っておりますがお体に気をつけてください。
    ブログ更新楽しみにしております。
    来シーズンもよろしくお願いします!!

  5. 総括お疲れ様でした。いつも丁寧な翻訳と率直な意見とブラックジョーク的な切り口もあり、更新が楽しみです。来シーズンは懸念が少しでも消えてこの時期に喜びたいものです。
    個人的にはオーバは大好きですし、去年は大いに助けられました。ですがキャプテンという選手では無いのかと思っています。やはりキャプテンはどっしりと強い発言が出来る頼れるリーダーが良く、オーバには自由に楽しく皆を引っ張っていって欲しいなとは思っています。その辺も今後ブログにしてくれたら幸いです。

  6. 最初の51試合の比較はフェアじゃない。
    エメリはヴェンゲルから引き継ぎ、ミケルはエメリから引き継いだ。ボロボロのチームを。ポイントを比較する事はナンセンス。

    1. 逆でしょう。
      長期政権後の難しさは世界の共通認識であったはず。
      上がるしかないほぼノープレッシャーの状況で
      そこから更に下げたアルテタをわざわざ擁護する必要は無い。

  7. 上で書いている人もいますが、ついアーセンに対しての気持ちが滲んじゃう辺りなんかグッと来ました。
    私も、何が好きでアーセナルを観始めたかってヴェンゲルボールなもんで。

    Twitterとか各種ブログとかでも、みんななんだかんだでアーセンのフットボールに魅力を感じてグーナーやってんだと分かると嬉しい(ちょっと複雑な)気分になります。

    アルテタの未来は、まんまペップにはならないと期待してます。
    アルテタは、ペップとアーセンのハイブリッドですから。
    あのピレスやらリュンベリやらがバンバン飛び出しまくるアタッキングフットボールの再来を祈ります。

    どんなにドイヒーなシーズンでも、もう移籍情報に一喜一憂しながら来季の優勝を夢見てます。

    COYG

  8. 確かに長い!けど、読み応えありました。

    ヴェンゲル・ボールはもはやグーナーの懐古になりつつありますね。でもシーズンベストゴールとおっしゃるWBA戦のサカのゴールなど、まだ少しだけ面影を残す形も疲れているので、これが完全に消える前に、来シーズンは今シーズンの守備をベースに魅力的なアタッキング・フットボールを目指してもらいたいですね。

    特に最近は、ポジティブトランジション直後のスピードや精度の低下が目につく印象です。ここさえ改善できれば仕留められる力(つまりオバメヤン)はあると思うのですが。

    それから、ムードを変えるミドルを打てる、アタッキングMFが望まれます。誰をとるかじゃなく、どうさせるかかなーと。

    レビューお疲れ様でした。

  9. 今シーズン何度かライヴ中に映された”Football should be an art”がいつの日か実現されることを心より祈ってます。

  10. 読むのが全く苦ではなかったです。素晴らしい考察、まとめでした。
    今シーズンは辛くアーセナルから離れたいと思うくらいの時もありましたが、Chanさんのブログを見るとまた次応援しようと切り替えることができました。勝っても負けても翻訳してブログ更新して大変ですが、来シーズンもよろしくお願いします。
    シーズンベストゴールの選出が同じでした!見てた当時涙出た。

  11. 読むのが全く苦ではなかったです。素晴らしい考察、まとめでした。
    今シーズンは辛くアーセナルから離れたいと思うくらいの時もありましたが、Chanさんのブログを見るとまた次応援しようと切り替えることができました。勝っても負けても翻訳してブログ更新して大変ですが、来シーズンもよろしくお願いします。
    シーズンベストゴールの選出が同じでした!見てた当時涙出た。

  12. 誰かミケルに、試合中は黙して語らず、のほうがいいと教えてあげたらいいんじゃないですかね。ビエルサのように、圧はだしていいけど・・・。ちょっと試合中、マイクロマネージメントが過ぎる(萎縮する?)のでは?ペアあたりががつんといえば面白い。わたしはインヴィンシブルを知らないその後からのファンですが、ロシツキーやファンペルシ、セスクにナスリにカソルラ、サーニャやギブス、ソングにディアビ、エジルやサンチェスに十分酔わされて来ました。キャリアのピークをアーセナルで迎えてくれる有難さは身に染みていますが、来年オーバは20~25点とってくれるのか、ここがまず大きなポイントかと思います。ハリケーン氏が1億ポンド、ならオーバはそれ以上じゃないと・・・。でも、キャプテンは来年は禅譲して欲しい。彼自身のため、ファンのためにもゴールマシーンに特化してほしいですね。

  13. 長文お疲れ様です
    シーズンの結果が悪かったので、もっと毒毒テキストかと思ってたらフラットで納得力のある内容でした(笑)

    オーバーコーチングのところは、過去のベンゲルボールを美化しすぎている気もしますね
    ベンゲルだってモウリーニョチェルシーのバスの前で何もできず被シュート2本0-1な内容で負けまくってました
    当時はアンチフットボール論争で盛り上がりましたよね

    加えて今の時代だと、即興で自由な攻撃はボールを失った時に敵に大きなスペースを与えるリスクが高くなりました
    ベンゲルがペップにまったく勝てなかったのはそれが大きな理由だと思ってます
    ラムジーが空けたスペースを使われまくってましたよね

    それにアルテタはゴール前で選手たちに自由にやらせてるかもしれませんよ
    リーズなどカウンター主体のチームはシステマティックな約束事で動いてるように見えます
    例えば、右で奪ったらポストして左に展開、逆サイドにFWが駆け上がってファーにクロスみたいなパターン化された動きです
    パターンをコーチングしとけば、選手はためらうことなくアグレッシブに走ってプレーできます

    その点、アルテタはビルドアップにパターンが見えますけどゴール前では見えません
    本人も「アタッキングサードまでは監督の仕事、そこからはゴールするのは選手の仕事」って言ってましたよね
    スミスロウは「監督にもっとシュート打てって言われてる」と言ってましたし、トーマスはバンバン打つようになり、エルネニーはシュート練習の努力が実りました
    選手が攻撃の自由をあたえられていないようなコメントも記憶にありません

    実はアーセナルの遅い攻撃をスピードをアップするには、もっとシステム化してオーバーコーチングする必要があるのかもしれないですよ
    そうすれば、流れるようにボールが動くけど守備に破綻が無いNEWベンゲルボールになるかもしれません
    来シーズンはたくさんのNEWベンゲルボール改め、アルテタボールが見られることを期待してます
    乱文長文失礼しました

  14. 初めてコメントします。素晴らしい総括ブログでした!アーセナルファンでドM力を鍛えられたつもりでしたが、今シーズンは本当に辛かったです。最終的にCLまで6ポインツ差というのが、さらに悔しい。あのジャッジ、あのPKがなければ、、、というのは同感です。
    来シーズンも、内容の濃いブログを、楽しみにしております。

  15. タイミングだいぶ逃しましたが。
    ちょっと前のエントリでアルテタ就任時から退化してると嘆いてらっしゃったので反感覚悟して読みましたが、、、このエントリの内容は同意です。
    個人的には攻撃の部分でもアルテタ就任時よりはマシになってることは割とあると思ってます。(もっと酷い部分もあった印象)

    守備の強化とトレードオフで攻撃が悪くなってる印象もわかりますね。今は攻撃の時も守備の安定ありきの布陣でCMは2人残すのはルールみたいなものだし。サイドアタッカーも守備の責任はあるし必ず戻る。これが徹底されているのは凄い。けどその徹底の為に体力面でもそちらに使っている印象ありますね。その責任を果たす為にも自分の持ち場を外れることは大きな体力の負担になる。

    それとサイドアタッカーが必ず戻る上にSBの不始末カバーまでしてくれてかなり低い位置まで守備するから、いざ自陣でボール奪い返してもカウンターの余力や体制がない場面もよく見かけます。で、自陣の攻撃ではサイドアタッカーより前にCMやSBが行くことはないからサイドアタッカーの上がりを待つのでそのペースに合わせることにもなる。ま、これもいくつもある要因のひとつでしかないですが。体力がある時はプレス含めここも良かったりもするんですが。

    オーバーコーチングについて。確かにこれはある気がしますね。
    ただまぁ就任当初は正直それが必要な状態だったとも思います。それくらいしないとまともなポジショニング取れない選手が多すぎた。
    今後はそれが変わる必要もあるかもですね。(観客が戻ってきたら嫌でもそうなるかもしれないしそう期待しようか。)

    ウィリアンの獲得はこのシーズンにCL取ることを目標とするなら獲得の時点での判断は個人的には分かるものだったと思います。
    シーズン開始時のそれまでのペペの出来やサカもアタッカーとしてここまで伸びるともだし、ガビもケガ、トップ下不足。サイドアタッカーのクオリティや層を考えると誰かしらは必要だった。その時点では特に。
    ただあまりにもコンディションが悪すぎた。オーバもシーズン開始時悪かったけどそれ以上に。それは1試合見てもう十分分かるくらいに。それを獲得前に判断できなかったことと諦める判断の遅さというのはあるのかな。

    判定、選手のミスとかもあるし、こういう選手起用の判断のまずさがなければCL取れてた可能性も割とあった気もしてたり。まぁそれは仕方ない。
    良かった部分もあるし悪かった部分もあるしアルテタが変えないといけないことも色々ある気がしますが今後どうなっていくのか見てみたいし良くなって欲しいですね。

  16. 久々でコメントいたします。ちょっと入院してて(最近流行りのアレではなく、アルコールのほうのゴニョゴニョ)

    久々にのぞいてみると、さすがにこのブログは濃ゆい。知らん人には何を話してるのか分からんくらい。w
    しかし、深い愛情と熟慮の上で書かれてるのを感じます。

    速い攻撃。個人のアイディア。
    今季それがなかったのは間違いないですが、個人的にはプライオリティだけの問題だと思いたいです。

    レノがタッチライン際に出す浮かしたパス、ホールディングからの強いグラウンダー、マリやパーティからのロングパス。そういったものが整備されれば、急ぐか回すかの選択ができる。話はそこからだ。。。なんて事を思いますナ。

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